JP3299805B2 - 結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物 - Google Patents

結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物

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    • B22F1/00Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
    • B22F1/10Metallic powder containing lubricating or binding agents; Metallic powder containing organic material

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄又は鋼粉末及び少な
くとも1種の合金化粉末(alloyingpowde
r)を含有する種類の、均質な、鉄をベースとする粉末
混合物に関する。更に特定的には、本発明は、合金化粉
末の偏析及び/又はダスティング(dusting)に
対する抵抗性を与えるのみならず、圧密(compac
tion)期間中滑性も与えて、ダイ突き出し力を増加
させることなく粉末圧縮性(powder compr
essibility)を増加させる、高分子量ポリア
ルキレンオキシドの結合剤を含むこのような混合物に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】金属部
品の製造における粉末冶金技術の使用は十分に確立され
ている。このような製造においては、鉄又は鋼粉末は、
しばしばやはり粒状形態の少なくとも1種の他の合金化
元素(alloying element)と混合さ
れ、続いて圧密及び焼結される。合金化元素の存在は、
非合金化鉄又は鋼粉末単独で到達することができないレ
ベルの焼結部品の強度及び他の機械的性質の達成を可能
とする。
【0003】しかしながら、鉄又は鋼粉末混合物に普通
使用される合金化成分は、ベース鉄又は鋼粉末とは典型
的には粒径、形状及び密度が異なる。例えば、使用され
る金属部品の製造に普通に使用される鉄をベースとする
粉末の平均粒径は、典型的には約70−100ミクロン
である。対照的に、鉄をベースとする粉末とともに使用
される大抵の合金化成分の平均粒径は、約20ミクロン
未満、最も多くは15ミクロン未満であり、そして或る
場合には5ミクロン以下である。合金化粉末は、特に、
焼結操作中固体状態拡散による合金成分の急速な均質化
を促進するような微細に分割された状態で使用される。
この非常に微細なサイズは、粒径、形状及び密度の鉄を
ベースとする粉末と合金化粉末との全体的差と共に、こ
れらの粉末混合物を偏析及びダスチングの望ましくない
分離現象を受けやすくする。
【0004】一般に、粉末組成物は、鉄をベースとする
粉末と合金化粉末をドライブレンドすることにより製造
される。最初に、合理的に均一なブレンドが達成される
が、その後の混合物の取り扱いにより、2種の粉末間の
形態の差は、2種の異なる粉末を分離させ始める。貯蔵
及び移送中の粉末混合物を取り扱うことについての動力
学は、より小さな合金化粉末粒子を鉄をベースとする粉
末マトリックスの隙間を通って移動させる。特に合金化
粉末が鉄粉末より密度が高い場合に、普通の重力は、混
合物の容器の底部に向けて下向きに合金化粉末を移動さ
せて、混合物の均質性を失わせる(偏析)。他方、取り
扱いの結果としての粉末マトリックス内に発生すること
がある空気流は、より小さな合金化粉末を、特にそれら
が鉄粉末よりも少ない密度であるならば、上向きに移動
させる。もしこれらの浮揚力が十分に高いならば、合金
化粉末の一部は、ダスティングとして知られた現象にお
いて、混合物から完全に離脱し、合金元素の濃度の減少
を生じさせる。
【0005】より微細な合金化粉末をより粗い鉄をベー
スとする粒子に結合又は“接着(glue)”させて、
偏析及びダスティングを防止するのに、種々の有機結合
剤が使用されてきた。例えば、エングストロームに対す
る米国特許第4,483,905号には、粉末組成物の
約1重量%以下の量での粘着性又は脂肪性であると広く
言われている結合剤の使用を教示している。エングスト
ロームに対する米国特許第4,676,831号は、結
合剤として或る種のトール油の使用を開示している。セ
メルに対する米国特許第4,834,800号もまた、
結合剤として、水に不溶性又は実質的に不溶性である或
る種のフィルム形成性ポリマー樹脂の使用を開示してい
る。これらの結合剤は、偏析及びダスティングを防止す
るのに有効であるが、先行技術で使用された他の有機結
合剤と同様に、それらは、少量しか存在しない場合です
ら、粉末の圧縮性に不利な影響を及ぼすことがある。
【0006】粉末ブレンドの“圧縮性”は、種々の圧密
条件下のその性能の目安である。粉末冶金の分野では、
粉末組成物は、一般に、ダイの中で大きな圧力下に圧密
され、この圧密された“生”部品(compacted
“green” parts)は、次いでダイから取
り出されそして焼結される。この生部品の密度(及び通
常は強度)は、直接圧密圧力と共に変わることが認めら
れている。“圧縮性”という表現に関しては、もし1つ
の粉末組成物が所定の圧密圧力で、より高い生密度(g
reen density)となるように加圧され得る
か又はそれが特定された生密度に到達するのにより少な
い圧密圧力を必要とするならば、その粉末組成物は他の
粉末組成物よりも圧縮性が大であると言われる。
【0007】生密度は一般に圧密圧力と共に増加するけ
れども、その関係は直線的ではなく、密度増加の速度は
達成可能な密度として約30−40tsiの圧密圧力以
上で有意に横ばいとなり、達成可能な密度はその後その
理論的最大値に漸近線的に近づくことが分かった。更
に、密度−圧力曲線の正確な変化の度合いは、粉末組成
物と共に変わる。この“横ばい”現象は、例えば、先行
技術の結合剤含有粉末組成物において、それらの対応す
る結合させていない(unbonded)組成物より顕
著である。故に、結合させた組成物(bonded c
ompositions)は約30tsi以下の圧密圧
力では対応する結合させていない組成物よりも一般に圧
縮性が大きいけれども、それらは、約40tsi以上の
高い圧密圧力では圧縮性がより少ない。特定の組成物に
依存して、結合させた組成物と結合させていない組成物
が同等な圧縮性を示す“交差”点は、約30−40ts
iの範囲の圧密圧力で生じる。高い生密度を保持するこ
とは大抵の粉末冶金用途において重要であるので、通常
最良の密度特性を与える高い圧密圧力でのこのような圧
縮性の減少は、問題となる欠点でありうる。
【0008】金属粉末組成物は、一般に、ダイから圧密
された構成部品の突き出しを容易にするために、金属ス
テアレート又は合成ワックスのような滑剤も備えてい
る。一般に、部品を圧密するのに使用される圧力と共に
増加する、ダイから圧密された部品を取り出すために打
ち勝たれなければならない摩擦力は、“抜き取り”及び
“滑り”圧として測定される。滑剤は、これらの圧力を
減少させるが、滑剤の存在もまた圧縮性に不利な影響を
及ぼす。で結合させた粉末組成物の圧縮性は、使用され
る滑剤の量を減少させることにより増加させることがで
きるけれども、生じる滑性の減少は、突き出し力の許容
できない程大きな増加を引き起こすことがあり、これ
は、ダイのかじり(scoring)、ダイ寿命の損失
及び圧密された部品の表面の欠陥を生じることがある。
【0009】従って、結合させた粉末組成物がで結合さ
せていない組成物の圧縮性と同等な圧縮性を達成するこ
とを可能とし、好ましくは、組成物に配合される結合剤
の量により滑剤含有率の量の減少を可能とし、同時にダ
スティング及び偏析に対する抵抗性を維持する結合剤に
対する要求がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄をベースと
する粉末と、少量の少なくとも1種の合金化粉末と、鉄
をベースとする粉末及び合金化粉末のための有機結合剤
とを含んで成る改良された冶金粉末組成物であって、該
結合剤の少なくとも40重量%が、一般式、
【0011】
【化2】 式中、Rは、H、CH3又はC25であり、そしてn
は、少なくとも約7,000の数平均分子量を与えるの
に十分な反復オキシアルキレン単位の平均数である、の
ポリアルキレンオキシドであることを特徴とする組成物
を提供する。好ましい態様では、有機結合剤の少なくと
も50重量%、更に好ましくは少なくとも75重量%
は、本発明の高分子量ポリアルキレンオキシドである。
ポリアルキレンオキシドが有機結合剤の100%未満を
構成するこれらの場合に、その結合剤の残りは、過去に
おいて冶金学的組成物の結合剤として使用された他の適
当な有機物質のいずれかであることができる。好ましい
ポリアルキレンオキシドは、15,000−100,0
00の範囲の平均分子量を有する。特定の態様では、結
合剤は、本質的に、約15,000−35,000の平
均分子量を有するポリエチレンオキシドから成る。
【0012】本発明の結合させた組成物は、高い圧密圧
力でそれらの結合させていない類似体に対して圧縮性は
減少しない。更に特定的には、本発明の高分子量ポリア
ルキレンオキシド結合剤を含む冶金学的粉末組成物は、
約50tsi(700MPa)までの圧密圧力で、有機
結合剤を加えていない同一粉末組成物と同じ又はそれよ
り良好な圧縮性を示すことが見いだされた。本発明の結
合させた組成物の多くにより、突き出し力は約700M
Paの圧密圧力まで、圧密圧力の増加と共に減少するこ
とも見いだされた。これは又、突き出し力が圧密圧力の
増加と共に増加するという普通の予想とは反対である。
【0013】本発明に従えば、結合剤含有冶金学的粉末
組成物の圧密性能は、結合剤の少なくとも一部が高分子
量ポリアルキレンオキシドである場合に、偏析及びダス
ティングに対する抵抗性を維持しながら、改良され得る
ことが見いだされた。更に特定的には、本発明の結合さ
せた冶金学的粉末組成物は、先行技術の結合剤含有粉末
組成物と比較して少なくとも50tsi(700MP
a)までの圧密について圧縮性及び突き出し力の全体的
改良を示す。
【0014】本発明の結合剤は、一般式、
【0015】
【化3】 式中、Rは、H、CH3又はC25でありそしてnは、
少なくとも約7,000の数平均分子量を与える反復オ
キシアルキレン単位の平均数である、のポリアルキレン
オキシドである。このアルキレンオキシドポリマーは、
周知の方法によりモノマーアルキレンオキシド(又は対
応するモノマーグリコール)の縮合により製造される。
好ましくは、ポリアルキレンオキシドは、少なくとも1
5,000の数平均分子量を有する。1つの好ましい態
様では、組成物に使用される結合剤は、約15,000
−35,000の平均分子量を有するポリアルキレンオ
キシド少なくとも約75重量%、好ましくは少なくとも
約85重量%である。他の好ましい態様では、組成物に
使用される結合剤は、少なくとも75,000、好まし
くは少なくとも約100,000の平均分子量のポリア
ルキレンオキシドと、約7000以下の平均分子量のポ
リグリコール約40重量%以下(全結合剤重量を基準と
して)とのブレンドである。
【0016】上記に示された式の好適なポリアルキレン
オキシドは、商業的に入手可能である。例えば、ユニオ
ン・カーバイド社からの適当な分子量のCARBOWA
XPEGポリエチレングリコールを使用することができ
る。このような製品の例は、CARBOWAX PEG
8000(平均分子量約7,000−9,000)及び
CARBOWAX PEG20M(平均分子量約17,
500)である。分子量は、一般に、ユニオン・カーバ
イド社の刊行物“CARBOWAX Polyethy
lene Glycols”(1986)に開示されて
いる方法により計算することができる。より高い分子量
(100,000及びそれ以上)のポリアルキレンオキ
シドも又、ユニオン・カーバイド社からそのPOLYO
X系統の樹脂、WSRシリーズの下に入手可能である。
特に好ましいこのような樹脂は、約100,000の平
均分子量を有するWSR−N10である。好適なポリエ
チレングリコールは、ダウ・ケミカル・カンパニーから
もそのE−シリーズの製品の一部として入手可能であ
り、その例は約8,000の平均分子量を持ったダウの
E8000ポリエチレングリコールである。他の好まし
い製品は、フルカ・ヘミー社(Fluka Chemi
e AG)から入手可能な、約35000の数平均分子
量を有するポリエチレングリコール35000である。
【0017】本発明のポリアルキレンオキシドは、好ま
しくはホモポリマーの形態にある。しかしながら、それ
らは、例えば、エチレングリコールとプロピレングリコ
ールとのコポリマーのような、2種又はそれより多くの
モノマーアルキレンオキシド又は上記のようなグリコー
ルのコポリマーの形態を取ることができる。本発明のポ
リアルキレンオキシドは、このようなC2ーC4グリコー
ル(又は対応するオキシド)と他の共重合可能なモノマ
ー、例えばグリシジルエーテルとのコポリマーの形態に
あることもできる。このようなコポリマーの例は、ゼオ
ン・ケミカル社からの“Parel58”であり、この
ものは、約100,000−1,000,000の平均
分子量を有するプロピレングリコールとアリルグリシジ
ルエーテルとのコポリマーである。上記のC2ーC4アル
キレンオキシド又はグリコーと他の共重合可能なモノマ
ーとのコポリマーの場合に、寄与しているモノマーの少
なくとも50重量%、更に好ましくは寄与しているモノ
マーの60重量%がC2ーC4アルキレンオキシド又はグ
リコーであることが好ましい。
【0018】本発明の冶金学的粉末組成物は、上記の高
分子量ポリアルキレンオキシドポリマーの外に他の有機
結合剤を含むことができるが、しかしポリアルキレンオ
キシドポリマーは、本発明の冶金学的粉末組成物の全結
合剤含有率の少なくとも40重量%、好ましくは少なく
とも50重量%、更に好ましくは少なくとも75重量%
を構成するべきである。
【0019】存在し得る他の結合剤はこの目的のために
知られているポリマー又は他の材料である。このような
結合剤には、例えば、米国特許第4,483,905号
に開示されている“粘着性”又は脂肪性結合剤、米国特
許第4,676,831号に開示されているトール油又
は米国特許第4,834,800号に開示されている水
に不溶性のフィルム形成性樹脂が包含される。これらの
特許の開示は引照により本明細書に加入する。追加的に
使用可能な結合剤の中でも最も好ましいものは、米国特
許第4,834,800号に開示されているメタクリレ
ートポリマー又はコポリマー及び酢酸ビニルポリマー又
はコポリマーである。
【0020】使用し得る他の結合剤は、エチレングリコ
ール及び/又はプロピレングリコールの低分子量(即
ち、約7000以下)ポリマー又はコポリマーである。
好ましい低分子量ポリグリコールの例は、ダウ・ケミカ
ル社のポリグリコール15−200であり、このものは
約2500−2800の数平均分子量を有するコポリマ
ーである。これらの低分子量ポリマーは、本質的に結合
剤の高分子量成分のための可塑剤として機能しそして、
好ましくは、結合剤に導入された本発明のポリアルキレ
ンオキシドが少なくとも約15,000、好ましくは少
なくとも約20,000の分子量を有する場合にのみ、
そのようなものとして使用される。結合剤においてこの
可塑化性役割を達成することが見いだされた他の材料
は、フタル酸のジエステル、例えば、ジシクロヘキシル
フタレート、ジブチルフタレート及びジ−2−エチルヘ
キシルフタレートである。
【0021】本発明に使用するための最も好ましい態様
では、約15,000−35,000の平均分子量を有
するポリアルキレンオキシド又はポリアルキレンオキシ
ドの混合物は、粉末組成物中に存在する結合剤含有率の
すべて又は実質的にすべてを構成する。他の高度に好ま
しい態様では、結合剤は、少なくとも75,000の平
均分子量を有する本発明のポリアルキレンオキシド約6
0−95重量%及び可塑剤約5−40重量%から本質的
に成る。このような結合剤系の例は、約100,000
の平均分子量のポリエチレンオキシド(例えばPOLY
OX WSR−10ポリマー)約70%及び約3,00
0以下の平均分子量のポリプロピレングリコールコポリ
マー(例えば、Dow PolyGlycol 15−
200)約30%のブレンドである。
【0022】本発明の粉末組成物に使用される鉄をベー
スとする粒子は、標準粉末冶金学的方法に使用する他の
合金化材料の粒子と混合することができる鉄粒子又は鉄
含有(鋼を包含する)粒子のいずれかである。鉄をベー
スとする粒子の例は、純粋又は実質的に純粋な鉄の粒
子、他の元素(例えば、鋼製造性元素)と予備合金化さ
れた(pre−alloyed)鉄の粒子及びこのよう
な他の元素が拡散結合された(diffusion−b
onded)鉄の粒子である。本発明で有用な鉄をベー
スとする材料の粒子は、約500ミクロンまでの重量平
均粒径を有することができるが、しかし一般的に、粒子
は約10−350ミクロンの範囲の重量平均粒径を有す
るであろう。好ましいものは、約150ミクロンの最大
平均粒径を有する粒子であり、更に好ましいものは約7
0−100ミクロンの範囲の平均粒径を有する粒子であ
る。
【0023】本発明において使用する好ましい鉄をベー
スとする粒子は、実質的に純粋な鉄の高度に圧縮性の粉
末、即ち、約1.0重量%以下、好ましくは約0.5重
量%以下の普通の不純物を含む鉄である。このような冶
金学的銘柄の純粋な鉄粉末の例は、ニュジャーシー州、
リバートンのヘガネス・コーポレーション(Hoega
naes Corporation)から入手可能成る
ANCORSTEEL1000シリーズの鉄粉末(例え
ば、1000、1000B及び1000C)である。例
えば、ANCORSTEEL1000鉄粉末は、No.
235ふるい(U.S.シリーズ)以下の粒子約22重
量%及びNo.100より大きい粒子約10重量%、残
りはこれらの2つの寸法の間にある(No.60ふるい
より大きいのは痕跡量)典型的なスクリーンプロフィル
を有する。ANCORSTEEL1000粉末は、約
2.85−3.00g/cm3、典型的には2.94g
/cm3の見かけの密度を有する。本発明で使用するこ
とができる他の鉄粉末は、ヘガネスのANCOR MH
−100粉末のような典型的なスポンジ鉄粉末である。
【0024】予備合金化された鉄をベースとする粉末の
例は、モリブデン(Mo)で予備合金化された鉄であ
り、その好ましいバージョンは、Mo約0.5重量%−
約2.5重量%を含有する実質的に純粋な鉄の溶融物を
微粉化する(atomizing)ことにより製造する
ことができる。このような粉末は、Hoeganaes
ANCORSTEEL 8.5HP鋼粉末として商業的
に入手可能であり、このものは、Mo0.85重量%、
マンガン、クロム、ケイ素、銅、ニッケル又はアルミニ
ウムのような他の材料を合計で約0.4重量%未満及び
炭素約0.02重量%未満を含む。他の商業的に入手可
能な予備合金化された鉄をベースとする粉末には、ヘガ
ネスのANCORSTEEL 150HP、2000及
び4600V微粉化鋼粉末が包含される。
【0025】拡散結合された(diffusion−b
onded)鉄をベースとする粒子は、鉄粒子の外側表
面に拡散した、鋼生成性元素のような1種又は1種より
多くの他の金属の層又は被覆を有する実質的に純粋な鉄
の粒子である。1つのこのような商業的に入手可能な粉
末は、ヘガネス社からのDISTALOY 4600A
拡散結合粉末であり、このものは、ニッケル1.8%、
モリブデン0.55%及び銅1.6%を含む。
【0026】上記の種類の鉄をベースとする粒子と混合
される合金化材料は、最終焼結製品の強度、焼き入れ
性、電磁的性質又は他の望ましい性質を高めるための冶
金学の分野で知られている合金化材料である。鋼生成性
元素は、中でもこれらの材料の最も良く知られたもので
ある。合金化材料の特定の例には、元素状モリブデン、
マンガン、クロム、ケイ素、銅、ニッケル、錫、バナジ
ウム、コロンビウム(ニオビウム)、冶金学てく炭素
(グラファイト)、リン、アルミニウム、イオウ及びそ
れらの組み合わせが包含されるが、これらに限定される
ものではない。他の好適な合金化材料は、銅と錫又はリ
ンとの2成分系合金、マンガン、クロム、ホウ素、リン
又はケイ素のフェロアロイ、炭素と、鉄、バナジウム、
マンガン、クロム及びモリブデンの2種又は3種との低
融点3成分系及び4成分系共晶、タングステン又はケイ
素の炭化物、窒化ケイ素及びマンガン又はモリブデンの
硫化物である。
【0027】合金化材料は、それらが混合される鉄をベ
ースとする材料の粒子より一般に小さなサイズの粒子の
形態で組成物において使用される。合金化材料粒子は、
一般に、約100ミクロン以下、好ましくは約75ミク
ロン以下、更に好ましくは約30ミクロン以下、最も好
ましくは約5−20ミクロンの範囲の重量平均粒径を有
する。組成物中に存在する合金化材料の量は、最終焼結
部品の望まれる性質に依存するであろう。その量は、或
る特定の粉末については10−15重量%という多くの
量存在することがあるけれども、一般的には、全粉末重
量の約5重量%までの、少量であろう。大抵の用途に好
適な好ましい範囲は、約0.25−4.0重量%であ
る。
【0028】本発明の冶金学的粉末組成物中に存在する
結合剤成分の量は、合金化粉末の密度及び粒径分布及び
組成物中の合金化粉末の相対的重量のようなファクター
に依存する。しかしながら、本発明の結合剤の追加の観
点は、該結合剤は、先行技術の結合剤よりも効率良く
(即ち、圧縮性のより少ない損失で)約20ミクロンよ
り大きいサイズの合金化粒子を結合するということであ
る。先行技術の結合剤はより大きい粒径を結合すること
ができたけれども、そのようにするのに必要な追加の量
の材料は、一般に圧縮性の減少を引き起こした。本発明
のポリアルキレンオキシドの利点は、それらが圧縮性に
おいて同様な減少を引き起こさないということである。
【0029】一般に、本発明のポリアルキレンオキシド
含有結合剤は、鉄をベースとする粉末と合金化粉末の一
緒にした重量の約0.005−1.0重量%の量で粉末
組成物に加えられるであろう。しかしながら、結合剤の
添加のための更に特定的で好ましいスケジュールは下表
に従うものである。
【0030】
【表1】
【0031】1種より多くの合金化粉末が存在する場合
には、このような各粉末に適用可能な結合剤の量は表か
ら決定されそして全体が粉末組成物に加えられる。
【0032】結合剤は、米国特許第4,834,800
号により教示された方法に従って粉末組成物に配合され
る。一般に、鉄をベースとする粉末と合金化粉末との乾
燥混合物を慣用の方法により製造する。次いで、結合剤
物質の溶液又は分散液を、適当な溶媒において製造す
る。本発明のポリアルキレンオキシドは、一般に水に可
溶性であるが、アセトンのような或る種の有機溶媒にも
可溶である。更に、粉末組成物に加えられるべき結合剤
物質は、本発明のポリアルキレンオキシド、以外の材料
を含むことができるが、すべての結合剤物質に共通な溶
媒がえらばれなければならない。結合剤物質の溶液又は
分散液は、粉末の良好な湿潤が達成されるまで、粉末と
共に混合される。次いで、湿潤粉末は、浅いトレーの上
に広げられそして、場合により熱又は真空の助けにより
乾燥させる。
【0033】粉末組成物は、粉末冶金学的方法に普通に
使用される種類の滑剤も含むことができる。一般に、滑
剤は、通常は約1重量%までの量で粉末組成物に直接混
合されるが、操作に滑剤を与える別法は、粉末組成物を
圧密のためにダイに仕込む前に、ダイの壁にそれを適用
することである。好ましい態様では、一般に粒状形態の
固体である滑剤は、鉄をベースとする粉末と合金化粉末
とのドライブレンドに、そのブレンドが結合剤の溶液/
分散液で湿潤される前に均質に混合される。好ましい滑
剤は、焼結中クリーンに熱分解する滑剤である。適当な
滑剤の例は、ステアリン酸亜鉛のような金属ステアレー
ト又はアクラワックス(ACRAWAX)C又はグリコ
・ケミカル・カンパニーからのPM−100のような合
成ワックスのいずれかである。
【0034】使用に際しては、本発明の冶金学的粉末組
成物は、約275−700MPa(20−50tsi)
の圧力でダイ内で圧密される。圧密は、周囲の条件で行
うことができるが、プラント操作中圧密及び突き出しプ
ロセス中に発生する摩擦は、ダイ型(die tool
s)を加熱し、その結果、実際のプラクテイスでは、型
は幾分高められた温度、一般に約50℃以上、通常約5
5−95℃の範囲にあることが理解されるであろう。そ
れ故、実際のプラント操作条件にシミュレートするため
に、実施例に報告されたような本発明の結合剤に対する
研究の多くは、その範囲内の温度で行われた。このよう
な温度では、本発明の改良された結合剤は、圧密期間中
ダイに対する潤滑を与え、それにより突き出し力を減少
させるのを助ける。この自己発生した滑性の故に、本発
明の粉末組成物は、他の場合に使用されるよりも少ない
従来の滑剤と共に使用することができる。一般に、この
ような滑剤のレベルは、組成物に使用される結合剤の重
量に等しい量だけ減少させることができる。粉末混合物
の圧縮性は、高い圧密圧力では不必要な滑剤の存在によ
り不利に影響されるので、本発明の結合剤の使用により
可能とされる滑剤減少は、本発明の粉末組成物の高めら
れた圧縮性に更に寄与する。
【0035】本発明の結合剤含有冶金学的粉末組成物
は、700MPa(50tsi)までの圧密圧力ですら
高い圧縮性を示す。これは、先行技術の結合させた組成
物から本発明の組成物を区別するものであり、先行技術
の結合させた組成物は、約400−550MPa(30
−40tsi)以上の圧密圧力でそれらの結合させてい
ない類似体に対して圧縮性が一般に減少する。本発明の
結合させた組成物は、突き出し力の普通に予想された増
加を伴わないで、使用される従来のダイ滑剤の量の減少
も可能とする。
【0036】
【実施例】下記実施例の各々においては、鉄をベースと
する粉末、合金化粉末、滑剤及び結合させていない対照
混合物を除いては、結合剤、の混合物を、下記の如くし
て製造した。鉄粉末(ヘガネスANCORSTEEL
1000鉄粉末)をステアリン酸亜鉛1.0重量%又は
0.75重量%と完全に混合することにより、2つの異
なる鉄/滑剤ブレンドを先ず製造した。次いで、この予
め滑剤を加えた鉄粉末を、標準実験室94びん混合装置
中で15−30分間合金化粉末とドライブレンドし、約
5ポンドの量で混合された粉末組成物の一連のバッチを
製造した。これらのバッチのいくらかを、実施例1に現
れる結合させていない対照混合物として使用するために
取っておく。合金化粉末のダスティングを回避するため
に完全に注意を払った。通常の食品ミキサーの適当なサ
イズのボウル中で、下記の実施例に記載の如く種々の結
合剤と残りの粉末混合物を一緒にすることにより、結合
剤が含有混合物を製造した。結合剤をアセトン中の溶液
の形態で粉末混合物に加え、これは混合物が均一な湿潤
した外観を持つまでスパチュラで粉末とブレンドされ
た。しかる後、湿った粉末を浅い金属トレー上に広げそ
して乾燥させた。乾燥の後、混合物をNo.40ふるい
(U.Sシリーズ)をとおしてうまく取り扱って(co
ax)、乾燥中に形成された大きな凝集物を分解した。
そのように製造された各粉末混合物試料の一部を、化学
的分析及び耐ダスティング性決定のために取っておい
た。混合物の残りを使用して下記の方法に従う種々の性
質を試験した。
【0037】混合物を窒素の制御された流れでエルトリ
エーションすることにより耐ダスティング性を試験し
た。試験装置は、窒素の流れを受け入れるための側部口
を備えた2リットルのエルレンマイヤーフラスコに鉛直
に取り付けられた円筒形ガラス管から成っていた。ガラ
ス管(長さ17.5cm、内径2.5cm)は、フラス
コの口の約2.5cm上に位置した400メッシュスク
リーンプレートを備えていた。試験すべき(20−25
グラム)粉末混合物の試料を、スクリーンプレート上に
置きそして窒素を2リットル/分の速度で15分間通し
た。試験の終わりに、粉末混合物を分析して混合物中に
残っている合金化粉末の相対的量(合金化粉末の試験前
の濃度の百分率として表した)を決定した。これはダス
ティング及び/又は偏析による合金化粉末の損失に対す
る組成物の抵抗性の目安である。
【0038】見かけの密度(ASTM B212−7
6)及び各実施例の粉末組成物の流速(ASTM B2
13−77)も決定した。組成物を実施例に示された種
々の条件下に生のバーにプレスしそして生密度(AST
M B331−76)及び生強度(ASTM B312
−76)を測定した。生のバーの第2のセットを6.9
g/cm3の密度にプレスし、次いで解離したアンモニ
ア中で約1100−1150℃で30分間焼結し、しか
る後寸法変化(ASTM B610−76)、横断破断
強度(ASTM B528−76)及び焼結密度(AS
TM B331−76)を決定した。
【0039】生密度及び生強度の決定のために試験片を
作るのに3つの異なる圧密方法を使用した。1つの方法
においては、組成物を6.9g/cm3の共通密度に圧
密して、その密度を達成するのに必要な圧密圧力に対す
る種々の結合剤添加の効果を決定した。第2の方法で
は、組成物は、551.1MPa(40tsi)の共通
圧力で圧密して、生密度及び生強度に対する異なる組成
物の効果、及び抜き取り圧及び滑り圧としてして測定さ
れた突き出し力に対する異なる組成物の効果を決定し
た。抜き取り圧は、圧密された部品のダイからの突き出
しを開始するために打ち勝たれなければならない静摩擦
の目安となり、ダイと接触している部品の全表面積に対
する突き出しを開始するのに必要な荷重の商として計算
される。突き出しプロセスを続けるために打ち勝たれな
ければならない摩擦の目安である滑り圧は、ダイと接触
している部品の面積で割った、部品が圧密点からダイの
口までの距離を横断するにつれて観測される平均荷重の
商として計算される。第3の圧密方法では、組成物の各
々は、約63℃の温度に予備加熱された型(tool
s)を使用して413.3、551.1及び689.0
MPa(即ち、30、40及び50tsi)を包含する
一連の圧力で圧密された。
【0040】実施例1は、比較の目的で含まれており、
そして米国特許第4,834,800号に開示された結
合剤の1つで得られる特性を示す。実施例2−4は本発
明の結合剤を説明する。実施例においては、特記しない
限り、すべての百分率は重量による。
【0041】実施例1 表1.1に示された合金化添加物及び有機添加物との鉄
をベースとする粉末混合物5種類を製造し、そして前記
の方法に従って試験した。表1.1に示されたように、
各場合の合金含有率は、主としてグラファイト1%及び
銅2%であった。グラファイトは、4ミクロンの平均粒
径を有するロンザグレード(Lonzagrade)K
S−6であった。2つの異なる銘柄の銅を混合物を製造
するのに使用した。混合物1は、57ミクロンの平均マ
イクロトラック粒径を有するアルカングレード(Alc
an−grade)で製造された。残りの混合物は、す
べて、22ミクロンの平均粒径を有するグリーンバック
グレード(Greenback−grade)240M
Dで製造された。混合物の鉄粉末は、すべての場合にマ
リンクロット・フロメットZ(Mallinkrodt
FlometZ)ステアリン酸亜鉛を使用して予備潤
滑された。混合物1及び2は、結合させていない対照で
あった。混合物3乃至5は、各々エアプロダクツ・アン
ド・ケミカル社からのビナック(Vinac)B15ポ
リ酢酸ビニル(PVAc)を使用して結合させた。
【0042】
【表2】
【0043】これらの混合物と関連した試験の結果は、
表1.2及び1.3に示される。表1.2に示された特
性は6.9g/cm3の密度への混合物の圧密に相当す
る。表1.3に示されたデータは、種々の圧力及び周囲
の温度及び高められた温度での圧密の結果として混合物
の生特性及び突き出し力に対する効果を示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】実施例2 表2.1に示された合金化添加物及び有機添加物との鉄
をベースとする粉末混合物6種類(混合物6−11)を
製造しそして上記の方法に従って試験した。特定の結合
剤を除いては、この実施例の混合物は実施例1の混合物
3−5と同じ成分を使用した。この実施例の混合物6
は、先行技術を示す。本発明を示しているこの実施例の
混合物7−11の結合剤は、全体として又は部分的に高
分子量ポリエチレンオキシド(グリコール)から成って
いた。すべての混合物は、0.25%結合剤を含んでい
た。実施例1の結合剤のない混合物に対して混合物6−
11の滑剤含有率は、結合剤添加の量(0.25%)だ
け、即ち、1.0%から0.75%に減少させた。
【0047】
【表5】
【0048】この実施例の混合物と関連した試験の結果
は表2.2及び2.3に示される。表2.2に示された
生特性及び焼結された特性は、6.9g/cm3の密度
への混合物の圧密に相当する。表2.3に示されたデー
タは、種々の圧力及び温度での圧密の結果として生特性
及び突き出し力の変動を示す。
【0049】
【表6】
【0050】実施例1の結合させた先行技術の混合物の
特性と表2.2に示された混合物特性の比較は、6.9
g/cm3の密度を達成するのに必要な圧密圧力の有意
な減少により示されたとおり、本結合剤の使用が圧縮性
を改良したことを示す。最も大きい圧縮性改良は混合物
10及び11の場合であり、これらは、先行技術の結合
させた混合物及び実施例1の結合させていない対照混合
物と比較して改良されている。同時に、混合物9の耐ダ
スティング性の少量の減少を除けば、データは、これら
の改良が他の測定した性質の変化が殆ど伴わないか又は
全然伴わないことも示す。
【0051】圧密の検討(表2.3)の結果は、本発明
の結合剤の使用から生じる圧縮性の有意な改良を示す。
これらの検討は、突き出し力のいくらかの減少も示し、
それは必ずしも大きくはないけれども、それにもかかわ
らず、突き出し力が圧密圧力の増加と共に常に上昇する
であろうという普通の予想とは反対であるという点で有
意であった。
【0052】
【表7】
【0053】周囲の温度で型551.2MPa(40t
si)における圧密に対応する表2.3の結果の第1の
組は、本質的に表2.2に以前に示されたのと同じ圧縮
性の改良を示す。この場合に、この改良は、表2.2に
示された如き所定の密度を達成するのに必要な減少した
圧密圧力とは反対に、一定の圧密圧力で達成された密度
の増加により示される。表2.3(及び特に本発明の混
合物7−11)と表1.3(特に結合させていない混合
物1及び2)の比較は、圧縮性の重要な増加及びより高
い圧密圧力での突き出し力の減少を説明する。更に特定
的には、本発明の結合剤を含有する混合物(混合物7−
11)の各々の生密度は、551MPaでの圧密につい
て実施例1の結合させていない混合物の生密度を0.0
3−0.04g/cm3越えた。混合物1及び2の6.
98g/cm3という既に高いベース密度を越えてこの
ような密度の増分的増加の達成は、有意である。本発明
の結合剤の潤滑効果は、本発明の結合剤を含有する混合
物の滑り圧が、結合させていない混合物又は先行技術の
結合剤を含有する混合物の滑り圧よりも有意に低いとい
う事実により示される。(551MPaの圧密での混合
物1−6と混合物7−11を比較されたい)。
【0054】同じ傾向が、689MPa(50tsi)
という高い圧力で行われた圧密を比較して示される。す
べての場合に、本発明の混合物の密度は、実質的に、表
1.3の結合させていない混合物又は先行技術の結合さ
せた混合物により示された密度よりも実質的に高かっ
た。表1.3の混合物と比較して本発明の混合物と関連
した突き出し力も又実質的により低く、この圧密レベル
での減少した抜き取り圧及び減少した滑り圧を示す。こ
れらの減少は、本発明の混合物が、伝統的な滑剤である
ステアリン酸亜鉛を表1.3の混合物より25%少なく
含有していたので、特に有意であった。
【0055】実施例3 この実施例の試験混合物により使用される合金化材料
は、約14.6%のリン含有率を有する粒状のFe3
(平均粒径9.3ミクロン、密度6.89g/cm3
であった。粉末混合物のFe3P含有率は、約3.1%
であり、粉末組成物に対して約0.45%の全リン含有
率を与える。混合物への滑剤及び結合剤添加は表3.1
に示される。実施例の混合物12及び13は、先行技術
の結合剤酢酸ビニルを示す。混合物14−17は、1種
又は1種より多くの他の結合剤(及び混合物14の場合
には、結合剤のための可塑剤、ジシクロヘキシルフタレ
ート)と本発明のポリエチレンオキシド又はポリエチレ
ングリコールとのブレンドにより結合させられた。
【0056】
【表8】
【0057】実施例の6種類の混合物に関連した試験の
結果は、表3.2及び3.3に示される。表3.2にお
ける生の特性及び焼結品特性(sintered pr
operties)は、6.9g/cm3の密度への圧
密に相当する。6種類の混合物の生の特性及び突き出し
力に対する種々の圧密条件の効果は、表3.3に示され
ている。
【0058】
【表9】
【0059】混合物14−17の本発明の結合剤は、圧
密挙動に対する有意な不利な効果なしにより低い滑剤
(ステアリン酸亜鉛)レベルで使用することができるこ
とを示す。例えば、耐ダスティングデータは、新規な結
合剤で作られた混合物は先行技術の混合物12及び13
に匹敵するか又は或る場合にはそれらより良好であるこ
とを示す。同時に、新規な結合剤の混合物は、混合物1
3に対する改良された生の特性を示す。混合物12に比
較した改良はぎりぎりにすぎないが、混合物12は半分
の結合剤レベルしか持っておらず、それ故最善の生特性
及び圧縮性を有することが予想されたであろう故、本発
明の混合物が改良を示したという事実は意義がある。更
に、表のデータは、非常に重要な流動特性を含む、本発
明の結合剤との混合物の粉末特性及び焼結特性の両方
は、先行技術を示す混合物のそれらと同様であったこと
も示す。従って、圧縮性及び生特性の増加は、他の性質
の損失なしに本発明の結合剤で達成可能である。
【0060】
【表10】
【0061】表3.3に示されたような圧密の検討の結
果は、一般に、本発明の結合剤を含む混合物14−17
のための圧縮性の改良の上記に示されたことを確証す
る。例えば、新規な結合剤との混合物の生密度値は、混
合物13についての結果に対して改良されそして混合物
12についての結果と同等であるか又はそれを越えてい
た。生強度の場合に、先行技術の結合剤に比べて新規な
結合剤の効果は、圧密型の温度に依存していた。周囲の
温度では、新規な結合剤の混合物は、先行技術の結合剤
よりも高い値を示したが、高められた圧密温度では、反
対の関係が観察される。しかしながら、すべての場合
に、本発明の混合物の生強度は、2つの先の実施例のい
ずれかにおける生強度より高かった。新規な結合剤の混
合物の突き出し力の結果は、圧密型の温度又は圧密圧力
の大きさに対する依存性を殆ど示さないか又は全然示さ
ない。例えば、表3.3の異なる圧密条件を示すすべて
の3種のデータの組は、新規な結合剤の混合物について
ほぼ同じ値を示す。突き出し力の結果は、同じ結合剤含
有率での先行技術を示す混合物13に比較して一般に改
良された。それらは、しばしば混合物12についての結
果に劣るけれども、これは、その混合物がより高いレベ
ルの滑剤を有していたので意外なことではない。すべて
の場合に、圧縮性において示された改良は突き出し力に
対する不利な効果のこの例より勝っている。
【0062】実施例4 本実施例で使用される合金化材料は、1%グラファイ
ト、3%ニッケル及び1%銅であった。グラファイト及
び銅添加は実施例1及び2に使用された種類のものであ
った(即ち、それぞれ、ロンザKS−6及びグリーンバ
ック240MD)ニッケル(“インコ(Inco)12
3ニッケル、インターナショナル・ニッケル・カンパニ
ー)は、11.4ミクロンの平均マイクロトラック粒径
を有していた。混合物への滑剤及び結合剤添加は、表
4.1に示される。使用された滑剤は、アクラワックス
(Acrawax)C(グリコール・ケミカル社)であ
った。全部ポリ酢酸ピニルで結合させた先行技術の対照
混合物18とは別に、混合物19−22の新規な結合剤
は、表4.1に示された如きポリマーのブレンドであっ
た。本実施例で使用された混合物は、高分子量ポリアル
キレンオキシドが全結合剤重量の約50−60%を構成
する本発明の粉末組成物を説明する。混合物22は低分
子量可塑剤である、約320の平均分子量を有する“イ
ンドポール”L−14ポリブテンを配合した結合剤の他
の例を示す。混合物20及び21のの結合剤は、本発明
のポリアルキレンオキシド材料に加えてフルオロエラス
トマー材料を含有する。この材料は、平均分子量35,
000−100,000を有する1,1,2,3,3−
ヘキサフルオロ−1−プロペンと1,1−ジフルオロエ
タンとのコポリマーである。
【0063】混合物に関して行われた試験の結果は、表
4.2及び4.3に示される。表4.2における生の特
性及び焼結した特性は、6.9g/cm3の密度への圧
密に基づいていた。混合物の生の特性及び突き出し力に
対する種々の圧密条件の効果は、表4.2に示される。
【0064】本実施例は、先行技術の結合剤技術とのよ
り直接の比較も与える。実施例2及び3では、特性に対
する結合剤効果の直接比較を与えるために、先行技術を
示す対照混合物は、本発明の結合剤を有する混合物に使
用されたのと同じ滑剤及び結合剤含有率で製造された。
しかしながら、これらの特定の混合物は、実際の実施で
はそのように製造されたのではないであろう。むしろ結
合剤含有率は、先行技術の結合剤が採用された米国特許
第4,834,800号に示されたような先行技術の結
合剤添加スケジュールに厳密に従って決定されたであろ
う。更にほぼ結合剤添加の量だけ従来の滑剤含有率の減
少は、最近の技術の付加物であるが、先行技術の実施の
一部ではなかったであろう。従って、この実施例の対照
(混合物18)は、(a)その特許に開示されたスケジ
ュールに従って結合剤の量が計算されたこと及び(b)
滑剤レベル(従来約1%)は使用する結合剤の量だけ減
少させることはしなかった、という点で米国特許第4,
834,800号の教示を参照して製造された。
【0065】
【表11】
【0066】表4.2に示されたように、混合物19−
22の新規な結合剤系により与えられた最も有意な差
は、圧縮性においてであり、ここでは目標の密度に到達
するのに必要な圧密圧力は、新規な結合剤を含有する混
合物について少なくとも15%減少した。新規な結合剤
に関連した耐ダスティング性は先行技術の結合剤の耐ダ
スティング性より僅かに低いけれども、すべての場合
に、適正な合金化及び均一性を保持するのに必要な最小
耐ダスティング性、その値は約80%であることが見い
だされた、より依然として高かった。
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】表4.3に示された圧密の検討の結果は、
本発明の結合剤のついての圧縮性の増加を示す。圧縮性
に対する新規な結合剤の効果は、高められた温度の検討
の結果により最善に説明され、それは、圧縮性の改良は
圧力の増加と共に増加することを示す。例えば、30t
si(413MPa)の最も低い圧密圧力では、先行技
術混合物18に対する生密度の平均改良は、0.07g
/cm3であり、これに対して50tsi(689MP
a)の最も高い圧力では、対応する値は0.13g/c
3である。これらの改良は普通に観察される場合とは
反対であり、この普通の場合組成の変化による可能性の
ある圧縮性の増加は、高い圧力よりも低い圧力でより顕
著である。更に、圧縮性は圧密圧力の増加と共に普通は
減少することが予想され、即ち、生密度は約40TSI
(551MPa)以上の圧密圧力で漸近線的にその理論
的最大値に近づく傾向があることが予想される。これら
の検討において、最も意義のあることは、本発明の結合
剤含有混合物については、圧密圧力の増加に伴う密度の
増加の率は、少なくとも50tsi(689MPa)ま
での圧力で、予想された率で横ばいではない。
【0070】表4.3は、新規な結合剤は、先行技術混
合物18に対して僅かに突き出し力を増加させるか又は
識別できる程の効果を及ぼさない。それにもかかわら
ず、混合物18は新規な結合剤の混合物のどれよりも3
3%多くの従来の滑剤を含有しており、それ故新規な結
合剤のこれらの態様についての突き出し力は、新規な結
合剤の使用に伴う圧縮性の改良の点で商業的に依然とし
て合理的であることに留意されるべきである。
【0071】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0072】1.鉄をベースとする粉末と、少量の少な
くとも1種の合金化粉末と、鉄をベースとする粉末及び
合金化粉末のための有機結合剤とを含んで成る改良され
た冶金学的組成物であって、該結合剤の少なくとも40
重量%は、一般式
【0073】
【化4】 式中、Rは、H、CH3又はC25であり、そしてn
は、少なくとも約7,000の数平均分子量を与えるの
に十分な反復オキシアルキレン単位の平均数である、の
ポリアルキレンオキシドであることを特徴とする組成
物。
【0074】2.有機結合剤は、鉄をベースとする粉末
及び合金化粉末の重量を基準として約1重量%までの量
で存在しており、そして鉄をベースとする粉末は約15
0ミクロン又はそれより未満の平均粒径を有する、上記
1の組成物。
【0075】3.ポリアルキレンオキシドが、エチレン
グリコールのホモポリマー又はコポリマーを含んで成
る、上記2の組成物。
【0076】4.該ポリアルキレンオキシドが、約1
5,000−100,000の範囲の平均分子量を有
し、そして該鉄をベースとする粒子は約70−100ミ
クロンの平均粒径を有する、上記2の組成物。
【0077】5.該ポリアルキレンオキシドは、約1
5,000−35,000の平均分子量を有する、上記
2の組成物。
【0078】6.該ポリアルキレンオキシドは、有機結
合剤の少なくとも約50重量%を構成する、上記5の組
成物。
【0079】7.該ポリアルキレンオキシドは、エチレ
ングリコールのホモポリマー又はコポリマーでありそし
て有機結合剤の少なくとも約75重量%を構成する、上
記5の組成物。
【0080】8.約700MPaまでの圧密圧力でその
結合させていない類似体と同じく圧縮性である、上記1
の冶金学的粉末組成物。
【0081】9.組成物中の結合剤対合金化粉末の重量
比が下記のスケジュール、
【0082】
【表14】
【0083】に従う上記1の組成物。
【0084】10.約700MPaまでの圧密圧力でそ
の結合させていない類似体と少なくとも同じく圧縮性で
ある、上記9の冶金学的粉末組成物。
【0085】11.該ポリアルキレンオキシドは、エチ
レングリコールのホモポリマー又はコポリマーであり、
該組成物は、約700MPa間での圧密圧力でその結合
させていない類似体と少なくともおなじく圧縮性であ
る、上記4の冶金学的粉末組成物。
【0086】12.組成物中の結合剤対合金化粉末の重
量比が下記のスケジュール、
【0087】
【表15】
【0088】に従う上記11の組成物。
【0089】13.該ポリアルキレンオキシドが少なく
とも約75,000の平均分子量を有しており、そして
該有機結合剤は、本質的に該ポリアルキレンオキシド約
60−95重量%及び該ポリアルキレンオキシドのため
の可塑剤約5−40重量%から成る、上記1の組成物。
【0090】14.該ポリアルキレンオキシドが少なく
とも約75,000の平均分子量を有しており、そして
該有機結合剤は、本質的に該ポリアルキレンオキシド約
60−95重量%及び該ポリアルキレンオキシドのため
の可塑剤約5−40重量%から成る、上記9の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−219102(JP,A) 特開 昭61−34101(JP,A) 特開 昭60−184605(JP,A) 特開 昭64−11908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22F 1/00 B22F 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄をベースとする粉末と、少量の少なく
    とも1種の合金化粉末と、鉄をベースとする粉末及び合
    金化粉末のための有機結合剤とを含んで成る改良された
    流動性の冶金学的組成物であって、有機結合剤は鉄をベ
    ースとする粉末の重量及び合金化粉末の重量の合計量
    基準として1重量%までの量で存在しており、該結合剤
    の少なくとも40重量%は、一般式 【化1】 式中、Rは、H、CH3又はC25であり、そしてn
    は、少なくとも約7,000の数平均分子量を与えるの
    に十分な反復オキシアルキレン単位の平均数である、 のポリアルキレンオキシドであることを特徴とする組成
    物。
JP07297993A 1992-03-09 1993-03-08 結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物 Expired - Fee Related JP3299805B2 (ja)

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