JPS5897B2 - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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Publication number
JPS5897B2
JPS5897B2 JP52100102A JP10010277A JPS5897B2 JP S5897 B2 JPS5897 B2 JP S5897B2 JP 52100102 A JP52100102 A JP 52100102A JP 10010277 A JP10010277 A JP 10010277A JP S5897 B2 JPS5897 B2 JP S5897B2
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JP
Japan
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tape
young
modulus
film
polyester film
Prior art date
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Expired
Application number
JP52100102A
Other languages
English (en)
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JPS5434206A (en
Inventor
冨男 安達
明久 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Publication of JPS5434206A publication Critical patent/JPS5434206A/ja
Publication of JPS5897B2 publication Critical patent/JPS5897B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録材料用ポリエステルフィルムに関する
更に詳しくは信号の記録再生に優れた二軸配向された、
磁気記録材料用ポリエステルフィルムに関する。
従来二軸配向ポリエステルフィルムは、磁気記録材料用
基材として用いられているが、加工されてテープ状にス
リットされたテープをリールに巻上げロールにすると巻
上げロールの片側又は両側の端面が盛上ることがある。
具体的に説明すると、図1で示したように片端面が盛上
った場合が多くみもれる。
なお、図中の数字1はリール、2は(巻上げられた)テ
ープ、3は盛上りをそれぞれ示すものである。
この盛上り部では、ロールの外径が他の部分より大きく
なっており、テープが変形し、テープをリールより引出
した時には盛上り部に対応する所はテープが伸びていて
テープの平面性が悪くなる。
この様に平面性が悪いと、磁気記録テープの場合、その
テープは信号の記録、再生ヘッドとの接触が不完全にな
り、記録再生が不完全になる欠点がある。
上記の如く、巻上げロールの一部分が盛上るのはスリッ
トする時にポリエステルフィルムの一部が変形するため
と考えられる。
図2にはテープの長手方向にに垂直に切断した横断面の
一部を示しているが(図中の数字2はテープ、4はテー
プに切断する時に変形した突出し部分をそれぞれ示す)
、スリット条件が良好な時、特に切断刃が鋭利であれば
、4の突出部分は発生しないか、又は小さく、巻上げロ
ールの盛上りもなくなるものと考えられる。
しかし、通常の切断では最初は鋭利な切断刃を使用して
いても使用中に次第に鋭利でなくなり、突出部が発生す
ることは避は難い。
そして、切断刃を頻繁に取替ることによって生産コスト
や生産性が悪くなるのが通例である。
本発明者は、上記スリット性につき鋭意検討した結果、
巻上げロールを引出した時の平面性が、唯単にスリット
条件によるのみでなく、二軸配向ポリエステルフィルム
の縦及び横方向のヤング率、熱収縮率に依存することを
知見し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、テレフタル酸成分90モル%以上
の酸成分とエチレングリコール成分90モル%以上のグ
リコール成分とからなるポリエステルのフィルムであっ
て、縦方向のヤング率(Ym)が600kg/mm2以
下400kg/mm2以上である二軸配向ポリエステル
フィルムであって、105℃の熱収縮率が3.0%以下
であり、横方向のヤング率(yt、)が600kg/m
a以上であって、しかも両ヤング率はYt−Ym≧10
0kg/mm2なる式を満足する関係にあることを特徴
とする磁気記録材料用ポリエステルフィルムである。
本発明のフィルム素材であるポリエステルは、酸成分と
してテレフタル酸を主たる対象とするが、テレフタル酸
90(好ましくは95)モル%以上と、例えばインフタ
ル酸、フタル酸、アジピン酸、セパチン酸、コハク酸、
シュウ酸、マロン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ω−ヒ
ドロキシカプロン酸のよりな二官能性の酸の一種、また
は二種以上の10(好ましくは5)モル%以下からなる
共重合体であってもよく、またグリコール成分として、
エチレングリコールを主なる対象とするが、エチレング
リコール90(好ましくは95)モル%以上と、例えば
トリメチレングリコール、ヘキサメチレンクリコール、
シクロヘキサンジメタツール(1・4)、2・2・4・
4−テトラメチルシクロブタンジオール(2・4)やハ
イドロキノンの様なジオール化合物の一種または二種以
上の10(好ましくは5)モル%以下を用いた共重合体
であってもよく、またこれら重合体の混合物でも良い。
更にこのようなポリエステルに10重量%以下の他の重
合体が混入されていても良い。
前記ポリエステル中には例えばリン酸、亜リン酸および
それらのエステル等の安定剤、二酸化チタン、微粒子状
シリカ、カオリン等の艶消剤、滑剤などが含まれていて
もよい。
本発明のフィルムにおける縦方向とは、フィルムをテー
プ状にスリットした時のスリットの方向を意味し、通常
は製膜時の押出方向と一致する。
本発明の熱収縮率、ヤング率が特定の範囲にあるポリエ
ステルフィルムが好ましいスリット性を有する理由は完
全には明確ではないが、■ヤング率、熱収縮率が、ポリ
エステルフィルムの配向、結晶性等の構造に密接に関係
すること、■スリットする時の切断刃とフィルムとの接
触において、フィルムの縦方向(Ym)及び横方向のヤ
ング率(yt)がフィルムの変形に関与すること、■リ
ールに巻上げる時のフィルムの縦・横の伸び、又リール
より引出した時の変形の回復がヤング率と密接に関係す
ること、■スリット時切断刃の摩擦発熱によりポリエス
テルフィルムが熱変形する可能性があること、などの現
象によって、スリットした磁気記録テープの平面性が大
きく依存すると考えられる。
本発明のフィルムにおいて、縦方向ヤング率(Ym)は
好ましくは400〜550kg/mm2特に好ましくは
400〜500kg/mm2であり、Ymが600kg
/mm2を超えるとYtの如何に拘らず平面性が不良と
なる。
一方横方向ヤング率(Yt)は、好ましくは650kg
/mm2以上、特に好ましくは700kg/mm2以上
であり、600kg/mm2未満では該Ymの範囲如何
に拘らず平面性が不良である。
そして更に横方向ヤング率(Yt)−縦方向ヤング率(
Ym)の差は、100kg/mm2以上、好ましくは1
50kg/mm2以上、特に好ましくは200kg/m
m2以上である。
後述する熱収縮率と横方向のヤング率が縦方向のヤング
率よりも少くとも100kg/mm2高い性質とから、
本発明のフィルムのスリット性が優れてくる。
このフィルムの良好なスリット性は、結果的にフィルム
の平面性をも高品位に保つこととなる。
105℃の熱収縮率は縦・横方向ともに3.0%以下で
ある。
好ましくは、縦方向が1.5%以下、横方向が20%以
下であり、特に好ましくは縦方向が0.8%以下、横方
向が1.0%以下の収縮率である。
本発明のフィルムの製法は特に限定されないが、例えば
次の如くして製膜できる。
すなわち非晶未延伸のポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを約80℃にて縦延伸倍率3〜4倍で延伸し、次い
で70〜90°Cにて1.5倍以上全横延伸倍率の90
%以下の範囲にて第一段横延伸し、次いで85〜150
℃で且つ第一段横延伸温度を越える温度にて全横延伸倍
率が4.0〜6.0倍になるように延伸し、170〜2
30℃にて熱固定することによって得られる。
このように横方向延伸温度を二段にするのは、製膜時の
破断を防ぎ延伸倍率を高くしヤング率を高くし、且横方
向熱収縮率を低くするためである。
身重発明のポリエステルフィルムの厚さは特に制限はな
いが、通常2〜5.0μ、特に4〜25μでは所望する
磁気記録材料のリールより引出し時の平面性向上効果が
顕著である。
まだ磁気記録材料をテープ状にスリットする場合のテー
プ巾には特に制限はないが、狭くなると平面性悪化部の
寄与が大となるため、通常1〜100mm巾がよく、特
に2〜50mm巾のテープでは所望する効果が顕著であ
る。
本発明におけるヤング率及び熱収縮率は以下の方法で測
定したものである。
<ヤング率> フィルムを試料中10mm、長さ150mmに切断し、
チャック間100mmにして引張速度10mm/分、チ
ャート速度500mm/分にてインストロンタイプの万
能引張試験装置で引張る。
得られた荷重−伸び曲線の立上り部の接線よりヤング率
を計算した。
〈熱収縮率〉 105℃の熱風循環式炉(ギヤー老化試験機)にて30
分間自由熱収縮させて下式で算出する。
原長としては300mmを採用した。
実施例及び比較例 平均粒径0.8μのカオリンを0.2重量%の含有割合
で重合時に添加したカオリン含有ポリエチレンテレフタ
レートを常法に従って溶融押出し、急冷して非晶未延伸
フィルムを製膜した。
このフィルムを80℃にて第1表記載の縦延伸倍率でロ
ール延伸急冷し、次いで横方向に85℃で25倍、更に
105℃にて第1表記載の全横倍率延伸し、第1表記載
の熱固定温度で10秒間熱固定してニ軸配向フィルムを
得た。
このフィルムの厚さは全て21μであった。
このポリエステルフィルムに常法に従って磁性体として
γ型Fe2O3、バインダーとして塩化ビニル・酢酸ビ
ニール共重合を用いて磁気層5μ厚さに塗布した。
このフィルムをスリッター(画材製作断裂、TD■型使
用)で巾3/4インチに切断した(なおスリットの条件
は全て同一条件にした。
)。この磁気記録テープをビデオ(コーマチック)装置
にかけ、長さ3.50mをカセットにビデオ装置所定の
条件で巻上げ、これを1週間にわたり20℃、60%R
Hの恒温恒湿室に放置した後、テープをリールより引出
し、平面に置き、テープが完全に平面かあるいはテープ
の端が波釘っているかを検討した。
そして、波釘の程度を下記の基準でランク付けした。
なお、このランク付げにおける実用性はビデオテープと
しての許容性に基づいて可否を決定したものである。
第1表より本発明が有効なことが判る。
【図面の簡単な説明】
図1はスリットしたテープの巻姿及びその各部を示す。 図2はテープの長手方向に垂直に切断した横断面を示す
。 図において数字1はリール、2はテープ、3は盛上り部
分、4はテープの変形による突出し部分をそれぞれ示す

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1テレフタル醸成分90モル%以上の酸成分とエチレン
    グリコール成分90モル%以上のグリコール成分とから
    なるポリエステルフィルムであって、縦方向のヤング率
    (Ym)が400〜600kg/−の範囲であり、横方
    向のヤング率(yt)が600に9/−以上であり、各
    々のヤング率に於いてYt−Ym≧100kg/mm2
    を満足し、かつ105℃における熱収縮率が3%以下で
    ある二軸配向された磁気記録材料用ポリエステルフィル
    ム1
JP52100102A 1977-08-23 1977-08-23 ポリエステルフイルム Expired JPS5897B2 (ja)

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JPS5434206A JPS5434206A (en) 1979-03-13
JPS5897B2 true JPS5897B2 (ja) 1983-01-05

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