JPS589787Y2 - 管理機の変速装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はハンドル及び主変速レバーを機体前方−！たは
後方に転換自在に設け、ハンドル及び主変速レバーの取
付は方向を機体前後に振り換えて前進または後進作業を
行うと共に、低速及び高速の切換を行う副変速レバーを
備える管理機に関し、・・ンドル及び主変速レバーを機
体前方に位置させる後進作業姿勢での副変速レバーの高
速変速操作を制限する副変速高速規制板を組込み、前記
規制板を副変速レバーに連結させ、前記ハンドル及び主
変速レバーを機体前方に方向転換したときに前記規制板
によって副変速レバーの高速後進動作を阻止するもので
、簡単な操作で安全に変速走行でき、各種農作業を適切
に行えるようにした管理機の変速装置を提供しようとす
るものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は農業機械である小型耕耘機（管理機）の概略側
面図であり、シャーシ１前部にエンジン２を搭載し、そ
のシャーシ１後端をミッションケース３中間に固着させ
る。

前記ケース３下部に車軸４を軸架し、これに車輪５を装
設すると共に、ミッションケース３上部に回転可能に支
点軸６を設け、ハンドル７基端をその支点軸６に固着さ
せ、必要に応じてハンドルＩの向きを前後正逆方向に任
意に転換し得るように構成してなる。

また、前記ミッションケース３の中間後方に後ヒツチ８
を設け、とのヒツチ８に着脱自在にロータリ作業機９を
装設し、ミッションケース３のＰＴＯ軸１０と作業機９
間に伝動ケース１１を架設し、クラッチレバ−１２によ
って係脱させるクラッチ（図示省略）などを介して前記
ＰＴＯ軸１０に耕耘ロータリ１３を連動連結してなる。

更に上記ミッションケース３上側部に主軸１４を突出さ
せ、これに軸架した主軸プーリ１５をエンジン２の出力
プーリ１６にベル）１７を介して連結させると共に、ミ
ッションケース３に内蔵スる複数変速ギヤ（図示省略）
を介して、前記の各軸４，１０．１４を連結してなる。

また、前記主軸１４近傍に第１及び第２主変速シヤフト
１８゜１９並びに副変速シャフト２０を突出させ、主変
速レバー２１を第１及び第２主変速シヤフト１８゜１９
に主変速シフトプレート２２を介して連結すると共に、
副変速レバー２３を副変速シャフト２０に副変速シフト
プレート２４を介して連結する。

次いで、第２図乃至第４図に示す如く、上記ミッション
ケース３側部に回転自在に支持筒２５を軸支２６させ、
主変速シフトプレート２２に一体形成した筒軸２７を前
記支持筒２５に回転自在に嵌挿すると共に、上記主変速
レバー２１基端をその筒軸２７に摺動回転自在に挿入さ
せ、そのレバー２１下端にスプリング２８を附勢する。

また、前記シフトプレート２２に位置決め孔２９．３０
を開設すると共に、各孔２９．３０のいずれかに係脱自
在に先端を挿入させるＬ形銅板３１を主変速レバー２１
に一体形成し、上記ハンドルＩと同様に前記レバー２１
を前後に方向転換自在に取付けてなる。

上記の第１及び第２主変速シャフト１８，１９の係合ノ
ツチ３２，３３のいずれかに作用端（２２ａ）を係入さ
せる主変速シフトプレート２２上方にカバープレート３
４を設ける。

−！た、■、４速段部３５ ａ、 ２．５速段部３５ｂ
１３速段部３５ｃ１後進段部３５ｄを形成しているＨ形
変速表示溝３５を前記カバープレート３４に開設すると
共に、前記シフトプレート２２の変速表示端２２ｂを前
記溝３５に臨１せ、主変速レバー２１による変速位置を
表示するように形成してなる。

更に上記カバープレート３４下面に支軸３６を突設し、
この支軸３６に主変速高速規制板３７の一端を回転可能
に軸支する。

前記規制板３７の操作端３７ａをカバープレート３４外
方に延設し、その操作端３７ａ基部を係入させる切欠き
３８゜３９をカバープレート３４側縁に形成すると共に
、エンジン２上方に主変速レバー２１を位置させて位置
決め孔３０に銅板３１を係入しているとき、前記規制板
３７０作用端３γｂを銅板３１に接近させることにより
、上記主変速シフトプレート２２の変速表示端２２ｂが
表示溝３５の３速段部３５ｃに入らないように、銅板３
１側面が前記作用端３７ｂに当接すべく構成してなる。

渣た、上記主変速シフトプレート２２の表示端２２ｂ上
方に作用端４０ａを延設する主変速後進規制板４０を設
ける。

前記規制板４０ばこの中間を支軸４１に回転自在に軸支
してなると共に、規制板４０の他端に形成する操作端４
０ｂを上記ロータリ作業機９のクラッチレバ−１２に結
合ロッド４２を介して連結させ、ロータリ作業機９のク
ラッチレバ−１２を操作してロータリ１３を駆動してい
るとき、前記クラッチレバ−１２の切換えと連動して規
制板４０の作用端４０ａがシフトプレート２２に接近し
、シフトプレート２２の表示端２２ｂが後進段部３５ｄ
に入らないように、その表示端２２ｂ側面が規制板４０
の作用端４０ａに当接すべく構成してなる。

捷た、上記副変速シャフト２０にビン４３を介して一端
を連結し、他端に副変速レバー２３基端を固着させるコ
形副変速シフトプレート２４の中間を、ミッションケー
ス３側面に固定した支持プレート４４にピン４５を介し
て水平回動自在に枢着する。

前記支持プレート４４上面に支軸４６を突出し、副変速
高速規制板４７中間を前記支軸４６に水平回動自在に軸
支すると共に、前記規制板４７の操作端４７ａにＵ字形
切欠き４８を形成し、この切欠き４８に副変速レバ−２
３基端部を嵌入させ、副変速シャフト２０を進退させる
シフトプレート２４の副変速動作と連動して前記規制板
４７が変移するように形成してなり、位置決め孔３０ｖ
Ｃ鉤板３１を係入して主変速レバー２１をエンジン２方
向に位置させているとき、銅板３１側面に前記規制板４
７の作用端４７ｂが当接し、副変速高速切換えを阻止す
るように構成してなるものである。

本考案は上記のように構成しており、第５図に示すよう
にハンドル７をエンジン２上方に位置させ、且つ主変速
レバー２１の銅板３１を主変速シフトプレート２２の位
置決め孔３０に係入させ、逆進姿勢で農作業を行う場合
、実線で示す低速位置の副変速レバー２３を、仮想線で
示す高速位置に変移させると、副変速高速規制板４７の
作用端４７ｂが銅板３１側面に当接し、副変速レバー２
３の高速変速位置への移行を阻止するので、副変速レバ
ー２３による高速（４，５速）後進を行うことができな
い。

一方、第６図のように機体後方に主変速レバー２１を位
置させているとき、副変速レバー２３の高・低速切換が
可能であり、該レバー２１を高速側に位置させると、前
記規制板４７の作用端４７ｂが位置決め孔３０を閉鎖す
るので、主変速レバー２１の方向転換は行えｉい。

ナト、前記規制板４７によって主変速レバー２１による
変速は制限されない。

以上実施例に示す如く本考案は、・・ンドルＩ及び主変
速レバー２１を機体前方または後方に転換自在に設け、
・・ンドルＩ及び主変速レバー２１の取付は方向を機体
前後に振り換えて前進または後進作業を行うと共に、低
速及び高速の切換を行う副変速レバー２３を備える管理
機において、・・ンドル７及び主変速レバー２１を機体
前方に位置させる後進作業姿勢での副変速レバー２３の
高速変速操作を制限する副変速高速規制板４７を組込み
、前記規制板４７を副変速レバー２３に連結させ、前記
・・ンドル７及び主変速レバー２１を機体前方に方向転
換したときに前記規制板４７によって副速レバー２３の
高速後進動作を阻止するもので、ハンドルＩ及び主変速
レバー２１を機体前方に振り換え時に其の都度副変速レ
バー２３の位置を確認する必要がなく、前記規制板４７
による高速後進動作を阻止することによって耕耘ロータ
リ１３等の損傷を未然に防止でき、・・ンドル７の機体
前方への方向転換による変速誤操作をなくして安全に変
速走行することができると共に、ハンドルＩ及び主変速
レバー２１を機体前方に位置させた後進作業姿勢では農
作業に適した走行速度だけを必然的に得ることができ、
簡便な操作で容易に取扱えて頗る実用的である等の顕著
な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は小型耕
耘機の概略側面図、第２図は要部の拡大側面図、第３図
は同平面図、第４図は部分切欠き平面図、第５図及び第
６図は要部の作用説明図である。 Ｉ・・・・・・ハンドル、２１・・・・・・主変速レバ
ー、２３・・・・・・副変速レバー ４７・・・・・・
副変速高速規制板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドル７及び主変速レバー２１を機体前方または後方
   に転換自在に設け、・・ンドル７及び主変速レバー２１
   の取付は方向を機体前後に振り換えて前進または後進作
   業を行うと共に、低速及び高速の切換を行う副変速レバ
   ー２３を備える管理機において、ハンドルＩ及び主変速
   レバー２１を機体前方に位置させる後進作業姿勢での副
   変速レバー２３の高速変速操作を制限する副変速高速規
   制板４７を組込み、前記規制板４７を副変速レバー２３
   に連結させ、前記ハンドル７及び主変速レバー２１を機
   体前方に方向転換したときに前記規制板４７によって副
   変速レバー２３の高速後進動作を阻止するように構成し
   たことを特徴とする管理機の変速装置。