JPS589658B2 - アルフア−化粒状ハトムギの製造方法 - Google Patents
アルフア−化粒状ハトムギの製造方法Info
- Publication number
- JPS589658B2 JPS589658B2 JP54066499A JP6649979A JPS589658B2 JP S589658 B2 JPS589658 B2 JP S589658B2 JP 54066499 A JP54066499 A JP 54066499A JP 6649979 A JP6649979 A JP 6649979A JP S589658 B2 JPS589658 B2 JP S589658B2
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- Japan
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- water
- pearl barley
- alpha
- coix
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、容易に調理することの出来るアルファ一化し
た粒状ハトムギの製造法に関するものであり、その目的
とするところは特殊な圧力釜等を使用せず、めんどうな
予備調理を要せず、簡単確実に各種の用途に向く美味な
アルファ一化した粒状ハトムギ加工品を提供することに
ある。
た粒状ハトムギの製造法に関するものであり、その目的
とするところは特殊な圧力釜等を使用せず、めんどうな
予備調理を要せず、簡単確実に各種の用途に向く美味な
アルファ一化した粒状ハトムギ加工品を提供することに
ある。
ハトムギはイネ科の植物で、その種子はヨクイニンとし
て日本薬局方第二部に収載され、漢方では滋養、利尿、
抗腫瘍、美容等に良いとされている。
て日本薬局方第二部に収載され、漢方では滋養、利尿、
抗腫瘍、美容等に良いとされている。
果皮を脱穀して精白したハトムギ(以下、通称に従って
皮去りハトムギという)は蛋白質14%、脂肪5%、糖
質65%、繊維2%、灰分2%、水分12%程度の組成
を有する硬い淡黄灰色の種実であって、ビタミン、ミネ
ラルを多く含有し、漢方薬のみならず良質の食用原料と
なるものであるが、大麦、裸麦に比して果肉が著しく強
固であるため、その調理がめんどうであること、又ハト
ムギ独特の「生ぐさみ」が抜けない点など食用として調
理性が悪い難点がある。
皮去りハトムギという)は蛋白質14%、脂肪5%、糖
質65%、繊維2%、灰分2%、水分12%程度の組成
を有する硬い淡黄灰色の種実であって、ビタミン、ミネ
ラルを多く含有し、漢方薬のみならず良質の食用原料と
なるものであるが、大麦、裸麦に比して果肉が著しく強
固であるため、その調理がめんどうであること、又ハト
ムギ独特の「生ぐさみ」が抜けない点など食用として調
理性が悪い難点がある。
例えば、米と混炊してハトムギ飯を作る場合皮去りハト
ムギを予め一昼夜水に浸漬して吸水軟化させてから用い
るとか、又は60℃以上の温湯に数時間浸漬するとか、
特別の圧力釜を用いる等まことにめんどうで、これらの
予備調理を行わないでハトムギ飯の炊飯は不可能であり
しかも上記のように予備調理して混炊してもハトムギ特
有の「生ぐさみ」があって食味を著しく乏しくしている
。
ムギを予め一昼夜水に浸漬して吸水軟化させてから用い
るとか、又は60℃以上の温湯に数時間浸漬するとか、
特別の圧力釜を用いる等まことにめんどうで、これらの
予備調理を行わないでハトムギ飯の炊飯は不可能であり
しかも上記のように予備調理して混炊してもハトムギ特
有の「生ぐさみ」があって食味を著しく乏しくしている
。
このように粒状形態としての用法がめんどうなためハト
ムギを粉末やフレークにして、ハトムギ粥やパン、菓子
の原料に混入したり又はハトムギを焙じて煎じ茶として
用いられているのが現状である。
ムギを粉末やフレークにして、ハトムギ粥やパン、菓子
の原料に混入したり又はハトムギを焙じて煎じ茶として
用いられているのが現状である。
この中煎じ茶が最も簡便で愛用者も多いが薬用として利
用したあとの未溶出の蛋白質、脂肪、糖質、繊維などの
有効な成分を滓として棄てるので食糧資源の有効利用に
反する欠点がある。
用したあとの未溶出の蛋白質、脂肪、糖質、繊維などの
有効な成分を滓として棄てるので食糧資源の有効利用に
反する欠点がある。
このような現状に対して、本発明者等は上記の難点、欠
点を解消するものとしてハトムギ固有の粒状形態を保持
し、かつ調理性も良く、風味の良好なアルファ一化粒状
ハトムギの製法を完成するに至った。
点を解消するものとしてハトムギ固有の粒状形態を保持
し、かつ調理性も良く、風味の良好なアルファ一化粒状
ハトムギの製法を完成するに至った。
本発明による製法は、先づ皮去りハトムギを水洗し、こ
れに繊維素分解酵素をハトムギ重量の0.1〜1、0%
添加し、これをハトムギ重量の2〜5倍量でpHが45
〜5.5に調整された温度40°〜55℃の水中に1〜
5時間浸漬し、次いでこの浸漬処理したハトムギを10
0℃の水蒸気で加熱し、次いで散水しこの蒸煮処理を数
回繰り返えし、この蒸煮物の水分含量を50〜70%(
重量)に調整して湿潤アルファ一化を行い、その後直ち
に80°〜115℃の熱風で50〜80分間乾燥し、こ
の乾燥物を8〜9mm目の篩に通して整粒してアルファ
一化粒状ハトムギを製造する方法である。
れに繊維素分解酵素をハトムギ重量の0.1〜1、0%
添加し、これをハトムギ重量の2〜5倍量でpHが45
〜5.5に調整された温度40°〜55℃の水中に1〜
5時間浸漬し、次いでこの浸漬処理したハトムギを10
0℃の水蒸気で加熱し、次いで散水しこの蒸煮処理を数
回繰り返えし、この蒸煮物の水分含量を50〜70%(
重量)に調整して湿潤アルファ一化を行い、その後直ち
に80°〜115℃の熱風で50〜80分間乾燥し、こ
の乾燥物を8〜9mm目の篩に通して整粒してアルファ
一化粒状ハトムギを製造する方法である。
上記方法において繊維素分解酵素を使用するのはハトム
ギの強固な果肉の組織を軟化しその内部組織まで迅速に
吸水させて軟化させ、次の湿潤アルファ一化工程を容易
にするものである。
ギの強固な果肉の組織を軟化しその内部組織まで迅速に
吸水させて軟化させ、次の湿潤アルファ一化工程を容易
にするものである。
使用する酵素は繊維素を分解するものであれば良く例え
ばセルラーゼ「オノズカ」3S(近畿ヤクルト製造株式
会社製、糸状菌トリコデルマビリーデ産生酵素)等が使
用できる。
ばセルラーゼ「オノズカ」3S(近畿ヤクルト製造株式
会社製、糸状菌トリコデルマビリーデ産生酵素)等が使
用できる。
又その使用量はハトムギ重量の0.1〜1.0%で充分
である。
である。
但し浸漬水量はハトムギ重量の2〜5倍量で、そのpH
は45〜5.5が適当である。
は45〜5.5が適当である。
このpHの調整には氷酢酸が果肉軟化の具合、風味取扱
いの簡便等の理由から用いられる。
いの簡便等の理由から用いられる。
浸漬温度は45℃が最適であるが、40°〜55℃で良
く作用する。
く作用する。
浸漬時間は酵素添加量及び温度により長短があるが、膨
脹度、水分含量、ナイフによる切断テスト等で適正時間
を判定するが1〜5時間内にある。
脹度、水分含量、ナイフによる切断テスト等で適正時間
を判定するが1〜5時間内にある。
例えば酵素0.5%、添加の場合pH5、温度45°で
4時間で良好な結果が得られる。
4時間で良好な結果が得られる。
次に湿潤アルファ一化工程であるが、この工程で重要な
ことは、水蒸気により蒸煮し、次いで散水しこの処理を
数回繰り返えして蒸煮物の水分含量を50〜70%に調
整することである。
ことは、水蒸気により蒸煮し、次いで散水しこの処理を
数回繰り返えして蒸煮物の水分含量を50〜70%に調
整することである。
この水分含量が50%未満であると最終の乾燥製品とな
ったとき製品の外観があめ色で固くガラス質となって水
の浸透が悪くて復元時間が長くかかり、又「生ぐさみ」
も残存して不満足な結果となる。
ったとき製品の外観があめ色で固くガラス質となって水
の浸透が悪くて復元時間が長くかかり、又「生ぐさみ」
も残存して不満足な結果となる。
又水分含量が70%を越えると全体が軟弱となりすぎて
べとつき乾燥能率を低下さすばかりか乾燥製品は脆弱化
し、復元時間は短縮されるが、復元したものは粘弾性を
失して、舌感、風味を劣化させる。
べとつき乾燥能率を低下さすばかりか乾燥製品は脆弱化
し、復元時間は短縮されるが、復元したものは粘弾性を
失して、舌感、風味を劣化させる。
以上の蒸煮処理時間は45〜60分間で足りる。
次いで、この蒸煮物の乾燥であるが、80°〜115℃
の熱風で透気乾燥する。
の熱風で透気乾燥する。
乾燥時間は風速0.1〜1米/秒で40〜80分間が適
当である。
当である。
以上によりアルファ一化した乾燥ハトムギは若干結着固
塊化しているので目の開き8〜9mmの金網を設けた整
粒機で単粒化する。
塊化しているので目の開き8〜9mmの金網を設けた整
粒機で単粒化する。
以上の処理によって得られるアルファ一化粒状ハトムギ
は原料の1.5〜1。
は原料の1.5〜1。
9倍の容積を有し、見掛比重0.35〜0,53、水分
4〜7%、粒径6〜9mmで、原料の形を殆んどとどめ
、淡褐色、半透明で、部分的に気泡組織をもち、乱反射
して白く見えるところもある。
4〜7%、粒径6〜9mmで、原料の形を殆んどとどめ
、淡褐色、半透明で、部分的に気泡組織をもち、乱反射
して白く見えるところもある。
アルファ一化度は95%程度である。
実施例
皮去りハトムギを水洗後、繊維分解酵素セルラーゼ丁オ
ノズカ」3S(商品名)をハトムギ重量の0.5%添加
し、ハトムギの3倍重量のpH5、温度45℃の温水中
に4時間浸漬し、次いで水道水で換水した後水切りした
。
ノズカ」3S(商品名)をハトムギ重量の0.5%添加
し、ハトムギの3倍重量のpH5、温度45℃の温水中
に4時間浸漬し、次いで水道水で換水した後水切りした
。
この物は水分含量38.5%、膨脹率1.57、水溶性
糖質分15%(無水物中)で輪切切断テストで容易にス
ライスできた。
糖質分15%(無水物中)で輪切切断テストで容易にス
ライスできた。
次にこのハトムギを上部に散水装置、下部に蒸気ノズル
を有する蒸煮機の金網ベルトコンベヤー上に厚さ25m
mの層状に並べて100℃の水蒸気で加熱し、次いで散
水し、これを3回繰返しハトムギの湿潤アルファ一化を
行った。
を有する蒸煮機の金網ベルトコンベヤー上に厚さ25m
mの層状に並べて100℃の水蒸気で加熱し、次いで散
水し、これを3回繰返しハトムギの湿潤アルファ一化を
行った。
第1回での蒸煮は16分間直ちに散水、第2回の蒸煮は
12分間直ちに散水、第3回の蒸煮は28分間であった
1この蒸煮において水分含量は第2回で54%、第3回
で64%となった。
12分間直ちに散水、第3回の蒸煮は28分間であった
1この蒸煮において水分含量は第2回で54%、第3回
で64%となった。
この湿潤アルファ一化物をそのまま金網ベルトコンベヤ
ー上で風速0.6米/秒、100℃の熱風で77分間乾
燥し、この乾燥物を目の開き9闘の金網を備えた製粒機
で単粒化し、本発明のアルファ一化粒状ハトムギを得た
。
ー上で風速0.6米/秒、100℃の熱風で77分間乾
燥し、この乾燥物を目の開き9闘の金網を備えた製粒機
で単粒化し、本発明のアルファ一化粒状ハトムギを得た
。
本製品は、粒径6〜9mm、やや変形した粒状をなし、
淡褐黄色、半透明であるが、部分的に気泡組織を有し、
乱反射して白く見えるところもあった。
淡褐黄色、半透明であるが、部分的に気泡組織を有し、
乱反射して白く見えるところもあった。
なお見掛比重は約0.40、水分45%、アルファ一化
度は95%であった。
度は95%であった。
本製品はそのまま喫食しても煎餅様のパリパリした咀し
やく感を与え香味も良好であった。
やく感を与え香味も良好であった。
又本製品2に白米8の容積割合で混合し、通常の家庭で
行なう電気釜炊飯法で炊いたところ「生ぐさみ」を感じ
ない風味良好なハトムギ飯を得た。
行なう電気釜炊飯法で炊いたところ「生ぐさみ」を感じ
ない風味良好なハトムギ飯を得た。
なお本製品をポリエチレン袋に密封し温度40℃、湿度
80%の雰囲気で35日間保存試験した。
80%の雰囲気で35日間保存試験した。
その結果はアルファ一化度、風味、TBA値(酸敗目安
度)とも殆んど変化はなく、通常保管でも約6ケ月の賞
味期間を有する安定した品質であった。
度)とも殆んど変化はなく、通常保管でも約6ケ月の賞
味期間を有する安定した品質であった。
Claims (1)
- 1 皮去りハトムギを水洗し、これに繊維素分解酵素を
ハトムギの重量に対して0.1〜1.0%添加し、これ
をハトムギ重量の2〜5倍量でpHが45〜5.5に調
整された温度40°〜55℃の温水中に1〜5時間浸漬
し、この浸漬したハトムギを100℃の水蒸気で加熱し
、次いで散水しこの蒸煮処理を数回繰り返えし、この蒸
煮物の水分含量を50〜70%(重量)に調整して湿潤
アルファ一化し、次いで80°〜115℃の熱風で50
〜80分間乾燥することを特徴とする調理容易なアルフ
ァ一化粒状ハトムギの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066499A JPS589658B2 (ja) | 1979-05-29 | 1979-05-29 | アルフア−化粒状ハトムギの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54066499A JPS589658B2 (ja) | 1979-05-29 | 1979-05-29 | アルフア−化粒状ハトムギの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55159763A JPS55159763A (en) | 1980-12-12 |
JPS589658B2 true JPS589658B2 (ja) | 1983-02-22 |
Family
ID=13317563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54066499A Expired JPS589658B2 (ja) | 1979-05-29 | 1979-05-29 | アルフア−化粒状ハトムギの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS589658B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604855U (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-14 | 栗原 真三 | 浴槽湯温低下防止装置 |
-
1979
- 1979-05-29 JP JP54066499A patent/JPS589658B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604855U (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-14 | 栗原 真三 | 浴槽湯温低下防止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55159763A (en) | 1980-12-12 |
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