JPS589522B2 - ナンネンセイゼツエンデンセン - Google Patents

ナンネンセイゼツエンデンセン

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JPS589522B2
JPS589522B2 JP48045176A JP4517673A JPS589522B2 JP S589522 B2 JPS589522 B2 JP S589522B2 JP 48045176 A JP48045176 A JP 48045176A JP 4517673 A JP4517673 A JP 4517673A JP S589522 B2 JPS589522 B2 JP S589522B2
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JP
Japan
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parts
weight
epoxy resin
paint
wire
Prior art date
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Expired
Application number
JP48045176A
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English (en)
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JPS49132580A (ja
Inventor
石黒一元
大槻幸夫
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Riken Electric Wire Co Ltd
Original Assignee
Riken Electric Wire Co Ltd
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Publication date
Application filed by Riken Electric Wire Co Ltd filed Critical Riken Electric Wire Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、難燃性で、しかもクレージング現象のない
改良されたポリウレタン絶縁電線に関するものである。
さて、ポリウレタン絶縁電線は、周知のように絶縁被膜
を剥離することなく被膜上から直接鑞着できるという他
の絶縁電線には見られない特性をもっている。
しかしながら、従来のポリウレタン絶状電線は、絶縁被
膜が難燃性でないばかりか、クレージングが発生すると
いう欠点があり、これを使用して製作したコイルなどを
機器に取付けた場合、燃焼発火を引き起す虞れがあった
従って、電線業界においては上記欠点のないポリウレタ
ン絶縁電線の開発が強く要望されていた。
本発明者等は、上記従来のポリウレタン絶縁電線の欠点
を解消するため実験と研究を続けていたカ、偶々、ハロ
ゲン化ビスフェノールAとβ−メチルエピクロルヒドリ
ンとからのエポキシ樹脂に、重合性不飽和結合をもたな
いジカルボン酸を反応させて得られるそれ自体は公知の
ハロゲン化エポキシ樹脂に、エピクロルヒドリンとビス
フェノールAとを縮合して得られるそれ自体公知のエポ
キシ樹脂およびインシアネート化合物の1つまたは2つ
以上を配合するか、さらにこれに、硬化促進剤として有
機カルボン酸塩を配合調製した塗料を、導体上に直接ま
たは他の絶縁層を介して塗布・焼付けてなる絶縁電線は
、難燃性で、かつノンクレー?ングの絶縁電線であるこ
とを発明し、特願昭47年第51247号として特許出
願している。
ところが、その後の研究により上記塗料組成物中にさら
にリン酸エステル類のいずれか1つを配合した塗料を、
導体上に直接または他の絶縁層を介して塗布・焼付けた
絶縁電線は、その難燃性の点においてさらにすぐれてお
り、ノンクレージングのものであるばかりか、その他の
特性においても従来の絶縁電線と同等の性能を有するこ
とを多数の実験により再現性をもって確認できた。
本発明は、上記実験結果に立脚してここに完成したもの
である。
本発明の絶縁電線を、コイルその他の電気部品の製作に
実用すれば、極めて難燃性であるため、機器に取付けて
も発火燃焼のおそれがなく、また絶縁被膜がノンクレー
ジングであるためレヤーショートの発生もない。
従って、本発明は前記電線業界の要望に応えた有効な絶
縁電線の製造技術を提供する発明であるといい得る。
さらに本発明を詳細に説明すると、本発明に用いる塗料
の第1成分である/ルゲン化エポキシ樹脂は、ハロゲン
化されているビスフェノールAとβ−メチルエピクロル
ヒドリンとからのエポキシ樹脂に、重合性の不飽和基を
もたないジカルボン酸、例えば無水フタール酸、テレフ
タール酸、マロン酸、コハク酸、セバチン酸、アジピン
酸の中から選ばれるいずれかのジカルボン酸と反応させ
て得られるそれ自体は公知の樹脂であり、代表的なもの
として、大日本インキ化学工業K.Kの製品であるエピ
クロンH−940(不揮発分60%の粘稠液体)といっ
た臭素化エポキシ樹脂を挙げ得る。
また第2成分のエポキシ樹脂は、エピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとを縮合させたそれ自体は公知のエポ
キシ樹脂であり、代表的なものとしては市販のエピコー
ト1004、エピコート828(いずれもアメリカのシ
ェル化学株式会社の製品で、商品名である。
)を挙げ得る。つぎに第3成分のイソシアネート化合物
としては、トルイレン・ジイソシアネート、キシリレン
・ジイソシアネート、ジフエニルメタン・ジイソシアネ
ート、テトラメチレンイソシアネートのようなインシア
ネート基を2つ以上有する化合物あるいはこれらのイソ
シアネート化合物をフェノールまたはフェノール誘導体
でブロックした例えばデスモジュールAPステイブル(
ドイツのバイエル社製、商品名)、ミリオネートMs−
50(日本ポリウレタンK.K製、商品名)などが使用
でき、そしてこれらの化合物は単独または2つ以上を混
合して塗料中に配合してもよい。
また、本発明において難燃性向上のために配合する第4
成分でありリン酸エステル類としては、トリクレジルホ
スフエート、タレジルフエニルホスフエート、トリフエ
ニルホスフエート、ジフエニルオクチルホスフエート、
トリブチルホスフエートのようなリン酸エステルおよび
含ハロゲンリン酸エステルであるトリス(β−クロルエ
チル)ホスフエート、トリス(ジクロルプ口ピル)ホス
フエート、トリス(ブロムク口ルプロピル)ホスフエー
トなどを掲げ得る。
そして、これらリン酸エステルの塗料中での作用につい
ては未だ十分な検討を行なってはいないが、リン酸エス
テル中のリンが、前記ハロゲン化エポキシ樹脂中のハロ
ゲンと、また含ハロゲンリン酸エステルを使用したとき
は含ハロゲンリン酸エステルのハロゲンとも作用して絶
縁電線の難燃効果を助長するように考えている。
さらに本発明においては、上記第1〜第4成分からなる
塗料中に硬化促進剤として有機カルボン酸の添加が可能
であり、有効な塩類としてナフテン酸、ステアリン酸、
パルミチル酸、オクテン酸、安息香酸の鉄、マンガン、
亜鉛、銅、鉛の各塩を掲げることができる。
これらの各塩の1つまたは2つ以上を塗料中に配合すれ
ば、インシアネート化合物と作用して反応を促進し、絶
縁電線の鑞着温度を下げる上で有効である。
つぎに本発明の塗料の好適配合量について述べると、ハ
ロゲン化エポキシ樹脂の100重量部に対して、前記エ
ポキシ樹脂40〜250重量部、前記イソシアネート化
合物の1つまたは2つ以上を70〜600重量部配合し
、さらにこれに前記リン酸工冫テルのいずれかを10〜
150重量部の範囲で配合を行った後、これを例えばク
レゾールとナフサとの混合溶剤に溶解し、不揮発分30
〜45%の塗料として使用するもので、必要に応じこれ
に前記有機カルボン酸塩を0.1〜10重量部の範囲で
添加して使用することもできる。
なお、前記塗料の調製に当りハロゲン化エポキシ樹脂の
100重量部に対し、エポキシ樹脂の配合量を40〜2
50重量部としたのは、40重量部以下では絶縁電線の
劣化特性の改善がみられないためであり、さりとて25
0重量部以上とすれば難燃性となし得ないことを認めた
からである。
また、インシアネート化合物の配合量を70〜600重
量部としたのは、70重量部以下の配合では加熱により
線間接着を起す欠点があり、600重量部以上配合すれ
ば、難燃性が著しく低下することを認めたことによるも
のである。
また、リン酸エステル類の配合をlθ〜150重量部に
おさえたのは、10重量部以下では難燃効果に乏しく、
さりとて150重量部以上とすると絶縁電線の劣化特性
が低下することを認めたからである。
また、本発明塗料の導体への焼付け温度は、塗料の成分
によっても異るため一律に言うことはできないが、実験
的には300〜450℃の範囲で行えば好結果が得られ
る。
以下、本発明を実施例によって、さらに具体的に説明す
る。
実施例 1 ミリオネートMS−50の195重量部とエピコート1
004の45重量部とをクレゾールとナフサとの等量混
合溶剤591重量部に溶解し、これにエピクロンH−9
40の100重量部、リン酸トリフエニル45重量部、
ナフテン酸亜鉛2重量部をそれぞれ配合溶解せしめ、不
揮発分35%の塗料を調製した。
この塗料を導体径0.23mmの銅線に塗布し、線速4
0m/分、炉温350℃の炉内を数回通し、十分な焼付
けを行って絶縁電線を試作した。
ついで、この試作品をJIS−C−3211のポリウレ
タン銅線の試験方法に準じ一般特性を測定すると共に、
難燃性を下記(A),(B)の2つの方法で行ってみた
難燃性試験: (A〕試料である絶縁電線を、直径8mmの九棒に30
回緊密に巻付けた後、丸棒から取り出し、10Cmに伸
張し、その上端を保持して下端をアルコールランプで加
熱を行い燃焼が試料の上端に移動するかどうかを観察す
る定性的方法により、大気中での難燃性の優劣を判定し
てみた。
(B)内径7.5cmの燃焼コラムの中を酸素ガスと窒
素ガスとの混合気体(両ガスの比は自由にかえることが
でき、総流量は11.4l/minである。
)が緩やかに上昇するコラムの中央に、試料を直径8m
mの丸棒に30回緊密に巻付けた後、これを丸棒から取
り出してlOcmに伸張したものを垂直に置き、下端よ
りバーナーで燃焼し、試料の途中で炎が消えるときの酸
素限界濃度を次式から算出し、 定量的に優劣を判定した。
実施例 2 ミリオネートMs−50の195重量部とエピD−ト8
28の45重量部とをクレゾールとナフサの等量混合溶
剤619重量部に溶解し、これに実施例1と同様エピク
ロンH−940の100重量部とトリス(ジクロロプロ
ピル)ホスフエート60重量部、ナフテン酸亜鉛2重量
部をそれぞれ配合溶解せしめて不揮発分35%の塗料を
調製した。
この塗料を導体径0.23mmの銅線に塗布し、線速4
0m/分、温度350℃の炉内を数回通して十分な焼付
けを行って絶縁電線を試作し、これについて実施例1で
述べたと同様の試験を行った。
比較例 本発明のリン酸\エステル類を、塗料中に配合した場合
の効果を示す1例として、実施例1に示した塗料からリ
ン酸エステルを除いた塗料と従来の安定化イソシアネー
ト化合物にデスモヘン800(日本ポリウレタンK.K
製の商品名で変性ポリエステル樹脂である。
)を配合した下記2種類の塗料を用いて試作した絶縁電
線を比較例として示す。
(1)ミリオネートMS−50の195重量部とエピコ
ート1004の45重量部とをクレゾールとナフサとの
等量混合溶剤517重量部に溶解し、これにエピクロン
H−940の100重量部、ナフテン酸亜鉛2重量部を
配合溶解せしめて不揮発分35%の塗料を調製した。
この塗料を導体径0.23mmの銅線に塗布し、線速4
0m/分、温度350℃の炉内を数回通して十分な焼付
けを行った。
ついでこの試作電線について実施例1と同様の試験を行
ってみた。
(2)デスモジュールAPスティブル120重量部とデ
スモヘン800(日本ポリウレタンK.K製、商品名)
の60重量部とをクレゾールとナフサとの等量混合溶剤
335重量部に溶解し、不揮発分35%の従来のポリウ
レタン塗料を調製し、これを導体径0.23mmの銅線
を用いて実施例1で述べたと同様にして絶縁電線を試作
し、実施例1と同様の試験を行ってみた。
上記各実施例と比較例で得た絶縁電線の試験結果を取纒
めて下表に示す。
(注)表に記載した耐熱軟化温度は、4点交叉、荷重8
00r,1時間当り100℃の割合で温度上昇を行った
ときの線間短絡温度を示したものである。
表から、本発明のリン酸エステル類を配合した実施例1
および2の絶縁電線は、難燃性の点については比較例の
ものよりも優れていることは明白であり、その他の特性
においては同等であるといい得る。
追加の関係 この発明は、原特許である特許第1112612号(特
公昭57−606号)の構成に欠《ことのできない塗料
組成物を導体上に塗布・焼付ける際に、この組成物にさ
らにリン酸エステル類のいずれか1つを配合した塗料を
使用して、難燃性の点でよりすぐれた同一目的の絶縁電
線の製造の可能としたもので、追加の要件を具備するも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化ビスフェノールAとβ−メチルエピクロ
    ルヒドリンとからのエポキシ樹脂に、重合性不飽和結合
    をもたないジカルボン酸を反応させて得られるそれ自体
    公知のハロゲン化エポキシ樹脂に、エピクロルヒドリン
    とビスフェノールAとを縮合して得られるそれ自体公知
    のエポキシ樹脂とイソシアネート化合物の1つまたは2
    つ以上およびリン酸エステル類の中から選ばれるいずれ
    か1つを配合するか、さらにこれに有機カルボン酸塩を
    硬化促進剤として添加調製した塗料を、導体上に直接ま
    たは他の絶縁層を介して塗布・焼付けたことを特徴とす
    る難燃性絶縁電線。
JP48045176A 1973-04-23 1973-04-23 ナンネンセイゼツエンデンセン Expired JPS589522B2 (ja)

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JP48045176A JPS589522B2 (ja) 1973-04-23 1973-04-23 ナンネンセイゼツエンデンセン

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JPS49132580A JPS49132580A (ja) 1974-12-19
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0339167Y2 (ja) * 1986-01-27 1991-08-19
EP2623566A4 (en) * 2010-09-29 2014-05-07 Baoshan Iron & Steel INSULATING NON-CHROME COATING FOR NON-ORIENTED SILICON STEEL

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0339167Y2 (ja) * 1986-01-27 1991-08-19
EP2623566A4 (en) * 2010-09-29 2014-05-07 Baoshan Iron & Steel INSULATING NON-CHROME COATING FOR NON-ORIENTED SILICON STEEL

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