JPS5894961A - プラグ研磨治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、光フアイバケーブルの先端に取付けるプラ
グを研磨する際、プラグを正しく保持するプラグ研磨治
具に関する。

光通信に用いられる光フアイバケーブルは、その始端、
終端には、金属又はプラスチック製のプラグを取付ける
。プラグは、筒状体で、先が縮径した円錐形状となって
おり、中心軸方向に光フアイバケーブルを通す穴が穿っ
である。

光ラアイバケーブルの構造は、光フアイバ芯線と、これ
を囲む多数の繊維からなる補強材と、これらを囲むプラ
スチック製の柔軟な被覆とより成る。

光フアイバケーブルの端部にプラグを取付けるには、光
フアイバケーブルの被覆を切り一部を除去し、補強材と
芯線を露出させ、接着剤を塗布して、プラグに差込み接
着するようにする。

芯線はプラグの前端開口から突出する。そこで、プラグ
の前端面を、研磨してプラグ端面と芯線の切断面とを厳
密に、面一（っらいち）に仕上けなければならない。

従来は、第１１図に示すような、プラグ研磨治具を使っ
ていた。

この治具は、はぼ平行な、２本の挟着片３１　、３２の
間に、プラグを挾み固定するものである。挟着片３１　
、３２の一方の端部は、ブラケット３３に枢着され、他
端に止め螺子３４が設けられる。挟着片３１゜３２の対
向内面にはＶ字溝３５が刻設しである。光フアイバケー
ブルを内部に接着したプラグ３６に、スペーサ３７を嵌
着し、これをｖ字溝３５の位置に差入れ、挟着片３１．
３２で挟着支持する。

こうして固定したプラグの先端を、適当な回転研磨装置
で、面一になるよう、研磨する。

このような研磨治具は、プラグの横方向へのブレを厳格
に抑制する事が難しい。挟着片とスペーサの接触面積が
狭く、線接触に近いからである。

プラグが横方向にブレると、研磨面が、プラグ軸線と、
厳密に垂直にならない。

また、研磨装置へ押当てる力が一定でないので、研磨の
度合が作業者ごとに異なり、一定しないという欠点があ
った。

プラグの径が異なると、スペーサ３７を別のものに取り
替える必要がある。例えば２つ割りのスペーサを用いる
が、頻繁に取替えるのは煩雑であった。

本発明は、このような難点を解決する事を目的とする。

本発明のプラグ研磨治具は、円筒内面を穿ったハウジン
グの中に、光ファイバケーブル通し穴を軸方向に備えた
スライダを摺動自在に設け、プラグは、スライダ先端に
ナツトで固定し、スライダとハウジングとを弾性体で結
合したものである。

以下、実施例を示す図面によって、本発明の構成、作用
及び効果を説明する。

第１図は、本発明の実施例に係るプラグ研磨治具の平面
図、第２図は正面図、第３図は背面図である。第４図は
第２図中のＩＶ−ＩＶ断面図を示す。

研磨治具１はハウジング２、スライダ３、締付ナツト４
等より成る。

ハウジング２は筒状で、スライダ３をその内部空間に摺
動自在に保持する。ノ１ウジング２の外部には、スプリ
ング係止螺子５を螺着する。スライダ３の尾部には、こ
れに対応してスプリング係止螺子６を螺着する。スプリ
ング７を、スライダ３、ハウジング２の間に弾性力を生
じさせる為に、スプリング係止螺子５，６間に張架する
。

スプリング係止螺子５は、ハウジング壁面に穿孔した螺
穴８に螺合し、その頚部にはナツト９を螺込んである。

ナツト９はスプリング７の一端を挟着している。

スライダ３の尾部に穿った螺穴１０に、スプリング係止
螺子６が螺合している。ナツト１１が、スプリング７を
押える。

ハウジング２の後端面には、回り止め板１２が、取付螺
子１３によって固着されている。回り止め板１２には、
後方の開いた回り止め溝１４が切欠かれている。スライ
ダ３のスプリング係止螺子６は、回り止め溝１４の中を
軸方向に動くよう、回り止め板１２によって案内される
。

スライダ３は円柱形状で、ハウジング２の円筒内面１５
の中を軸方向に摺動する。

スライダ３の中心には、軸方向に光ファイバケーブル通
し穴１６が穿っである。これは、内径が、プラグ後半部
より大きい。

スライダ３の前方は外径の小さい頭部となっており、雌
螺条１７が切設しである。これに対応して、締付ナツト
４の後半内周面には、雌螺条１８を設ける。

光ファイバケーブル１９は、スライダ３のファイバケー
ブル通し穴１６の中を通る。光フアイバケーブル１９の
先端には、プラグ２０が固着しである。プラグ２０の前
半部は、締付ナツト４のプラグ通し穴２１を貫いて、外
方へ突出している。

プラグ２０の中間には、側方へ拡径した鍔部２２が形成
しである。スライダ３の前端面と、締付ナツト４の内壁
面とが、鍔部２２を前後から挟着支持する。

第５図はスライダのみの左側面図である。第６図は第５
図中の■−■断面図、第７図は第５図中の■−■矢視図
である。

スライダ３の側方には、光フアイバケーブル１９を横か
ら通すためのケーブル嵌込溝２３が開口している。

スライダ３の外面は、滑らかな外円周面２４となってい
るが、後方の小部分は、ローレット２５を切設する。

第８図は締付ナツトの左側面図、第９図は背面図、第１
０図は正面図である。

締付ナツト４は、既に述べたように、前方に、狭い内径
のプラグ通し穴２１、後方には広い内径の雌螺条１８が
軸方向に設けである。締付ナツト４の外表面には、ロー
レット２６が付設されている。

以上の構成に於て、その作用を説明する。

ナツト１１又はナツト９を緩めて、スプリング７の一方
を−外し、スライダ３を抜き取る。スライダ３の頭部か
ら、締付ナツト４を取外す。光フアイバケーブル１９の
先端にプラグ２０を接着して一体化したものを、スライ
ダ３の側方から、ケーブル嵌込溝２３を通して、ファイ
バケーブル通し穴１６へ差入れる。

次に、締付ナツト４をスライダ３の頭部に螺込む。プラ
グ２０の鍔部２２は、締付ナツト４とスライダ３の前端
面の間に挾まれて支持される。

光フアイバケーブル、プラグを取付けたスライダ３をハ
ウジング２の後から、円筒内面１５へ差込む。スプリン
グ７を、スプリング係止螺子５，６の間へ再び張架する
。

研磨治具を適当な台に取付け、プラグ２０の端面２７に
、研磨装置の回転研磨盤２８を当てがい、研磨装置を駆
動する。

スプリング７の弾性力により、プラグ２０の端面２７は
、一定の力で研磨装置（図示せず）の研磨盤２８に接触
するから、端面は研磨されてゆく。

効果を述べる。

本発明の研磨治具は、スライダ３、締付ナツト４により
、プラグの鍔部を挟着支持する。しかも、プラグの前方
は、プラグ通し穴２１により、同心円的に支持される。

従って、プラグ２０は、常にスライダの軸線方向に固定
され、研磨作業中に、横ブレする事はない。従って、プ
ラグの端面は、軸と垂直な方向に、精確に仕上げられる
。

プラグの径が異なると、締付ナツト４を取替えれば良い
ので簡単である。

また、スプリング等弾性体で、スライダをハウジングに
関して押し出す事としているから、研磨盤との押圧力は
一定する。作業時間の長さを予め決めておけば、研磨量
を均一にする事ができる。

作業者による研磨の度合のばらつきが少なくなる。

スライダの側方には、全長に及んで、ケーブル嵌込溝２
３を設けているから、プラグを光フアイバケーブルに接
着した後、この研磨治具へ取付ける事ができる。

さらに、スライダの後方と、締付ナツトの表面にローレ
ット２５　、２６を切設しておけば、締付ナツトを本手
で取外し、或は取付ける際に便利であ、る。

この実施例では、スライダとハウジング内面とを円筒形
状にしている。しかし、これは円対称形状である事を要
しない。

多角形断面のスライダ、ハウジングを使用する事もでき
る。また円筒の一部に凹凸条を設けても良い。このよう
に、スライダ、ハウジング内面を非円形にすれば、回り
止め板は不要となる。

また、スライダ、ハウジング内面が円対称であっても、
回り止め板を省くことができる。プラグ２０に回転モー
メントの加わらないような相対運動を、プラグ１、研磨
盤が行う場合は、回り止め板を省いて良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る研磨治具の平面図。 第２図は同じものの正面図。 第３図は背面図。 第４図は第２図中のｆｆ−ｆｆ断面図。 第５図はスライダの左側面図。 第６図は第５図の■−ＶＩ断面図。 第７図は第５図中の■−■矢視図。 第８図は締付ナツトの左側面図。 第９図は締付ナツトの背面図。 第１０図は締付ナツトの正面図。 第１１図は従来例に係るプラグ研磨治具の正面図である
。 １０１１１１．研磨治具 ２・・・・・ハウジング ３　・・・・・・　ス　　ラ　　イ　　ダ４・・・・・
・締付ナツト ５．６・・・・・・スプリング係止螺子７・・・・・・
スプリング １２・・・・・回り止め板 １６・・・・・ファイバケーブル通し穴１７・・・・・
雄螺条 １８・・・・・・雌螺条 １９・・・・・光フアイバケーブル ２０・・・・・・プ　ラ　グ ２１・・・・・・プラグ通し穴 ２２・・・・・・鍔　　　部 ２３・・・・・・ケーブル嵌込溝 ２７・・・・・・プラグ端面 発　　明　　者　　　　　　　　林　　　　　享　　玉
石　井　雄之助 藤　　井　　幸　　司 特許出願人　　住友電気工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒状のハウジングと、内部軸方向に光ファイバケーブル
   通し穴を備え側方には該光ファイバケーブル通し穴に至
   るケーブル嵌込溝を有し前方小径部には雄螺条を設けた
   スライダと、前方に小径のプラグ通し穴を備え後方に雌
   螺条を有しスライダ雄螺条に螺合する締付ナツトと、ス
   ライダがハウジングの中へ摺動自在に設けられた位置で
   スライダを前方に押出すような弾性力をスライダに与え
   るスプリングとより構成される事を特徴とするプラグ研
   磨冶具。