JPH043363Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案はスポツトスタンドやチエアスタンド
等の照明器具に関するものである。

〔背景技術〕

従来、スポツトスタンド等では、灯具を支柱に
上下動および回転自在に取付け、調整ねじで締付
け固定するようにしている。しかし、支柱が塗装
したものである場合、上下動時に支柱に傷がつく
という問題があつた。

〔考案の目的〕

この考案の照明器具は、灯具の上下摺動操作に
よつて支柱に傷をつけることがない照明器具を提
供することを目的とする。

〔考案の開示〕

この考案の照明器具は、灯具が取付けられて支
柱に上下動自在に嵌合する支持具を設け、この支
持具の支柱孔内で支柱に軟質で筒状の保持アダプ
タを外嵌させ、前記支持具のねじ孔に螺着された
調整ねじで前記保持アダプタを支柱に押付け固定
したものである。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第３図に示
す。図において、１は灯具であり、ベース２に立
設された支柱３に支持具４を介して上下動および
回転自在に取付けられている。５は灯具１に接続
したコードであり、コード止め具６で支柱３に止
められている。支柱３は塗装を施されたパイプ等
からなる。支持具４は横向きの筒状に形成された
ものであり、上下に貫通して支柱孔７が設けられ
ている。支持具４の一端に灯具１がかしめナツト
８で取付けられ、他端の内面はねじ孔９となつて
いる。１０は保持アダプタであり、弾性を有する
シリコンゴム等で筒状に形成され、両端外周に抜
け止め用の鍔部１０ａを有する。保持アダプタ１
０は、ジユラコンやナイロン等の樹脂でもよい。
保持アダプタ１０は支柱３に外嵌しかつ支持具４
の支柱孔７に内嵌する。支持具４のねじ孔９には
つまみねじからなる調整ねじ１１が螺着される。
調整ねじ１１は先端にガイド部１１ａを有し、リ
ング状の当て部材１２がガイド部１１ａに遊嵌し
て保持アダプタ１０と調整ねじ１１の押当面との
間に介装されている。

動 作 調整ねじ１１を緩めると、保持アダプタ１０は
支柱３に対して上下動および回転自在となり、灯
具１を自由に上下動させかつ回転させることがで
きる。保持アダプタ１０は軟質のものであるた
め、調整ねじ１１を締めつけると弾性変形して支
柱３に押しつけられ、支持具４が支柱３に固定さ
れる。したがつて灯具１は支柱３に固定される。

このように、灯具１を自由に上下動および回転
させ、固定することができるが、軟質の保持アダ
プタ１０を外嵌させているので、支柱３が塗装さ
れたものであつても、上下、あるいは回転摺動操
作によつて支柱３の塗装面に傷がついたり、塗装
がはがれたりすることがない。また、上下、回転
摺動操作が円滑に行なえる。保持アダプタ１０は
軟質であるため、動かす時に、同種の金属同志を
接触させた場合のような金属音が発生しない。ま
た、調整ねじ１１の締付けにより当て部材１２は
直進するのみであり、保持アダプタ１０には捩れ
力が作用しないので、調整ねじ１１で直接に保持
アダプタ１０を押付ける場合と異なり保持アダプ
タ１０が破れるという恐れがない。なお、当て部
材１２を直進のみとすることは、調整ねじ１１と
の摩擦係数の材質組合せにより可能である。ま
た、当て部材１２は、調整ねじ１１と保持アダプ
タ１０とに介在されて支持具４に収容されている
ので、小物部品であるが紛失の問題がない。支持
具４はパイプからなり、内面に調整ねじ１１と螺
合する雌ねじを切つたものであるため、構造が簡
単で製造が容易である。

〔考案の効果〕

この考案の照明器具は、支柱が塗装されたもの
であつても、灯具の上下あるいは回転摺動操作時
に支柱に傷がつくことがなく、また調整ねじの締
めつけにより支柱の保護用の保持アダプタに損傷
を与えることがない。保持アダプタは軟質のもの
であるため、金属同志を接触させた場合のような
嫌な音を発生せず、円滑に動かせる。また、保持
アダプタは軟質であることから、調整ねじを締付
けたときに弾性変形して支柱への固定が確実に行
える。さらに、支持具がパイプからなり、内面に
調整ねじを切つたものであるため、構造が簡単で
製造が容易である。

しかも、当て部材を介して調整ねじを保持アダ
プタに押し付けているため、調整ねじの押し付け
力が保持アダプタに均一に当たり、適切な保持力
を出すことができる。また、保持アダプタに捩じ
りが伝わらず、保持アダプタの摩耗が少なくな
る。この場合に、支持具を前記のようにパイプで
構成しているため、その中に配置される当て部材
を大きく形成することができ、したがつて保持ア
ダプタの押し付け力をより一層均一化でき、かつ
摩耗低減効果が向上するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその分解斜視図、第３図は同じくその部分断面
図である。 １……灯具、３……支柱、４……支持具、７…
…支柱孔、９……ねじ孔、１０……保持アダプ
タ、１１……調整ねじ、１２……当て部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支柱と、この支柱に外嵌した軟質で筒状の保持
   アダプタと、内面がねじ孔に形成されかつ長手方
   向と直交する支持孔を有し前記支持孔で前記保持
   アダプタに嵌合したパイプ状の支持具と、この支
   持具に取付けられた灯具と、前記支持具のねじ孔
   に螺着され前記保持アダプタを前記支柱に押付け
   る調整ねじと、この調整ねじと前記保持アダプタ
   との間に介在させて前記支持具内に挿入した当て
   部材とを備えた照明器具。