JPS589493B2 - ジキキロクサイセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気テープカセットから引き出した磁気テー
プを回転リングによりシリンダーに装架し、偏心アイド
ラを利用してビンチローラをキャプスタンに圧着せしめ
て前記磁気テープを再生走行させる磁気記録再生装置に
関するものである。

従来のかかる装置は第１図に示す構造になっている。

すなわち１は磁気テープカセットであり、リール（図示
せず）及び磁気テープを内蔵している。

停止モードにある時は磁気テープは２′の状態にあり、
引き出しアーム４は破線で示すように回動して該引き出
しアーム４上に植設された引き出しポスト５を磁気テー
プカセット１の開口部内に位置させている。

再生モードの指令が出ると適当なる駆動機構（図示せず
）により引き出しアーム４は軸６のまわりを回動し、引
き出しポスト５によって磁気ナープ２がカセット１より
引き出される。

引き出しアーム４が適当な位置に来た時、適当な駆動機
構（図示せず）に連動するリング駆動ローラ８によって
回動リング７がガイドローラ９ ａ ． ，９ ｂ及び
９ｃにガイドされて回動する。

ガイドローラ９ａｔ９ｂ及び９ｃは、基板に直接或いは
間接的に植設された軸（図示せず）のまわりに回動する
。

回転リング７の回動により磁気テープ２は、リードポス
ト１９でもって更に供給リール台３より引き出され、ビ
デオヘッド（図示せず）を内蔵したシリンダー１１に装
架される。

回転リング７がある位置に至るとその回動は停止し、そ
れと相前後して適当なる機構（図示せず）でもって押圧
アーム１８が前進して該回転リング７に植設された軸１
５のまわりに回動可能なビンチローラ取付板１６に設け
られた押圧ピン１７を押圧し、ビンチローラ１４をキャ
プスタン１３に圧着して磁気テープ２を再生走行させ、
ローディング状態により記録或いは再生状態に切換える
。

このようにして磁気テープ２は、供給リール台３より繰
出されテンションアーム２２上に植設されたテンション
ポスト２１、ポスＮＯａ，消去ヘッド１２、ポスト１０
ｂ、シリンダー１１、ポスト１０ｃ、音声コントロール
ヘッド１２′を経てキャプスタン１３で送られ、回転リ
ング７に植設されたリードポスト１９、ポスト２０ａ，
２０ｂ，２０ｃ、引き出しポスト５、巻取テンションア
ーム２５に植設された巻取テンションポスト２４を経て
巻取リール台３′により巻取られる。

ビンチローラ押圧機構とテンションアーム解除機構との
関連が第２図に示される。

すなわち、キャプスタン１３′は下端にフライホイール
（図示せず）が取付けられて、該フライホイールの一部
は例えばローレソトの如き加工を施して摩擦係数を増加
させた部分３０を有し、軸３１のまわりに回動するアイ
ドラ取付板３２の一端に植設されたアイドラ軸３３のま
わりに回転する偏心アイドラ３４を圧着バネ３５を介し
て圧接させている。

アイドラ取付板３２に押圧板３６が係合され、軸３１の
まわりに回動可能な押圧アーム１８の一端とビス３７、
押圧バネ３８及びナット３９で連絡されている。

押圧アーム１８は他端にＶ字状溝部４０を有し、偏心ア
イドラ３４の回転により破線の如く回動して、第１図に
示す押圧ピン１７を押圧し、ビンチローラ１４をキャプ
スタン１３に圧着せしめる。

一万磁気テープ２の走行中にパックテンションを付与し
てその張力をコントロールし、停止、早送り或いは巻戻
しモードにおいてはその張力は解除されているというこ
とは周知のとおりである。

そのために軸４１のまわりに回動可能なテンションアー
ム２２の一端に張力を検出するテンションポスト２１、
他端リール台３に当接する粘弾性材料を貼りつけたテン
ションブレーキ４２及び張力を設定するためのテンショ
ンバネ４３を設け、さらにこのテンションアーム２２に
、軸４４のまわりに回動可能な解除アーム４５の一端に
植設された解除ピン４６が当接するようになされている
。

また解除アーム４５の他端は回動可能に連結板４７に係
合され、さらに連結板４７の他端は軸４８のまわりに回
動可能な動作レバー４９の一端と回動可能に係合されて
いる。

この動作レバー４９の他端が押圧アーム１８と当接して
いる。

再生モードより停止モードに切換った時押圧アーム１８
は偏心アイドラ３４により破線の如き状態から実線の如
き状態に回動する。

この時、押圧アーム１８に押されて動作レバー４９が回
動し、連結板４７を左方に押し、解除アーム４５を軸４
４のまわりに回動させ、解除ピン４６がテンションアー
ム２２に当接してテンションバネ４３に抗してテンショ
ンアーム２２を軸４１のまわりに回動させ、リール台３
に当接しているテンションブレーキ４２を解除する。

停止モードから再生モードに切換った時は逆の動作によ
りテンションブレーキ４２がリール台３に当接する。

第３図に偏心アイドラ３４の動作を示している。

すなわちキャプスタンは例えばフライホイールの一部３
０で偏心アイドラ３４と当接している。

ここで、アルファベット大文字は偏心アイドラ３４、小
文字はそのアイドラ軸３３の夫々変位を示し、Ａ−ａ、
Ｂ−ｂ、・・・・・・と対応させている。

基板に直接或いは間接的に植設された軸３１のまわりに
回動可能なアイドラ取付板３２に前記アイドラ軸３３を
植設し、圧着バネ３５により偏心アイドラ３４とフライ
ホイールの一部３０とを圧接させている。

停止モードにおいてはアイドラ軸３３はａの位置に保持
されている。

再生釦が押され、前記ローディング状態が完了する直前
・後に適当な機構（図示せず）でａ位置の保持が解除さ
れ、偏心アイドラ３４はフライホイール３０に圧着し、
キャプスタン１３の回転により偏心アイドラ３４がＡ→
Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ｅの如き状態に回転駆動され、それに対応
してアイドラ軸３３はａ→ｂ→ｃ→ｄ→ｅと移動するこ
とになり、従ってアイドラ取付板３２は軸３１のまわり
に回動させられる。

このアイドラ軸３３は一旦ａ→ｂの状態に移動した後逆
方向に移動してゆく。

一方ｅ点にて適当なる機構（図示せず）でアイドラ取付
板３２は保持され、第１図に示す如き再生動作を開始す
る。

この時ｄ→ｅに移動し、ｂ→ｃ→ｄの方向と逆になって
からｅ点で保持するためフライホイール３０に対して偏
心アイドラ３４が逃げ側になり（径寸法が小さくなる側
）、偏心アイドラ３４に回転力を与えることが阻止され
る。

ここで前記の如くａ→ｂに一旦移動することを略してバ
ックスイングと呼ぶことにする。

再生モードから停止モードになった時は適当な機構でｅ
点におけるアイドラ取付板３２の保持が解かれ、再び偏
心アイドラ３４はフライホイール３０に圧着し、キャプ
スタン１３０回転でＥ→Ｃ→Ａの状態に回転駆動され、
Ａの状態でアイドラ取付板３２が再び保持され停止モー
ドとなる。

前記バックスイング動作により押圧アーム１８（第２図
）は破線で示す状態に前進する時は必ず一旦少しだげ後
進してから前進することになり、従ってテンションアー
ム２２を一旦右方に回動することになる。

一万磁気テープカセット１（第１図）には磁気テープ２
に塵埃が附着することを防止するためのカバー（図示せ
ず）があり、磁気テープカセット１を装填する場合はこ
のカバーを開けねばならない。

このための蓋開け金具５０が基板に直接或いは間接的に
取付けられている。

しかもこの蓋開け金具５０はテンションアーム２２の右
方近傍にある。

従ってバックスイング動作によりテンションアーム２２
が右方に移動した時、蓋開け金具５０に当接すれば押圧
アーム１８の動作がさまたげられ、アイドラ取付板３２
が保持されたことと同じことになって偏心アイドラ３４
が回動せず、従って押圧アーム１８が前進せず、ビンチ
ローラ１４をキャプスタン１３に圧着することができな
くなる。

本発明は前記バックスイング動作に伴なう前記従来の欠
点を解消することを目的とするもので、この目的を達成
するため、本発明は、磁気テープカセットから引き出し
た磁気テープを回転リングによりシリンダーに装架し、
偏心アイドラを利用してビンチローラをキャプスタンに
圧着せしめて前記磁気テープを再生走行させる磁気記録
再生装置において、前記ビンチローラを押圧可能な第一
の部材と、回動自在に設けられて一端部に前記偏心アイ
ドラが取付けられた第二の部材と、該第二の部材を付勢
して前記偏心アイドラを前記キャプスタンに押圧する圧
着バネと、前記第二の部材に装着され該第二の部材と共
に回動して前記第一の部材を押圧駆動し該第一の部材を
介して前記ビンチローラを押圧移動させて前記キャプメ
タンに圧着せしめる第三の部材と、前記第一の部材を前
記キヤプメタン側への押圧に抗して付勢する復帰バネと
を有するローラ押圧機構を設け、前記第三の部材による
第一の部材の押圧解除においては前記第一の部材を前記
復帰バネの力のみにて復帰せしめると共に前記第一の部
材の復帰動作によってテンションアームを解除動作させ
てリール台に当接したる摩擦部材を該リール台より離間
せしめるようにしたものである。

すなわち、偏心アイドラの回転に連動する第三の部材は
テンションアームおよび摩擦部材の解除を直接には行な
わないので、停止モードから再生モードに切換わり、バ
ックスイング動作の期間中に第三の部材がさらに回動し
てもその運動を妨げるものはなく、従って第二の部材が
保持されて再生モードに移れないような事態の発生は起
らない。

一実施例を第４図に基づいて説明する。

なお従来例（第２図）との差異は押圧機構部にあり、他
は同様の動作を行なう。

すなわち本発明ではアイドラ取付板３２に螺合された押
圧板３６に支点ピン５１を設け、この支点ピン５１のま
わりに回動しかつ一端でビス３７、バネ３８及びナット
３９で該押圧板３６と連結された押圧動作レバー５２を
設けるとともに該押圧動作レバー５２の他端に押圧ピン
５３を植設し、偏心アイドラ３４の回転により前記押圧
動作レバー５２が回動し、押圧アーム１８を押圧駆動し
てビンチローラ１４をキャプスタン１３に圧着させる。

再生動作状態でアイドラ取付板３２が保持された時にビ
ス５４と押圧動作レバー５２との間に間隙を設けること
によってバネ３８の圧縮反力が押圧動作レバー５２に作
用し、ビンチローラ１４の圧着力を生ずるものである。

再生モードから停止モードに切換わると前記従来例と同
様に適当な機構（図示せず）によって偏心アイドラ３４
がフライホイール３０に圧着バネ３５の附勢によって圧
着し、キャプスタン１３の回転によって駆動されて回転
してティドラ取付板３２、押圧板３６が回動し、従って
押圧動作レバー５２が回動してビンチローラ１４の圧着
力が解除され、押アーム１８は復帰バネ５５によって反
時計方向に回動する。

この時、押圧アーム１８が動作レバー４９に当接回動せ
しめ、連結板４７を押スことにより解除アーム４５を回
動させてバネ４３に抗してテンションアーム２２を回動
解除させる。

更にテンションアーム２２が蓋開け金具５０に当接する
と押圧アーム１８の回動が停止するが、押圧動作レバー
５２の回動は続行する。

次に、停止モードから再生モードに切換わり、バックス
イング動作の期間中に押圧動作レバー５２がさらに回動
しても、押圧アーム１８によって妨げられることはなく
、アイドラ取付板３２が保持された状態になることはな
い。

以上、述べたように本発明によれば、バックスイング動
作量の大小にかかわらず押圧アームの動作が阻止される
ことはなく、またテンションアームの解除量を大きくす
ることができ、テンションブレーキとリール台との間隙
を大きくすることができる。

なおテンションブレーキとして第５図に示す如きバンド
方式の場合、テンションアーム２２が解除された時のリ
ール台３と摩擦体５６との間隙は非常に少なく、一方リ
ール台３との対向周上にわたって均一に間隙を持たせる
ことが難かしく、テンションナーム２２の解除量を大き
くする必要があり、本発明が特に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来例を示し、第１図は磁気記録再生
装置の平面図、第２図はピンチローラ押圧及びテンショ
ンアーム解除機構を説明する平面図、第３図は偏心アイ
ドラ動作説明図、第４図は本発明の一実施例を示す平面
図、第５図はバンド方式テンションコントロール説明図
である。 １・・・・・・磁気テープカセット、２，２′・・・・
・・磁気テープ、３・・・・・・供給リール台、３１・
・・・・・巻取リール台、１１・・・・・・シリンダー
、１２・・・・・・消去ヘッド、１２′・・・・・・音
声コントロールヘッド、１３・・・・・・キャプスタン
、１４・・・・・・ピンチローラ、１８・・・・・・押
圧アーム，２２・・・・・・テンションアーム、２５・
・・・・・巻取テンションアーム、３０・・・・・フラ
イホイールの一部、３２・・・・・・アイドラ取付板、
３４・・・・・・偏心アイドラ、３５・・・・・・圧着
バネ、３６・・・・・・押圧板、４２・・・・・・テン
ションブレーキ，４９・・・・・・動作レバー、５０・
・・・・・蓋開け金具、５２・・・・・・押圧動作レバ
ー、５３・・・・・・押圧ピン、５５・・・・・・復帰
バネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気テープカセットから引き出した磁気テープを回
   転リングによりシリンダーに装架し、偏心アイドラを利
   用してビンチローラをキャプスタンに圧着せしめて前記
   磁気テープを再生走行させる磁気記録再生装置において
   、前記ビンチローラを押圧可能な第一の部材と、回動自
   在に設けられて一端部に前記偏心アイドラが取付けられ
   た第二の部材と、該第二の部材を付勢して前記偏心アイ
   ドラを前記キャプスタンに押圧する圧着バネと、前記第
   二の部材に装着され該第二の部材と共に回動して前記第
   一の部材を押圧駆動し該第一の部材を介して前記ビンチ
   ローラを押圧移動させて前記キャプスタンに圧着せしめ
   る第三の部材と、前記第一の部材を前記キャプスタン側
   への押圧に抗して付勢する復帰バネとを有するローラ押
   圧機構を設け、前記第三の部材による第一の部材の押圧
   解除においては前記第一の部材を前記復帰バネの力のみ
   にて復帰せしめると共に前記第一の部材の復帰動作によ
   ってテンションアームを解除動作させてリール台に当接
   したる摩擦部材な該リール台より離間せしめるようにし
   た事を特徴とする磁気記録再生装置。