JPS589138Y2 - 貯湯式温水器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は貯湯式温水器に関し、詳しくは、給水操作を行
うことによってタンク内の湯水を給湯するいわゆる元止
め型の貯湯式温水器の改良に係る。

この種温水器では、その貯湯カロリーを大きくするため
、その湯水を通常８０〜８５℃に沸き上げて貯湯するも
のであり、給湯に際しては、水と混合し、適温化する必
要がある。

そのため、湯と水との混合を行うためのレバーを必要と
する。

そして、このレバー以外に給湯量の調節（給湯の停止も
含む）を行うためのレバー、さらには、タンク内の清掃
時にタンク内の水を排出するためのレバーを別途に設け
る必要があった。

従って、上記レバーの選択的な操作が面倒であり、かつ
、部品点数が多くコスト高にもなった。

本考案は上記従来の欠点を解消したもので、１つのレバ
ー操作によって給湯量調節、湯と水の混合、排水を行う
ことができる便利な構成を提供するもので、以下、その
実施例を説明する。

図において、１は貯湯用タンクで、その下部には給水管
２がまた上部には一次給湯管３ａが取付けられている。

４は給水管２の途中に配された栓で、この栓４からはバ
イパス管５が分岐してあり、このバイパス管５の他端は
一次給湯管３ａと連結される３ｂは二次給湯管で、給湯
口６を有する。

７は栓４から分岐した排水管で、排水栓８を有する。

９は給水管２途中の栓４の上流側に設けた給水栓である
。

次に、上記栓４につき詳述する。

１０は給水管２の給水栓９側を連結した接続口、１１は
給水管２のタンク１側を連結した接続口、１２はバイパ
ス管５側を連結した接続口、１３は排水管７を連結した
接綾目で、これらはケースＡに形成されている。

１４はケースＡ内に設けた弁体で、ニードル弁１５と分
流弁１６とを一体に有し、さらに、この弁体１４には一
体に軸１７が設けてあり、この軸１７にはレバー１８が
設けである。

軸１７の軸受部１９によって、軸１７のスラスト方向ａ
および回動方向すに可動可能に軸支されており、このス
ラスト方向ａおよび回動方向すの操作はレバー１８によ
って行える。

分流弁１６は軸１７の１８０°の回動範囲によって接続
口１１．１２の開口度合を調節することができ、一方の
接続口の開口度合を大きく設定することにより他方のそ
れが小さくなるように、傾斜端面部１６ａを有する。

ニードル弁１５は軸１７をスラスト方向ａに移動させる
ことにより、接続口１０側の弁座１０ ａの開閉、さら
には開状態においてはその開口度合を調節するものであ
る。

また、ニードル弁１５には一体に突出形状の係合部２０
が形成してあり、分流弁１６によって接続口１１．１２
の開口度合を同程度にした状態で接続口１０を閉しる方
向にニードル弁１５を移動させることにより、前記保合
部２０は排水弁２１に係当してこの弁２１を傾かせ、接
続口１３を開放する。

２２は弁２１を弁座２３に押圧付勢したスプリングであ
る。

上記構成において、次に動作を述べる。

給水栓９を開いた状態でレバー１８を握り、ニードル弁
１５をスラスト方向ａに移動させ、弁座１０ ａを開く
と、ケースＡ内には接続口１０を介して給水される。

この給水は分流弁１６によって分流され、接続口１１．
１２側に流れる。

接続口１１側に入った水は、給水管２を介してタンク１
内に入り、タンク１内の貯湯を一次給湯管３ａを介して
二次給湯管３ｂ側に押し出す。

一方、接続口１２に入った水は、バイパス管５を経て二
次給湯管３ｂに流れ込み、上記湯水と混合され、給湯口
６がら出る。

この湯水の温度調節を行うには、レバー１８によって軸
１７を矢印す方向に回し、接続口１１と１２の開口度合
の比を変化させれば良く、例えば、接続口１１側の開口
度合を接続口１２のそれよりも大きくすれば、出湯量が
増えるとともにバイパス管５を通る水量が減り、その結
果、高温の湯水が給湯口６から得られる。

即ち、レバー１８の指示部Ｃがタンク１への給水範囲イ
に寄った状態であり、バイパス管５への給水範囲口から
は外れた状態にある。

そして、第２図の状態では、指示部Ｃが給水範囲イの最
大値ｄに位置した状態にあり、バイパス管５には給水さ
れない。

逆に、接続口１２の開口度合を接続口１１のそれより大
きく、即ち指示部Ｃを給水範囲口に位置させれば、バイ
パス管５への給水量が増え、湯水の温度は低下する。

なお、指示部Ｃが給水範囲口の最大値ｅに対応すれば、
バイパス管５のみに給水が威される。

また、上記弁体１４を弁座１０ ａ方向に移動させれば
、接続口１０の開口度合が減少し、ケースＡ内に入る水
量が減少し、給湯口６からの出湯量はこれにともなって
減少する。

なお、このとき、ニードル弁１５の移動によって分流弁
１６も移動し、分流弁１６はその傾斜端面部１５ａをニ
ードル弁１５側に移動することとなって、その結果接続
口１１．１２に対する最大開口度合を小さくすることと
なり、上記した湯と水との混合操作は、軸１７の回動に
よって前述と同様に威される。

次に、第３図に示すように、レバー１８の回動させて指
示部Ｃを排水位置ｆに対応させ、軸１７をニードル弁１
５が弁座１０ ａを閉塞するようにスラスト方向に移動
させることにより、接続口１０からの給水が停止すると
ともに係合部２０が排水弁２１に係当して弁２１を傾か
せ、弁座２３と弁２１との間に形成された開口部分から
ケースＡ内の残存水は勿論、タンク１内およびバイパス
管５内の残存水を排出できる。

なお、この時、排水栓８を開いておく必要があることは
当然である。

なお、係合部２０の形成位置は、第２図によれば、接続
口１２を分流弁１６が全閉した時に、排水弁２１に係当
できるように設定されているが、実際は、軸１７を給水
範囲１５口の半分の位置から１８０°回動した位置にて
保合部２０と排水弁２１との係当が威されるように構成
されている。

これは、例えば、保合部２０と排水弁２１との係当が、
給水範囲イ９ロ内にて威されることは、排水を必要とし
ないのに、二ドル弁１５による接続口１０の閉塞の度に
排水が威されるのを防止できる。

即ち、給水範囲１９口を外して、排水操作が行えるもの
である。

以上のように本考案の貯湯式温水器によれば、１つのレ
バーの操作によって、給水の開始、停止、給水量の調整
、湯と水との混合比の調節、即ち、出湯温度の調節、排
水管の開閉を全て行うことができるものであり、使用上
極めて便利であり、かつ、コスト低下９部品点数の削減
等に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における貯湯式温水器の概略構
成図、第２図はその側面図、第３図はその操作レバーの
説明図である。 １・・・・・・貯湯用タンク、２・・・・・・給水管、
３ａ、３ｂ・・・・・・−次、二次給湯管、４・・・・
・・栓、５・・・・・・バイパス管、７・・・・・・排
水管、１０，１１．１２．１３・・・・・・接続口、１
５・・・・・・二ドル弁、１６・・・・・・分流弁、１
７・・・・・・軸、１８・・・・・・操作用レバー、２
１・・・・・・排水弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯湯用タンクと、このタンクに給湯管とともに連絡した
   給水管と、この給水管途中に配した栓と、前記栓から分
   岐し上記給湯管に連絡したバイパス管と、前記栓から分
   岐した排水管とを備え、前記栓は、１つの操作用レバー
   に連結した軸のスラスト方向の移動により前記給水管の
   給水栓側に連結する接続口の弁座を開閉するニードル弁
   と、前記給水管のタンク側に連結する接続口とバイパス
   管側に連結する接続口における一方の接続口の開口度合
   を大きく設定することにより他方の接続口の開口度合を
   小さくする傾斜端面部を有し、かつ前記軸の回動により
   タンク側の接続口とバイパス管側の接続口の開口度合を
   調節してタンクとバイパス管への給水量の比を変化させ
   る分流弁と、この分流弁によるタンクとバイパス管への
   接続口の開口度合を同程度にした状態で、前記軸を、ニ
   ードル弁が給水管の給水栓側に連結する接続口の弁座を
   閉じる方向に移動させることにより、ニードル弁に形成
   した保合部で押されて排水管を連結する接続口を開放す
   る排水弁とにより構成してなる貯湯式