JPS589124Y2 - 石油スト−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は点火機構を具備して成る落差式石油燃焼器を外
装箱内に備えた石油ストーブに係り、特に電池ケースの
取付構造に関する。

一般に此種落差式石油燃焼器は石油ストーブの仲装体で
ある基台上に固着した外装箱の内方下部に載置固定し、
その外装箱の上方から出し入れ自在と威したカートリッ
ジタンク等の燃料タンクによって燃料供給を行なってい
る。

その為、点火装置の電池ケースの取付は主として外装箱
の背板に開口を穿設し、その開口部に背板の内方から電
池ケースをビス等の固定具を用いて取り付けるか、或い
は開口近傍の基台上に設けた電池ケース支持金具に取付
けて開口に臨ませ、容易に乾電池を交換できるようにし
ていた。

しかし、上記したような従来の方法では石油燃焼器側に
装備した点火機構と外装箱或いは基台側に装着した電池
ケースとを結ぶリード線の取付作業が甚だ困難であると
共に、石油燃焼器具の補修交換や掃除の際にリード線を
取り外して燃焼器を取り出さなければならなかった。

本考案は以上の点に鑑みて改良したものであり、以下本
考案を図について説明する。

１は基台２上面に装着した石油ストーブの外装体を形成
せる外装箱で、その前面開口にはパネル３がビス４等に
て固着してあり、且つその後面はスポット溶接等にて固
着された背板５によって覆われており、またこの背板５
の下方部適所には横長長方形状の開口６が穿設しである
。

７は前記基台２上面に固着した支持金具８上に載置固定
する落差式石油燃焼器で、その燃料主タンク９の一側部
には燃焼部１０が、又燃焼部の他側部には燃焼部１０に
燃料を供給する燃料供給部１１が一体的に形成され、且
つその燃料供給部１１上には燃料供給タンク１２が着脱
自在に載置しである。

又、前記燃料主タンク９はタンク上側１３とタンク下側
１４とを互いの接合縁部１５にてシーム溶接等を用いて
接合せしめることにより一体に形成している。

１６は前記燃焼部１０に装設した点火機構１７とリード
線１８を介して連結されると共に内部に乾電池１９を収
容する電池ケースで、該ケースは前記燃料主タンク９後
部の接合縁部１５の下面適所に乾電池１９の収納口１６
′を後方に向けてスポット溶接にて直接固着しており、
その収納口１６′はパネル３を外した状態で前方より燃
料主タンク９を前記外装箱１内に収納して所定位置に載
置固定した際、前記背板５の開口６と略近接状態に対応
せしめられる如く構成している。

而して本考案によれば、燃料主タンク９後部の接合縁部
１５に収納口１６′を後方に向けて電池ケース１６をス
ポット溶接にて直接固着しているので、電池ケースを取
付金具やビス等の別部品を用いずに簡単に取付けること
ができ、しかも固着個所が燃料主タンクの接合縁部であ
るため極めて竪固に支持できる。

又、燃料主タンク９を前方より収納箱１内に収納して所
定個所に載置固定した際に、前記電池ケース１６の収納
口１６′が背板５の開口６に近接状態に対置するように
したので、従来と同様に外装箱の外方より容易に乾電池
の交換が行なえるものである。

更に電池ケースを燃料主タンクに取付けることによって
点火機構とともに燃焼器に集約させたので、リード線を
外すことなく外装箱から燃焼器を取り出すことができ、
燃焼器の補修交換や掃除が楽に行なえて取扱いが簡単で
あると共にリード線を保護することもなり、且つ組立作
業時においてはリード線の接続も容易に行なえる等の実
用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である石油ストーブの一部切欠
背面図、第２図は同一部切欠側面図である。 １・・・・・・外装箱、５・・・・・・背板、６・・・
・・・開口、７・・・・・・落差式石油燃焼器、９・・
・・・・燃焼主タンク、１５・・・・・・接合縁部、１
６・・・・・・電池ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 点火機構を具備して成る落差式石油燃焼器を外装箱内に
   備えたストーブに於て、前記石油燃焼器の燃料主タンク
   後部の接合縁部に、収納口を後方に向けて電池ケースを
   スポット溶接にて固着し、一方前記外装箱の背板には開
   口を穿設し、更に前記燃料主タンクを前方よ’ｌ装箱内
   に収納して所定個所に載置固定した際に、前記電池ケー
   スの収納口が前記開口に近接状態に対置する如く構成し
   たことを特徴とする石油ストーブ。