JPS589072B2 - ガンシンタイカレンガ ノ セイゾウホウホウ - Google Patents

ガンシンタイカレンガ ノ セイゾウホウホウ

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JPS589072B2
JPS589072B2 JP49107693A JP10769374A JPS589072B2 JP S589072 B2 JPS589072 B2 JP S589072B2 JP 49107693 A JP49107693 A JP 49107693A JP 10769374 A JP10769374 A JP 10769374A JP S589072 B2 JPS589072 B2 JP S589072B2
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phenolic resin
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type phenolic
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浅野敬輔
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【発明の詳細な説明】 本発明は、ノボラツク型フェノール樹脂含浸焼成耐火レ
ンガの製造方法に関するものである。
本発明者は、特願昭49−393においてガラス状炭素
は、タールまたはピッチから生成される無定形炭素に比
べ、3次元的に強固に結合していることから熱冷間特に
熱間強度が優れさらに耐酸化性が良好であるとともに、
MgOの炭素による還元揮発現象においても無定形炭素
に比べ、反応性が少ないなど極めて優れた性質をもつも
のであることを見い出している。
したがって熱影響をうけてガラス状炭素を生成する有機
物質を焼成耐火レンガに含浸することによる効果を無定
形炭素を生成するタールまたはピッチを焼成耐火レンガ
に含浸した場合に比べて、要約すると次記するとおりで
ある。
その1は、ガラス状炭素が無定形炭素に比べ、耐酸化性
が優れていることからガラス状炭素が残留している焼成
耐火レンガに対する溶融塩基性スラグの侵入速度が遅く
、従って耐火レンガの溶融塩基性スラグ中への溶解が少
なく、さらに溶融塩基性スラグの侵透層が少なく、構造
的スポーリングの発生が減じられ、塩基性転炉において
、その耐用性が優れていることである。
その2は、強固に互に結合したガラス状炭素が塩基性耐
火物の開放気孔中に生成されることから、耐火レンガの
結合組織が著しく強化され耐磨耗性が著しく向上し、耐
用性が増大することがある。
その3は、塩基性耐火物の開口気孔中に生成するガラス
状炭素は、耐火レンガ中のMgOを還元揮発する作用が
少ないことからMgOの還元揮発による耐火レンガの熱
間における機械的強度の劣化をおこしにくく、耐用性が
増大する。
この発明は、上記したガラス状炭素を残留せしめた焼成
塩基性耐火物についてさらに研究を進め、ガラス状炭素
源として、ノボラツク型フェノール樹脂を用い、これを
焼成耐火レンガの開口気孔の90係以上に効果的に介在
せしめる方法を開発したものである。
ノボラツク型フェノール樹脂を焼成耐火レンガの開口気
孔の90係以上に介在せしめるには、あらかじめ所定温
度に予熱または加熱された焼成耐火レンガの開口気孔中
に存在する空気を減圧下で脱気せしめた後、上記耐火レ
ンガを加熱液化した所定温度の樹脂溶液中に挿入または
上記耐火レンガを入れた容器中に加熱樹脂溶液を注入し
、浸漬し、樹脂溶液液面を大気圧以上に加圧した状態で
所定時間浸漬するものである。
つまり耐火レンガの予熱または加熱、脱気、浸漬、大気
圧以上の加圧浸漬の含浸工程によってノボラツク型フェ
ノール樹脂を、焼成耐火レンガの開口気孔の90係以上
介在せしめたノボラツク型フェノール樹脂含浸焼成耐火
レンガが製造されるのであるが、その際前記含浸耐火レ
ンガの製造効率が重要であり、前記含浸工程の1サイク
ルに要する時間、特に大気圧以上の加圧下における焼成
耐火レンガの浸漬時間を短かくすることが生産性を向上
させるうえで重要となる。
前記浸漬時間は、含浸温度、(ノボラツク型フェノール
樹脂を耐火レンガに含浸する際の溶液温度)におけるノ
ボラツク型フェノール樹脂溶液の粘性、含浸時加圧力(
ノボラツク型フェノール樹脂溶液中に焼成耐火レンガを
浸漬後、樹脂溶液液面に加える圧力)とが関係ある。
ノボラツク型フェノール樹脂の含浸を行なう場合、前記
浸漬時間を短縮するため、含浸温度を高めることは効果
があるが第1図に示す、ノボラツク型フェノール樹脂の
粘性と温度の関係から知られるように、ノボラツク型フ
ェノール樹脂の粘性は温度を高めることによって低下さ
せるには限度があり、例えば70cp以下に低下させる
ことはできない。
また、この樹脂を含浸用に使用するためには230℃以
上に樹脂溶液温度を高めなければならず、熱経済の点か
ら不利となる欠点を有する。
または、ノボラツク型フェノール樹脂含浸時加圧力を高
めることによって前記浸漬時間を短縮することが可能で
あるが、含浸時加圧力を高めるほど、含浸槽をより高耐
圧容器とせねばならず、含浸装置建設費の増大を招き不
利となる。
また、焼成耐火レンガを含浸処理した耐火レンガは処理
後の性状として例えば室温でその表面がべとつくとそれ
を取り扱う作業性、作業環境を著しく悪化させる。
本発明は、ノボラツク型フェノール樹脂に、可塑剤を2
5重量係以下添加して溶融点が35C以上、250℃以
下において粘性が50cp以下となるような樹脂となし
、含浸槽で250℃以下の温度の前記樹脂溶液を焼成耐
火レンガに脱気加圧含浸させ、焼成耐火レンガの開口気
孔の90係以上に樹脂溶液を介在せしめた耐火レンガの
製造方法に関するものである。
上記した耐火レンガの生産性を向上させる条件と、含浸
処理後の耐火レンガの表面状況とは二律背反の関係にあ
るが、本発明の特徴はその両者を充分満足させるところ
にある。
次に本発明の実施態様を説明する。
ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤を単味または混合
物として25重量係添加して溶融点が35℃以上、25
0℃以下の温度における粘性が+50cp以下の樹脂と
なすのであるが、可塑剤の添加量が25重量係をこえる
と樹脂の900Cにおける残留炭素量が樹脂重量の30
%より低下してしまうことになるが、含浸耐火レンガを
実際に金属溶湯器、金属精錬炉用内張り材として実使用
すると、例えばMgo:85%以上含有する焼成耐火レ
ンガでは樹脂重量の20係であるとスラグの侵透層が8
〜10mmと厚くなり、耐火レンガの構造的スポーリン
グの増大、溶損量の増大を招き耐用性が低下し、好まし
くない。
したがって本発明は、樹脂重量の30係以上の残留炭素
量を確保する為、可塑剤の添加量は25重量係以下とす
るものである。
また可塑剤を25重量係まで加えたノボラツク型フェノ
ール樹脂の溶融点が35℃より低下すると上記樹脂を含
浸した耐火レンガを取り扱ううえで、夏など気温が30
℃をこえる場合などにおいては上記樹脂が耐火レンガ表
面で軟化し、レンガを積み重ねた時レンガ同士が密着し
たり、表面がべとつくなど取り扱い作業条件を悪化させ
ることから上記樹脂の溶融点は35℃以上とするもので
ある。
後述する沸点190℃以上の可塑剤を残留炭素量との関
係で25重量係まで添加するものであるが、ノボラツク
型フェノール樹脂の粘性の低下に効果があり、しかもそ
の樹脂の溶融点の降下をできるかぎり少なくするために
可塑剤は選定して単味または複数混合して添加するもの
である。
さらにノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤を25重量
係まで添加し、250℃以下の温度において樹脂溶液の
粘性が50cp以下であることが必要である。
上記樹脂溶液の粘性が50cpをこえた場合において1
50Lmx150′!程度以上の断面をもつ耐火レンガ
の開口気孔の90%以上に樹脂溶液を含浸するには、ま
ず50mmHg以下の減圧下で脱気した後、含浸槽中の
加圧力のゲージ圧4kg/im2以下で処理すると含浸
時間は1時間以上を要し、また含浸時間を1時間以内に
するためには、上記処理工程で処理する場合、含浸槽中
で加圧力をすくなくともゲージ圧4kg/cII以上に
する必要がある。
したがってゲージ圧kg/cr2以下の加圧力でしかも
1時間以内の含浸時間で前記焼成耐火レンガの開口気孔
の90係以上に樹脂溶液を介在せしめるためには、樹脂
溶液の粘性を250℃以下の温度において50cp以下
としなければならないことを確認した。
本発明でいう可塑剤とは、ノボラツク型フェノール樹脂
に25重量係までの範囲で添加することによって、ノボ
ラツク型フェノール樹脂の溶融点を35℃より低下させ
ることなく250℃以下の温度における粘性を50cp
以下とすることが可能であるものをいい、沸点が190
C以上のものであることが望ましく例えば、フタル酸ジ
ブチル(沸点、340℃)、ジエチレングリコール(沸
点、245C)、ベンジルアルコール(沸点205c)
、アトランセン油(沸点250〜260C)、アントラ
セン(沸点342C)エチレングリコール(沸点198
℃)の単味またはそれらの混合物である。
例えばフタル酸ジブチル23重量係をノボラツク型フェ
ノール樹脂に添加した場合、溶融点は49℃、かつその
粘性は第1図に示すように200℃で41cp,210
°Cで33cp,220Cで27cpとなり、その粘性
は、ノボラツク型フェノール樹脂の本来の粘性に比べ、
各温度において極めて低く、粘性低下に著しい効果があ
るとともに23重量係フクル酸ジブチルを添加したノボ
ラツク型フェノール樹脂の残留炭素量も900Cで33
.1係である。
またペンジルアルアールの場合、これのみを、ノボラツ
ク型フェノール樹脂に添加する場合第2図に示すように
12.5重量係をこえて添加するとベンジルアルコール
添加ノボラツク型フェノール樹脂の溶融点は35Cより
低下してしまうためベンジルアルコールは12.5重量
係をこえてノボラツク型フェノール樹脂に添加できない
が、ベンジルアルコールを12.5重量φ以下の範囲で
ノボラツク型フェノール樹脂に添加した場合においても
その粘性低下におよぼす効果は第3図に示すように極め
て犬であり、本発明の主旨目的に充分添うものである。
さらにフタル酸ジブチル;アントラセン−2:1の比の
混合物を15重量係ノボラツク型フェノール樹脂に添加
した場合その溶融点は65℃粘性は第1図に示すように
200℃で40cp、210℃で38cpと可塑剤無添
加のノボラツク型フェノール樹脂に比べやはり粘性低下
に著しい効果をもつものである。
本発明は上記のように調整したノボラツク型フェノール
樹脂を250℃以下の温度に加熱し樹脂溶液となし、こ
の樹脂溶液と、焼成耐火レンガを含浸槽中で接触させ含
浸させる。
この場合、樹脂溶液の液状を管理するため耐火レンガを
予め150〜250℃の温度に予熱または加熱しさらに
は耐火レンガ製造工程において焼成後耐火レンガの顕熱
を上記温度に保持するものである。
また上記耐火レンガは含浸に先だって例えば50mmH
g以下の減圧下で脱気するものである。
また含浸に際しては加圧力を4kg/cri以下でしか
も1時間以内の含浸時間で含浸するものである。
次に本発明の実施例について説明する。
後記する実施例に於いて可塑剤添加量は内掛重量係で表
わし、含浸時加圧力とは前述したように、含浸槽に耐火
レンガを挿入後40mmHg以下に減圧し、その後含浸
槽中に含浸液を注入し耐火レンガを含浸液中に浸漬した
後、含浸液液面に加える圧力のことである。
ざらに含浸温度とはその耐火レンガ浸漬中の含浸液の温
度であり、含浸時間とは含浸液を含浸槽中に注入後耐火
レンガが完全に含浸液中に浸漬され含浸槽内を加圧しは
じめ所定の圧力に達した時間から含浸液を含浸槽から排
液しはじめるまでの時間をいう。
また、本実施例にて含浸を行なった耐火レンガは、Mg
087.5%,Ca011.5%の化学組成をもつ(塩
基性転炉用)焼成マグネシアドロマイト質耐火レンガま
たはMg098.5%以上の焼成マグネシア質耐火レン
ガで、その形状は150m龍X180mm以下の断面を
もつ長さ200mm以上のもので我国で主として転炉ラ
イニング槽築用として使用されている形状の焼成耐火レ
ンガである。
含浸槽にて含没する前にあらかじめ耐火レンガは150
C〜250℃の温度になるよう予熱を行なった。
実施例 1 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてフタル酸ジ
ブチルを23係添加し、含浸用樹脂となし、含浸温度2
20℃、含浸加圧力、ゲージ圧4kg/cm2、含浸時
間15分の含浸条件にて耐火レンガ中に含浸する。
実施例 2 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてベンジルア
ルコールを10係添加し含浸用樹脂となし、含浸温度1
95℃、含浸加圧カゲージ圧3kg/cm2、含浸時間
50分の含浸条件にて、耐火レンガ中に含浸する。
実施例 3 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてジエチレン
グリコールを10係添加し、含浸用樹脂となし、含浸温
度200℃、含浸加圧カゲージ圧4kg/cm2、含浸
時間40分の含浸条件にて、耐火レンガ中に含浸する。
実施例 4 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてアントラセ
ン油を16.5%添加し、含浸用樹脂となし、含浸温度
215℃、含浸加圧カゲージ圧4kg/cm2、含浸時
間15分の含浸条件にて耐火レンガに含浸する。
実施例 5 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてフタル酸ジ
ブチル10係アントラセン油10係を添加し、含浸温度
210℃、含浸加圧カゲージ圧4k9/cm2、含浸時
間25分の含浸条件で耐火レンガに含浸する。
実施例 6 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤として、ベンジル
アルコール10%アントラセン油10係添加し、含浸温
度185℃、含浸加圧力2kg/cm2、含浸時間40
分の含浸条件にて耐火レンガに含浸する。
実施例 7 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてポリエチレ
ングリコール+200、10φ、アントラセン油5係を
添加し、含浸温度225℃、含浸加圧カゲージ圧25k
y/cm2、含浸時間30分の含浸条件で耐火レンガに
含没する。
実施例 8 ノボラツク型フェノール樹脂に可塑剤としてフタル酸ジ
ブチル5係を添加し、含浸温度220C、含浸加圧カゲ
ージ圧4kg/cm2、含浸時間40分の含浸条件で耐
火レンガに含没する。
実施例1〜8の方法でノボラツク型フェノール樹脂を耐
火レンガに含浸した場合、全ての実施例においてノボラ
ツク型フェノール樹脂は、耐火レンガの開口気孔の90
係以上に含浸されており第1表に示す如く、実施例1〜
8に使用されている含浸樹脂の粘性は各々の含浸温度に
於いて全て可塑剤無添加のノボラツク型フェノール樹脂
の粘性に比べて著しく低下しているとともに含浸用樹脂
の溶融点は全て35℃以上である。
さらに全ての含浸用樹脂は第1表に示す如く900Cま
で加熱されると、樹脂重量に対して30重量係以上のガ
ラス状炭素を生成している。
またそれらの実施例に記述した耐火レンガを実際に塩基
性転炉のライニングに使用した場合の耐用性も極めて満
足のいくものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ノボラツク型フェノール樹脂の温度に対する
粘性曲線及び、フタル酸ジブチル10係、アントラセン
油5%を添加したノボラツク型フェノール樹脂、フタル
酸ジブチル23係を添加したノボラツク型フェノール樹
脂の温度に対する粘性曲線を示す。 第2図は、ノボラツク型フェノール樹脂に溶融点に及ぼ
すベンジルアルコール添加量の影響について示す。 第3図は、ノボラツク型フェノール樹脂の190℃にお
ける粘性低下に与えるベンジルアルコール添加による効
果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ノボラツク型フェノール樹脂中に可塑剤を単味ある
    いは、混合した状態で25重量係以下添加して溶融点が
    35℃以上、250℃以下の温度において50cp以下
    の粘性となる樹脂となし、含浸槽で250以下の温度の
    上記樹脂溶液を酸化物系焼成耐火レンガに脱気、加圧、
    含浸させることを特徴とするノボラツク型フェノール樹
    脂含浸焼成耐火レンガの製造方法。
JP49107693A 1974-09-20 1974-09-20 ガンシンタイカレンガ ノ セイゾウホウホウ Expired JPS589072B2 (ja)

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