JPS588768B2 - 多重モ−ド圧電振動子の生産方法 - Google Patents

多重モ−ド圧電振動子の生産方法

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JPS588768B2
JPS588768B2 JP7200576A JP7200576A JPS588768B2 JP S588768 B2 JPS588768 B2 JP S588768B2 JP 7200576 A JP7200576 A JP 7200576A JP 7200576 A JP7200576 A JP 7200576A JP S588768 B2 JPS588768 B2 JP S588768B2
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JP
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piezoelectric
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piezoelectric vibrator
excitation
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JP7200576A
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山口和正
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KINSEKI KK
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KINSEKI KK
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 杢発明は多重モード圧電振動子の電極間結合度を容易に
調整する生産方法に関するものである。
通常1枚の圧電板上に該電圧板を介して対向する複数対
の励振電極を設けて多重モード圧電振動子を生産する場
合、該励振電極間結合度Kの大小が問題となる。
このKは、例えば2電極対厚み系振動子の場合、対称お
よび斜対称モードの共振周波数をそれぞれFsおよびF
Aとして で表わされるが、電極形状、電極間隙幅、利用振動モー
ド、電極厚み等の影響を受けるものである。
振動子を実際に生産する際に所望の特性を得るためには
このKを調整しなければならないが、電極の形状および
電極間隙幅が既定の場合、Kを小さくするには電極部の
厚みを増すために、第1図に示すように励振電極21お
よび22に適当な付着物6を真空蒸着等により設けたり
、また第2図に示すように励振電極間に設けた中間電極
3をレーザ加工や放電加工によって削り取って行く方法
が用いられた。
逆にKを大きくする場合は、第3図に示すように励振電
極間隙部に付着物7を設けて等価的にその板厚を増して
やる方法や第4図に示すように予め励振電極間隙部に該
圧電板を介して対向するように設けておいた中間電極3
に並列に容量やインダクタンスの外部素子8を接続する
方法等がとられていた。
しかし例えば上述のKを大きくする場合の第1の方法に
よると、実際には該付着物を該間隙部のほぼ中央に設け
る作業は容易でなく、どちらかの励振電極側に片寄って
しまうのが普通である。
その結果、該付着物に近い方の励振電極側の固有共振周
波数が他方に比べて低下し、多重モード圧電振動子とし
ての特性を劣化させてしまう欠点があった。
同じような不都合はKを小さくする場合の上記第1の方
法についても起った。
このような欠点は外部素子を用いた場合にはほとんど問
題にならないが、市販の、例えばコンデンサについて特
定の規格外の容量値のものを入手することは難しく、K
の細かな調整は困難である。
かといって可変のエアギャップコンデンサやトリマコン
デンサ等を使用したのでは、振動子あるいはその応用素
子(例えばフィルタ、エリミネータ、ディスクリミネー
タ等)の寸法を著しく大きくしてしまう。
またこれらの外部素子は圧電板自体に比較して安定性に
劣る。
さらに上述のレーザ加工や放電加工を用いる方法による
と、レーザ加工や放電加工で電極を削り取った部分の、
励振する振動に関与する圧電板の表面が荒れたり、双晶
ができたりすることがあった。
本発明は以上のような欠点を解消して多重モード圧電振
動子の励振電極間結合度を容易に調整できるようにする
ことを目的とし、圧電板上に該圧電板を介して対向する
複数対の励振電極を設けた厚み系圧電振動子において、
該励振電極が励振する振動に実質的に関与しない該圧電
板の周辺部に該圧電板を介して対向する容量電極を設け
、該励振電極間隙部に該圧電板を介して対向しかつ該容
量電極と電気接続されている中間電極を設けた後に、該
容量電極を削除して行くことを判徴とする多重モード圧
電振動子の生産方法をその主構成とするものである。
ここで容量電極の削除はレーザ加工や放電加工によって
行うことができる。
またその「削除」とは文字通り容量電極(の一部)を圧
電板上から消してしまうことのみならず、単に中間電極
との電気接続を断つことをも含む。
以下、実施例に即して本発明を詳細に説明する。
第5図は本発明の一実施例である生産方法によって調整
する2重モード水晶振動子を示す図であるが、中心周波
数1 0. 7 MHz、直径8mmのATカット水晶
板の厚みねじれ振動を利用したものである。
同図aにおいて、励振電極対21および22による周波
数低下量は1 0 0 kHzで励振電極間隙部には中
間電極3が設けられ、その引出部は水晶板1の周辺部ま
で延在して容量電極4と接続している。
励振電極21および22ならびに中間電極3のうち水晶
板1の裏面にある方(破線)は共通電極となっているが
、もちろん、実質的には表側にある電極とそれぞれ対応
して対を成していると考えてよい。
水晶板1の周辺部に、やはり該水晶板を介して対向する
ように設けられた容量電極4は1pFのコンデンサを形
成しており、このとき両励振電極21−22間の結合度
Kは9.01×10−4であった。
ここで、図中5の部分にレーザビームを照射して容量電
極4を中間電極3から切離すと、Kの値は8.785×
10−4となり、振動子の対称、斜対称モードの共振周
波数差ΔF=FA−FSは約250Hz減少した。
該容量値が0.5pFであったときにはこの減少量は約
110Hzであった。
容量値の減少に対するKの減少率は、中間電極3の長さ
L3を増してその面積を増大させることにより拡大する
ことができる。
この例においてはL3は1.5mmである。
またW,G,LおよびDはそれぞれ0.3mm, L
Omm, 3.5mmおよび5.0mmである。
この第5図bの2重モード水晶振動子を終端インピーダ
ンス3kΩのフィルタに構成してその通過域特性を測定
したところ、3dB点での帯域幅は1pFの容量電極を
接続してあった場合に比べて350Hz狭くなった。
以上、最も基本的な形態の振動子について本発明の生産
方法を説明したが、振動子としては他にも種々の形態が
可能であり、例えば第6図は斜結合による2重モード圧
電振動子であり、励振電極がいわゆる2次元配置となっ
ている場合である。
また第7図および第8図はそれぞれ1次元電極配置およ
び斜結合による2次元電極配置の3重モード圧電振動子
である。
両図において21,22および23が励振電極である。
さらに第9図は中間電極が2対設けられた多重モード圧
電振動子を示すが、この場合、該中間電極のうちの1対
3′は圧電板1の周辺部において導電性付着物9によっ
て短絡されているが、これも大きくする効果を有するも
のである。
これらいずれの振動子においても、圧電板1の周辺部に
設けた容量電極4をレーザ加工等により削除して行くこ
とによって各電極間結合度Kの値を小さくして行くこと
ができる。
以上説明したように本発明の多重モード圧電振動子の生
産方法によれば、調整のための加工は励振電極の励振す
る振動にほとんど影響しない圧電板周辺部において行わ
れるため、レーザ加工や放電加工によって、励振する振
動に関与する部分の圧電板表面が荒れたり双晶ができた
りすることはなく、電気的特性を劣化させることがない
また収束性の良好なレーザ光による場合はもちろん放電
加工においても、導電接着剤や蒸着によって付着物を設
ける方法に比べてはるかに精密な調整が可能となる。
さらに、レーザ加工および放電加工のいずれも大気圧中
で行うことが可能であるが、これは簡便であるばかりで
なく、完成した振動子は多く不括性気体ふん囲気中に大
気圧で封止されて使用されるから、調整時と使用時とに
おける特性のずれがないという利点をもつ。
もちろん、第4図に示すように外部素子を用いた場合に
比べ、圧電板自体を利用しているのであるから安定性に
優ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は従来の多重モー
ド圧電振動子の生産方法の説明図、第5図、第6図、第
7図、第8図および第9図は不発による多重モード圧電
振動子の生産方法の説明図である。 1……圧電板、2……励振電極、3……中間電極、4…
…容量電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 圧電坂上に該圧電板を介して対向する複数対の励振
    電極を設けた厚み系圧電振動子において、該励振電極が
    励振する振動に実質的に関与しない該圧電板の周辺部に
    該圧電板を介して対向する容量電極を設け、該励振電極
    間隙部に該圧電板を介して対向しかつ該容量電極と電気
    接続されている中間電極を設けた後に、該容量電極を削
    除して行くことを判徴とする多重モード圧電振動子の生
    産方法。
JP7200576A 1976-06-17 1976-06-17 多重モ−ド圧電振動子の生産方法 Expired JPS588768B2 (ja)

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JP7200576A JPS588768B2 (ja) 1976-06-17 1976-06-17 多重モ−ド圧電振動子の生産方法

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JP7200576A JPS588768B2 (ja) 1976-06-17 1976-06-17 多重モ−ド圧電振動子の生産方法

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JPS52154331A JPS52154331A (en) 1977-12-22
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ID=13476857

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JP7200576A Expired JPS588768B2 (ja) 1976-06-17 1976-06-17 多重モ−ド圧電振動子の生産方法

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JPH0529464U (ja) * 1991-10-01 1993-04-20 久嗣 井上 乾燥機接続機能つきふとん

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JPS52154331A (en) 1977-12-22

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