JPS588521Y2 - コンクリ−ト材料の供給用シユ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンクリート材料の供給用シュートに関す
るものである。

下部を傾斜させたシュート本体の内側に二本の独立した
供給通路を形成して、水および骨材と、セメントを別々
に供給し得るようにしたシュートは従来から存在する。

このシュートは、普通、第１図に示すように、シュート
本体１０の下端の供給口をコンクリートミキサ１におけ
る回転混合側２の投入口に気密接続して使用するため、
回転混合側２の回転による混線時において、飛散した混
練物がシュ一本体１０内のセメント供給路内に付着して
固まることが多く、次にセメントを供給する際に、セメ
ントの流動を阻害するという不都合がある。

そのため、連続した混線作業を行なう場合は、付着物の
除去のため、混線作業を一時中断する必要があり、また
、混線終了後は、シュート本体内を掃除する必要があり
、きわめて不便であった。

そこで、この考案は上記の欠点を解決し、回転混合側の
回転による混線時に飛散した混線物がセメント供給通路
内に付着するのを防止することができるようにしたコン
クリート材料の供給用シュートを提供することを目的と
している。

以下、この考案の構成を添付図面に基づいて説明する。

第２図および第３図に示すように、シュート本体１０の
下部は傾斜し、この傾斜した筒部が骨材供給筒部１１と
されている。

骨材供給筒部１１の一側には給水口１２が形成されてい
る。

また、骨材供給筒部１１の傾斜上位壁１３の外側にはチ
ューブカバー１４が取付けられ、このチューブカバー１
４でセメント供給筒１５が支持されている。

セメント供給筒１５の下端に接続したチューブ１６は、
前記の傾斜上位壁１３に形成した開口から骨材供給筒部
１１内に導入されている。

一方骨材供給筒部１１の内側上部には、この骨材供給筒
部１１の傾斜方向に延びるチューブ支持筒１７が設けら
れそのチューブ支持筒１７内に前記のチューブ１６が挿
入されている。

チューブ１６は、ゴム等の柔軟な材料から威り、前記チ
ューブ支持筒１７の底板１７′で先端部が支持される自
然的な状態では、チューブ１６の先端が扁平に変形して
いる。

この考案に係るシュートは上記の構造から成り、このシ
ュートは、第１図に示すように、コンクリートミキサ１
の回転混合側２に下部を接続し、そのシュートの骨材供
給筒部１１から骨材と水とを供給し、一方セメント供給
筒１５がらセメントを供給する。

いま、セメント供給筒１５にセメントを供給すると、こ
のセメントはチューブ１６の内側を移動し、その移動に
よってチューブ１６先端は第４図に示すよう円形に変形
して開口し、上記開口から回転混合網２内にセメントが
落下する。

また、所定量のセメントを供給したのちにおいて、その
供給を停止すると、チューブ１６の先端が第３図に示す
よう扁平に変形して閉塞し、回転混合側２の混線によっ
て飛散する混線物が内部に侵入するのを防止する。

なお、第５図に示すように、チューブ支持筒１７の底板
１７′先端に切欠部１８を設けておくと、セメントの非
供給時において、チューブ１６の先端は扁平に変形した
状態で垂れ下がるため飛散混線物の侵入をより効果的に
防止することができる。

以上のように、この考案においては、セメントの供給路
を柔軟なチューブで形成し、そのチューブの骨材供給筒
部内に導入した先端部を骨材供給筒部の内側上部に設け
たチューブ支持筒の底板で支持したので、セメントの供
給停止時にはチューブの先端が扁平に変形して閉塞し、
その結果、回転混合胴内において飛散する混線物の付着
を防止することができ、仮に、チューブ内に混線物が付
着したとしても、再度セメントを供給したときのチュー
ブの変形によってその付着物が自然に剥離し、セメント
の流動を妨げるようなことがない。

したがって、この考案においては、回転混合側に対する
セメントの供給を連続して行なうことができ、従来のよ
うに、供給作業を一時中断して内部の付着物を除去する
作業を不要とすることができ、作業能率の向上に大きな
効果を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、コンクリートミキサの回転混合側にシュート
を接続した状態の正面図、第２図はこの考案に係るシュ
ートの縦断正面図、第３図は同上のシュート本体の先端
開口を示す端面図、第４図はセメント供給状態における
シュート本体の先端開口を示す端面図、第５図は他の実
施例の一部分を示す縦断正面図である。 １０・・・・・・シュート本体、１１・・・・・・骨材
供給筒部、１３・・・・・・傾斜上位壁、１４・・・・
・・セメント供給筒、１６・・・・・・チューブ、１７
・・・・・・チューブ支持筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シュート本体の下部を傾斜させて骨材供給筒部とし、こ
   の骨材供給筒部の傾斜上位壁の外周上方にセメント供給
   筒を設け、このセメント供給筒に柔軟なチューブを接続
   し、このチューブを前記骨材供給筒部の内側に導入し、
   上記骨材供給筒部の内側上部には、この供給筒部の傾斜
   方向に延びてチューブの先端部を支持するチューブ支持
   筒を設けたコンクリート材料の供給用シュート。