JPS588395B2 - マレイミド安息香酸誘導体の製法 - Google Patents
マレイミド安息香酸誘導体の製法Info
- Publication number
- JPS588395B2 JPS588395B2 JP10155679A JP10155679A JPS588395B2 JP S588395 B2 JPS588395 B2 JP S588395B2 JP 10155679 A JP10155679 A JP 10155679A JP 10155679 A JP10155679 A JP 10155679A JP S588395 B2 JPS588395 B2 JP S588395B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- enzyme
- mbs
- represented
- antigen
- producing
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一般式
で表わされるカルボン酸またはそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体と式 で表わされるN−ヒドロキシスクシンイミドとを反応さ
せることを特徴とする一般式 で表わされる新規マレイミド安息香酸誘導体(以下、M
BSと略称する)の製法に関する。
ける反応性誘導体と式 で表わされるN−ヒドロキシスクシンイミドとを反応さ
せることを特徴とする一般式 で表わされる新規マレイミド安息香酸誘導体(以下、M
BSと略称する)の製法に関する。
本発明の一般式〔■〕で表わされるMBSは、ホルモン
等の極微量定量法として知られているエンザイムイムノ
アツセイ(以下、EIAと略称する)で用いられる必須
の試薬の一つである酵素標識抗原を製造する際における
結合剤として有用である。
等の極微量定量法として知られているエンザイムイムノ
アツセイ(以下、EIAと略称する)で用いられる必須
の試薬の一つである酵素標識抗原を製造する際における
結合剤として有用である。
酵素標識抗原は酵素と抗原とを結合させたものであるが
、従来次の様な非選択的2官能性の結合剤で結合させて
製造されていた。
、従来次の様な非選択的2官能性の結合剤で結合させて
製造されていた。
これらの結合剤に於る2ヶの官能基は同一であり、その
為、これらの試薬を酵素と抗原とを結合させる目的で使
用した場合、反応生成物中には、目的物である〔抗原−
酵素〕結合物の他に〔抗原−抗原〕結合物または〔酵素
−酵素〕結合物が必然的に生じ、これら三者の混合物か
ら目的とする〔抗原一酵素〕結合物(酵素標識抗原)の
みを分離精製することが非常に困難であった。
為、これらの試薬を酵素と抗原とを結合させる目的で使
用した場合、反応生成物中には、目的物である〔抗原−
酵素〕結合物の他に〔抗原−抗原〕結合物または〔酵素
−酵素〕結合物が必然的に生じ、これら三者の混合物か
ら目的とする〔抗原一酵素〕結合物(酵素標識抗原)の
みを分離精製することが非常に困難であった。
特に遊離の酵素または〔酵素−酵素〕結合物の存在はE
IA実施の大きな障害となる。
IA実施の大きな障害となる。
かゝる事情のもとに、抗原と酵素とを選択的に結合させ
る結合剤の開発が切望されていた。
る結合剤の開発が切望されていた。
そこで、本発明者は結合剤について種々検討した結果、
一般式CI)で表わされるMBSが抗原と酵素とを非常
に緩和な条件で、かつ選択的に結合させると云う知見を
得、本発明を完成した。
一般式CI)で表わされるMBSが抗原と酵素とを非常
に緩和な条件で、かつ選択的に結合させると云う知見を
得、本発明を完成した。
MBSによる抗原と酵素との結合様式は未だ充分には解
明されていないが、一応、次の様式で結合するものと推
定される。
明されていないが、一応、次の様式で結合するものと推
定される。
第一工程CMBSと抗原との結合〕
第二工程((MBS=抗原)と酵素との結合〕この様に
、全く異なる結合様式により、かつ緩和な2段階の反応
により酵素と抗原とを結合させるMBSは選択性の高い
2価性の結合剤である。
、全く異なる結合様式により、かつ緩和な2段階の反応
により酵素と抗原とを結合させるMBSは選択性の高い
2価性の結合剤である。
なお、第一工程でSH基を含有する抗原とMBSとを反
応させ、第二工程でNH2基を含有する酵素と反応させ
ることによっても、目的とする酵素標識抗原を得ること
もできる。
応させ、第二工程でNH2基を含有する酵素と反応させ
ることによっても、目的とする酵素標識抗原を得ること
もできる。
一般式〔■〕で表わされるMBSには、オルト、メタお
よびパラ異性体(以下0−MBS,m一MBSおよびp
−MB Sと略称する)が包含されるが、そのうちで
もm−MBSが結合剤として優れている。
よびパラ異性体(以下0−MBS,m一MBSおよびp
−MB Sと略称する)が包含されるが、そのうちで
もm−MBSが結合剤として優れている。
本発明は一般式(■)で表わされるカルボン酸またはそ
のカルボキシル基における反応性誘導体と式〔■〕で表
わされるN−ヒドロキシスクシンイミドとを20〜24
0分間、0〜40℃で反応させることにより容易に実施
できる。
のカルボキシル基における反応性誘導体と式〔■〕で表
わされるN−ヒドロキシスクシンイミドとを20〜24
0分間、0〜40℃で反応させることにより容易に実施
できる。
カルボン酸(n)のカルボキシル基における反応性誘導
体としては、例えばクロル炭酸イソプロビルとカルボン
酸〔■〕とから誘導される化合物で代表される混合酸無
水物あるいは酸クロライドで代表される酸ハライド等が
挙げられる。
体としては、例えばクロル炭酸イソプロビルとカルボン
酸〔■〕とから誘導される化合物で代表される混合酸無
水物あるいは酸クロライドで代表される酸ハライド等が
挙げられる。
反応に用いられる溶媒としては例えばテトラヒド口フラ
ン、ジオキサン、ベンゼン、アセトン、ジクロルメタン
、クロロホルムの如き反応に関与しないものが挙げられ
る。
ン、ジオキサン、ベンゼン、アセトン、ジクロルメタン
、クロロホルムの如き反応に関与しないものが挙げられ
る。
なお、遊離のカルボン酸(III)を用いる場合にはジ
シクロへキシル力ルポジイミドの如き脱水剤の存在下に
、また反応の結果酸が副生ずる場合には酸受容体として
の塩基、例えば炭酸カリウムの存在下に反応を行なうの
が好ましい。
シクロへキシル力ルポジイミドの如き脱水剤の存在下に
、また反応の結果酸が副生ずる場合には酸受容体として
の塩基、例えば炭酸カリウムの存在下に反応を行なうの
が好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例
o−またはm一もしくはp−マレイミド安息香酸217
ηを含む30mlのテトラヒドロフラン溶液中にN−ヒ
ドロキシスクシンイミド130mgとジシクロへキシル
力ルポジイミド224m9を加え室温で2時間攪拌し、
生成するN−N′−ジシクロヘキシル尿素を濾去する。
ηを含む30mlのテトラヒドロフラン溶液中にN−ヒ
ドロキシスクシンイミド130mgとジシクロへキシル
力ルポジイミド224m9を加え室温で2時間攪拌し、
生成するN−N′−ジシクロヘキシル尿素を濾去する。
濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲル カラムクロマト
(クロロホルムで溶出)で精製した後、エーテルージク
ロルメタンで再結晶し、o−MBS (m. p.1
2 5 〜128℃)、m−MBS (m, p.1
8 2〜1 8 5℃)またはp −MB S ( m
. p. 1 9 8〜2 0 0℃)を得る。
(クロロホルムで溶出)で精製した後、エーテルージク
ロルメタンで再結晶し、o−MBS (m. p.1
2 5 〜128℃)、m−MBS (m, p.1
8 2〜1 8 5℃)またはp −MB S ( m
. p. 1 9 8〜2 0 0℃)を得る。
実施例 2
m−マレイミド安息香酸217〜およびトリエチルアミ
ン110〜を含むジクロルメタン溶液10mlに水冷下
150〜のクロル炭酸イソプロビルを含むジクロルメタ
ン溶液5mlを5分間で滴下しIO分間攪拌する。
ン110〜を含むジクロルメタン溶液10mlに水冷下
150〜のクロル炭酸イソプロビルを含むジクロルメタ
ン溶液5mlを5分間で滴下しIO分間攪拌する。
ついで130〜のN−ヒドロキシスクシンイミドを含有
するテトラヒドロフラン溶液5mlを5℃以下において
5分間で滴下し、更に室温で30分間攪拌した後溶媒を
減圧留去し、残渣を実施例1と同様に処理してm−MB
Sを得る。
するテトラヒドロフラン溶液5mlを5℃以下において
5分間で滴下し、更に室温で30分間攪拌した後溶媒を
減圧留去し、残渣を実施例1と同様に処理してm−MB
Sを得る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1一般式 で表わされるカルボン酸またはそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体と式 で表わされるN−ヒドロキシスクシンイミドとを反応さ
せることを特徴とする一般式 で表わされるマレイミド安息香酸誘導体の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10155679A JPS588395B2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | マレイミド安息香酸誘導体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10155679A JPS588395B2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | マレイミド安息香酸誘導体の製法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50148787A Division JPS5272284A (en) | 1975-12-12 | 1975-12-12 | Enzymeeimmunoassay reagent |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5522698A JPS5522698A (en) | 1980-02-18 |
JPS588395B2 true JPS588395B2 (ja) | 1983-02-15 |
Family
ID=14303687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10155679A Expired JPS588395B2 (ja) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | マレイミド安息香酸誘導体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588395B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2523445A1 (fr) * | 1982-03-17 | 1983-09-23 | Sanofi Sa | Nouveaux conjugues associant, par liaison covalente, une enzyme et un anticorps, et associations medicamenteuses utilisant lesdits conjugues |
JP6894732B2 (ja) * | 2017-03-16 | 2021-06-30 | 保土谷化学工業株式会社 | イミド安息香酸誘導体を用いた電荷制御剤及びトナー |
-
1979
- 1979-08-08 JP JP10155679A patent/JPS588395B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5522698A (en) | 1980-02-18 |
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