JPS588183B2 - 信号伝送方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加入電話回線を利用するデータ収集システムの
信号伝送方式に関するものである。

近年、加入電話回線（以下、電話回線という）を利用し
て、センタ装置が遠隔地にある端末装置からデータを収
集するシステム、例えば水道、ガス、電気などの使用量
を自動的に読み取る自動検針システムが考えられている
。

第１図は上記したデータ収集システムの一構成例を示す
ものであって、以下、このシステムの構成を簡単に説明
する。

ただし、第１図は交換機から端末装置までを示し、セン
タ装置は省略してある。

同図において、１は交換機、１１は加入電話機用の着信
トランク（ＩＣＴ）、１２はデータ収集用の特殊トラン
ク（ＳＰＴ）、１３はフレーム（ＬＬＦ）、２は電話回
線、３は電話回線２に接続された加入電話機（以下、電
話機という）、４は電話回線２に接続された網制御装置
（以下、ＮＣＵという）、５は例えば水道、ガスなどの
検針を行なう端末装置である。

上記の構成において、電話機３の呼出しの場合は、着信
トランク１１−フレーム１３のルートで接続し、着信の
瞬間に電話回線２の極性が反転し、１６Ｈｚの呼出信号
がＮＣＵを経由して電話機３のベルを鳴らす。

電話機３のベルが鳴って加入者が応答（オフフック）す
ると、電話機３の直流回路が閉結されてループ電流が流
れ、着信トランク１１の図示していないリレーが動作し
て１６Ｈｚの呼出回路は切離され（リングトリップ）、
通話路が形成されると共に、電話回線２の極性が復帰し
て、通話終了まで通話路が保持される。

通話が終了すると交換機１はすべで元の状態に戻る。

一方、端末装置５の呼出の場合は特殊トランク１２−フ
レーム１３のルートで接続し、極性反転時にセンタ装置
から送出された１６Ｈｚ以外の電話機３のベルを鳴らさ
ない呼出信号（以下、端末呼出信号という）で呼出しを
行なう。

ＮＣＵ４がこの端末呼出信号を検出すると端末装置５を
起動動作させてデータ通信を行なう。

データ通信中はＮＣＵ４または端末装置５の直流回路が
閉結されてループ電流が流れ、特殊トランク１２の図示
しでいないリレーが動作して通信路が形成されると共に
、電話機３の呼出しの場合とは異なり、電話回線２の極
性が反転した状態で、通信終了まで通信路が保持される
。

通信が終了すると、交換機１はすべて元の状態に戻る。

ところで上記した端末装置５の呼出し中またはデータ通
信中に電話機３をオフフツクすると電話機３の直流回路
が閉結されてループ電流が流れるが、交換機１では内部
のリレーが動作するのみであり、このループ電流が電話
機のオフフックによるものか、端末装置５の起動動作に
よるものかを識別することができないという内在的な問
題がある。

従って、加入電話回線を利用したデータ収集システムに
おいで、電話の利用を優先させることが困難になるとい
う不都合が生じる。

本発明は上記した点に鑑みなされたもので、その目的は
ＮＣＵが端末呼出信号を検出して、端末装置を起動する
と、端末装置から交流応答信号を送出することにより前
述の問題点を解消する信号伝送方式を提供することにあ
る。

以下、本発明について、図面を参照して説明する。

第２図は本発明の一実施例を示すもので、第１図に対し
で、交換機１、ＮＣＵ４、端末装置５などの具体的な構
成例が示されている。

なお簡単のため、端末装置は２台の場合を示している。

以下、第２図により、その構成を説明する。

交換機１には直流電源Ｅ、リレーＫなどが接続されでい
る。

ＮＣＵ４においで４１は電話回線２の極性が反転すると
オン状態になる切換回路、４２ａ，４２ｂはセンタ装置
（図示せず）から交換機１を介して送出される端末呼出
信号を検出する信号検出回路、４３ａ，４３ｂは信号検
出回路４２ａ，４２ｂの出力によりオン・オフ制御され
るスイッチ回路、４４は電話機３がオフフツクされたと
きこれを検出し、切換回路４１をオフ状態にするオフフ
ック検出回路である。

端末装置５ａ，５ｂは直流回路の等価抵抗Ｒａ，Ｒｂ，
ＮＣＵ４から起動されて交流応答信号Ｓａ，Ｓｂを発生
する手段などにより構成されている。

上記の構成例について、第３図ａ〜ｄを参照して説明す
る。

同図ａ〜ｄは第２図の各部ａ〜ｄの波形を示すものでそ
れぞれ符号を対応させでいる。

第３図においで、区間Ｔ１は端末呼出時の動作を示し、
区間Ｔ２はデータ通信時の動作を示している。

以下、第２図において、端末装置５ａを呼出す場合の例
で動作を説明する。

まず、交換機１は電話回線２を捕捉した後、電話回線２
の極性を反転し（第３図ａの時刻ｔ１）、この極性反転
した直流電圧にセンタ装置から送出される特定の端末呼
出信号（この信号は電話機３のベルを鳴らさない周波数
のものが選ばれている）を重畳させる。

電話回線の極性が反転したことにより切換回路４１は閉
じられる。

したがって端末呼出信号（第３図ｂ）は信号検出回路４
２ａにはいり、その検出出力によってスイッチ回路４３
ａが閉じられる（第３図ａの時刻ｔ２）。

こうして切換回路４１およびスイッチ回路４３ａが閉じ
られたことにより電話回線２と端末装置５ａとの接続路
が閉結され、また端末装置は直流的に起動され動作可能
状態になる。

この起動によって直流回路Ｒａに直流電流ｄ（第３図ｄ
）が流れるとともに交流応答信号Ｓａ（第３図ｃ）の送
出が開始される。

上記の直流電流ｄは端子Ｌ２一切換回路４１ースイッチ
回路４３ａ一直流回路Ｒａ一端子Ｌ１のループ及び電話
回線２を流れる。

この電流により交換機１のリレーＫが動作して通信路が
形成される。

一方、交流応答信号Ｓａは直流電流ｄに重畳されて、電
話回線２を介して交換機１に送出される。

さらに交換機を経由して図示されていないセンタ装置に
送出される。

交換機１では図示しない監視回路によってこの交流応答
信号Ｓａの有無、つまりここではその到来開始を検出し
て課金開始の情報信号として使用することができる。

またセンタ装置では同様にこの交流応答信号Ｓａを検出
して、センタ装置から送出していた端末呼出信号を停止
し、センタ装置と端末装置５ａとの間でデータ通信を開
始することができる。

なおデータ通信を開始した後も交流応答信号Ｓａは継続
して送出され、これと端末装置内の図示しない回路で形
成したデータ信号がさらに重畳されてセンタ装置に送出
される。

次に電話機３をオフフツクした場合の動作を説明する。

データ通信中（第３図区間Ｔ２）に電話機３をオフフツ
クするとオフフツク検出回路４４がこれを検出し、切換
回路４１をオフ状態にする。

切換回路４１がオフ状態になると直流電流ｄは遮断され
、交流応答信号Ｓａも遮断される（第３図ｃ，ｄ時刻ｔ
３）。

ただし、電話回線２は電話機３の直流回路によるループ
電流が継続して流れる。

交流応答信号Ｓａが遮断されると、交換機１は前述の監
視回路によってこれを検出して、課金動作を停止すると
共に、電話機３の通話を優先させるための所定の制御動
作を開始することが可能となる。

すなわち例えばフレーム１３を制御して電話回線２を特
殊トランク１２から図示しない発信用のトランクに切替
接続し、加入電話機３に対し発信音の送出を行なう。

したがって加入者は、通常のものと異なることなく、発
信通話ができる。

またセンタ装置では交流応答信号Ｓａの遮断されたこと
を検出しで、データ通信を終了することができる。

以上説明したように本発明は加入電話回線を利用したデ
ータ通信システムにおいて、網制御装置がセンタ装置か
ら送出された電話機のベルを鳴らさない特定の端末呼出
信号を検出して、端末装置を起動すると、端末装置から
交流応答信号を送出し、これを交換機またはセンタ装置
が監視する信号伝送方式であるから、センタ装置と端末
装置がデータ通信中でも加入電話機をオフフツクすると
、交換機が交流応答信号の遮断を検出して、加入電話機
を通話優先の状態にするための制御動作を開始すること
が可能となる。

さらにこの交流応答信号を課金信号として利用できるな
ど効果的な信号伝送方式を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はデータ収集システムの一構成例を示すブロック
図、第２図は本発明の一実施例を示す構成図、第３図ａ
〜ｄは第２図の実施例の動作を説明するための波形図で
ある。 １・・・・・・交換機、２・・・・・・加入電話回線、
３・・・・・・加入電話機、４・・・・・・網制御装置
、５，５ａ，５ｂ・・・・・・端末装置、４１・・・・
・・切換回路、４２ａ，４２ｂ・・・・・・信号検出回
路、４３ａ，４３ｂ・・・・・・スイッチ回路、４４・
・・・・・オフフック検出回路、Ｓａ，Ｓｂ・・・・・
・交流応答信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 加入電話回線と端末装置とを網制御装置により接続
   制御して、端末装置から所要とするデータを収集するも
   のにおいて、網制御装置は、加入電話回線に常時接続さ
   れる加入電話機のオフフックを検出する手段、交換機側
   からの特定の端末呼出信号を検出する手段、および端末
   呼出信号検出手段からの検出出力が得られたとき加入電
   話回線と端末装置との接続路を閉結制御するとともに端
   末装置を起動しかつその状態でオフフック検出手段から
   の出力が得られたときには接続路を解放制御する手段を
   備え、端末装置は起動されたのち連続して所定の交流応
   答信号を送出する手段を備え、交換機は、交流応答信号
   の有無を監視する手段、および監視手段によって交流応
   答信号の到来停止が検出されたとき加入電話機優先のた
   めの制御を行なう手段を備えたことを特徴とする信号伝
   送方式。