JPS587732Y2 - フアクシミリソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、原稿、記録媒体等のシートをドラムに巻き
つけて送信若しくは受信の走査を行うファクシミリ装置
に関する。

従来、ドラムにシートを巻きつけて送信若しくは受信を
行うことが知られている。

そして、ドラムにシートを自動的に巻き付けるようにし
た装置も種々考えられている。

ところが、ドラムに対するシートの供給は操作者によっ
て行なわれているのが一般的である。

従って、シートはドラムに対して傾いて供給され易く、
このような場合、シートはその端部全体がドラムに対し
保持されず、ドラムの回転によりその一部分がドラムか
ら離れたり、或はドラムに巻きつけられるときしわを発
生したり、またはドラムに対しヘリカル状に巻きつけら
れシートの端面に対し記録画、記録文字等が傾むき（平
行とならず）見苦しいものとなる。

この考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、ドラム
に対するシートの供給を一対の移送ローラで行い、かつ
ドラムに設けたストッパと移送ローラとの間のシートの
移送路の長さをシートの移送方向の長さよりも若干短か
く構成し、上記従来の欠点を除去したファクシミリ装置
を提供するものである。

以下図面に示す実施例を参照して、この考案のファクシ
ミリ装置を説明する。

図において、回転軸１に固着されたドラム２には、その
軸線にほぼ平行に第１のバー３及び第２のバー４が設け
られ、また第１のバー３及び第２のバー４の入る溝５，
６が形成され、更に溝５，６間にはストッパ７が設けら
れているが、溝５，６を形成せずにストッパをドラムの
外周面に突設する等してもよい。

第１のバー３及び第２のバー４は、図示されていない装
置により、矢印Ａ方向に移動されシート８の端部を溝５
，６内に押圧挾持するようになっており、またドラム２
も図示の如き定位置に停止され、かつ矢印Ｂ方向に回転
するようになっている。

一対の移送ローラ９は、図示しない装置により、矢印Ｃ
方向に回転される駆動ローラ１０と、この駆動ローラ１
０に追随して回転する押えローラ１１とにより構成され
、その両側（シート８の人出側）には案内板１２．１３
及び１４．１５が設けられている。

案内板１２．１３は、操作者或は図示しない自動供給装
置により供給されるシート８を移送ローラ９に導く。

また、案内板１４．１５は移送ローラ９により移送され
るシート８をドラム２に供給するための移送路１６の一
部を形成している。

この移送路１６は、駆動ローラ１０と押えローラ１１と
の軸心を結ぶ線から案内板１４．１５の間を通りドラム
２に設けたストッパ７に達するまでの間を言い、案内板
１４．１５の両端部側の空間部すなわち、案内板１４．
１５の一端部と移送ローラ９との間の空間部、及び案内
板１４．１５の他端部とストッパ７との間の空間部もそ
の一部である。

そして、この移送路１６の長さくシート８が移送路の中
で波状にわん曲することなくストッパ７と移送ローラ９
との間に介在した状態のときのその間のシート８に相当
する長さ）ｌはシート８の移送方向の長さＬよりもＸ（
Ｘ−Ｌ−ｌ）だけ短かくなっている。

しかして、案内板１２．１３間に挿入されたシート８は
、移送ローラ９により矢印り方向に移送され案内板１４
．１５間を通り、ドラム２のストッパ７でその先端が位
置規制されて停止する。

ところが、移送路の長さｌはシート８の長さＬよりもＸ
だけ短かく構成されているから、シート８はＸ分だけ移
送ローラ９により移送路１６内に送られ、すなわち、シ
ート８の後端が移送ローラ９を通過するまで送られる。

しかして、シート８の先端はドラム２のストッパ７で止
められシート８の後端は移送ローラ９で止められるから
、移送路６とシート８との長さの差Ｘに応じて、シー＋
８は移送路１６内でわん曲される。

このようにシート８がわん曲されると、シート８の弾性
に基づく反発力により、シート８の先端及び後端はスト
ッパ７及び移送ローラ９を押圧する。

したがって、シート８の先端が、ストッパ７のところま
で、ストッパ７に対し平行とならず傾いて送られて来て
もシート８の後端が移送ローラ９を通過すると移送ロー
ラ９からの拘束を解かれて移送路１６内で１由になり、
この状態でシート８のわん曲による反発力が作用してい
るから、シート８の先端はストッパ７に平行になるよう
に修正されると共に、ストッパ７に圧接される。

Ｘの値は実験の結果、シート８の長さＬの０゜５〜１．
５％程度が良好である。

Ｘの値が大きい場合、移送路１６内でシート８が波状に
わん曲し、シート８を破損するかしわにしたり、或はス
トッパ７の所で乱れる等の欠点があり、Ｘの値が小さす
ぎると、シート８が傾むいた場合の修正が不充分である
。

次に図示しない装置により、第１のバー３がドラム２の
溝５に落ち込みシート８の先端部を保持し、ドラム２が
矢印Ｂ方向に回転してシート８を巻き付け、第２のバー
４がシート８の後端部を保持する。

なお、ドラムに対しシートを自動的に巻き付ける装置は
実施例に示したものに限定されることはない。

以上詳細に説明した如く、この考案のファクシミリ装置
は、シートをドラムに供給するための移送ローラ及び移
送路を設は移送路の長さをシートの移送方向の長さより
短かく構成したので、シートの先端をドラムのストッパ
に確実に当接し、シートをドラムに対し正確な位置に供
給することができる。

また、シートの先端が移送ローラの軸線に対し傾いて挿
入された場合、ドラムのストッパにシートの先端の一部
分が当接するが、移送ローラにより更に送りを受け、シ
ートの先端全長が当接するように修正される等の効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す概略側面図である。 ２・・・・・・ドラム、７・・・・・・ストッパ、８・
・・・・・シート、９・・・・・・移送ローラ、１６・
・・・・・移送路、ｌ・・・・・・移送路の長さ、Ｌ・
・・・・・シートの長さ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の位置に停止されたドラムにシートを自動的に供給
   する機構を有するファクシミリ装置において、前記シー
   トを挟持してシートを前記ドラムに供給する一対の移送
   ローラと、この移送ローラにより前記ドラムに供給され
   る前記シートの通る移送路を形成する案内板と、前記ド
   ラムに設けられ前記移送ローラにより前記移送路を介し
   て供給される前記シートの先端位置を規制するストッパ
   とを具備し前記移送ローラ及び前記ストッパ間の前記移
   送路の長さが前記シートの移送方向の長さよりわずか短
   かく形成され、前記シートの後端が前記移送ローラを通
   過した後に前記ドラムに設けられたバーによって前記シ
   ートの先端部を前記ドラムに保持することを特徴とする
   ファクシミリ装置。