JP3927404B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻回された用紙に印字するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール状に巻回された用紙を被印字媒体として使用し、印字がなされた用紙を適宜任意の位置で切断して使用するプリンタがある。
【0003】
このような従来のプリンタを図5に基づいて説明する。プリンタ100では、用紙保持部101に保持されているロール状の用紙102がプラテン103により引き出され用紙搬送経路104を搬送されて、この搬送途中で印字部105によって所定事項が印字される。その後、用紙102はカッタ106によって所定位置で切断される。切断された用紙102は、用紙格納部107に落下して格納される。
【0004】
用紙102を切断するカッタ106としては、例えば、固定刃108と固定刃108に対して互いの刃部を摺動させるようにして回転される可動刃109とを、用紙搬送経路104を挟んで対向配置させて構成されるロータリカッタがある。このようなロータリカッタであるカッタ106では、搬送されてきた用紙102は、固定刃108と可動刃109とが噛み合うことにより切断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロール状に巻回された用紙102には、その巻径に応じて巻癖が付いてしまっている。ここで、巻癖が付いた状態の切断後の用紙102を平らな面S上に置いた状態を図6に示す。図6に示すように、用紙102は、巻癖により弧形状に湾曲している。巻径が小さい場合には、強い巻癖がついているために、切断後、用紙102が用紙格納部107に格納される際には、図7に示すように巻癖がついた状態で用紙格納部107に格納される。これにより、その後に切断された用紙102を用紙格納部107に格納することが困難となり、切断後の用紙102が用紙格納部107の入口に乱れた状態で重なり、或いは、用紙格納部107以外の場所に落下するなどの問題が発生することがある。ここで、用紙格納部107以外の場所に落下する用紙102を図7において仮想線で示している。
【0006】
また、切断された後の用紙102が乱れた状態で用紙格納部107の入口に重なるなどすると、切断された後の用紙102が用紙格納部107からプリンタ100の本体側にはみ出してしまうことがある。このようにプリンタ100の本体側にはみ出した用紙102がカッタ106まで逆戻りしてしまうと、次に切断される用紙102と共に切断され2度切りされてしまうという問題が発生することがある。
【0007】
また、巻癖が付いた状態の切断後の用紙102を平面状の被貼付け物などに貼り付けた場合には、その巻癖によって用紙102が湾曲した状態に戻ろうとして剥がれてしまうという問題が発生することがある。このような用紙102の剥がれを防止する為には、作業者が人為的にその巻癖を取り除く動作をする必要があり手間が掛かってしまう。
【0008】
本発明の目的は、用紙の巻癖を矯正することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリンタは、ロール状に巻回された用紙が引き出されて搬送される用紙搬送経路におけるカッタより用紙搬送方向下流側に用紙の巻癖を矯正する巻癖矯正装置を具備する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。
【0011】
図1はプリンタ1を示す概略側面図である。プリンタ1には、本体ケース2が設けられ、この本体ケース2内には、用紙保持部3と、印字部4と、カッタ5と、巻癖矯正装置6とが設けられている。
【0012】
用紙保持部3には、ロール状に巻回された用紙7が保持されている。ここに、本実施の形態では、用紙7のセットの方向は引出し部分の外周面(印字面)側が上面となる向きとされている。また、印字部4は、図示しない駆動源により駆動されて回転自在であるローラ形状のプラテン8とこのプラテン8に接離自在に当接する印字ヘッド9とにより構成されている。なお、プラテン8は、用紙7を用紙搬送方向Aに向けて搬送する搬送部としても機能する。そして、本体ケース2には、用紙保持部3を始端とし、プラテン8と印字ヘッド9との間を通りカッタ5へ到る用紙搬送経路10が形成されている。
【0013】
カッタ5は、共に平板長板状の固定刃11と可動刃12とを組合せてなり、固定刃11は用紙搬送経路10の上方に設けられ、可動刃12は用紙搬送経路10の下方に設けられ、非稼動時には両刃11,12が離間した分離型構造とされている。これらの固定刃11と可動刃12とは、平行位置からは僅かに傾斜して位置決めされており、鋏のように噛み合う。つまり、カッタ5は、固定刃11と可動刃12とを噛み合わせ、その噛み合い位置を移動させることにより、用紙搬送経路10を搬送される用紙7を切断する構造のロータリカッタである。ここで、可動刃12は、用紙搬送経路10の一部を形成している。
【0014】
このようなカッタ5中の可動刃12は、ステッピングモータ(図示せず)を駆動源とし、起動信号に基づいて起動したステッピングモータからの駆動力を受けて支軸13を中心に揺動するカッタアーム14を動力伝達媒体として駆動される。つまり、ステッピングモータにより回転駆動される板カム15が設けられ、カッタアーム14はその板カム15を原動節とするカム機構を構成するように従動節ととして板カム15に連結されている。従って、カッタアーム14が所定位置から所定量回転することにより、その先端に固定された可動刃12が回転駆動され、固定刃11と可動刃12とが噛み合うことになる。そして、これら支軸13、カッタアーム14、板カム15によりステッピングモータの駆動力を可動刃に伝達する伝達機構16が構成されている。ここで、非稼動時の可動刃12の位置は可動刃初期位置とされ、最大量回転された可動刃12の位置は可動刃進出位置とされている。
【0015】
巻癖矯正装置6は、カッタ5より用紙搬送方向A下流側に設けられ、用紙7の巻癖を矯正する。この巻癖矯正装置6は、用紙搬送経路10を挟んで対向配置されている可動ガイド17や固定ガイド18などから構成されている。
【0016】
可動ガイド17は、用紙7幅と略同じ幅の平板長板状に形成されており用紙搬送経路10の一部を形成している。可動ガイド17は、可動刃初期位置に位置する可動刃12の上面と可動ガイド17の上面とが略平行になり可動刃12の上面と共に形成する用紙搬送経路10が平らとなる可動ガイド初期位置と、可動刃進出位置に回転された可動刃12と共に用紙搬送経路10をV字形に屈曲させる可動ガイド進出位置との間で回転自在になるように回転軸19に固定されている。この回転軸19の一端部には、カッタアーム14の支軸13側の一端部に形成されたギヤ20に噛み合うギヤ21が固定的に設けられている。そして、巻癖矯正装置6は、可動刃12が支軸13を中心に回転されるとその回転方向とは逆方向に可動ガイド17が回転軸19を中心に可動刃12と同じ回転量だけ回転されて、側面から見たときに可動刃12と可動ガイド17とがV字形を形成するように構成されている。
【0017】
固定ガイド18は、用紙7幅と略同じ幅を有し、その下端部には、V字形に屈曲されたV字形屈曲部18aが形成されている。このV字形屈曲部18aの背面は、共に進出位置に回転された可動刃12及び可動ガイド17の上面に所定間隔を持って平行状態で対向する。これにより、可動刃12及び可動ガイド17が共に進出位置に回転されたときには、用紙搬送経路10がV字形に屈曲される。
【0018】
加えて、本体ケース2の前端部には、切断された後の用紙7を格納する用紙格納部22が設けられている。
【0019】
このような構成において、用紙保持部3に保持された用紙7はプラテン8による搬送駆動を受けて用紙搬送経路10中を用紙搬送方向Aに向けて搬送されながら、印字ヘッド9により所定事項が順次印字される。印字が終了すると、用紙7の後端側がカッタ5における可動刃12の駆動により切断される。この切断動作と共に巻癖矯正装置6による用紙7の巻癖矯正動作がなされ用紙7の巻癖が矯正される。巻癖矯正された後の用紙7は排出されて用紙格納部22に格納される。
【0020】
ここで、巻癖矯正装置6の巻癖矯正動作についてカッタ5の切断動作における可動刃12の動作と共に図2ないし図4に基づいて説明する。可動ガイド17は、可動刃12と協働して用紙7の巻癖を矯正するように用紙7を固定ガイド18に押し付ける動作を行なう。具体的には、まず、カッタ5の切断動作において可動刃12が駆動されて可動刃初期位置から可動刃進出位置へ向けて回転して用紙7の切断が開始されると、同時に可動ガイド17が可動ガイド初期位置から可動ガイド進出位置へ向けて回転する。
【0021】
そして、可動刃12と可動ガイド17との回転により、可動刃12及び可動ガイド17上の用紙7は、可動刃12及び可動ガイド17によって固定ガイド18のV字形屈曲部18aに押し付けられる。これにより、その押し付けられた部分の用紙7の動きが規制される。
【0022】
さらに可動刃12が駆動されて可動ガイドと共に進出位置に回転することにより、可動刃12による用紙7の切断が完了し同時に、図2に示すように、用紙7が可動刃12及び可動ガイド17と、固定ガイド18のV字形屈曲部18aとの間で側面から見てV字形に曲げられる。このときの用紙7が曲げられる方向は、用紙7の巻癖とは逆の方向となる。これにより用紙7に付いている巻癖が矯正される。
【0023】
その後、図3に示すように、可動刃12が駆動されて可動刃初期位置へ戻るように回転することにより、可動ガイド17も可動ガイド初期位置へ戻るように回転される。そして、図4に示すように、巻癖を矯正された後の用紙7が用紙格納部22に格納される。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態では、用紙7に付いた巻癖を巻癖矯正装置6により矯正することができるので、用紙7を確実に用紙格納部22に格納することができる。また、後続の用紙7を積層状態で用紙格納部22に格納することができ、用紙7が用紙格納部22以外の場所に落下することが防止される。さらに、用紙7が確実に用紙格納部22に格納されるので、切断された後の用紙7がカッタ5に逆戻りすることがなく、用紙7の2度切りを回避することができる。
【0025】
また、巻癖矯正装置6がカッタ5の駆動源であるステッピングモータにより駆動されて用紙7の巻癖を矯正する方向に用紙搬送経路10を屈曲させるので、巻癖矯正装置6を駆動する為だけの駆動源を必要とせず、巻癖矯正装置6を設けることによるプリンタ1のサイズの増大やコストアップを極力押さえることができる。
【0026】
また、ステッピングモータからの駆動力がカッタ5の伝達機構16を介して巻癖矯正装置6に伝達されることにより、さらに、プリンタ1のサイズの増大やコストアップを極力押さえることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明のプリンタによれば、巻癖矯正装置により用紙の巻癖を矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のプリンタを示す縦断側面図である。
【図2】巻癖矯正装置による用紙の巻癖矯正動作を示す縦断側面図である。
【図3】巻癖矯正装置による用紙の巻癖矯正動作を示す縦断側面図である。
【図4】矯正後の用紙が用紙格納部に格納されている状態を示す縦断側面図である。
【図5】従来のプリンタを示す縦断側面図である。
【図6】巻癖が付いた状態の切断後の用紙を平らな面上に置いた状態を示す側面図である。
【図7】用紙格納部の入口に乱れた状態で重なり用紙格納部以外の場所に落下する用紙の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…プリンタ、4…印字部、5…カッタ,ロータリカッタ、6…巻癖矯正装置、7…用紙、8…搬送部(プラテン)、10…用紙搬送経路、11…固定刃、12…可動刃、17…可動ガイド、18…固定ガイド
Claims (1)
- ロール状に巻回された用紙を引き出して用紙搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
前記用紙搬送経路中に設けられ前記用紙に印字する印字部と、
前記用紙搬送経路中に設けられ前記用紙を切断するカッタと、
前記用紙搬送経路における前記カッタより用紙搬送方向下流側に設けられ前記カッタを駆動する駆動源により駆動されて前記用紙の巻癖を矯正する方向に前記用紙搬送経路を屈曲させる巻癖矯正装置と、
を具備し、
前記カッタは、前記用紙搬送経路を挟んで対向配置されている固定刃と可動刃とを有し、前記可動刃の回転に伴う前記可動刃と前記固定刃との噛み合い位置の移動によって前記用紙を切断するロータリカッタであり、
前記巻癖矯正装置は、前記用紙搬送経路を挟んで対向配置されている固定ガイドと可動ガイドとを有し、
前記可動刃及び前記可動ガイドは、前記用紙搬送経路の一部を形成し、
前記可動ガイドは、前記ロータリカッタの切断動作に伴い前記駆動源により駆動され前記可動刃とは逆の方向に回転し、前記可動刃と協働して前記用紙の巻癖を矯正するように前記用紙を前記固定ガイドに押し付ける動作を行なうプリンタ。
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