JPS5876412A - ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

ビニル系重合体の製造方法

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JPS5876412A
JPS5876412A JP17442481A JP17442481A JPS5876412A JP S5876412 A JPS5876412 A JP S5876412A JP 17442481 A JP17442481 A JP 17442481A JP 17442481 A JP17442481 A JP 17442481A JP S5876412 A JPS5876412 A JP S5876412A
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carbon black
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black
vinyl
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JP17442481A
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Atsunobu Inobe
伊延 惇宜
Yoji Fujimoto
藤本 洋治
Masaaki Kurata
昌明 倉田
Isamu Tsuzuki
都築 勇
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SAN AROO KAGAKU KK
Original Assignee
SAN AROO KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粒子内にカーボンブラックを含有する粉粒状ビ
ニル系重合体の製造方法に関する。
近年、エレクトロニクス関連機材とか面発熱体、ビデオ
ディスク尋の用途を目的として導電性プラスチックへの
関心が高まってきている。かかる導電材料としてはカー
メンブラックを混練したものが他材料に比較して低コス
トであるため、透明性が求められる尋の特殊な用途を除
いて最も多く用いられている。
しかして、導電性を得るため通常、レジンに対して10
〜15重量X以上のカーメンブラックを混練しているが
、かさ比重のきわめて小さい粉状〜粒状のカーボンブラ
ックのレジン中への混練はきわめて困難であり、予備混
合尋の作業を行なっても月−に分散混合させることがき
わめて−Il!+ある。また、押出機、射出成型機、ロ
ール成型機尋による成型の際、レジンにカーボンブラッ
クをブレンドする通常の方法ではどのように予備混合を
行なっても均一な分散状態を得ることかむつかしく、成
型時の混線により、しかも大抵の場合は一旦ペレットS
=成型した後に最終製品に成層することにより均一化を
はかつているが、混線下のカーボンブラックは混練によ
るせん断力が大きければ大きい程分散の均一化は進むが
、同時にカーボンブラックの粒子同志の連なり(所■ス
トラクチェア)の破壊を伴ない導電性の低下をきたす欠
点を生ずる。
本発明者らは、上記した問題に鑑み、カーメンブラック
を含有した良好な導電性プラスチックの製造を目的に鋭
意研究の結果、ビニル系モノマーの重合においてカーボ
ンブラックを特定の条件下に添加・混合することによっ
て所期の目的を達成し1本発明を提供するに至ったもの
である。即ち、本発明はビニル系モノマーにカーボンブ
ラックを添加・混合した後、該混合量ツマ−を水性媒体
において重合することを特徴とするビニル系重合体の製
造方法である。
本発明においては、予め重合前のビニル系モノマー中に
カーダンブラックを分散、温調させることが極めて重要
であって、次いで水性媒体中で重合させることにより、
該カーボンブラックが均一に分散された且つ均一粒度の
ビニル系重合体を得ることが出来る。因みに、予めビニ
ル系モノマーにカーボンブラックを分散させずに、水性
媒体中において同時に分散・混して重合した場合には、
粗大粒子の極めて多いブロードな粒度分布を有し上記し
た如き良好なカーボンブラック含有のビニル系重合体を
得ることが出来ない。また、本発明で得られるカーボン
ブラック含有ビニル系重合体においては、カーボンブラ
ック自体の細孔中での重合及びカーボンブラック自体へ
の部分的なグラフト重合により生じた重合物によるカー
ボンブラックの1ストラクチユア“の保繰効果を発揮し
、せん断による導電性の低下が少なく、しかも導電性の
バラツキのない均質な成臘品を得ることができる。さら
に、本発明は毫ツマー中にカーボンブラックを分散させ
て重合を行わせることにより。
重合中において、カーボンブラック表面の官能基とモノ
マーが部分的にグラフト反応を惹起し、このカーボンブ
ラックにグラフトしたポリi−の存在によりレジン自体
の物性の向上がはかられている。
本発明において用いられるビニル系モノマーとはエチレ
ン、プロピレンのようなオレフィン類;塩化ビニル、塩
化ビニリデンのようなハロゲン化オレフィン類ニアクリ
ル酸、メタクリル酸のような不飽和カルメン酸類および
そのエステル類又は塩類;アクリロニトリルのような不
飽和ニトリル類:酢酸ビニル。
プロピオン酸ビニルのような11111族ビニルエステ
ル類;スチレンなどの芳香族ビニル化合物類あるいは互
いに共重合しうる上記のモノマーの重合物をあげること
ができる。また、これらOモノマーとグラフトしうるゴ
ム状化合物の共存下の重合も行うことができる。
次に、本発明で用いうるカーボンブラックとしては、フ
ァーネスブラック、V−マルブラック、チャンネルブラ
ック、アセチレンブラックなどの各種の製造法によるカ
ーダンブラックはもちろん黒鉛も用いうるが導電性の高
い方が望箇しい。カーボンブラックのモノマーに対する
添加量はモノマーの比重などによっても異なるが、最終
重合体の導電性を考慮すると2.5重量X以上であるこ
とが望ましく、特に10〜15重量X以上でも可能であ
る。
上記のビニル系モノマー及びカーメンブラックは水分を
含まないものであることが望ましく、これらを添加・混
合する檜もできるだけ乾燥した状態であることが望まし
い。この七ツマ−とカーメンブラックを添加・混合する
檜は重合缶であってもよく、重合缶以外の攪拌槽であっ
てもよい。添加・混合するモノマーとカーメンブラック
の組成によっては、モノマーの大部分はカーボンブラッ
クに級着されて粉体状部になるので、それの攪拌に適し
え翼9回転数を選定しなければならないし、七ツマー成
分の多い組成の場合は檜自体の攪拌の替りにホモジナイ
ザーを用いるか、またはホモジナイず−を併用してもよ
い。なお、モノマーとグラフト重合しうるゴム状化合物
は、このモノマーとカーボンブラックの添加・混合の折
に共存させることが望ましい。
次に一本発明は上記の如くカーメンブラックを分散、混
合したビニル系モノマーを、水性媒体において重合させ
ることが必要である。
なお、本発明に言う水性媒体とは通常の懸濁重合または
乳化重合等を実施する場合と同様、モノマー類を懸濁状
態あるiは乳濁状態で水に分散させ得る保鏝コロイドと
か界面活性剤類を含む系を言う。
保鏝コロイドとしては例えばヒドロキシメチルセルロー
ス轡で代表されるセルロース銹導体1部分けん化ポリ酢
酸ビニル類などが一般的である。界面活性剤としては、
例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール
硫酸エステル塩郷のようなアニオン系界面活性剤、菖四
級アンモニウム塩のようなカチオン系界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアシルエステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モ
ノグリセライド等の非イオン系界面活性剤等があげられ
る。
しかして、本発明においては、上記した保躾コロイドお
よび/筐たは界面活性剤のほかに、HLB(親木−親油
バランス)が1〜10程度の水に分散しないか、分散し
てもミルク状に分散する程度の界面活性剤またはその類
似の化合物を水性媒体中に存在させることにより、重合
時間の短縮(または重合開始剤量の減少)、生成したカ
ーボンブラック、含有重合体の粒度分布の改良および該
カーボンブラック含有重合体により成型した加工製品の
物性の向上をはかれることが明らかとなった。
とりわけ、重合開始剤量を減少させられることは、カー
ダンブラック自体による重合開始剤の分解が太き%A丸
めカーメンブラックの仕込量が多いほど問題となるので
あるが、単に経硝性にとどまらず開始剤残基による重合
体の熱安定性などの低下を小さくするなど物性上の向上
も図られる。また、かかる特定された界面活性剤または
類似化合物は親水性に乏しいが、ビニル系モノマーの水
性媒体への分散に相応の効果を発揮し、保膳コロイドお
よび/または他の界面活性剤の添加量を減少でき、しか
も分散したモノマー類の油滴の安定化効果を発揮し、得
られる重合体の粒度分布をシャープにする効果がみられ
た。
本発明でいうHLBが1〜10@度の界面活性剤または
類似の化合物としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸
エステル類およびこれらの酸化エチレンの付加モル数の
小さい化合物、アルキルリン酸塩、アルキルリン酸エス
テルおよびこれらの酸化エチレンの付加モル数の小さい
化合物あるいは炭素数8@度以上の高級アルコール、高
級脂肪酸などがあけられる。
これらのHLBが1〜10程置の界面活性剤か又は類似
の化合物類は、カーメンブラックをビニル系モノマー中
に混合させるときに同時に添加してもよいし、モノマー
混合物を水性媒体に添加する時に水性媒体中に導入して
もよい。
なお、114重合は通常保護コロイドにより七ツマー類
を分散させ油溶性の重合−始剤を用いるのが一般的であ
り、乳化重合は東面活性剤類によりモノマー類を乳化分
散させ、水溶性重合開始剤を用いるのが一般的であるが
、これらに限定されるものではなく、また、ホモジナイ
ず−等により七ツマー類を水中に分散させることもでき
る。したがって、同時に添加しても良いし、七ツマー混
合物を水性媒体に添加する時に水性媒体中に導入しても
よい。
重合はカーダンブラックを分散させたモノマー混合物、
保護コロイド等を含む水性媒体、必要によりHLBが1
〜10程皺の界面活性剤類とと4に重合開始剤を重合部
に導入し、攪拌下に所定のmWに昇温して開始させるこ
とができるが、モノマーのポリマーへの転化率は、転化
率により生成した重合体中のカーボンブラック含量を変
更することができるので、重合体中のカーメンブラック
含量をいくらに設定するかによって任意に選定すること
ができる。
重合開始剤はラウロイルパーオキサイド。
ベンゾイルパーオキサイドで代表されるジアシルパーオ
キサイド類、ジイソプロビルパーオキシジカーダネート
で代表されるパーオキシジカーボネート類、ターシャリ
−ブチルパーオキシビバレートで代表されるパーオキシ
エステル類のような有機過酸化物;アゾビスインブチロ
ニトリル、  2.2’−アゾビス(2゜4ジメチル)
バレロニトリルのようなアゾ化合物又は過酸化水素とか
過硫酸カリウム等が用いることができる。1合曲始剤が
油溶性である場合は、七ツマ−とカーボンブラックの混
合の時に温顔してもよい。
以下、実施例により本発明の実m態様を説明するが、何
らこれらに限定されるものではない。
実施例1〜8 内容積651のジャケット及びパドル型攪拌機付き重合
部を用いた。重合缶内壁を充分に乾燥させた後、表1に
記載のカーメンブラックを所定量導入し、重合缶内を窒
素置換した後、7O−Hf まで減圧にして塩化ビニル
モノマーを15.0−導入した。20分間攪拌してカー
メンブラックと塩化ビニル七ツマ−を混合させた後、ゴ
ーセノールKM−20(部分けん化ポリ酢酸ビニル、日
本合成化学工業社製)を表1に記載の所定量およびメト
ローズ908H−100(ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、信越化学工業社製)を表1に記載の所定量溶
解させた脱イオン水35tと重合開始剤としてラウロイ
ルパーオキサイドを表1に記載の所定量だけ重合部に導
入した。攪拌下でジャケットにより70Cに加温して重
合を開始し、70c一定になるようにジャケットにより
反応熱を除去しながら重合を継続させ、所定の重合時間
の後、塩化ビニル七ツマ−が液化ガスであるため重合缶
内が加圧状態であるので未反応モノマーをパージし友後
、重合物スラリーを遠心脱水機に移送して脱水乾燥後に
重量を測定し、転化率および重合体中のカーボンブラッ
ク含量を求めた。転化率は仕込モノマー重量に対する重
合体の全重量より仕込カーボンブラック重量を除すた値
の割合を示し、カーメンブラック含量は仕込カーボンブ
ラック量の重合体全重量に対する割合である。なお、重
合開始時の重合部の圧力は12.0〜/−であった。
表1よりカーボンブラックの仕込量および重合転化率の
変更により、任意のカーボンブラック含量の重合体を得
られることが明らかである。また、粒度分布はカーボン
ブラック仕込量が多い場合、ブロードになる傾向がみら
れるが、遠心脱水機の排水は透明で濾布を通過するよう
な微粉はなく、重合缶内壁へのブロック状付着物もほと
んどみられなかった。
なお、比較例1は、カーボンブラックを使用しなかった
場合であり、水媒体類を仕込ん′fr:後、窒素置換、
thk出を行なってから塩化ビニル七ツマ−を仕込んだ
結果を示す。
比較例 2 カーボンブラックをゴーセノールKH−20およびメト
ローズ908H−100を含む水媒体の入った重合街中
にラウロイルパーオキすイドと共に仕込み、窒素置換お
よび減圧にした後、減圧下に20分間攪拌してから塩化
ビニルモノマーを導入した他は実施例1と同じ条件下で
重合した。結果は表1に併記した。
得た重合体の粒度分布からも明らかなように、粗大粒子
のきわめて多いブロードな粒度分布を示し、しかも重合
体スラリー表1にはカーメンブラックが乾燥した粉体の
状態で浮遊しており、均一なカーボンブラック含有重合
体は得られなかった。
実施例9〜10 前実施例と同一の重合缶を用い、重合缶内壁を充分に乾
燥させた後、ケッチェンブラック・Iccを1.5−導
入した。重合缶内を窒素置換した後、70箇Hyまで減
圧にして塩化ビニル七ツマ−を表2に記載の所定量を導
入し、ひきつづいて表2に記載の他の七ツマ−を所定瀘
導入した。20分間攪拌してケッチェンブラック・BC
とモノマー類を混合させた後、ゴーセノールKH−20
,メトローズ908H−100および界面活性剤ニラコ
ールTMG8−15(ポリオキシエチレングリセリルモ
ノステアレート、日光ケミカルズ社JIIりを表2に記
載の所定量を溶解させた脱イオン水35tと重合開始剤
としてターシャリ−ブチルパービバレートまたはアゾビ
スインブチロニトリルをa2に記載の量を導入した。攪
拌下で表2に記載の条件で重合を行ない、重合終了後、
未反応上ツマ−をパージし重合物スラリーを遠心脱水機
で脱水した。乾燥後の重量な測定し、転化率および重合
体中のケッチェンブラック・IICの含量を求めた。
表2よりケッチェンブラック・ygc含量15.5重量
% 、 12.5重量%の塩化ビニル−共重合体ン共重
会体および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が、比較的
きれいな粒縦分布の粉体として得られ九ことがわかる。
重合缶内壁へのブロック状付着物はみられなかった。
比較例3〜4 実施例9〜10にsPいて、水媒体を先に重合缶内に導
入してケッチェンブラック・ECを水媒体中に攪拌・分
散させた後、モノマー類を導入した他は実施例9〜10
と同一条件で重合し良。結果は表2に記載した。
表20粒度分布からも類推てきるようにかなり粗大粒子
が多く、重合缶内壁には固いブロック状付着物が多く生
成していた。一方、スラリー表面に浮遊するケッチェン
ブラック・ECもかなりあり、重合体中へのケッチェン
ブラック・gaの分散がかなり不均一であることがわか
る。
実施例11 前実施例で用いたと同一の重合缶に、内壁を充分に乾燥
させた後、ケッチェンブラック・gcを1.5Kt、メ
タクリル酸ブチル10.θにおよびメタクリル酸7.0
Iilを仕込み、30分間攪拌した。その後、)IIC
O−ユニセルQP−4400H(ヒドロキシエチルセル
ロース、ダイセル化学工業社製)60tおよびアゾビス
イソブチミニトリル120tを脱イオン水35tと共に
仕込み、攪拌下85Cに加温して重合を行わせた。4時
間重合後、モノマーの転化率90%のスラリー状カーメ
ンブラック重合体組成物を得た。脱水、乾燥後の粉体は
、粒度が48〜200メツシユの間に784%が存在す
るビーズ状の粉体であり、重合缶内壁へのブロック状付
着物はみられなかった。
比較例 5 実施例11において、純水および分散剤類をケッチェン
ブラック・gcと共に先に重合缶に仕込んで、50分間
攪拌した他は同一条件で重脅し良。重合缶内壁の気液界
面部に重合物がブロック状に多量に付着し、またスラリ
ー液面にはケッチェンブラック・ECの浮遊物が多量に
存在していた。48〜200メツシエの間に存在する粉
体は約50%であった。
実施例1−2 内容積が5tのジャケットと楕型攪拌機を備えた重合缶
に脱イオン水2.5 t 、ラウリル硫酸ナトリウム1
29および過硫酸アンモニウム8tを導入し、重合缶内
を窒素置換した後60■1t1で減圧にした。一方、耐
圧型ホモミクサーにケッチェンブラック・gca。
tを導入し、窒素置換した後60mH9まで減圧にして
から、塩化ビニル七ノマーヲ1.2 F4導入して均質
化した。その後、ホモミクサーの混合峰ツマ−を前述の
重合缶に移液し、攪拌下50Cに昇温しで重合を開始さ
せた。重合中の缶内圧力は7.011#/−であり、7
時間15分後に缶内圧力が5.5147−に低下したと
き未反応上ツマ−をパージしてラテックスを得た。ラテ
ックスは均一であり、噴霧乾燥により得た重合体は10
15Fであった。計算により、七ツマ−の転化率は78
%であり、重合体中のカーメンブラック含有率は7.9
Xであった。
参考例1〜4および参考比較例1〜4 実論例5.5.6および12で得たカーボンブラック含
有塩化ビニル重合体と、それぞれのカーメンブラック含
有量に対応するカーメンブラックとブレンドした同じ重
合度の比較例1で得たポリ塩化ビニル重合体について、
157℃の蒸気ロールで10分間混線(ロール間111
1■)した後、プレスしたシートの体積固有抵抗を求め
た。安定剤の処方は、重合体または重合体とカーメンブ
ラックの混合物100部に対してジプチル錫メルカプタ
ン2.0部、エポキシ化大豆油2.0部およびステアリ
ン#0.5部である。
体積固有抵抗はプレスシートより各8点ずウランダムに
試験片を取り出し測定した。結禾は表3に記載する。ま
た、プレスシートについてクラツシュベルグ柔軟温度を
求め表3に併記した。
表5より、本発明のカーボンブラック含有ポリ塩化ビニ
ル重合体による参考例1〜4は、各参考比較例1〜4に
対してロールへの巻付所要時間が短かく、成型性が良い
ことがわかる。また、ロール混線に先立つ重合体へのカ
ーボンブラックおよび安定剤の予備混合に各比較例とも
約50分間装したのに対し、各実施例のカーボンブラッ
ク含有重合体については安定剤のブレンドだけであるた
め3分程度の予備混合で充分であった。この仁とは体積
固有抵抗の値のバラツキからも容易に類推でき、各参考
比較例とも30分間の予備混合でもカーボンブラックの
分散が不均一であることがわかる。また、体積固有抵抗
の平均値は各参考例とも対応する参考比較例の値よりも
小さくなっており、参考比較例についてカ−メンブラッ
クの均一な分数をはかるためロール混線を継続すると導
電性は更に悪くなってゆくことは衆知の事実である。
次に参考例1〜40柔軟諷縦と比較すると各カーボンブ
ラック含有量ともカーメンブラックを成型時にブレンド
したものよりカーボンブラック含有重合体の方が込づれ
も高くなっており、その傾向はカーボンブラック含有量
が高いもの程顕著であることが明らかである。
実施例15〜19および比較例6〜7 811実−例と同一の夏合缶を用−1電合缶内壁を充分
に乾燥させた後、表1に記載のカーボンブラックおよび
HIJB1〜10の界面活性剤または類似の化合物類か
ら適ばれた添加物の所定量を仕込み、連合缶内を窒素置
換しり後、70■Hyまで減圧にして塩化ビニルモノマ
ーを15.0Kg導入した。20分間攪拌してカーダン
ブラック類と塩化ビニルモノマーを混合させた後、ゴー
セノールKH−20およびメトローズ90 S 14−
100を表4に記載の所mjm!解させた脱イオン水3
51と重合開始剤としてラウロイルパーオキサイドを表
4に記載の所定量だけ重合用に導入した。攪拌下でジャ
ケットにより70Cに加温して重合を開始し、70C一
定になるようにジャケットにより反応熱を除去しながら
重合を継続させ、所定の重合時間の後、塩化ビニルモノ
マーが液化ガスであるため加圧状態にある重合川内の未
反応モノマーをパージした後、重金物スラリーを遠心脱
水機に移送して脱水し乾燥した。乾燥後、重量を測定し
、転化率および重合体中のカーメンブラック含量を求め
た。なお、重合開始時の重合用の圧力は110麺/−で
あった。結果は表4に記載した。
なお、比較例1はカーボンブラックを入れない場合であ
る。また前記した実施例1,5および7をHLB1〜1
0の界面活性剤または類似の化合物を添加しなかった場
合の例として併記した。これに対して実施例13〜17
は実施例5に前述の界面活性剤類としてグリセリルモノ
ステアレート、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト、アルキルリン酸ナトリウム、ラウリルアルコールお
よびステアリン酸を添加した処方による本発明の実施例
であり、実施例18および19は、それぞれ実施例7に
対してグリセリルモノステアレートおよびステアリン酸
を添加した処方の実施例である。さらに、 比較例6および7は、比較のため実施例18および19
と同一処方であるが、カーメンブランクを塩化ビニル七
ツマ−と混合させることなく、重合用に水性媒体および
グリセリルモノステアレートなどとカーボンブラックを
導入して60分間攪拌後、地化ビニル七ツマ−を導入し
て重合させた例を示した。
以上の結果より、HLB1〜10程度の界mtfi性剤
または類似の化合物類を存在させた場合、部分けん化ポ
リ酢酸ビニルなどの分散剤類およびラウロイルパーオキ
サイドを減量させても、はり同じ重合時間で、しかも粒
度分布がシャープになっていることが明らかである。な
お、カーボンブラックを塩化ビニルモノマーに添加混合
せずに水性媒体中に分散させた一合は、比較例6および
7より明らかなように、校区分子oは極めてブロードで
かなり粗大粒子が存在していることがわかる。また重合
用の内壁には気液界面部にブロック状の一合体の付着が
多くみられ、スラリー液面にけカーボンブラックの浮遊
物がかなり存在しており、均一な重合体が得られなかっ
た。
重合時間の遅延の傾向もみられる。
実施例20〜24および比較例8〜1゜蘭実施例と同じ
重合缶を用い重合缶の内壁を充分に乾燥させた後、ケッ
チェンブラック−t C1,5Kgkヨびニラ=r−7
1/S 8−10 (ンルビタンモノステアレートHL
 B 4.7 m日光ケミカルズ■製)30tを仕込ん
だ。重合缶内を線素置換した後、70waHyまで減圧
して塩化ビニル七ツマ−を表5に記載の量、または塩化
ビニル七ツマ−とひきつづいて表5に記載の他のモノマ
ーを所定量導入した。20分間攪拌してケッチェンブラ
ック・KOと七ツマー類を混合させた後、ゴー七ノール
KH−20,メトローズ908H−100および界FM
活性剤二y :2−ルT M G B −15(HLB
l 5.5 )を表2に記載の量を溶解させた脱イオン
水!1stと重合開始剤としてターシャリ−フチルバー
ヒバレート及び/又はアゾビスインブチロニトリルを表
5に記載の量を導入した。攪拌下、表5に記載の東件で
重合を行ない重合終了後に未反応上ツマ−をパージし、
重合物スラリーを遠心脱水機で脱水した。乾燥後、重量
を測定し転化率および重合体中のケッチェンブラック・
meO含盪を求めた。
なお、前実總例9.10および実施例20はニラコール
88−10を添加せずに重合した場合を示す。また比較
例8.9および10は実施例21,22および26とそ
れぞれ同一の処方であるが、重合缶に分散剤類を含む水
性媒体およびニラコール8B−10と共にケッチェンブ
ラック・BOを仕込み60分間攪拌し良後、窒素置換し
減圧を行ないモノマーを導入して重合した場合の比較例
を示す。
ニラコール8日−10の添加により、分散剤および重合
開始剤の減量にもかかわらず、はぼ同じ重合時間で粒度
分布のシャープなカーボンブラック含有重合体が得られ
た。しかしながら、カーボンブラックを七ツマー中に添
加・混合しなかった場合は、実施例と同一処方にもかか
わらず、分布のきわめてブロードな粒度を示し、重合缶
内壁気液界面部にブロック状付着物が多くみられ、スラ
リー液面にはカーボン微粉体の浮遊物が可成り存在して
いた。
実施例 24 前実施例と同一の重合鎖に内壁を充分に乾燥させた後、
ケッチェンブラック・RCを1.5−およびメタクリル
酸ブチル10.01Cyとメタクリル酸7.0Kfを仕
込み30分間攪拌した。
その後、HEC−ユニセルQp−4400a (ヒドロ
キシエチルセルロース、ダイセル化学工業社製)40f
とエマルダン4o4(ポリオキシエチレンオレイルエー
テル、HLB8.8゜花王石鹸■製) 、20 Fおよ
びアゾビスイソブチロニトリル90Fを脱イオン水35
リツトルと共に仕込み、攪拌下85Cに加温して重合を
行わせた。4時間重合後、モノマーの転化率が約90%
のスラリー状カーボンブラック重合体組成物を得た。脱
水乾燥後の賦型合体は、粒度が48〜200メツシユの
間に82.1%が存在するビーズ状の粉体であった。な
お重合缶内壁へのブロック状付着物およびカーボンブラ
ック浮遊物はみられなかった。
上記において、エマルダン404を除き、HIAO−ユ
ニセルQP−440OHとアゾビスインブチロニトリル
をそれぞれ60fと12゜fとした他は同一条件で重合
を行なった。4時間重合後のモノマーの転化率は同様に
約90Xであった。またカーダンブラック含有重合体は
48〜200メツシユの間に7863%が存在するビー
ズ状粉体であった。マ九、重合缶内壁へのブロック状付
着物とかカーメンブラック浮遊物はみられなかった。た
だ、1.3倍以上の重合開始剤を要しており、粒度も多
少ブロードであることがわかる。
実施例 25 内容積が5tのジャケット番よびS型攪拌機を備え九重
合缶に脱イオン水2.5 t 、ラウリル硫−ナトリウ
ム8fおよび過硫酸アンモニウム6tを導入し、重合缶
−内を窒素置換した後、60■Hytで減圧した。一方
、耐圧ホモミタ!−にケッチェンブラック・18(38
0tおよびオクチルアルコール4ft導入し、窒素置換
し九後6O−H7”Jで減圧にしてから、塩化ビニル七
ツマ−を1.2に4導入し、均質化した。その後、ホモ
ミクサーの混合モノマーを前述の重合鎖に移液し、攪拌
下50Cに昇温して重合を開始させた。重合中の缶内圧
力は7.OK4/−であり、7時間後に缶内圧力が5.
5Kt/−に低下したとき未反応上ツマ−をパージして
ラテックスを得た。ラテックスは均一であり噴霧乾燥に
より得た重合体は1.030 fであり九。七ツマ−の
転化率は79Xであり、重合体中のケッチェンブラック
・j[含有率は7.8%であった。
上記において重合鎖に仕込んだラウリル硫酸ナトリウム
を12Fと過硫酸アンモニウムを8tに増量し、オクチ
ルアルコールを用いなかった他は同一の条件で重合した
。缶内圧力が5.5 K4/dに低下するのに7時間1
5分を要し、得た重合体は1015tであった。
モノマーの転化率78%、カーメンブラック含有率7.
9%であった。上記の結果に比較して重合開始剤を1.
5倍以上も要した。
参考例5〜14および参考比較例 表6に示す如き、前実施例で得たカーボンブラック含有
塩化ビニル重合体、同等の重合度のカーボンブラックを
含まない塩化ビニル重合体である比較例の重合体および
スミIJッ)8!−1!Sの塩化ビニル重合体に対応す
るカーダンブラック含量のケッチェンブラック・KOを
ブレンドしたものを157℃の蒸気ロールで10分間混
線(ロール間ii1.1■)した後、プレスしたシート
の体積固有抵抗を求めた。安定剤処方は重合体または重
合体とカーボンブラック混合物100部に対してジブチ
ル錫メルカプタン2.0部、エポキシ化大豆油2.0部
およびステアリン酸0.5部である。
体積固有抵抗はプレスシートより、各8点ずつランダム
に試験片を取り出し測定した。
結果は表6に記載する。また該シートについてクラツシ
エベルグ柔軟温度を、該シートの小切片について180
℃に保持したときの塩化水素発開始時間をコンゴーレッ
ド試験紙の変色より求めた。
表6より、ケッチェンブラック・ECをブレンドして混
線し九比較例に対して、HLB1〜10の界面活性剤を
含む各実権例およびHLB1〜10の界面活性剤を含ま
ない実施例はいずれもロールへの巻付所要時間がかなり
短かく、体積固有抵抗の平均値、バラツキも非常に小さ
い。また柔軟温度も高くなっていることがわかる。
また、この柔軟温度に関してはHLBI〜10の界面活
性剤類を用いたものの方が、蔓に1C程度高くなってb
ることもみられる。
更に180℃における塩化水素発生開始時間をみるとH
LB1〜10の界面活性剤類を含まない実施例に対して
、HLB1〜10の界面活性剤を含む実施例はいづれも
遅くなっており重合体の熱安定性が向上していることが
わかる。
特許出願人 サンアロー化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ビニル系モノ4.・マーにカーボンブラックを添加
    ・混合し先後、該混合上ツマ−を水性媒体において重合
    することを特徴とするビニル系重合体の製造方法 2)ビニル系モノマーが塩化ビニルを主とする七ツマ−
    である特許請求の範囲纂1項記載の製造方法 3)ビニル系モノマーにカーボンブラックを添加・混合
    した後、該混合モノマーを水性媒体において重合する方
    法において、HLBが1〜10の界面活性剤またはその
    類似化合物を存在させることを特徴とするビニル系重合
    体の製造方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6250313A (ja) * 1985-08-29 1987-03-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 重合体組成物の製造法
JPS6250314A (ja) * 1985-08-29 1987-03-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 重合体組成物の製造法

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