JPS5875820A - 静止誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は割振鋼板に係シ、特に変圧器、リアクトルなど
のタンクから発生する騒音を低減するために使用するに
好適な割振鋼板に関する。

最近都市部の拡大によシ住宅地が変電所等に近接して建
設されるようになるにつれて、変圧器などの静止誘導電
器に対する低騒音化の要求が強くなってきた。静止誘導
電器の騒音のほとんどは電器本体の鉄心で発生する振動
が底板や変圧器油を通してタンクから大気中へ放射され
るものである。

騒音対策として従来から行われてきたものに、コンクリ
ートや鉄板忙よる防音対策がある。これは、変圧器本体
をコンクリートや鉄板の防音建屋の中に入れて、遮音あ
るいは吸音する方法である。

しかしながらこの方法では機器の据付面積の増大、工事
期間の長期化およびコストの上昇などの欠点があった。

また、補強ステー０周端にゴム等の弾性体の枠を設け、
遮音用鉄板を支持することにより、タンク側板から発生
する騒音を防ぐ方法がある。しかし、この方法では遮音
用鉄板に伝達する振動を十分小さくするために、弾性体
のばね定数を十分小さくしなければならず、その自由長
の制限や耐震上の問題から実用性にとぼしく、またゴム
などの耐候性、信頼性、雨水対策およびコストの点で問
題があった。

これに対して、第１図に示すように２枚あるいは３枚以
上の鋼板２Ａ、２Ｂの間に接着性のある減衰材料３をは
さんでこれらを一体に構成し、各々の鋼板２Ａ、２Ｂが
振動するとこの減衰材料３の部分で振−動エネルギーが
熱エネルギーに変換され、振動を著しく減衰させるいわ
ゆる制振鋼板１とよばれるものがある。これは減衰を大
きくするため厚さ１〜２ｒｘｘの薄い鋼板から構成され
、第２図のように、タンク４の側板５に固着された補強
ステー６に直接溶接して用いられる。しかし、厚さが１
〜２ｍのためやはシ耐候性即ち発錆が問題となると同時
に、減衰が大きいため第３図の破線Ｘで示すように共振
周波数ｆｎ　に近い範囲では普通の鋼板実線Ｙに比較し
て振動振幅を低減できるが、共振をはずれた周波数ＦＹ
ｆｎ以上の範囲では逆に振動振幅が大きくなる欠点があ
シ、そこで第４図に示すように別の薄い鋼板７を介して
補強ステー６に溶接するが、構造的にも複雑となる欠点
があった。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、耐
候性に優れた信頼性の高い割振鋼板を提供するにある。

この目的を達成するため、本発明は、複数枚の鋼板のう
ち、いずれか一方の最外側に位置する鋼板を耐候性に優
れた鋼板としたことを特徴とする。

以下、本発明を図示の実施例について詳細に説明する。

第５図は本発明の一実施例に係る制振鋼板８を変圧器タ
ンク４の側板５に固着された補強ステー６に溶接した状
態を示す。制振鋼板８は従来と同様に、２枚の鋼板９人
、９１３の間に接着性のある減衰材料１０をはさんで、
これらを一体にすることによシ構成されているが、その
一方の鋼板９Ａとして、溶融亜鉛メッキされた鋼板、あ
るいはステンレス鋼板などの耐候性に優れた、即ち発錆
しにくい材質の鋼板が用いられている。

したがって、この割振鋼板８を図示の様に、耐候性に優
れた鋼板９Ａが表面、即ち外気に面する側にぐる様に補
強ステー６に直接溶接して防音板を構成すれば、従来と
同様に、側板５からの気中伝播、補強ステー６からの振
動伝達による振動を抑制して著しｂ防音効果を上げ得る
とともに、さらに防音板の発錆を防ぎ、その信頼性を高
めることができる。

また、第６図は本発明の他の実施例に係る割振鋼板を補
強ステーに溶接した状態を示す。この実施例の割振鋼板
８では、耐候性に優れた鋼板９人が他方の鋼板９Ｂよシ
も延長され、この延長部で補強ステー６に直接溶接され
ている。

この実施例によれば、前記実施例と同様な効果が得られ
るほか、さらに補強ステー６に溶接される部分の板厚を
薄くして板ばね効果を大きくし、かつ減衰を少なくでき
るので、共振周波数以外の周波数領域での振動伝達特性
を改善し、防音効果をさらに上げることが可能となる。

なお、この実施例において、耐候性に優れた長い鋼板９
Ａの板厚を他方の鋼板９Ｂの板厚よシ薄くすれば、その
板ばね特性を改善し、防音効果をよう一層上げることが
できる。

また、前記各実施例では、割振鋼板を２枚の鋼板より構
成しているが、これに限らず３枚以上の鋼板より構成し
てもよく、要はいずれか一方の最外側に位置する鋼板と
して耐候性に優れた鋼板を用いればよい。

さらに、制振鋼板を溶接の熱容量の関係で直接補強ステ
ーに溶接できない場合には、制振鋼板と補強ステーとの
間に、板厚がこれらの中間の鋼板を介在させて、この鋼
板と補強ステーとを直接溶接する様にすればよい。

以上説明したように、本発明によれば、制振鋼板を構成
でる複数枚の鋼板のうち、いずれか一方の最外側に位置
する鋼板を耐候性に優れた鋼板としたので、この制振鋼
板を、その耐候性に優れた鋼板が外気にふれる表面側に
ぐるようにして、例えば変圧器タンクな、どに取付けれ
ば、優れた防音効果が得られるとともに、その発錆を防
いで信頼性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の制振鋼板の断面図、第２図は第１図の割
振鋼板を変圧器タンクの補強ステーに取付けた状態の一
例を示す側面図、第３図は割振鋼板と一般の鋼板の伝達
特性図、第４図は第１図の割振鋼板を変圧器タンクの補
強ステーに取付けた状態の他側を示す側面図、第５図お
よび第６図はそれぞれ異なる本発明の各実施例に係る制
振鋼板を変圧器タンクの補強ステーに取付けた状態を示
す側面図である。 ８・・・制振鋼板、９Ａ・・・耐候性に優れた鋼板、９
ＢＢ１０ 第２図 第３図 第４図 第５図 第す図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数枚の鋼板の間に減衰材料を介在させてこれらを
   一体に構成し斥割振鋼板において、前記複数板の鋼板の
   うち、いずれか一方の最外側に位置する鋼板を耐候性に
   優れた鋼板としたことを特徴とする割振鋼板。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記耐候性に優れ
   た鋼板をその他の鋼板よシ長くしたことを特徴とする割
   振鋼板。 ３、特許請求の範囲第１項または第２項において、前記
   耐候性に優れた鋼板をその他の鋼板よシ薄くしたことを
   特徴とする割振鋼板。