JPS587470Y2 - テ−プレコ−ダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダー、特に録音状態を構成する場
合録音用操作釦を操作した後再生用操作釦を操作するこ
とにより行なわれるテープレコーダーの改良に関する。

一般ニカセット式テープレコーダーにおいては録音用操
作釦を操作することにより録音再生切換スイッチを録音
側へ切換えた後再生用操作釦を操作し、それに伴なう摺
動基板の摺動により電動機及び増幅器に電流を供給する
ようにされている。

斯かる構成のテープレコーダーでは電動機の起動時に極
めて大きな過渡電流が電動機回路に流れるため、電源電
圧が変動しその結果磁気テープにノイズが録音される。

また電動機の立上り時間は増幅器の立上り時間より長い
ため該電動機が定速回転状態になるｌでの間は規定速度
と異なるテープ速度にて信号は録音されることになる。

斯かる点を改良するために従来では電源スィッチの投入
によりテープレコーダーが停止状態にあっても電動機を
常時回転状態にせしめる方法や、増幅器に遅延回路を設
けて電動機が定速回転状態になる１での間増幅器を不動
作状態に保持する方法が採用されている。

しかしながら前者の方法では電動機が常時回転している
ため、無駄な電力を消費するだけでなく電動機の寿命が
短かくなるという欠点を有し、また後者の方法では別個
にスイッチング回路を必要とするため回路が複雑になる
だけでなく高価になるという欠点を有している。

本考案は斯かる点を改良したものであり、以下図面に示
した一実施例を参照して詳細に説明する。

１は電源端子、２は電源スィッチ、３は増幅器であり、
４，５は夫々該増幅器３の入力及び出力端子である。

６は録音用操作釦の操作時接点ａ側より接点す側へ切換
えられるスイッチ、Ｉは再生用操作釦の操作時摺動する
摺動基板により閉成されるスイッチ、８は電動機であり
、図示した如く接続されている。

次に斯かる回路の動作について説明する。

電源スィッチ２を閉成すると増幅器３に電流が供給され
るが電動機８にはスイッチＩが開放されているため、電
流は供給されず回転することはない。

斯かる状態において再生用操作釦を操作すると摺動基板
が摺動しスイッチＩが閉成されるため、電動機８に電流
が供給されてテープレコーダーは再生状態になる。

次に録音操作について説明する。電源スィッチ２が閉成
された状態において録音用操作釦を操作すると録音再生
切換スイッチ（図示せず）が再生側より録音側へ切換え
られて増幅回路が録音状態になると共にスイッチ６が接
点す側へ切換えられてスイッチＩが開放されているにも
かかわらず電動機８に電流が供給される。

その後再生用操作釦を操作すると摺動基板が摺動して磁
気ヘッドが磁気テープに当接しテープレコーダーは録音
状態になる。

尚録音用操作釦の操作時切換えられるスイッチ６は録音
再生切換スイッチとは別個に設けてもよいが該録音再生
切換スイッチの接点を利用すれば別個にスイッチを設け
る必要はなく、より簡潔な構成になる。

以上に説明したように本考案は録音用操作釦を操作した
後再生用操作釦を操作することにより録音状態を構成す
るようにしたテープレコーダーにおいて録音用操作釦の
操作時即ち再生用操作釦を操作する以前に電動機へ電流
を供給するようにしているため、再生用操作釦の操作に
伴なって摺動基板が摺動し磁気ヘッドが磁気テープに当
接した時には電動機はすでに定速回転状態にあり、従っ
て磁気テープには電動機の起動に伴なう電圧変動による
ノイズは録音されることはなく、更に規定速度と異なる
テープ速度にて録音されることはない。

またテープレコーダーが備えている録音再生切換スイッ
チの接点を利用すれば別個のスイッチを設ける必要もな
く極めて簡潔且つ安価にて構成することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図示した回路は本考案の一実施例である。 主な図番の説明、２・・・・・・電源スィッチ、３・・
・・・・増幅器、６７・・・・・・スイッチ、８・・・
・・・電動器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 録音用操作釦を操作した後再生用操作釦を操作する
   ことにより録音状態を構成するようにしたテープレコー
   ダーにかいて、録音用操作釦の操作時該操作によって切
   換えられるスイッチにより電動機へ電流を供給するよう
   にしたことを特徴とするテープレコーダー。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のチーフレコー
   ダーにおいて、スイッチとして録音と再生とを切換える
   録音再生切換用スイッチの接点を利用したもの。