JPS587247B2

JPS587247B2 - ダツコクソウチノハイワラシヨリソウチ

Info

Publication number: JPS587247B2
Application number: JP50031398A
Authority: JP
Inventors: 水本修也; 西尾恒雄
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1975-03-14
Filing date: 1975-03-14
Publication date: 1983-02-09
Also published as: JPS51107944A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、脱穀処理したあとの排ワラを長ワラのまま集
束放出処理する排ワラドロツパと、長ワラを二つ折り状
態で細断するシリンダ型排ワラ力ツタとを備えた脱穀装
置の排ワラ処理装置に関する。

かがる排ワラ処理装置の排ワラドロツパとカツタは、脱
穀機に対してできるだけコンパクトに組付けたい要望と
、排ワラドロツパのみを装備したい場合、カソタのみを
装備したい場合、更に前記ドロツパとカツタの両方を装
備したい場合のように作業条件等によって排ワラ処理の
形態を変更したい要望があるのであるが、排ワラドロツ
パのみまたはカツタのみを装着している状態からドロツ
パカツタ形態を構成するためには力伝達が複雑になった
り、取付けた無理がでて装置の支持構造が複雑になりや
すく、また予めドロツパとカツタを組込んでおくと、こ
れからドロツパのみの装備状態またはカツタのみの装備
状態にすることが困難になり、つまり、カッターとドロ
ツパの両者を組込んで選択使用するためには、この両者
を排ワラ搬送方向に並べてワラの落下位置を調節する方
法が最も簡単であるために、従来は特開昭４８−１０３
３４３号公報に示された藁稈放出装置のように、脱穀装
置の後部にカッターを取り付け、このカッターにド口ツ
パを装備させるのが通常で、ドロツパのみを装備できな
い状態にあり、結果として、上記各種排ワラ処理形態を
任意に選択できるようにするためには排ワラ処理装置全
体が大型化したり動力伝達が複雑になりやすいものであ
った。

本発明は、排ワラカツタにシリンダ型力ツタを採用する
とともに、このカツタと排ワラ搬送装置の合理的な配置
によって上記要望を満足させようとしたものである。

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図はコンバインの全体側面図で、植立穀稈を引起し
装置１で引起し、刈取装置２で刈取り、そののち、刈取
穀稈を後方搬送装置３で、機体後方に搭載した脱穀装置
４のフイードチェーン５に受渡し、前記脱穀装置４で脱
穀処理し、そして、脱穀装置４に取付けた排ワラ力ツタ
６、並びに排ワラドロツバ７で、脱穀装置４の排ワラ出
口８から排出される長ワラを細断するか、或は長ワラを
一定量まとめて圃場に放出すべく構成されている。

９，９はクローラ型走行部で、主フレーム（後述）に取
付けられている。

前記排ワラ力ツタ６は、長ワラの途中部分を折込み回転
体１０で折畳み、送りローラＩｔ，１１で送り込み、固
定刃１２と回転刃１３で折畳まれた先端部から順次切断
するシリンダ型の排ワラ力ツタが採用されている。

また、排ワラ搬送装置（以下巻掛挾持搬送装置という）
１４は、上方に突起付チェーン１５、下方に挾扼杆１６
がバネで付勢された所謂アッパーチェーン型巻掛挾持搬
送装置が採用されている。

第２図は概略駆動系統図で、搭載されたエンジンＥの動
力が脱穀クラッチ１７を介して前記脱穀装置４に入力さ
れ、人力径路の途中部分が分岐されて、カツタクラッチ
１８を介して前記排ワラ力ツタ６の各回転部に駆動力が
伝達され、前記脱穀装置４内が過負荷になって、巻掛伝
動具（ベルト）１９がスリップしても、カツタ回転数が
落ちないように構成されている。

そして、前記脱穀装置４の扱胴軸２０から前記巻掛挾持
搬送装置１４の突起付チェーン１５のスプロケット２１
にテンションクラッチ２２を介して駆動力が伝達される
べく構成されている。

第３図は、コンバインの背面図であり、主フレーム２３
は機体の幅方向のほぼ中央に設けられている。

第４図は前記排ワラ力ツタ６の取付けを示す側面図、第
５図は要部斜視図で、機体前後方向に配設された前記主
フレーム２３と脱穀装置４の固定枠部から延出した支持
アーム２４間に支持フレーム２５が架設され、この支持
フレーム２５上にカツタ台２６が固着されて、カツタ台
２６に前記排ワラ力ツタ６のフレームが取付げられてい
る。

２７は上記連結用支持金具で、２８は駆動入力用の巻掛
伝動ベルト２９のカバーである。

つまり、前記排ワラ力ツタ６は、脱穀装置４に着脱自在
で、カツタクラッチ１８を介して駆動力が大切自在に構
成されている。

前記クラッチ１８の操作は、操縦座席近《の操縦部で操
作される。

また、前記フイードチェーン５の最下段位置が排ワラ力
ツタ６の最上位位置よりも下方にあり、装置全体として
コンパクトに構成されている。

第６図は前記巻掛挾持搬送装置１４の取付けを示す平面
図、第７図は要部を示す斜視図で、前記脱穀装置４の固
定フレームから側面視でＣ字型のフレーム３０取付らが
れ、このＣ字フレーム３０の」二部腕には前記巻掛挾持
搬送装置１４の突起付チェーン１５の巻掛げ用遊転輪３
１を位置変更可能に支持するフレーム３２が取付けられ
、下部腕にはドロツパ７が保持されて、前記巻掛挾持搬
送装置１４が前記フイードチェーン５の終端近くから、
機体内方側後方斜め方向に傾斜して取付けられて、その
始端部の一部が前記シリンダ力ツタ６と平面視で重複し
ている。

更に、前記突起付チェーン１５のスプロケット２１には
、前述したように、扱胴軸２０から１駆動力が入力せら
れている。

すなわち、３３は前記扱胴軸２０から駆動を取出す中間
動力取出部で、この中間動力取出部３３に設けたべベル
ギャ３４を前記スプロケツト２１の軸に設けたべベルギ
ャ３５に噛合されている。

また、前記Ｃ字フレーム３０の途中部分には、平面視で
Ｖ字型のｖ字フレーム３６が取付けられていて、このＶ
字フレーム３６に前記突起付チェーン１５に弾性的に接
当する挾扼杆１６の保持具３７が取付けられている。

３８はバネで前記挾扼杆１６を付勢している。

更に、前記挾扼杆１６からは、株元案内用支元杆３９と
、穂先案内用支え杆４０が延出されている。

尚、４３は細断ワラの放出方向を所望方向に変更する放
出具で、前後二分割されていて、先端部が基端部に対し
て相対姿勢変更可能に構成されている。

第８図は、前記挾扼杆１６と株元案内用支え杆３９の始
端部の斜視図、第９図は挾扼杆１６の断面図であり、挾
扼杆１６の始端部側が内外二重構造に形成され、外側の
始端側挾扼杆１６ａが断面ほぼＵ字状を呈し、二箇所に
わたって位置固定具４１，４１が形成されて、前記フイ
ードチェーン５の終端部に近づく姿勢と、遠ざかる姿勢
に切換え可能に構成されている。

また、前記株元案内用支え杆３９の始端部も内外二重構
造に形成され、この始端側支え杆３９ａが前記フイード
チェーン５の終端部に対して遠近可能に形成されている
。

４２は位置固定具である。

つまり、前記巻掛挾持搬送装置１４並びにドロツパ７は
、脱穀装置４に独立して取付けが可能で、且つ脱穀装置
４にテンションクラッチ２２を介して駆動力が大切自在
に構成されている。

前記クラッチ２２並びに、前記始端側挾扼杆１６ａ、始
端側株元案内用支え杆３９ａの操作は、操縦席近くから
操作が可能に構成されている。

以上の構成により作用を説明する。

すなわち、前記フイードチェーン５に近い始端側挾扼杆
１６ａと始端側株元案内用支え杆３９ａを、それぞれフ
イードチェーン５に近づく側に移行させてその位置を固
定すると、フイードチェーン５で搬送され、しかも排ワ
ラ出口８からは穂先遅れとなる姿勢の排ワラは、突起付
チェーン１５と始端側挾扼杆１６ａ、または挾扼杆１６
とで挾持されて、排ワラ挾持搬送方向とほぼ直交する姿
勢で搬送され、ドロツパ７に送り込まれるのである。

そして、この排ワラが一定量になると、重量感知部の検
出結果により前記ドロツパ７が揺動し、一定量の排ワラ
をまとめて圃場に放出するのである。

次に、前記始端側挾扼杆１６ａと始端側株元案内用支え
杆３９ａを、前記フイードチェーン５から遠ざかる方向
に移動させると、排ワラは、シリンダ力ッタ６の折込み
回転体１０で折畳まれ、この折畳まれた先端側から順次
細断されるのである。

この場合、排ワラ量が一定量以上に増すと、全ての排ワ
ラは前記折込み回転体１０で折畳み処理し切れなくなる
のであるが、折込み回転体１０近くに溜った排ワラは自
動的に突起付チェーン１５と始端側挾扼杆１６ａで前記
排ワラドロツパ７に挾持搬送される（第１０図参照）。

以上要するに、本発明の脱穀装置の排ワラ処理装置にお
ける構成上の特徴は、脱穀装置の排ワラ出口近傍でフイ
ードチェーンの終端外側箇所近《にシリンダ型排ワラ力
ツタを駆動並びに着脱自在に前記脱穀装置に取付け、前
記フイードチェーンの終端近くから排ワラ搬送用の巻掛
挾持搬送装置を、上面視において前記排ワラ力ツタより
も排ワラ穂先側箇所に向けて斜め外方に傾斜させるとと
もに、前記排ワラカツタに対して独立的に駆動させ、更
に、前記挾持搬送装置の始端を前記排ワラ力ツタの排ワ
ラ入口部近《の上側に位置させて、上面視で前記挾持搬
送装置の始端側の一部を重複配置し、この挾持搬送装置
の実質挾持作用開始位置をフイードチェーン終端部に対
して遠近方向に調節可能に構成するとともに、この扶持
搬送装置とその搬送終端に配設した排ワラドロツパとを
フレームで相互連結し、この一体となった両者を脱穀装
置に着脱自在に取り付けてある点にあり、このような構
成によって次の効果を奏する。

すなわち、■フレームで相互連結されて一体となった排
ワラ搬送用の巻掛挾持搬送装置と排ワラドロツパと、シ
リンダ型排ワラカツタとが互いに独立して脱穀装置に取
付けられるとともに、前記巻掛け扶持搬送装置は排ワラ
力ツタに対してその駆動も独立して入力せられているか
ら、機種によって、排ワラ力ツタ或は排ワラドロツパの
み搭載したり、また力ツタとドロツパを組合せて搭載す
ることができ、需要家の要望に応じた組立てが容易にな
る。

更に、カツタ単体、ドロツパ単体の使い分けも自由とな
ってよい。

また、同時に作動させることもできるから、カツタ作業
時にカツタのオーバーフローを、簡単に巻掛挾持搬送装
置によって搬出することができ、詰りなく処理できる。

■前記巻掛挾持搬送装置が傾斜しているから、機体長さ
を短くでき、しかも、フイードチェーンの終端部近くに
おいて、巻掛挾持搬送装置とカツタの一部のみが平面視
で重複しているから、巻掛挾持搬送装置とカツタとを独
立して着脱しやすいものでありながら、装置全体をコン
パクトになしえる利点を得るに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る脱穀装置の排ワラ処理装置の実施例
を示し、第１図はコンバインの全体側面図、第２図は概
略駆動系統図、第３図はコンバインの背面図、第４図は
排ワラ力ツタの取付けを示す側面図、第５図は排ワラ力
ツタの取付けを示す斜視図、第６図は巻掛挾持搬送装置
の取付けを示す平而図、第７図ぱ巻掛挾持搬送装置の取
付けを示す斜視図、第８図は挾扼杆と株元案内用支え杆
の斜視図、第９図は挾扼杆の断面図、第１０図は作用を
説明する側而図である。４……脱穀装置、５……・フイードチェーン、６……排
ワラ力ツタ、７……排ワラドａツパ、８……排ワラ出口
、１４……排ワラ搬送装置。

Claims

【特許請求の範囲】

１脱穀装置４の排ワラ出口８近傍でフイードチェーン
５の終端外側箇所近くにンリング型排ワラ力ツタ６を駆
動並びに着脱自在に前記脱穀装置４に取付け、前記フイ
ードチェーン５の終端近くから排ワラ搬送用の巻掛挾持
搬送装置１４を、上面視において前記排ワラ力ツタ６よ
りも排ワラ穂先側箇所に向けて斜め外方に傾斜させると
ともに、前記排ワラカツタ６に対して独立的に駆動させ
、更に、前記挾持搬送装置１４の始端を前記排ワラ力ツ
タ６の排ワラ入口部近くの上側に位置させて、上面視で
前記挾持搬送装置１４の始端側の一部を重複配置し、こ
の挾持搬送装置１４の実質挾持作用開始位置をフイード
チェーン終端部に対して遠近方向に調節可能に構成する
とともに、この挾持搬送装置１４とその搬送終端に配設
した排ワラドロツパ７とをフレーム３０で相互連結し、
この一体となった両者１４，７を脱穀装置４に着脱自在
に取り付けてあることを特徴とする脱穀装置の排ワラ処
理装置。