JPH0449871Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0449871Y2
JPH0449871Y2 JP1987067323U JP6732387U JPH0449871Y2 JP H0449871 Y2 JPH0449871 Y2 JP H0449871Y2 JP 1987067323 U JP1987067323 U JP 1987067323U JP 6732387 U JP6732387 U JP 6732387U JP H0449871 Y2 JPH0449871 Y2 JP H0449871Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
raking
tine
forced
platform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987067323U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63177127U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987067323U priority Critical patent/JPH0449871Y2/ja
Publication of JPS63177127U publication Critical patent/JPS63177127U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0449871Y2 publication Critical patent/JPH0449871Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は汎用型コンバイン、詳しくは機体の
前部に、プラツトホームと、前後及び上下位置調
節可能とした掻込リールと、刈刃及び掻込ドラム
を備えた刈取装置を設けて成る汎用型コンバイン
に関する。
(従来の技術) 従来この種汎用型コンバインとして、走行装置
を備えた機体の上部に脱穀装置を搭載すると共
に、前記機体の前方部に刈取装置を設け、該刈取
装置で圃場の穀稈を刈取り、この刈取穀稈を前記
脱穀装置に搬送して脱穀処理するようにしたもの
は、既に広く知られている。
しかして前記刈取装置は、プラツトホームの幅
方向両側に設けた側壁間に掻込ドラムを回転可能
に支持すると共に、該掻込ドラムの前方部で前記
プラツトホームの上方部位に掻込リールを回転可
能に支持する一方、この掻込リールの下方位置で
前記掻込ドラムの前方部位に刈刃を設け、前記掻
込リールにより掻込まれた穀稈を前記刈刃で刈取
つて、この刈取穀稈を前記掻込ドラムにより前記
プラツトホームから前記脱穀装置側に搬送供給す
るようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで以上のごとき刈取装置による穀稈の刈
取作業時には、前記プラツトホームに設けた両側
壁の内、一方の側壁を圃場の穀稈未刈り側に、か
つ他方側の側壁を穀稈既刈り側にそれぞれ位置さ
せて、前記掻込リールで前記プラツトホームに掻
込まれた穀稈を前記刈刃により刈取るのである
が、斯くのごとき穀稈の刈取作業時には、特に前
記プラツトホームの両側壁のうち穀稈未刈り側に
位置される側壁の上部に穀稈がブリツジ状となつ
て停滞したり、また前記穀稈未刈り側の側壁と前
記掻込リールとの間に穀稈が詰まつて停滞したり
して、この停滞量が所定量以上となつたときに、
まとめて前記プラツトホームへと供給され、該プ
ラツトホームから前記脱穀装置への搬送経路にお
いて穀稈が詰まつたりすることがあつた。
また前記刈取装置においては、前記プラツトホ
ームにおける両側壁の前方部位に、それぞれ分草
板を取付け、該各分草板で圃場の穀稈を分草して
前記プラツトホームの内部へと案内させるように
しているが、前記各分草板は穀稈の強制的な引起
作用を備えていないことから、特に倒伏状態や絡
み合つた状態にある穀稈に対して充分な分草作用
を発揮することができず、これに伴い前記掻込リ
ールによる穀稈の掻込性能にも悪影響を与えるな
どの問題もあつた。
本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その第1の目的は、前記刈取装置の掻込リ
ール外側方に位置されるプラツトホームの側壁
に、複数のタインをもつた強制分草引起装置を取
付け、該強制分草引起装置で穀稈に対して強制的
な引起作用を施すことにより、前記側壁上に穀稈
が停滞したり、また該側壁と前記掻込リール間に
穀稈が停滞したりするのをなくして、前記プラツ
トホームに一度にまとめて穀稈が供給されるのを
未然に防止し、つまり前記プラツトホームに穀稈
を徐々に供給させて、該プラツトホームから前記
脱穀装置への搬送経路において穀稈が詰まつたり
するのを防止し、また刈取るべき穀稈が倒伏状態
や絡み合つた状態にあつても、前記強制分草引起
装置で前記穀稈の姿勢を矯正して、前記刈刃によ
る刈取性能や前記掻込リールによる掻込性能を高
めることにある。
また第2の目的は、前記強制分草引起装置のタ
インで分草引起された穀稈は、掻込リールの移動
調節位置如何に拘らず、その引起された状態のも
とで常に前記掻込リールのリールタインによる掻
込作用を受けるようにして、前記掻込リールによ
る穀稈の掻込みを確実かつ安定して発揮させるこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、図面の実施例に示したごとく、機体
1の前部に、プラツトホーム51と、前後及び上
下位置調節可能とした掻込リール53と刈刃54
及び掻込ドラム55とを備えた刈取装置5を取付
けて成る汎用型コンバインにおいて、前記掻込リ
ール53の外側方に位置される前記プラツトホー
ム51の側壁51aに、前後方向に向かい、後部
が前部に対して上方に傾斜し、かつ上向きに突出
して前後移動する複数のタイン61をもつ強制分
草引起装置6を設けると共に、該強制分草引起装
置6における前記タイン61の作用始端部を、前
記掻込リール53の最前方に位置するときのリー
ルタイン53aの最下点位置よりも前方位置に位
置させ、かつ、該タイン61の作用終端部を前記
掻込リール53の最後方に位置するときのリール
タイン53aの最下点位置よりも後方位置に位置
させて、前記リールタイン53aの穀稈に対する
掻込作用範囲を前記タイン61の前記作用始端部
から作用終端部までの作業範囲とラツプさせたこ
とを特徴とするものである。
(作用) しかして前記コンバインの刈取装置5で穀稈の
刈取作業を行う場合には、前記プラツトホーム5
1の側壁5位置a上に位置される穀稈や、該側壁
51aと前記掻込リール53との間に入ろうとす
る穀稈が、前記強制分草引起装置6で速やかに分
草引起されて、前記プラツトホーム51の内部に
徐々に案内され、つまり該プラツトホーム51内
に停滞穀稈が一度にまとめて供給されることがな
くなり、このプラツトホーム51から前記脱穀装
置4に至る搬送経路での穀稈の詰まりが未然に防
止されるのであり、しかも刈取るべき穀稈が倒伏
状態や絡み合つた状態にあつても、前記強制分草
引起装置6により前記穀稈の姿勢が矯正され、該
穀稈は前記掻込リール53により良好で確実な掻
込作用を受け、これに伴い前記刈刃54による刈
取性能も高められるのである。
また前記強制分草引起装置6に備えたタイン6
1の穀稈に対する作用始端部が、前記掻込リール
53が最前方に位置されたときのリールタイン5
3aの最下点位置よりも前方側に位置させ、か
つ、該タイン61の作用終端部を前記掻込リール
53の最後方に位置するときのリールタイン53
aの最下点位置よりも後方位置に位置させて、前
記リールタイン53aの穀稈に対する掻込作用範
囲を前記タイン61の前記作用始端部から作用終
端部までの作業範囲とラツプさせたから、穀稈の
状態や種類に応じてプツトホーム51に対して前
後及び上下方向に位置調節する掻込リール53の
移動調節位置如何に拘らず、該掻込リール53に
おけるリールタイン53aの穀稈に対する掻込作
用が開始して解除される間において、前記強制分
草引起装置6のタイン61による穀稈の引起作用
が行えるのであり、つまり、前記強制分草引起装
置6のタイン61で分草引起された穀稈は、その
引起された状態のもとで常に前記リールタイン5
3aによる掻込作用を受けることができ、これに
より、前記掻込リール53による穀稈の掻込みを
確実かつ安定して行うことができるのである。
(実施例) 以下本考案にかかる汎用型コンバインを図面の
実施例によつて説明する。
第3図は汎用型コンバインの全体構造を示して
おり、機体1の上部にエンジン2を搭載し、下部
両側に走行装置3を設けると共に、前記機体1の
上部に扱胴41をもつ脱穀装置4を、また前記機
体1の前方部には刈取装置5をそれぞれ設けてい
る。
前記刈取装置5は、進行横方向両側にそれぞれ
上方に向けて立上がる一対の側壁51aをもつプ
ラツトホーム51と、該プラツトホーム51から
前記脱穀装置4側に向けて延びる刈取穀稈の搬送
室52とを備え、前記プラツトホーム51の前部
側上方位置に、多数のリールタイン53aをも
ち、前後及び上下方向に位置調節可能とした掻込
リール53を回転可能に支持すると共に、前記プ
ラツトホーム51の側壁51a間で底部位置に刈
刃54を支持して、この刈刃54の後方底部位置
に掻込ドラム55を回転可能に支持する一方、前
記搬送室52の内部には、前記刈刃54による刈
取穀稈を前記脱穀装置4側に向けて搬送供給する
チエンコンベア56を設けている。
しかして以上のごとき汎用型コンバインにおい
て、第1図乃至第3図で明らかにしたごとく、前
記掻込リール53の両外側方に位置される前記プ
ラツトホーム51の両側壁51aの内、穀稈刈取
作業時に穀稈未刈り側に位置される一方の側壁5
1a、各図の実施例においては進行方向左側の側
壁51aに、該側壁51aの上方に突出した状態
で前後方向に回行移動する複数のタイン61を備
えた強制分草引起装置6を設けるのであり、この
強制分草引起装置6は、後部側が前部側に対して
高位となるように傾斜させて、前記側壁51aの
外部側上方位置に支持させる。
前記強制分草引起装置6は、第1図及び第4図
で明らかにしたごとく、相対向する2枚の側板6
2から成る引起ケース63の前後両側に、第1及
び第2回転体64,65をそれぞれ回転自由に支
持して、該各回転体64,65間に伝動チエン6
6を掛回すると共に、この伝動チエン66に複数
本の前記タイン61を等間隔に揺動可能に支持す
る一方、前記伝動チエン66の回行軌跡内方部位
で前記第1回転体64側と、前記チエン66の回
行軌跡中間部位とに、それぞれ前記各タイン61
を前記引起ケース63から上方に突出させた状態
で案内する2つの第1及び第2案内体67,68
を設けて構成する。
斯くすることにより前記伝動チエン66の回行
移動に伴い前記タイン61が、前記引起ケース6
3の下部前方側に回行されて、このタイン61の
基端部が第1回転体64に当接されたとき、この
第1回転体64との当接により、前記タイン61
が前記引起ケース63の外方側に突出状に揺動さ
れ、前記タイン61が更に前記引起ケース63の
前端面側に回行され、圃場面側に向けて突出され
た位置が、穀稈に対する作用始端部6Aとされ、
この作用始端部6Aから前記タイン61が前記第
1及び第2案内体67,68を介して前記引起ケ
ース63の上方に突出された状態で回行案内され
るとき、前記タイン61で穀稈が強制的に分草引
起されるのであり、また前記第2案内体68を通
過した位置が、前記タイン61の作用終端部6B
とされて、該作用終端部6Bを通過した後に、前
記タイン61が前記引起ケース63の内方側に揺
動退避されるのであり、簡単に言えば前記タイン
61は、前記作用始端部6Aから前記作用終端部
6Bの範囲で突出状態で回行されて、この突出状
態での回行時に穀稈に対して強制的な分草引起作
用が施されるのである。
以上のごとく前記プラツトホーム51に設けた
両側壁51aのうち、穀稈未刈り側に位置される
側壁51aに、前記強制分草引起装置6を設ける
ときには、前記側壁51a上に穀稈がブリツジ状
に乗り上げたり、また該側壁51aと前記掻込リ
ール53との間に穀稈が入ろうとしても、これら
の穀稈は前記強制分草引起装置6の引起ケース6
3から上方に突出された状態で、前部側から後部
側へと回行される前記タイン61により速やかに
分草引起され、徐々に前記プラツトホーム51の
内部へと案内されて、該プラツトホーム51に設
けた前記掻込ドラム55や、前記プラツトホーム
51と前記脱穀装置4との間に介装させた前記搬
送室52などでの穀稈の詰まりが防止できるので
ある。
また刈取るべき穀稈が倒伏状態や絡み合つた状
態にあつても、前記タイン61により前記穀稈が
ほぐされながら引起されて、その姿勢が矯正さ
れ、この穀稈は前記掻込リール53により良好で
確実な掻込作用を受け、これに伴い前記刈刃54
による刈取性能も高められることとなる。
更に前記刈取装置5の掻込リール53は、第1
図及び第2図で明らかにしたごとく、リール軸
RRの軸端に矩形状の受部53aを固定すると共
に、前記プラツトホーム51における側壁51a
の後方上部側にブラケツト53cを取付け、該ブ
ラケツト53cに前記受部53aを前後方向に移
動調節可能に挿嵌支持した支持アーム53bを上
下揺動自由に支持する一方、この支持アーム53
bと前記受部53aとの間に第1シリンダ機構K
1を介装させ、また前記側壁51aと前記支持ア
ーム53bとの間に第2シリンダ機構K2を介装
させて、これら第1及び第2シリンダ機構K1,
K2を作動させることにより、前記掻込リール5
3を前記プラツトホーム51に対して前後及び上
下方向に移動調節可能となすのでである。
前記掻込リール53は、穀稈の状態や種類など
に応じて、前記プラツトホーム51に対し前後及
び上下方向に移動させて位置調節を行うのであ
り、例えば稲稈などの刈取りを行う場合で通常時
には、第2図で示したごとく、前記第1及び第2
シリンダ機構K1,K2の作動により、前記掻込
リール53のリール軸RRを、前後調節方向後部
側で前記強制分草引起装置6よりも上方のイ位置
に位置させ、前記掻込リール53に備える各タイ
ン53aの回転軌跡aを、前記刈刃54から離れ
た上方部位に位置させるのであり、また刈取るべ
き稲稈の状態などによつては、前記第2シリンダ
機構K2の作動により前記リール53のリール軸
RRを、前記位置イから該位置イよりも低位の位
置ロに移動調節させ、前記タイン53aの回転軌
跡bを、前記刈刃54側に近接させるのである。
更に麦稈などの刈取作業を行う場合で通常時に
は、前記第1シリンダ機構K1の進出動により、
前記掻込リール53のリール軸RRを、前後調節
方向前部側で前記強制分草引起装置6よりも上方
のハ位置に位置させ、前記掻込リール53に備え
る各タイン53aの回転軌跡cを、前記刈刃54
から離れた上方部位に位置させるのであり、また
刈取るべき麦稈の状態などによつては、前記第2
シリンダ機構K2の作動により前記リール53の
リール軸RRを、前記位置ハから該位置イよりも
低位の位置ニに移動調節させ、前記タイン53a
の回転軌跡dを、前記刈刃54側に近接させるの
である。
しかして以上のごとき構成において、前記強制
分草引起装置6におけるタイン61の作用始端部
6Aを、前記掻込リール53のリールタイン53
aが最前方に位置されたときの最下点位置よりも
前方位置に位置させ、かつ、該タイン61の作用
終端部を前記掻込リール53の最後方に位置する
ときのリールタイン53aの最下点位置よりも後
方位置に位置させて、前記リールタイン53aの
穀稈に対する掻込作用範囲を前記タイン61の前
記作用始端部から作用終端部までの作業範囲とラ
ツプさせるのである。
具体的には、第2図で明らかなごとく、前記各
シリンダ機構K1,K2の作動により、前記掻込
リール53のリール軸RRが最前方で最下点位置
に調節された場合で、前記リールタイン53aに
おける回転軌跡dの最下点位置ホが、前記強制分
草引起装置6におけるリールタイン61の穀稈に
対する作用始端部6Aよりも後方に位置するごと
く成し、また、前記各シリンダ機構K1,K2の
作動により、前記掻込リール53のリール軸RR
が最後方で最下部位置に調節された場合で、前記
リールタイン53aにおける回転軌跡dの最下点
位置ヘが、前記強制分草引起装置6におけるリー
ルタイン61の穀稈に対する作用終端部6Bより
も前方に位置するごとく成したのである。
斯くのごとき構成とするときには、前記強制分
草引起装置6に備えたタイン61の穀稈に対する
作用始端部6Aが、前記掻込リール53が最前方
に位置されたときの前記リールタイン53aの最
下点位置ホよりも前方側に位置され、かつ、作用
終端部6Bが前記掻込リール53のリール軸RR
が最後方に位置されたときの前記リールタイン5
3aにおける回転軌跡dの最下点位置ヘよりも後
方に位置されるために、前記刈取装置5による穀
稈の刈取作業時には、前記リールタイン53aの
穀稈に対する掻込作用が開始して解除される間に
おいて、前記強制分草引起装置6のタイン61に
よる穀稈の引起作用が行えるのであり、換言すれ
ば前記強制分草引起装置6のタイン61で引起さ
れた穀稈は、前記掻込リール53の移動調節位置
とは無関係に、常に前記リールタイン53aによ
る掻込作用を受けることとなつて、前記掻込リー
ル53による穀稈の掻込みが確実かつ安定して行
われるのである。
以上の各図に示した汎用型コンバインにおいて
は、前記プラツトホーム51に設けた両側壁51
aのうち、穀稈既刈り側に位置される側壁51a
の内部に、前記掻込リール53と刈刃54及び掻
込ドラム55に回転動力を伝達する伝動機構を配
置して、該伝動機構を前記エンジン2の出力側に
連動連結すると共に、穀稈未刈り側に位置される
側壁51aに、前記強制分草引起装置6を取付け
て、この分草引起装置6に前記掻込ドラム55か
ら回転動力を取出すごとくしている。
即ち、第6図で明らかにしたごとく、前記掻込
リール53のリール軸RRで穀稈既刈り側の軸端
に、第1ギヤG1を設けると共に、前記掻込ドラ
ム55の前記ギヤG1と同一側の軸端に、リミツ
ターLを備えた第2ギヤG2を設ける一方、前記
刈刃54の穀稈既刈り側に刈刃クラツチCHを介
して第1プーリP1を設けるのである。
そして前記エンジン2の出力側に設けた前記刈
取装置5の刈取クラツチCKに第1軸R1を連結
して、該第1軸R1から前記チエンコンベア56
に回転動力を伝達するごとくなすと共に、前記第
1軸R1と平行に第2軸R2を支持して、これら
各軸R1,R2上にそれぞれ第3及び第4ギヤG
3,G4を設け、該各ギヤG3,G4間に第1チ
エンC1を掛回することにより、前記第1軸R1
から第2軸R2へと回転動力を伝達するごとくな
す一方、前記第2軸R2上で前記掻込ドラム55
の第2ギヤG2との対向部位に第5ギヤG5を設
けて、これら第2及び第5ギヤG2,G5間に第
2チエンC2を掛回することにより、前記第2軸
R2から前記掻込ドラム55側に回転動力を伝達
させるごとくなす。
また前記第2軸R2上で前記刈刃54側の第1
プーリP1との対向部位に、第2プーリP2を設
けて、これら各プーリP1,P2間に第1ベルト
B1を掛回することにより、前記第2軸R2から
前記刈刃クラツチCHを介して前記刈刃54側に
動力を伝達するごとくなすのである。
更には、前記第2軸R2と平行状に第3軸R3
を支持して、この各軸R2,R3の互いに対向す
る部位に、それぞれ第3及び第4プーリP3,P
4を設け、これら各プーリP3,P4間に第2ベ
ルトB2を掛回することにより、前記第2軸R2
から第3軸R3側に回転動力を伝達するごとくな
すと共に、この第3軸R3と平行に第4軸R4を
支持して、これら各軸R3,R4に互いに対向状
に第6及び第7ギヤG6,G7を設け、該各ギヤ
G6,G7間に第3チエンC3を掛回する一方、
前記第4軸R4の軸端で前記掻込リール53側に
設けた第1ギヤG1との対向部位に第8ギヤG8
を設けて、これら各ギヤG1,G8間に第4チエ
ンC4を掛回することにより、前記第2軸R2の
回転動力を前記第3軸R3及び第4軸R4を介し
て前記掻込リール53に伝達させるごとくなすの
である。
また前述した刈取装置5の各部への伝達機構と
は反対側、つまり穀稈の刈取作業時に穀稈未刈り
側と対向する部位に、前記強制分草引起装置6の
動力伝達機構を設けるのである。
即ち、第2図及び第6図で明らかなごとく、前
記掻込ドラム55における穀稈未刈り側の壁部に
第9ギヤG9を設けると共に、前記掻込ドラム5
5の軸と平行に外側方に向けて突出するPTO軸
R5を支持して、このPTO軸R5に、前記第9
ギヤG9と常時噛合する第10ギヤG10を設け
る。
そして前記PTO軸R5の外側端部に第11ギヤ
G11を設けると共に、前記強制分草引起装置6
に備えた第2回転体65の支持軸R6上に、前記
第11ギヤG11と対向状に第12ギヤG12を設
け、この各ギヤG11,G12間に第5チエンC
5を掛回することにより、前記掻込ドラム55の
回転動力を前記強制分草引起装置6の伝動チエン
66に伝達させ、該チエン66の回行に伴い前記
タイン61を上方に突出させた状態で前部側から
後部側へと移動させるごとくなすのである。
また前記掻込ドラム55は、通常前記プラツト
ホーム51の両側壁51aに上下動調節可能に支
持するのであるが、前記掻込ドラム55を上下方
向の如何なる位置に調節したときでも、該掻込ド
ラム55から前記強制分草引起装置6に回転動力
の伝達を可能となすのである。
即ち、前記第11ギヤG11と第12ギヤG12と
の間に掛回した第5チエンC5の中間部位に、テ
ンシヨンギヤTGをアームAを介して揺動可能に
支持すると共に、このアームAと前記プラツトホ
ーム51の側壁51aとの間にスプリングSPを
介装させて、前記テンシヨンギヤTGで前記チエ
ンC5を常時緊張方向に付勢させるのであり、斯
くすることにより前記掻込ドラム55を上下方向
の如何なる位置に調節した場合にあつても、前記
テンシヨンギヤTGで前記第5チエンC5が常時
緊張状態に保持され、このチエンC5を介して前
記強制分草装置6の伝動チエン66側に確実に動
力が伝達されるのである。
以上説明したごとく前記刈取装置5のプラツト
ホーム51に設けた両側壁51aのうち、穀稈既
刈り側に位置される側壁51aに、前記掻込リー
ル53と刈刃54及び掻込ドラム55に回転動力
を伝達する伝動機構を配置し、また穀稈未刈り側
に位置される側壁51aに、前記強制分草引起装
置6の伝達機構を配置するときには、特に穀稈未
刈り側に位置される前記側壁51aが大きく出張
つたりすることがなく、前記刈取装置5による穀
稈刈取作業時に、前記未刈り側の側壁51aと穀
稈との接触範囲を少なくできて好都合となるので
あり、また前記掻込ドラム55の回転動力を利用
して、前記強制分草引起装置6の回転駆動を行う
ことにより、該分草引起装置6を前記エンジン2
側から直接伝動させるものに比べて構造を著しく
簡素化できるのである。
しかも前記強制分草引起装置6の回転動力を前
記掻込ドラム55側から取出すことにより、該掻
込ドラム55に備えた前記リミツターLを利用す
ることができるのである。
以上の実施例においては、前記強制分草引起装
置6の回転動力を前記掻込ドラム55側から取出
すようにしたが、前記強制分草引起装置6の回転
動力は、前記掻込リール53側から取出すことも
可能であり、以下斯くする場合を、第7図と第8
図の各実施例に基づいて説明する。尚、これら各
図において、穀稈既刈り側に配置される前記刈取
装置5の動力伝達系は、前述したものと同様であ
るため、その詳細な説明は省略する。
第7図においては、前記掻込リール53の穀稈
未刈り側に向けて延びる軸端側に、第13ギヤG1
3を設けると共に、前記強制分草引起装置6に備
えた第2回転体65の支持軸R6上に、前記第13
ギヤG13と対向状に第14ギヤG14を設け、こ
れら各ギヤG13,G14間に第6チエンC6を
掛回することにより、前記掻込リール53の回転
動力を前記強制分草引起装置6の伝動チエン66
に伝達させ、該チエン66の回行に伴い前記タイ
ン61を上方に突出させた状態で前部側から後部
側へと移動させるようにしている。
また前記掻込リール53は、前述したごとく、
前記各シリンダ機構K1,K2により前記プラツ
トホーム51に対して前後及び上下方向に移動調
節可能に支持させるのであるが、前記掻込リール
53を前後及び上下方向の如何なる位置に調節し
た場合でも、この掻込リール53から前記強制分
草引起装置6に回転動力の伝達を可能となすので
ある。
即ち、前記第13ギヤG13と第14ギヤG14と
の間に掛回した第6チエンC6の中間部位に、前
記第6図で示した実施例の場合と同様に、前記チ
エンC6の張力を調節自由としたテンシヨンギヤ
TGを設けるのであり、斯くすることにより前記
掻込リール53を前後及び上下方向の如何なる位
置に調節した場合にあつても、前記テンシヨンギ
ヤTGで前記第6チエンC6の張力が自動調節さ
れ、このチエンC6を介して前記強制分草装置6
の伝動チエン66側に確実に動力が伝達されるの
である。
また第8図に示した実施例では、前記掻込リー
ル53の穀稈未刈り側に向けて延びる軸端側に、
第1ベベルギヤBG1を設けると共に、前記強制
分草引起装置6に備えた第2回転体65の支持軸
R6上に、第2ベベルギヤBG2を設ける一方、
前記強制分草引起装置6における伝動チエン66
の掛回方向と同一方向に向けて延びる第7軸R7
を支持して、この第7軸R7の長さ方向両側に、
それぞれ前記各ベベルギヤBG1,BG2に常時
噛合される第3及び第4ベベルギヤBG3,BG
4を設けて、前記掻込リール53の回転動力を前
記強制分草引起装置6の伝動チエン66に伝達さ
せ、該チエン66の回行に伴い前記タイン61を
上方に突出させた状態で前部側から後部側へと移
動させるようにしている。
また前記第7軸R7の長さ方向中間部位には、
スプライン機構SPを介装させて、このスプライ
ン機構SPにより、前記掻込リール53を前記側
壁51aに対して前後及び上下方向の如何なる位
置に調節したときでも、前記掻込リール53から
前記強制分草引起装置6に回転動力の伝達を可能
としている。
前記第7図及び第8図の実施例においても、前
記強制分草引起装置6に回転動力を伝達するにあ
たつては、前記第6図の場合と同様に、前記刈取
クラツチCKを経て前記強制分草引起装置6側に
動力の伝達を行うのであり、斯くすることにより
前記強制分草引起装置6の切換クラツチを別途設
ける必要がなく、前記刈取クラツチCKを利用し
て、前記強制分草引起装置6の切換操作ができる
のである。
以上の実施例においては、前記強制分草引起装
置6を前記刈取装置5におけるプラツトホーム5
1の両側壁51aの内、穀稈未刈り側に位置され
る側壁51aにだけ取付けるようにしたが、前記
強制分草引起装置6は前記プラツトホーム51の
両側壁51aにそれぞれ取付けることも可能であ
る。
尚、第1図の実施例においては、前記プラツト
ホーム51の両側壁51aのうち、前記強制分草
引起装置6を設けない側の側壁51aには、該側
壁51aの前方部位に分草板51bを直接取付
け、また前記強制分草引起装置6を取付けた側の
側壁51aには、前記強制分草引起装置6の前方
部に、前記と同様な分草板51bを設けている。
前記強制分草引起装置6側に設ける分草板51
bは、前記機体1側から延設された支持杆51c
と、前記前記強制分草引起装置6の引起ケース6
3から延設された取付杆1cとにより固定支持支
持させるようにしている。
(考案の効果) 以上説明したごとく本考案にかかる汎用型コン
バインでは、刈取装置5に設けられた掻込リール
53の外側方に位置するプラツトホーム51の側
壁51aに、前後方向に向かい、後部側が前部側
に対し高位となるように傾斜され、かつ上方に突
出した状態で前後方向に移動する複数のタイン6
1を備えた強制分草引起装置6を設けると共に、
この強制分草引起装置6におけるタイン61の穀
稈に対する作用始端部6Aを、前記掻込リール5
3が最前方に位置調節されたときで、この掻込リ
ール53に備えたリールタイン53aの最下点位
置よりも前方位置に位置させ、かつ、該タイン6
1の作用終端部を前記掻込リール53の最後方に
位置するときのリールタイン53aの最下点位置
よりも後方位置に位置させて、前記リールタイン
53aの穀稈に対する掻込作用範囲を前記タイン
61の前記作用始端部から作用終端部までの作業
範囲とラツプさせたから、前記刈取装置5で穀稈
の刈取作業を行う場合に、刈取るべき穀稈が倒伏
した状態であつたり、刈取らない穀稈と絡み合つ
た状態などであつても、前記強制分草引起装置6
により前記穀稈の姿勢を積極的に矯正して分草引
起すことができ、これにより、側壁51aの近く
に位置する穀稈に対しても前記掻込リール53に
より良好で確実な掻込作用を施すことが可能とな
り、これに伴い前記刈刃54による刈取性能も高
め得ることができるし、また、前記側壁51aの
上部にブリツジ状となつて停滞しようとする穀稈
や、前記側壁51aと掻込リールとの間に入ろう
とする未刈り側の穀稈などについても、前記強制
分草引起装置6で速やかに分草引起して前記プラ
ツトホーム51内に案内することができ、従つて
該プラツトホーム51から脱穀装置への搬送路内
に一度にまとめて穀稈を供給したりすることがな
くなつて、このプラツトホーム51から脱穀装置
への搬送路内での穀稈の詰まりを確実に防止でき
るのである。しかも、前記強制分草引起装置6に
おける前記タイン61の作用始端部を、前後及び
上下位置調節可能とした掻込リール53の最前方
に位置するときのリールタイン53aの最下点位
置よりも前方位置に位置させ、かつ、該タイン6
1の作用終端部を前記掻込リール53の最後方に
位置するときのリールタイン53aの最下点位置
よりも後方位置に位置させて、前記リールタイン
53aの穀稈に対する掻込作用範囲を前記タイン
61の前記作用始端部から作用終端部までの作業
範囲とラツプさせたから、前記掻込リール53を
穀稈の状態や種類に応じてプラツトホーム51に
対して前後及び上下方向に位置調節する場合、こ
の掻込リール53の移動調節位置如何に拘らず、
該掻込リール53におけるリールタイン53aの
穀稈に対する掻込作用が開始して解除される間に
おいて、前記強制分草引起装置6のタイン61に
よる穀稈の引起作用が行えるのであり、つまり、
前記強制分草引起装置6のタイン61で分草引起
された穀稈は、その引起された状態のもとで常に
前記リールタイン53aによる掻込作用を受ける
ことがき、この結果、前記掻込リール53による
穀稈の掻込みを確実かつ安定して行うことができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる汎用型コンバインの要
部を示す斜面図、第2図は同拡大側面図、第3図
はコンバインの全体構造を示す平面図、第4図は
強制分草引起装置の拡大側面図、第5図は強制分
草引起装置の取付状態を示す平面図、第6図乃至
第8図はそれぞれ強制分草引起装置への動力伝達
系を示す図面である。 1……機体、5……刈取装置、51……プラツ
トホーム、51a……側壁、53……掻込リー
ル、53a……リールタイン、54……刈刃、5
5……掻込ドラム、6……強制分草引起装置、6
1……タイン、ホ……リールタインの最下点位
置、6A……タインの作用始端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機体1の前部に、プラツトホーム51と、前後
    及び上下位置調節可能とした掻込リール53と刈
    刃54及び掻込ドラム55とを備えた刈取装置5
    を取付けて成る汎用型コンバインにおいて、前記
    掻込リール53の外側方に位置される前記プラツ
    トホーム51の側壁51aに、前後方向に向か
    い、後部が前部に対して上方に傾斜し、かつ上向
    きに突出して前後移動する複数のタイン61をも
    つ強制分草引起装置6を設けると共に、該強制分
    草引起装置6における前記タイン61の作用始端
    部を、前記掻込リール53の最前方に位置すると
    きのリールタイン53aの最下点位置よりも前方
    位置に位置させ、かつ、該タイン61の作用終端
    部を前記掻込リール53の最後方に位置するとき
    のリールタイン53aの最下点位置よりも後方位
    置に位置させて、前記リールタイン53aの穀稈
    に対する掻込作用範囲を前記タイン61の前記作
    用始端部から作用終端部までの作業範囲とラツプ
    させたことを特徴とする汎用型コンバイン。
JP1987067323U 1987-05-02 1987-05-02 Expired JPH0449871Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987067323U JPH0449871Y2 (ja) 1987-05-02 1987-05-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987067323U JPH0449871Y2 (ja) 1987-05-02 1987-05-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63177127U JPS63177127U (ja) 1988-11-16
JPH0449871Y2 true JPH0449871Y2 (ja) 1992-11-25

Family

ID=30906129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987067323U Expired JPH0449871Y2 (ja) 1987-05-02 1987-05-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0449871Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5599697B2 (ja) * 2010-11-26 2014-10-01 ヤンマー株式会社 コンバイン

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717481U (ja) * 1971-03-26 1972-10-28
JPS4732285U (ja) * 1971-04-26 1972-12-11
JPS57102113A (en) * 1980-12-19 1982-06-25 Kubota Ltd Direct current type combined harvester
JPS5867121A (ja) * 1981-10-19 1983-04-21 株式会社クボタ 直流式コンバイン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233649Y2 (ja) * 1980-02-26 1990-09-10

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717481U (ja) * 1971-03-26 1972-10-28
JPS4732285U (ja) * 1971-04-26 1972-12-11
JPS57102113A (en) * 1980-12-19 1982-06-25 Kubota Ltd Direct current type combined harvester
JPS5867121A (ja) * 1981-10-19 1983-04-21 株式会社クボタ 直流式コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63177127U (ja) 1988-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4154047A (en) Mobile sugar cane harvester
US1815327A (en) Pick-up attachment for harvester thrashers
JPH0449871Y2 (ja)
JPH0423381Y2 (ja)
US4397134A (en) Row crop attachment with sweeper chain
JP2001148927A (ja) コンバインの刈り取り部構造
JP2009142214A5 (ja)
JP3398991B2 (ja) 刈取装置
JPH041769Y2 (ja)
JPS60160815A (ja) 刈取機の穀稈搬送装置
JP7142553B2 (ja) 汎用コンバイン
JP2001333619A (ja) 汎用コンバインの刈取装置
JPS5811140Y2 (ja) い草刈取機のすぐり装置における持回り防止装置
JPS6427Y2 (ja)
JP2536051B2 (ja) コンバインの刈取装置
JP2000004645A (ja) コンバイン
JPH11346521A (ja) 作物の収穫機
JPS594088B2 (ja) 刈取機の刈刃駆動装置
JPH0569481B2 (ja)
JP2574300Y2 (ja) コンバインにおける刈取前処理装置
EP0169945B1 (en) Row crop gathering attachment for forage harvester
JPH0751869Y2 (ja) コンバインの刈取前処理装置
JP3504686B2 (ja) コンバインの刈取部
JP2571763Y2 (ja) コンバインの刈取部における穀稈搬送装置
JPH0144030Y2 (ja)