JP3398991B2 - 刈取装置 - Google Patents

刈取装置

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JP3398991B2 JP34969792A JP34969792A JP3398991B2 JP 3398991 B2 JP3398991 B2 JP 3398991B2 JP 34969792 A JP34969792 A JP 34969792A JP 34969792 A JP34969792 A JP 34969792A JP 3398991 B2 JP3398991 B2 JP 3398991B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、刈取装置(ロークロッ
プ)に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知ではないが、特願平4−1296
58号明細書および図面には、前側受動ローラと後側駆
動ローラとに搬送ベルトを巻回したものを左右2個接近
配置して一組の搬送装置を構成し、かかる搬送装置を二
組以上左右に固定状に配置した豆刈取装置について提案
されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来から、大豆は、そ
の畝間を、2尺、2尺1寸、2尺2寸のような間隔に栽
培されていた。しかし、先願のものは、搬送装置を二組
以上左右に固定状に配置してあるので、対応できないこ
とがあった。 【0004】 【発明の目的】本発明は、搬送ベルトの先端位置を圃場
の豆穀稈の条に対応できるようにしたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】よって、本発明は、刈刃
10とオーガ9を有し、掻込リール12を上下シリンダ
14により上下回動する一対の取付アーム13により取
付けるオーガフレーム8の前方に、前側受動ローラ24
と後側駆動ローラ23とに搬送ベルト21を巻回したも
のを左右2個接近配置して構成した搬送装置20を設
け、該搬送装置20には該搬送装置20が搬送する穀稈
を刈り取る円盤式刈刃22を設け、前記オーガ9の前方
に前記搬送装置20と前記円盤式刈刃22が一体的に上
下回動する支点を設け、前記搬送装置20と前記円盤式
刈刃22は前記取付アーム13に連結手段で連結した刈
取装置としたものである。 【0006】 【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1
はコンバインの機体フレーム、2は機体フレーム1の下
方に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方に設け
た脱穀装置、4は機体フレーム1の前方に設けた刈取部
である。刈取部4は、底板5と左右側板6、6と、後板
7からなるオーガフレーム8内に左右方向のオーガ9を
軸装し、前記底板5の前縁に刈刃10を設け、該刈刃1
0の上方にリールタイン11を有する掻込リール12を
設けて構成している。13は掻込リール12の左右一対
の取付アームであり、前記後板7に回動自在に取付け
る。14は取付アーム13を回動させる上下シリンダ、
15は掻込リール12を前後させる前後シリンダであ
り、掻込リール12は前後および高さ調節自在に構成す
る。 【0007】16は前記オーガフレーム8を取付けた搬
送装置であり、搬送装置16の基部を機体側に回動自在
に取付ける。前記脱穀装置3は所謂全穀稈投入型であ
り、脱穀装置3の脱穀室内にはスクリュウ型の扱胴17
を軸装し、脱穀室の下方の風選室内には揺動選別棚18
を設けている。 【0008】しかして、前記オーガフレーム8の前部に
はロークロップユニット19を設ける。ロークロップユ
ニット19は、大豆等の豆類の刈取作業に使用する豆類
刈取搬送装置であり、豆穀稈を挾持搬送する左右一対の
縦軸回転の無端状の搬送ベルト21と、該搬送ベルト2
1により挾持搬送している豆穀稈の根元を切断する刈刃
22とにより一組の搬送装置20を構成し、該搬送装置
20を複数左右側に並設して構成している。 【0009】23は駆動ローラ、24は受動ローラ、2
5は取付フレーム、26は取付フレーム25の基部に取
付けた伝動ケースであり、一組の搬送装置20の各搬送
ベルト21の2個の伝動ケース26は連結筒50により
連結し、前記連結筒50内には伝動軸30を軸装し、該
伝動軸30にはベベルギヤ34を固定し、ベベルギヤ3
4には前記駆動ローラ23を固定した駆動軸35に固定
のベベルギヤ36を噛合わせる。 【0010】複数の搬送装置20のうち左右側の搬送装
置20の一方の伝動ケース26からは伝動軸30を外側
に突出させて一端にはプーリ31を固定し、プーリ31
と前記掻込リール12に回転を伝達させる可変速軸によ
り回転するプーリ32との間にベルト33を掛け回す。
伝動軸30の他端は、伝動筒28の一端側より挿入し、
該伝動筒28は底板5または左右側板6等に固定の軸受
部材29に軸装する。伝動筒28の他端側には隣接する
搬送装置20の搬送ベルト21の伝動ケース26より突
出する伝動軸30を挿入する。27は伝動軸30と伝動
筒28とを固定するセットボルトである。 【0011】したがって、搬送装置20を構成する一組
の搬送ベルト21の2個の伝動ケース26は連結筒50
により連結固定されるが、隣接する搬送装置20は固定
されず、セットボルト27を緩めて、回転軸筒28に対
して入力軸30を摺動させると、隣接する搬送装置20
の搬送ベルト21の伝動ケース26の左右位置を変更
し、圃場の豆穀稈の条間隔に対応させうる。 【0012】この場合、搬送ベルト21の伝動ケース2
6にネジ孔を形成した突起61を設け、該突起61をネ
ジ軸62に螺合させ、ネジ軸62にはハンドル63を取
付け、ハンドル63によりネジ軸62を回転させて搬送
ベルト21の位置を変更させている。なお、全部の搬送
ベルト21を移動可能にすることも勿論可能である。 【0013】しかして、前記搬送ベルト21の始端部は
オーガフレーム8から任意の間隔で前方に位置させる
が、搬送ベルト21の終端部は前記刈刃10の上方で前
記掻込リール12よりも下方に位置させ、かつ、前記オ
ーガ9の前側であって、該オーガ9の上面より低く位置
させると、搬送が良好に行なえる。また、ロークロップ
ユニット19の装着は、掻込リール12を外すことなく
上下シリンダ14により上動させることによりオーガフ
レーム8に取付けできる。また、一対の搬送ベルト21
のうち一方または両方の周面を波形状に形成し、また、
搬送ベルト21の材質をスポンジ等の軟質弾性部材にす
ることもある。前記左右の取付フレーム25の受動ロー
ラ24よりも後側には、それぞれ縦回転軸39の上下中
間部を軸装し、取付フレーム25より下側に突出する各
縦回転軸39の下部には前記刈刃22をそれぞれ固定す
る。左右の刈刃22は縦軸回転で中央部が一部重合して
設けられている。40は前記縦回転軸39と前記駆動軸
35との間に掛け回したチエン、41はカバー、42は
前記取付フレーム25と前記伝動ケース26との間に設
けた補強フレームであり、補強フレーム42には回転軸
43を取付け、回転軸43には回転体44を設ける。回
転体44は弾性部材(可撓性部材)により形成されて、
豆穀稈の下部に付着している土を払い落とす。 【0014】45は強制分草装置、47は前記取付フレ
ーム25に取付けた分草兼案内ガイドはである。図7〜
図9の第2実施例では、4組の搬送装置20を設け、こ
のうち、外側の2組の搬送装置20の搬送ベルト21の
それぞれの取付フレーム25と補強フレーム42とをボ
ルト64により取付け、ボルト64は前記各取付フレー
ム25に前記駆動軸35を中心として形成した円弧孔6
5に挿入し、外側の2組の搬送ベルト21の先端を回動
させて圃場の豆穀稈の条間隔に対応させている。図1
0、11は他の実施例であり、搬送装置20の搬送ベル
ト21の2個の伝動ケース26を前記連結筒50により
連結固定し、左右一対の搬送ベルト21の先端が伝動軸
30中心に同時に上下回動しうるように構成する。左右
側の搬送ベルト21の取付フレーム25にはリンク機構
67の中間を軸支し、リンク機構67の下端には接地輪
68を設け、リンク機構67の上端には複動型シリンダ
69を接続し、複動型シリンダ69は接触型あるいは非
接触方式等の任意構成の高さ検出部70からの信号によ
り制御部71で制御されて、搬送ベルト21の始端部の
高さ調節を自動制御している。この場合、各搬送ベルト
21に前記接地輪68を設けて個別に高さ調節する構
成、あるいは、全部の搬送ベルト21の始端部を一度に
上下させる構成でもよい。即ち、搬送ベルト21の伝動
ケース26は、該伝動ケース26より突出する伝動軸3
0を伝動筒28に挿入し、この伝動筒28を軸受部材2
9にて支持しているが、伝動筒28の外周を伸縮のみ自
在の外筒(図示省略、この外筒を軸受部材29に軸装)
により包囲し、該外筒の両端を伝動ケース26に固定し
て各組の搬送ベルト21を連結すると、いずれかの搬送
ベルト21の始端部を上下させることにより全体を上下
させることが可能となる。 【0015】また、高さ検出部70により搬送ベルト2
1の先端の上下の振幅距離を計測して、条横刈の判定を
行なって、畝越えによる上下の振幅の多い横刈りのとき
は、自動的に前記上下調節の自動制御を切るように構成
することもある。そして、前記オーガフレーム8は前記
搬送装置16に対して公知のローリング機構72を介し
てローリング自在に取付け、刈取部4の水平制御を行な
っている。73は水平センサである。 【0016】しかして、図12、13は他の実施例であ
り、並設された搬送装置20のうち、左右側の搬送装置
20の搬送ベルト21のカバー41の上面には係合溝7
5を有する係合部材76を設け、前記取付アーム13に
設けた前後シリンダ15には前記係合溝75に継脱自在
に係合する係合体77を取付ける。この実施例も左右側
の搬送ベルト21のみならず全部の搬送ベルト21の始
端部を一度に上下させる構成にすることも、前記各搬送
ベルト21の伝動ケース26を任意手段で連結固定する
ことで可能である。図14、15は他の実施例であり、
一対の搬送ベルト21の駆動軸35のうち、一方には駆
動伝達歯車78を設け、他方には受動歯車79を設け、
駆動伝達歯車78と受動歯車79との間にチエン80を
掛け回し、受動歯車79を設けた駆動軸35を取付ける
ための前記伝動ケース26を省略している。この場合、
チエン80は相対する穀稈の通路とは反対側の搬送ベル
ト21との間に位置させている。なお、説明の都合上各
実施例は別々に説明しているが、例えば、上下調節と間
隔調節とを組合わせる等、各構成の全部あるいは一部を
組合せて実施することは勿論可能である。 【0017】次に作用を述べる。左右の搬送ベルト21
の間の豆穀稈は、搬送ベルト21により挾持された状態
で刈刃22により根元が切断され、更に搬送されてオー
ガフレーム8内に至り、オーガ9により集められて搬送
装置16で脱穀装置3に搬送されて脱穀される。この場
合、ロークロップユニット19は、取付フレーム25に
設けた駆動ローラ23と受動ローラ24の間に搬送ベル
ト21が掛け回され、搬送ベルト21の始端部はオーガ
フレーム8の任意の前方に位置させるが、搬送ベルト2
1の終端部は前記刈刃10の上方で前記掻込リール12
よりも下方に位置させ、かつ、前記オーガ9の前側であ
って、該オーガ9の上面より低く位置させてあるから、
搬送ベルト21によりその終端まで搬送された豆穀稈
は、掻込リール12により掻込まれながらオーガ9に引
継がれるから、確実にオーガフレーム8内に入り、脱穀
装置3に供給される。 【0018】しかして、搬送装置20の各搬送ベルト2
1の2個の伝動ケース26は連結筒50により連結して
いるが、各搬送ベルト21の伝動ケース26より左右外
側に突出する伝動軸30は回転軸筒28に摺動のみ可能
に嵌合させ、回転軸筒28は軸受部材29を介して底板
5に固定しているので、セットボルト27を緩めて、ハ
ンドル63によりネジ軸62を回転させると、ネジ軸6
2に螺合している伝動ケース26の突起61が左右に移
動し、回転軸筒28に対して伝動軸30が摺動して、各
伝動ケース26の左右位置を変更することができ、圃場
の豆穀稈の条に対応させることができ、刈取搬送が円滑
になる。 【0019】また、図7〜図9の第2実施例では、ボル
ト64を緩めて搬送ベルト21の取付フレーム25の先
端を左右に首振させるように回動させると、ボルト64
は取付フレーム25の前記駆動軸35を中心とする円弧
孔65内を移動して、搬送ベルト21の先端を回動させ
て圃場の豆穀稈の条間隔に対応させる。しかして、図1
0、11の実施例では、高さ検出部70からの信号によ
り制御部71が複動型シリンダ69を伸縮させ、複動型
シリンダ69の伸縮によりリンク機構67が接地輪68
を上下させて、搬送ベルト21の始端部の高さ調節を行
なう。また、前記オーガフレーム8は、図示は省略する
がローリングシリンダの伸縮およびローリング機構72
により左右側が前記搬送装置16に対して上下してロー
リングを行なうので、左右側の搬送ベルト21の先端が
圃場に突っ込むのを防止して、円滑に作業を行なう。な
お、圃場の畝を乗り越えて行なう横刈りでは、上下の振
幅が大きく、高さ調節を行なうとかえって弊害が起きる
ので、高さ検出部70が搬送ベルト21の先端の上下の
振幅距離を計測して横刈りの判定を行なうと、自動的に
前記上下調節の自動制御を切る。 【0020】しかして、図12、13の実施例では、取
付アーム13に設けた前後シリンダ15を縮小させる
と、係合体77が係合溝75に係合して係合部材76を
牽引するので、搬送ベルト21の始端部は上動し、反対
に係合体77が前動すると、搬送ベルト21の始端部は
下動する。また、図14、15の実施例では、一方の搬
送ベルト21の駆動軸35には駆動伝達歯車78を設
け、他方には受動歯車79を設け、駆動伝達歯車78と
受動歯車79との間にチエンチエン80を掛け回して、
受動歯車79を設けた駆動軸35を取付けるための前記
伝動ケース26を省略しているから、軽量化および低コ
スト化している。 【0021】 【効果】本発明は、刈刃10とオーガ9を有し、掻込リ
ール12を上下シリンダ14により上下回動する一対の
取付アーム13により取付けるオーガフレーム8の前方
に、前側受動ローラ24と後側駆動ローラ23とに搬送
ベルト21を巻回したものを左右2個接近配置して構成
した搬送装置20を設け、該搬送装置20には該搬送装
置20が搬送する穀稈を刈り取る円盤式刈刃22を設
け、前記オーガ9の前方に前記搬送装置20と前記円盤
式刈刃22が一体的に上下回動する支点を設け、前記搬
送装置20と前記円盤式刈刃22は前記取付アーム13
に連結手段で連結した刈取装置としたものであるから、
複数の搬送装置20の搬送ベルト21の始端部の高さ調
節でき、作業性を向上させる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 全体側面図。 【図2】 要部側面図。 【図3】 要部平面図。 【図4】 要部正面図。 【図5】 要部平面図。 【図6】 要部平面図。 【図7】 第2実施例の平面図。 【図8】 同側面図。 【図9】 同底面図。 【図10】 他の実施例の側面図。 【図11】 同平面図。 【図12】 他の実施例の側面図。 【図13】 同平面図。 【図14】 他の実施例の側面図。 【図15】 同平面図。 【符号の説明】 1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…
刈取部、5…底板、6…左右側板、7…後板、8…オー
ガフレーム、9…オーガ、10…刈刃、11…リールタ
イン、12…掻込リール、13…取付アーム、14…上
下シリンダ、16…搬送装置、17…扱胴、18…揺動
選別棚、19…ロークロップユニット、20…搬送装
置、21…搬送ベルト、22…刈刃、23…駆動ロー
ラ、24…受動ローラ、25…取付フレーム、26…伝
動ケース、27…セットボルト、28…回転軸筒、29
…軸受部材、30…伝動軸、31…プーリ、32…プー
リ、33…ベルト、34…ベベルギヤ、35…駆動軸、
36…ベベルギヤ、39…縦回転軸、40…チエン、4
1…カバー、42…補強フレーム、43…回転軸、44
…回転体、45…強制分草装置、47…分草兼案内ガイ
ド、50…連結筒、61…突起、62…ネジ軸、63…
ハンドル、64…ボルト、65…円弧孔、67…リンク
機構、68…接地輪、69…複動型シリンダ、70…高
さ検出部、71…制御部、72…ローリング機構、73
…水平センサ、75…係合溝、76…係合部材、77…
係合体、78…駆動伝達歯車、79…受動歯車、80…
チエン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01D 57/04 A01D 57/04 67/00 67/00 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 45/22 A01D 57/00 - 57/06 A01D 67/00 A01D 34/24 A01D 34/66

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 刈刃10とオーガ9を有し、掻込リール
    12を上下シリンダ14により上下回動する一対の取付
    アーム13により取付けるオーガフレーム8の前方に、
    前側受動ローラ24と後側駆動ローラ23とに搬送ベル
    ト21を巻回したものを左右2個接近配置して構成した
    搬送装置20を設け、該搬送装置20には該搬送装置2
    0が搬送する穀稈を刈り取る円盤式刈刃22を設け、前
    記オーガ9の前方に前記搬送装置20と前記円盤式刈刃
    22が一体的に上下回動する支点を設け、前記搬送装置
    20と前記円盤式刈刃22は前記取付アーム13に連結
    手段で連結した刈取装置
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