JPS586827Y2 - 給紙装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば丁合機における紙を取出して送る装置
に適用される給紙装置に関し、特に誤った紙送りや誤動
作を防止するようにするものである。

例えば丁合機においては第１図に示すように匣体１１内
に釦いて複数の紙積載台１２が上下に配列され各積載台
１２には用紙１３が積層されており、その積載台１２の
一端部に給紙ローラ１４が常時回転して匣体１１に取付
けられている。

ピックアップ部１５が紙積載台１２上の用紙を１枚取上
げて給紙ローラ１４に持ち来たすようにピックアップ部
１５が積載台と給紙ローラとの間を円弧状に往復運動し
ている。

給紙ローラ１４に持ち来たされた用紙はローラ１４に送
らへその用紙は上下方向に延長した縦ベルト１６と接触
してこれに沿って送られ、更にその下端部で横方向に延
長した横ベルト１７に渡される。

これより排紙ローラ１８，１９に挾１れて紙受台２１上
に送られる。

紙載置台の例えば−重上のものから順番に１枚ずつ用紙
が取出され、それ等が紙受台２１上で重ねられて丁合機
として動作することになる。

従来においてこの紙積載台１２から用紙を給紙ローラ１
４に送る場合に給紙ロー２１４に対して常に転接したロ
ーラが設けられており、この二つのローラ間に、ピック
アップ部１５により持ち来たされた用紙を挾んで送るよ
うにされてい７’ｋ 一般にピックアップ部１５はその
用紙の幅方向において両端部に各一つ設けらね用紙の両
端部を保持して給紙ロー２１４に送る。

その時その用紙の両端部を正しく給紙ローラ１４に同時
に送る必要がある。

何等かの原因により一方のピックアップ部から用紙が外
れていて片方が先に給紙ローラ１４に送られると用紙が
斜口になって、しわになり或いは破損することがある。

従来においてもそのような状態を防ぐためピックアップ
部１５で用紙を持ち上げると、その持ち上げた用紙によ
ってレバーを持ち上げ、そのレノく−が持ち上げられる
ことによって用紙が正しく送られていたことを検出して
いた。

用紙が正しく持ち上げられてないことが検出された場合
は装置全体を停止していた。

しかし給紙ローラ１４に対し、他のローラが常に接触回
転しているため、停止動作を急に行っても慣性でローラ
が回転し、ピックアップで送られた用紙が一部給紙ロー
ラに送られて紙が途中まで送られた状態で停止したり、
詰ったりした。

又従来においては持ち上げた用紙によりレバーを持ち上
げるため紙を強く付着してないとその検出レバーによっ
て用紙が落されるおそれもあった。

この考案は給紙ローラと共動する可動ローラをピックア
ップ部に設け、その可動ローラが給紙ローラに対して接
触したり離れたりするようにし、又給紙ローラ上に用紙
が正しく位置されてない状態を検出し、これが検出され
た時はピックアップ部に設けられた可動ローラを給紙ロ
ーラに接触させないようにする。

従って正しく用紙が給紙ローラに配されない場合はその
用紙を送るようなことは全く行なわれない。

例えば第２図に示すようにピックアップ部１５は平行し
た２本の可動軸２２．２３上に取付けらへこれ等軸２２
，２３は給紙ローラ１４の軸とはｇ平行し、その状態を
保って紙積載台１２上と給紙ローラ１４との間を円弧状
の往復運動をしてピックアップ部１５を移動させる。

ピックアップ部１５はこの例においては粘着テープによ
って用紙を付着するようにした場合であって第３図に示
すようにピックアップ部１５に粘着テープ２５が供給リ
ール２６に巻付けら札これより紙接着部２Ｔをめぐり適
当な案内ピンを通って巻取りリール２８に巻取られる。

図に示してないが用紙１３０幅方向の両端部とそれぞれ
対向して各一つのピックアップ部が可動軸２２．２３上
に設けられる。

従って用紙１３をその幅方向の両端部にて接着により持
ち上げることができる。

用紙を送るには第４図Ａに示すようにピックアップ部１
５を紙積載台１２の上部から下降させてピックアップ部
を積載された用紙１３上に載せて第４図Ｂに示すように
紙接着部２１の粘着テープ２５を接触させ、その後第４
図Ｃに示すようにピックアップ部１５を持ち上げて紙接
着部２７により一番上の用紙１３ａの端部が持ち上げら
れる。

この持ち上げた状態で第４図りに示すように給紙ローラ
１４側にピックアップ部１５を移動させて用紙を送る。

ピックアップ部１５により持ち運んだ用紙をはがして給
紙ローラ１４にその用紙１３ａを配置するため、給紙ロ
ーラ１４と平行した軸３１に紙外しレバー３２が取付け
らヘス給紙ローラ１４と平行して積載台１２と給紙ロー
ラ１４との間において紙受は棒３３が設けられる。

ピックアップ部１５の移動とタイ□ングを合わせて給紙
ローラ１４に持たらされた用紙の端部をなるべくピック
アップ部１５に接近した状態で紙離しレノく−３５が回
動されて用紙１３ａが紙受は棒３３に押付けらへその状
態でピックアップ部１５が第４図りに示すように上昇し
て用紙１３ａがピックアップ部１５から離される。

この考案においては給紙ロー２１４と共動して用紙を送
るための可動ローラ３４がピックアップ部１５に設けら
れる。

可動ローラ３４は給紙ローラ１４に対して接触したり離
れたりすることができるようにされる。

即ち例えば第５図に示すように回動アーム３５の端部に
可動ローラ３４が回動自在に保持され、回動アーム３５
の他端はピックアップ部１５内に回動自在に固定される
。

更にピックアップ部１５内にプランジャソレノイド３６
が保持さへそのプランジャ３７に回動アーム３５の中間
部が回動自在に保持される。

このプランジャソレノイド３６が動作した状態において
はそのプランジャが引込んで可動ローラ３４が給紙ロー
ラ１４から離れるが、ブランジャンレノイド３６の電流
が遮断されるとプランジャ３７が突出してローラ３４が
給紙ローラ１４と転接するようにされる。

ピックアップ部１５の移動と連動したカム３９が第６図
に示すように設けられ、このカム３９は第７図Ａに示す
ようにビックアンプ部１５が積載台１２上において用紙
に向って降下し始める時点ｔ においてマイクロスイッ
チ４１を駆動してスイイツチ４１がオンとなり、その反
転信号は第７図Ａに示すように高レベルとなって、これ
はオアゲート４２を通じてトランジスタ４３を駆動する
。

このトランジスタが導通し、これによりプランジャソレ
ノイド３６が動作し、従って可動ローラ鯛が引込んだ状
態となる。

第７図Ｂに示すようにプランジャソレノイド３６は時点
ｔ から動作状態となる。

第４図Ｅに示した状態において、つ壕り用紙１３ａをピ
ックアップ部１５から離した状態に卦いてカム３９によ
りスイッチ４１はオフとなりトランジスタ４３も不導通
となってプランジャソレノイド３６は不動作状態となり
、従って可動ローラ３４が用紙１３ａを介して給紙ロー
ラー４上に圧接されて用紙が送られることになる。

更にこの考案においてはその用紙を送る前にピックアッ
プ部から離された用紙が給紙ローラー４上に正しく位置
されたかどうかの検出が行なわれる。

この例においては紙外しレバー３２の給紙ローラ１４と
の対向面に弾性の金属バネよりなる検出片４４が取付け
られる。

給紙ローラー４も少なくともその検出片４４と接触する
。

対向する部分は金属材で構成し、紙外し片３２が紙受は
棒３３上に押された時、正しく用紙が持ち来たされてい
れば検出片４４は用紙を介して給紙ローラー４と弾性的
に接触する力飄用紙が無い場合は検出片馴が給紙ローラ
ー４に直接接触し、これ等は電気的に短絡される。

第６図に示すように給紙ローラー４は電気的に接地され
、検出片４４は反転回路を通じてフリップフロップ４５
に接続される。

このフリップフロップ４５は予めリセットされ、用紙が
正しく持ち来たされれば紙外し動作において検出片４４
は給紙ローラー４と直接接触することなくフリップフロ
ップ４５は駆動されない。

しかし用紙が正しく持ち来たされないと紙外し動作時に
おいて検出片４４が給紙ローラー４と接触して検出片４
４が電気的に接地され、フリップフロップ４５は駆動さ
へその出力は高レベルとなって、これがオアゲート４２
を通じてトランジスタ４３を導通させ、従ってプランジ
ャソレノイドは動作した１へであ４即ち第７図において
時点ｔ に紙外し制御が行なわれた際に、検出片４４が
直接給紙ローラー４と接触するとフリップフロップ４５
の出力は第７図Ｃに点線で示すように高レベルとなん従
って第４図Ｂに示した時点ｔ になり、スイッチ４１が
オフになっても第７図Ｂに点線で示すようにソレノイド
３６は動作した１〜で、可動ローラ３４ハ給紙ローラ１
４と接触しない。

よって紙送りは行なわれない。

以上述べたようにこの考案による給紙装置によればピッ
クアップ部に可動ローラが設けられており用紙が給紙ロ
ーラ１４上に正しく位置されたか否かを検出片４４によ
って検出し、正しく位置された時のみ可動ローラ３４が
用紙を介して給紙ローラ１４と接触するようにされ、正
しく位置されていない場合は可動ローラ３４は給紙ロー
ラ１４に対して圧接されない。

従って紙カ送られるおそれはない。

つ１り常時一対のローラを駆動し、検出によって始めて
そのローラを停止させるものではないため、不良な状態
で紙を送るようなおそれは全くなへ更に用紙が正しく位
置されたかどうかをその持ち上げた紙によってレバーを
持ち上げるのではないから、それだけピックアップ部の
用紙を付着する力が弱くても紙を持ち上げることができ
る。

又最終段階つ１り給紙ローラの位置において用紙がある
か否かを検出し、これに達する前に検出するものではな
いため誤った動作が防止される。

尚この実施例においては粘着テープを利用して用紙を持
ち上げたが吸着して持ち上げるなど必ずしも粘着テープ
による必要はない。

検出片をこの実施例のように紙外し片に取付ける時は紙
外し動作によって用紙の存在が自動的に検出される。

又上述にむいては丁合機にこの考案を適用したが一般に
紙を送る場合にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦形丁合機を示す路線図、第２図はピックアッ
プ部と給紙ローラと紙外し片との関係を示す斜視図、第
３図はその側面図、第４図は紙送り動作のピックアップ
の移動状態を示す図、第５図は可動ローラの保持状態の
一例を示す斜視図、第６図は可動ローラの駆動を示す電
気的回路図、第７図はその動作タイムチャートである。 １４：給紙ローラ、１５：ピックアップ部、２５：粘着
テープ、２７：紙接着部、３２：紙外しレバー、３４：
可動ローラ、３６：ソレノイドプランジャ、４４：検出
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙積載台上に配された用紙に対しピックアップ部を持ち
   来たしてその最上の用紙をピックアップ部に付着させ、
   給紙ローラの位置にピックアップ部を移動させ、その付
   着した用紙を上記給紙ローラにより送るようにした給紙
   装置において、上記ピックアップ部に給紙ローラの位置
   に移動された状態でそのローラに対して接触したり離れ
   たりすることができるように取付けられた可動ローラと
   、その可動ローラを上記給紙ローラと接触させる状態と
   離した状態とに制御する制御部と、上記ピックアップ部
   が上記給紙ローラの位置に移動させた状態で用紙が給紙
   ローラ上に正しく位置されていない状態を検出する検出
   部と、その検出出力により上記可動ローラを離した状態
   に保持させる信号を上記制御部に送出する誤動作防止部
   とを具備する給紙装置。