JPS586726B2 - 自己補強性ヒドロゲル - Google Patents
自己補強性ヒドロゲルInfo
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- JPS586726B2 JPS586726B2 JP48018634A JP1863473A JPS586726B2 JP S586726 B2 JPS586726 B2 JP S586726B2 JP 48018634 A JP48018634 A JP 48018634A JP 1863473 A JP1863473 A JP 1863473A JP S586726 B2 JPS586726 B2 JP S586726B2
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- hydrogel
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- copolymer
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高分子材料を吸収膨潤せしめてなるヒドロゲル
に関し、さらに詳しくは大きな機械的強度を有する自己
補強性ヒドロゲルに関する。
に関し、さらに詳しくは大きな機械的強度を有する自己
補強性ヒドロゲルに関する。
ここで言うヒドロゲルは吸水した高分子材料の乎衡膨潤
時における次式 で求められる吸水率が10%以上、好ましくは20%以
上のものをいい、本発明のヒドロゲルは親水性一疎水性
の二相構造を有する複合材料であり、たとえば人工臓器
、コンタクトレンズなどすぐれた生体適合性が要求され
る医療用材料や、また分離膜(例えば血液透析膜)、ク
ロマトグラブ用ゲルなどに用いられる。
時における次式 で求められる吸水率が10%以上、好ましくは20%以
上のものをいい、本発明のヒドロゲルは親水性一疎水性
の二相構造を有する複合材料であり、たとえば人工臓器
、コンタクトレンズなどすぐれた生体適合性が要求され
る医療用材料や、また分離膜(例えば血液透析膜)、ク
ロマトグラブ用ゲルなどに用いられる。
1分子中に1個または1個以上の窒素原子を有する水溶
性ビニル単量体を少量の二官能性単量体などと共重合し
て得られる樹脂を基材とするヒドロゲルは生体と接触さ
せまたは生体に埋没して使用されるとき生体組織や粘膜
を刺激することなく生体とのなじみや親和性がよく医療
用基材として注目されている。
性ビニル単量体を少量の二官能性単量体などと共重合し
て得られる樹脂を基材とするヒドロゲルは生体と接触さ
せまたは生体に埋没して使用されるとき生体組織や粘膜
を刺激することなく生体とのなじみや親和性がよく医療
用基材として注目されている。
これらの事実の一部は特開昭46−3747、特開昭4
7−2598、特開昭47−8539にも記載されてい
る。
7−2598、特開昭47−8539にも記載されてい
る。
しかしながら従来の上述のごとき樹脂を基材とするヒド
ロゲルは一般に機械的強度が低く、このことが該ヒドロ
ゲルの利用面で大きな障害となっている場合が多い。
ロゲルは一般に機械的強度が低く、このことが該ヒドロ
ゲルの利用面で大きな障害となっている場合が多い。
従来よりこの点を改良するための研究が行われているが
、十分な成果は得られていなかった。
、十分な成果は得られていなかった。
本発明者らは、窒素原子を有する水溶性ビニル単量体を
主とする親水性高分子の幹に、ある範囲の大きさの疎水
性高分子の枝を適当に導入することにより、上述の含窒
素親水性高分子の樹脂を基材とするヒドロゲルの好まし
い性質を保持し(とくに抗凝血性などは著しく向上し)
かつ著しく向上した機械的強度を有するヒドロゲルを得
ることができることを見出した。
主とする親水性高分子の幹に、ある範囲の大きさの疎水
性高分子の枝を適当に導入することにより、上述の含窒
素親水性高分子の樹脂を基材とするヒドロゲルの好まし
い性質を保持し(とくに抗凝血性などは著しく向上し)
かつ著しく向上した機械的強度を有するヒドロゲルを得
ることができることを見出した。
すなわち、本発明によれば1分子中に1個以上の窒素原
子を有する水溶性ビニル単量体化合物と末端に重合可能
な二重結合を有する分子量1000−100000の疎
水性高分子化合物との共重合物を吸水膨潤せしめた自己
補強性ヒドロゲルにより、上記の目的が達せられること
が判明した。
子を有する水溶性ビニル単量体化合物と末端に重合可能
な二重結合を有する分子量1000−100000の疎
水性高分子化合物との共重合物を吸水膨潤せしめた自己
補強性ヒドロゲルにより、上記の目的が達せられること
が判明した。
本発明においては含窒素親水性高分子の幹を形成するた
めに、1分子中に1個または1個以上の窒素原子を有す
る水溶性ビニル単量体を使用するここでいう水溶性ビニ
ル単量体とは、該単量体が室温(30℃)で少なくとも
重量比で10%以上好ましくは30%以上の量が水に均
一混合する単量体を指す。
めに、1分子中に1個または1個以上の窒素原子を有す
る水溶性ビニル単量体を使用するここでいう水溶性ビニ
ル単量体とは、該単量体が室温(30℃)で少なくとも
重量比で10%以上好ましくは30%以上の量が水に均
一混合する単量体を指す。
本発明において使用する窒素原子を有する水溶性ビニル
単量体の例としては、次のようなものがあげられる。
単量体の例としては、次のようなものがあげられる。
アクリルアミド、メタアクリルアミドやN−メチルアク
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド等のN−モノ置換アク
リルアミド類、N−N−ジメチルアクリルアミド、N−
N−ジエチルアクリルアミド、N一エチルーN−アミノ
エチルアクリルアミド、N一エチルーN−ヒドロキシエ
チルアクリルアミド、N.N−ジメチロールアクリルア
ミド、N−N−ジヒドロキシエチルアクリルアミド等の
N−N−ジ置換アクリルアミド類、さらにはN−アクリ
ロイルモルホリン、N−アクリロイルピペリジン、N−
アクリロイルピロリジン複素還式化合物、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルピペリドン等のN−ビニル化合物
、及び2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル
第4級アンモニウム塩、ビニルピリジン4級アンモニウ
ム塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート第4級アン
モニウム塩などがある本発明においては含窒素親水性高
分子の幹を形成するために、上記の如き水溶性含窒素ビ
ニル単量体を使用するが、これらの含窒素水溶性単量体
の単独重合又は共重合により形成される高分子の諸性質
(ヒドロゲル吸水率調節、乾燥ヒドロゲルの取扱い安定
性向上、ヒドロゲルの透明性向上、生体親和性向上等)
を改良するため、他の重合可能な親水性単量体および疎
水性単量体を変性剤として含窒素水溶性単量体に対し等
モル以下の範囲で添加して共重合を行なわせる場合があ
る。
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド等のN−モノ置換アク
リルアミド類、N−N−ジメチルアクリルアミド、N−
N−ジエチルアクリルアミド、N一エチルーN−アミノ
エチルアクリルアミド、N一エチルーN−ヒドロキシエ
チルアクリルアミド、N.N−ジメチロールアクリルア
ミド、N−N−ジヒドロキシエチルアクリルアミド等の
N−N−ジ置換アクリルアミド類、さらにはN−アクリ
ロイルモルホリン、N−アクリロイルピペリジン、N−
アクリロイルピロリジン複素還式化合物、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルピペリドン等のN−ビニル化合物
、及び2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル
第4級アンモニウム塩、ビニルピリジン4級アンモニウ
ム塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート第4級アン
モニウム塩などがある本発明においては含窒素親水性高
分子の幹を形成するために、上記の如き水溶性含窒素ビ
ニル単量体を使用するが、これらの含窒素水溶性単量体
の単独重合又は共重合により形成される高分子の諸性質
(ヒドロゲル吸水率調節、乾燥ヒドロゲルの取扱い安定
性向上、ヒドロゲルの透明性向上、生体親和性向上等)
を改良するため、他の重合可能な親水性単量体および疎
水性単量体を変性剤として含窒素水溶性単量体に対し等
モル以下の範囲で添加して共重合を行なわせる場合があ
る。
この変性剤としての単量体には一般のビニル単量体、ジ
エン単量体などが用いられ、例えば(メタ)アクリル酸
、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエ
チル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
(α−メチル)スチレン、(メタ)アクリロニトリル、
ビニルエステル、ビニルエーテル、エチレン、プロピレ
ン、プテン、イソプレン、ブタジエン、無水マレイン酸
などが挙げられる。
エン単量体などが用いられ、例えば(メタ)アクリル酸
、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエ
チル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
(α−メチル)スチレン、(メタ)アクリロニトリル、
ビニルエステル、ビニルエーテル、エチレン、プロピレ
ン、プテン、イソプレン、ブタジエン、無水マレイン酸
などが挙げられる。
さて疎水性高分子の枝を導入するために本発明では末端
に重合可能な二重結合を有する分子量1000以上10
0000以下の疎水性高分子化合物を使用する。
に重合可能な二重結合を有する分子量1000以上10
0000以下の疎水性高分子化合物を使用する。
これにより該疎水性高分子化合物の末端の二重結合部分
で前記の含窒素水溶性ビニル単量体及び場合によっては
目的に応じてさらに少量の改質用単量体と共重合させて
疎水性高分子の枝をつくるわけである。
で前記の含窒素水溶性ビニル単量体及び場合によっては
目的に応じてさらに少量の改質用単量体と共重合させて
疎水性高分子の枝をつくるわけである。
ここで用いる疎水性高分子化合物は一例をあげれば次の
如き構造を有している。
如き構造を有している。
上記化合物は末端に反応性二重結合を有するスチレン重
合体であるが、この他にα−メチルスチレン、ブタジエ
ン、イソプレン、メチルメタクリレート、メチルアクリ
レート、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの
重合体の末端に重合可能な二重結合を有したものも有効
に使用できる。
合体であるが、この他にα−メチルスチレン、ブタジエ
ン、イソプレン、メチルメタクリレート、メチルアクリ
レート、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの
重合体の末端に重合可能な二重結合を有したものも有効
に使用できる。
このような高分子化合物はたとえば特開昭47−214
86号公報に記載されているような方法すなわち、該重
合体の末端に重合可能な末端化剤を反応させて、製造す
ることができる。
86号公報に記載されているような方法すなわち、該重
合体の末端に重合可能な末端化剤を反応させて、製造す
ることができる。
ここでいう末端化剤にはアルキル基が6個又はそれ以下
の炭素原子を有するビニルハロアルキルエーテル、6個
またはそれ以下の炭素原子を有するハロアルカノイツク
酸のビニルエステル、ハロゲン化アリル、アクリルハラ
イド、メタクリルノライド、ノロマレイン酸無水物、ハ
ロマレイン酸エステル、ハロゲン化ビニルおよびハロビ
ニルシランを含む。
の炭素原子を有するビニルハロアルキルエーテル、6個
またはそれ以下の炭素原子を有するハロアルカノイツク
酸のビニルエステル、ハロゲン化アリル、アクリルハラ
イド、メタクリルノライド、ノロマレイン酸無水物、ハ
ロマレイン酸エステル、ハロゲン化ビニルおよびハロビ
ニルシランを含む。
ノロゲン基はそのクロロ、フルオロ、ブロモ,またはア
イオド基であり得るし、好ましくはクロロ卑である。
イオド基であり得るし、好ましくはクロロ卑である。
このような高分子化合物が含窒素親水恨高分子の幹に枝
として結合し、生成共重合物が汁を吸収し膨潤して機械
的強度の向上した(枝高分子を有しない場合に比較して
向上した)ヒドロゲルを与えるためには、枝を形成する
高分子化合物が水に膨潤しにくい疎水性物質であること
が必贋である。
として結合し、生成共重合物が汁を吸収し膨潤して機械
的強度の向上した(枝高分子を有しない場合に比較して
向上した)ヒドロゲルを与えるためには、枝を形成する
高分子化合物が水に膨潤しにくい疎水性物質であること
が必贋である。
具体的には該疎水性高分子は30℃の水中に浸した場合
、平衡吸水率が10%以下であることが必要である。
、平衡吸水率が10%以下であることが必要である。
また、この疎水性高分子化合物の分子量は1000〜1
00000の範囲内であるべきである。
00000の範囲内であるべきである。
もし分子量が1000未満であると補強性が小さく、ま
た疎水性高分子化合物の親水性幹高分子に対する使用重
量あたりのヒドロゲルの平衡吸水率の低下が大きくなる
。
た疎水性高分子化合物の親水性幹高分子に対する使用重
量あたりのヒドロゲルの平衡吸水率の低下が大きくなる
。
一方疎水性高分子化合物の分子量が100000を越え
ると、疎水性高分子化合物の親水性幹高分子に対する使
用重量あたりの補強性が小さくなる。
ると、疎水性高分子化合物の親水性幹高分子に対する使
用重量あたりの補強性が小さくなる。
疎水性高分子化合物のさらに好ましい分子量範囲は20
00〜500000間である。
00〜500000間である。
なおここでいう分子量は蒸気圧法または浸透圧法により
測定される含窒素水溶性ビニル単量体(及び少量の改質
単量体)に重合能を有する疎水性高分子化合物を共重合
させると、得られる共重合物を基材とするヒドロゲルの
強度は向上するが、ヒドロゲルを構成する基材高分子材
料中での疎水性高分子化合物の含有量は重量基準で5%
以上80%以下が適当であり、もつとも好ましくは10
〜30%である。
測定される含窒素水溶性ビニル単量体(及び少量の改質
単量体)に重合能を有する疎水性高分子化合物を共重合
させると、得られる共重合物を基材とするヒドロゲルの
強度は向上するが、ヒドロゲルを構成する基材高分子材
料中での疎水性高分子化合物の含有量は重量基準で5%
以上80%以下が適当であり、もつとも好ましくは10
〜30%である。
すなわち共重合物中の疎水性高分子化合物含有量が5%
以上で上記の効果が明瞭となり、10〜30%で強度(
ヒドロゲルとしたときの強度)が著しく増大し、吸水率
の低下も少く、生体との親和性が良好で抗凝血性なども
顕著に改良される。
以上で上記の効果が明瞭となり、10〜30%で強度(
ヒドロゲルとしたときの強度)が著しく増大し、吸水率
の低下も少く、生体との親和性が良好で抗凝血性なども
顕著に改良される。
含窒素水溶性ビニル単量体(及び場合によっては少量の
改質用単量体)と末端に二重結合を有する疎水性高分子
化合物との共重合は塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸
濁重合のいずれによっても行うことができる。
改質用単量体)と末端に二重結合を有する疎水性高分子
化合物との共重合は塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸
濁重合のいずれによっても行うことができる。
いずれの場合においても共重合反応終了後、共重合に関
与しなかった疎水性高分子化合物を除去することが好ま
しい。
与しなかった疎水性高分子化合物を除去することが好ま
しい。
このためには溶剤抽出法などが採用される。
とくに塊状重合で直ちに成形物を製造する場合、共重合
反応に際して架橋剤を添加すると最終生成物であるヒド
ロゲルの性能が向上するので好ましい。
反応に際して架橋剤を添加すると最終生成物であるヒド
ロゲルの性能が向上するので好ましい。
架橋剤は一分子中に二官能以上有する単量体で、例えば
N−N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリート、ジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどで
ある。
N−N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリート、ジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどで
ある。
架橋剤濃度は所望の架橋度に基づいて選ばれるが、好ま
しくは0.1〜2重量%である。
しくは0.1〜2重量%である。
溶液重合法はもつとも一般に採用できる共重合法であり
、この場合重合溶剤としては含窒素水溶性ビニル単量体
、改質用単量体(変性剤)、末端に二重結合を有する疎
水性高分子化合物およびそれらが反応して生成する共重
合物のいずれもが溶解するものを選ぶことが好ましい。
、この場合重合溶剤としては含窒素水溶性ビニル単量体
、改質用単量体(変性剤)、末端に二重結合を有する疎
水性高分子化合物およびそれらが反応して生成する共重
合物のいずれもが溶解するものを選ぶことが好ましい。
乳化重合、懸濁重合は塊状重合と同様、末端に二重結合
を有する疎水性高分子化合物が含窒素水溶性ビニル単量
体は場合によっては添加する改質用単量体の混合物に溶
解する場合に採用して有利な場合がある。
を有する疎水性高分子化合物が含窒素水溶性ビニル単量
体は場合によっては添加する改質用単量体の混合物に溶
解する場合に採用して有利な場合がある。
重合触媒としては一般のラジカル開始剤たとえばアゾビ
スイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパー
オクトエート、アンモニウムパーサルフエート、過酸化
水素などが用いられる。
スイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパー
オクトエート、アンモニウムパーサルフエート、過酸化
水素などが用いられる。
共重合系は含窒素水溶性単量体の1種またはそれ以上と
末端に重合可能な二重結合を有する疎水性高分子化合物
の1種またはそれ以上場合によっては改質用単量体の1
種またはそれ以上を含むことができる。
末端に重合可能な二重結合を有する疎水性高分子化合物
の1種またはそれ以上場合によっては改質用単量体の1
種またはそれ以上を含むことができる。
但しここで改質用単量体の総量は含窒素親水性化合物の
特徴を生かすため含窒素水溶性単量体の総量に対し等モ
ル以下であることが望ましく、二重結合を有する疎水性
高分子化合物と共重合した後の共重合物は生体親和性な
どの性質を良好とするため30℃の水中における平衡吸
水率が10%以上、好ましくは20%以上であることが
必要である。
特徴を生かすため含窒素水溶性単量体の総量に対し等モ
ル以下であることが望ましく、二重結合を有する疎水性
高分子化合物と共重合した後の共重合物は生体親和性な
どの性質を良好とするため30℃の水中における平衡吸
水率が10%以上、好ましくは20%以上であることが
必要である。
塊状重合で直接鋳込重合を行う場合以外は、共重合物は
プレス成形、押出成形、射出成形で成形加工を行うか、
または共重合物を溶液とし流延法で成形を行う。
プレス成形、押出成形、射出成形で成形加工を行うか、
または共重合物を溶液とし流延法で成形を行う。
また共重合物の溶液を他の基材の上にコートすることも
ある。
ある。
特殊な場合では該共重合物を適当な親水性単量体または
これと溶媒との混合物に溶解し、重合開始剤またはこれ
と架橋剤を加えて鋳込重合を行い成形することもある。
これと溶媒との混合物に溶解し、重合開始剤またはこれ
と架橋剤を加えて鋳込重合を行い成形することもある。
以上の説明により埋解されるごとく、本発明のヒドロゲ
ルを構成する共重合物は含窒素水溶性単量体と末端に重
合可能な二重結合を有する疎水性高分子化合物との共重
合からなり、かつ該共重合物は所望により少量の第三の
単量体成分および、または架橋剤成分を含有しているこ
とができる。
ルを構成する共重合物は含窒素水溶性単量体と末端に重
合可能な二重結合を有する疎水性高分子化合物との共重
合からなり、かつ該共重合物は所望により少量の第三の
単量体成分および、または架橋剤成分を含有しているこ
とができる。
本発明のヒドロゲルはその用途に応じてフイルム状、シ
ート状、管状、棒状、繊維状、粒状、スポンジ状などの
適宜の形状を有することができる。
ート状、管状、棒状、繊維状、粒状、スポンジ状などの
適宜の形状を有することができる。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例 1
0.04mlのジフエニルエチレンを含む500mlの
ベンゼン溶液中へ、濃度12%のn−ブチルリチウムの
n−ヘキサン溶液を赤褐色になるまで滴下し、更に4.
8ml(6.2x10−3モル)の該n一ブチルリチウ
ム溶液を加えた。
ベンゼン溶液中へ、濃度12%のn−ブチルリチウムの
n−ヘキサン溶液を赤褐色になるまで滴下し、更に4.
8ml(6.2x10−3モル)の該n一ブチルリチウ
ム溶液を加えた。
次に115g(1.1モル)のスチレンを冷却、及び滴
下速度を調節することにより50℃に保ちながら加えた
。
下速度を調節することにより50℃に保ちながら加えた
。
滴下終了後30分間この温度を維持し、20℃にて0.
88g(0.02モル)のエチレンオキシドを加え更に
2ml(0.02モル)のメタクリルクロライドを反応
させた。
88g(0.02モル)のエチレンオキシドを加え更に
2ml(0.02モル)のメタクリルクロライドを反応
させた。
ポリマーをメタノールにて沈澱させ片末端に二重結合を
有する反応性ポリスチレン(T)を得た。
有する反応性ポリスチレン(T)を得た。
分子量は蒸気圧滲透王法の測定より14000であった
。
。
この反応性ポリスチレン(T)4gをジメチルホルムア
ミド120mlに溶解し16gのN−N−ジメチルアク
リアミド、14gのプチルアクリレート、及び0.2g
のジインプロピルパーオキシジカーボネートを窒素気流
下でガラスアンプルに仕込み、封管後60℃の恒温槽中
にて30時間重合を行ない、該ポリマー溶液を水中へ滴
下しn−ヘキサンで洗條し共重合物を得た。
ミド120mlに溶解し16gのN−N−ジメチルアク
リアミド、14gのプチルアクリレート、及び0.2g
のジインプロピルパーオキシジカーボネートを窒素気流
下でガラスアンプルに仕込み、封管後60℃の恒温槽中
にて30時間重合を行ない、該ポリマー溶液を水中へ滴
下しn−ヘキサンで洗條し共重合物を得た。
このようにして得た共重合物中の(1)の含有率は約1
0重量%であった。
0重量%であった。
この共重合物をジメチルホルムアミドに溶解しキャスト
法で製膜して透明フイルムを得た。
法で製膜して透明フイルムを得た。
このフイルムを一週間水に浸漬して平衡膨潤に達せしめ
たところ吸水率は55%であった。
たところ吸水率は55%であった。
この膨潤フイルムの引張り強度は35kg/cr2であ
った。
った。
なお(I)を含有しないポリマーでは平衡膨潤時の吸水
率は70%でフイルムの強度は3kg/cr2であった
。
率は70%でフイルムの強度は3kg/cr2であった
。
実施例 2
実施例1と同じ反応性ポリスチレン(T)5gを30m
lのジメチルホルムアミドに溶解し、8gのダイアセト
ンアクリルアミド及び0.1gのアゾビスインブチロニ
トリルを加え、窒素気流下にてアンプル中に仕込み、封
管後60℃の恒温槽中にて30時間重合を行ない、実施
例1と同法でポリマーを精製した。
lのジメチルホルムアミドに溶解し、8gのダイアセト
ンアクリルアミド及び0.1gのアゾビスインブチロニ
トリルを加え、窒素気流下にてアンプル中に仕込み、封
管後60℃の恒温槽中にて30時間重合を行ない、実施
例1と同法でポリマーを精製した。
共重合物中の(I)の含有率は20重量%であり、該共
重合物を実施例1と同法にてフイルムとし、水に浸漬し
てヒドロゲルとしての性能を測定したところ吸水率は3
5%で、水中膨潤時のフイルム強度は35、5kg/c
m2であった。
重合物を実施例1と同法にてフイルムとし、水に浸漬し
てヒドロゲルとしての性能を測定したところ吸水率は3
5%で、水中膨潤時のフイルム強度は35、5kg/c
m2であった。
実施例 3
実施例1にて合成した共重合物4.07を直径2cm、
深さ0.6cmの枠内に置き150℃、50気圧下にて
溶触成形し透明のレンズ様デスクを得た。
深さ0.6cmの枠内に置き150℃、50気圧下にて
溶触成形し透明のレンズ様デスクを得た。
このデスクを水中に膨潤させて自己補強性ヒドロゲルを
得た。
得た。
実施例 4
実施例2で得られた膨潤フイルム、ガラス、ポリスチレ
レン、シリコンゴム、およびポリダイアセトンアクリル
アミドの各試験片を室温の水中に24時間以上保存した
のち時計皿に入れ、37℃恒温槽中に置いた。
レン、シリコンゴム、およびポリダイアセトンアクリル
アミドの各試験片を室温の水中に24時間以上保存した
のち時計皿に入れ、37℃恒温槽中に置いた。
各試験片に0.25mlの新鮮な犬のACD血液を滴下
し、0.1モルの塩化カルシウム水溶液を0.025m
A加えて凝血反応を開始した。
し、0.1モルの塩化カルシウム水溶液を0.025m
A加えて凝血反応を開始した。
よく攪拌しガラス板で時計皿を被い所定時間毎に水を加
えて凝血の進行を停止させた。
えて凝血の進行を停止させた。
生成した凝血塊を水中に5分間浸漬したのち37%ホル
ムアルデヒド水溶液に5分間浸し、さらに水で洗い凝血
塊を固定させた。
ムアルデヒド水溶液に5分間浸し、さらに水で洗い凝血
塊を固定させた。
固化した凝血塊をF紙の間で押え水分を吸収し、重量を
秤量した。
秤量した。
ガラス上における最大凝血塊重量を100とした場合、
凝血塊重量が50となる時間をt50とすれば、ガラス
のt5o=2分、ポリスチレンのt5o=2.5分、ポ
リダイア七トンアクリルアミドのt5o=3.5分、シ
リコーンのt5o=6分、実施例2で得られた膨潤フイ
ルムのt50=6.5分であった。
凝血塊重量が50となる時間をt50とすれば、ガラス
のt5o=2分、ポリスチレンのt5o=2.5分、ポ
リダイア七トンアクリルアミドのt5o=3.5分、シ
リコーンのt5o=6分、実施例2で得られた膨潤フイ
ルムのt50=6.5分であった。
これより、本発明のヒドロゲルは優れた抗凝血性を有す
ることがわかる。
ることがわかる。
Claims (1)
- 1 1分子中に1個または1個以上の窒素原子を有する
水溶性ビニール単量体化合物と末端に重合可能な二重結
合を有する分子量1000〜100000の疎水性高分
子化合物との共重合物に10重量%以上の水を含ませて
なる自己補強性ヒドロゲル。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP48018634A JPS586726B2 (ja) | 1973-02-14 | 1973-02-14 | 自己補強性ヒドロゲル |
DE2364675A DE2364675C2 (de) | 1972-12-29 | 1973-12-27 | Aus einer Polymerenhauptkette und Polymerenseitenketten bestehendes Copolymeres und seine Verwendung zur Herstellung von Gegenständen für biomedizinische Zwecke |
CA189,178A CA1081891A (en) | 1972-12-29 | 1973-12-28 | Materials for self-reinforcing hydrogels |
GB5990773A GB1419669A (en) | 1972-12-29 | 1973-12-28 | Metetials for self-reinforcing hydrogels |
FR7347092A FR2212386B1 (ja) | 1972-12-29 | 1973-12-28 | |
US05/429,207 US4279795A (en) | 1972-12-29 | 1973-12-28 | Hydrophilic-hydrophobic graft copolymers for self-reinforcing hydrogels |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP48018634A JPS586726B2 (ja) | 1973-02-14 | 1973-02-14 | 自己補強性ヒドロゲル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS49107392A JPS49107392A (ja) | 1974-10-11 |
JPS586726B2 true JPS586726B2 (ja) | 1983-02-05 |
Family
ID=11977032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP48018634A Expired JPS586726B2 (ja) | 1972-12-29 | 1973-02-14 | 自己補強性ヒドロゲル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586726B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH089684B2 (ja) * | 1984-05-07 | 1996-01-31 | 三井東圧化学株式会社 | 高分子複合体 |
-
1973
- 1973-02-14 JP JP48018634A patent/JPS586726B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS49107392A (ja) | 1974-10-11 |
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