JPS586351Y2 - テ−ブル或いはステ−ジ類の脚高さ調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は事務用テーブルや折畳み式ステージなどの類
の脚高さ調整装置に関する。

一般に上述したテーブルや折畳み式ステージなどは複数
個前べて使用されることが多く、その際隣り合うものど
うしが段差をもつと具合がよくないので、脚の高さを個
々に調整して天板の高さを揃いるようにしている。

しかしながら、従来の脚高さ調整装置は下端に床着座用
ベースを固着した比較的短軸の螺子杆を脚体下部に螺合
した構成であって、そのベースを直接子で回転操作して
螺子の脚体への螺合深さを変化させることにより高さ調
整を行うのであるから、作業者は脚体下端に手を差しの
べるべくかがみ込んで作業をしなければならず、しかも
ベースを手で回転する際に手が汚れてしまうと共に、脚
体を床面上から浮かせるべく持ち上げながらでないとベ
ースの回転ができないなど非常に操作が面倒であった。

また、脚体を床面から浮かして調整操作するので目的の
高さが得られたか否か判断し難く、脚体を床面に降して
天板の高さを何回か確認しながら繰り返し調整操作を行
わなければならないといった煩わしさがあって非能率的
であった。

この考案は上記事情に鑑みなされたもので、その目的と
する処は、太根上方から棒スパナ等を用いて脚体内の螺
子杆を回転ねし送り操作することによりベースを押上げ
たり引き上げたりして該脚体の高さ調整ができ、従来の
問題や煩わしさが全くない極めて能率的で簡便なものを
提供しようとすることにある。

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。

なお、この実施例は折畳み式ステージについて適用した
場合を例示するが、その他の事務用テーブルなどに適用
しても良いことは云うまでもないものである。

ここで、上記折畳み式ステージについて第１図乃至第４
図面の簡単な説明すると、方形状に枠組された中央支持
体１の両側支柱２，２上端に左右一対の踏板用天板３，
３の互の隣接する内端側を枢着支持し、左右天板３，３
の外端側部を中央支持体１両側から突出したリンクパー
４，４に枢支連結した外側脚体５，５上端に枢着してな
る構造で、第１図及び第２図に示す如く左右雨天板３，
３を水平に開いた状態にしたり、第４図に示す如く中央
支持体１上方に左右踏板３，３を上記脚体５，５と一緒
に略垂直に立ち起こして折畳んだ状態にしたりできるも
のである。

しかも、その中央支持体１の両側部には下部にキャスタ
ー等の車輪６，６を有したリフトアップ機構７，７が設
けられ、その上下両ペタル８．９を交互に踏み込むこと
により、該車輪６，６を押下げて中央支持体１を床面か
ら浮がせて走行移動可能にしたり、車輪６，６の押下げ
を解除して中央支持体１の両側支柱２，２を床面に着地
させて固定したりできるようになっている。

こうした構成の折畳み式ステージは複数のものをそれぞ
れ開げた状態で並べて設置使用されるが、その際他の折
畳み式ステージの天板との段差を無くすために各脚体５
・・・・・・が高さ調整可能とされている。

以下、その脚高さ調整装置の構成を第５図により説明す
ると、天板３を上端で支持する脚体５は上下端開放した
中空パイプからなり、その脚体５内上端部にはスリーブ
１０が上方から嵌合されてねし１１．１１により固定さ
れていると共に、同脚体５内下端部には上記スリーブ１
０と略同径大の比較的長軸のねし送り用ナツト１２が下
方がら嵌合されてねし１３．１３により固定されている
。

なお、このナツト１２は内周面に台形ねじ１２ ａが刻
設されている。

１４は上記脚体５内に挿入された螺子杆で、該脚体５の
下端から上端方寄りまでに亙る長軸のもので、略中間か
ら下端までに亙り外周面に台形ねし１４′ａを有し、上
記ナツト１２の台形ねじ１２ａに回転操作によりねし送
り作用を受けて上下移動するよう螺合されている。

そしてその螺子杆１４の下端には小径軸１４ ｂが一体
に突出形成されて、そこに床着座用ベース１５が回転可
能に取付けられている。

なお、このベース１５は金属製の断面口形状のもので、
下面内部に防震ゴムなどの環状をした弾性部材１６がそ
の一部を下方へ突出する状態に取付けられている。

また、上記螺子杆１４の上端には凹溝１４Ｃが形成され
、この凹溝１４Ｃに係合する凸部１７ａを下端に有した
別部材の杆体１７が溶接によって該螺子杆１４上端に連
結され、その杆体１７が上記スリーブ１０内に摺嵌する
状態となっている。

そして、その杆体１７の上端面に六角穴状のスパナ係合
部１８が形成されている。

なお、このスパナ係合部１８が出来るだけ脚体５の開口
上端方近くに位置するように上記螺子杆１４と杆体１７
との長さの和が脚体５の長さと略等しい寸法にされてい
る。

また、上記天板３の脚体５の直上部には該天板３の下部
フレーム３ａにも貫通してスパナ差込孔１９が形成され
ている。

そのスパナ差込孔１９にはその周囲の天板木質部をスパ
ナ（図示せず）により損傷させない様に保護筒２０が嵌
合されている。

而して、上述した構成の脚高さ調整装置の作用を述べる
と、第１図及び第２図に示す如く折畳み式ステージの左
右天板３，３を水平に開いて支持した状態において、該
天板３の上方がらそのスパナ差込孔１９を介して六角断
面のＬ字形の棒スパナ（図示せず）を差込んで、その棒
スパナの先端部を脚体５内のスリーブ１０開口上端近く
に位置している六角穴のスパナ保合部１８に嵌合し、そ
の状態で該棒スパナを一方又は他方に回転操作して杆体
１７及びこれと一体に結合している螺子杆１４を回転さ
せてナツト１２との間のねし送り作用により上下に移動
させて、下端床着座用ベース１５を蓋体５下端から離間
するよう押下げたり逆に脚体５下端に引き寄せたりする
。

これにて脚高さ調整ができ、その調整操作の際にベース
１５が螺子杆１４に対して回転可能であることから、そ
のベース１５を弾性部材１６を介して床面に着地したま
まの状態にしても上記螺子杆１４の回転操作がスムーズ
に出来、このため従来の如く脚を床面から浮かして高さ
調整操作をする必要がなく、従って天板３の実際の高さ
を見ながら脚高さ調整を続けて行うことができて一回で
所望の脚高さを容易に得ることが可能となる。

なお、この考案のものは上記実施例のみに限定されるこ
となく、例えば折畳み式ステージ以外のものにも各種適
用できる。

また、螺子杆１４は別体の杆体１７を用いることなく直
接上端にスパナ保合部を形成したものでも可であり、更
にはそのスパナ係合部においても六角穴以外の角穴とし
てもよく又穴のかわりに角断面突起（図示せず）でも可
である。

この考案は以上詳述した如くなしたから、太根上方から
棒スパナ等を差込んで脚体内の螺子杆を回転ねし送り操
作することによりベースを押下ばたり引き上げたりして
脚高さ調整ができるものである。

従って、脚高さ調整操作の際に従来のように天板下側に
作業者がかがみ込む必要がなく、また脚体を上方へ持ち
上げる必要もなく、シがも手を汚す心配もない非常に楽
に操作できるものであると共に、天板の高さを見ながら
操作できて一回で所望の脚高さ容易確実に得ることが可
能で極めて能率的となる簡便なものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は折畳
み式ステージ全体を示す平面図、第２図は同正面図、第
３図は同左側面図、第４図は同折畳み状態の正面図、第
５図は要部の拡大断面図である。 ３・・・・・・天板、５・・・・・・脚体、１２・・・
・・・ねじ送り用ナツト、１４・・・・・・螺子杆、１
５・・・・・・床着座用ベース、１８・・・・・・スパ
ナ係合部、２０・・・・・・スパナ差込孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板を上端に支持する中空脚体内にねし送り用ナツトを
   固設すると共に、下端に床着座用ベースを回転可能に取
   付けた螺子杆を上記脚体内に上記ナツトと螺合させて挿
   入し、且つその螺子拝上端にスパナ保合部を設け、更に
   天板の脚体真上部に上方からスパナを差込んで上記螺子
   杆を回転ねし送り操作し得るようにスパナ差込孔を貫設
   したことを特徴とするテーブル或いはステージ類の脚高
   さ調整装置。