JPH07594Y2 - ジャッキベース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建築現場などで用いられるジャッキベースに
係るものである。

〔従来の技術〕

従来、ジャッキベースには色々なタイプのものがある。

例えば、台座に螺子杆が立設され、この螺子杆に左右に
ハンドルが突設された昇降環体が螺着され、このハンド
ルを廻すことにより昇降環体が螺子杆を昇降し、螺子杆
の上端から昇降環体まで嵌挿した組立枠の脚筒を昇降調
整するタイプのものがある。

また、台座に螺子杆状の昇降杆体を螺着する昇降杆体受
筒が立設され、この昇降体受筒に螺着された昇降杆体の
中程左右に突設されたハンドルを廻すことにより昇降杆
体受筒に対して昇降杆体が昇降し、昇降杆体の上端面に
載置した柱などを昇降調整するタイプのものなどもあ
る。

いずれのタイプも左右に突設したハンドルにより回動せ
しめて昇降させるものであった。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、ジャッキベースは、建築現場などに多数
体並設して使用するものであるため、左右に突設されて
いるハンドルは非常に作業の邪魔となるばかりか、足を
引っ掛けたりするため作業上危険なものともなってい
た。

また、従来一旦ジャッキベースでの回動昇降調整が終わ
れば、このハンドルは不用であるから、再使用がもはや
不能となってしまうこととなるがそれでもこの邪魔であ
って危険なハンドルを切り落として使用することさえも
あった。

本考案は、このような欠点を解決したジャッキベースを
提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案を実施の一例を示す図面と対比し易いように図面
の符号を付して説明すると次の通りである。

台座１に立設した回動せしめることにより昇降する昇降
体２に、ラチェットレンチなどの工具３の柄先３′を嵌
挿せしめる嵌入孔４をこの昇降体２を回動せしめ得る長
さだけ設けた嵌入体５を水平方向に突設したことを特徴
とするジャッキベースに係るものである。

〔作用〕

現場作業員の携帯している工具３例えばラチエットレン
チの柄先３′を嵌入体５に設けた嵌入孔４に嵌挿して昇
降体２を回動昇降せしめ、例えば昇降体２により支承す
る組立枠の脚筒６を昇降調整する。

〔実施例〕

図面に示す本実施例は、台座１に螺子杆７を立設し、こ
の螺子杆７に短筒状の昇降環体８を昇降自在に外嵌螺着
したもので、即ち螺子杆７と昇降環体８とにより昇降体
２を構成したもので、この螺子杆７の上端より昇降環体
８まで組立枠の脚筒６を嵌挿して昇降環体８の昇降によ
り組立枠の脚筒６を昇降調整するジャッキベースに適用
したものである。

本実施例は、この昇降環体８に回動しやすいように対向
する二箇所に嵌入体５を水平突出し、この嵌入体５に、
作業員が携帯するラチエットレンチなどの工具３の柄先
３′がこの昇降環体８を回動するに必要な深さの嵌入孔
４を設けたものである。

従って、嵌入体５は出来るだけ作業の邪魔とならないよ
うにするため、嵌入孔４を設けることの出来る分だけ突
設するように設計することが望ましい。

また、嵌入孔４は嵌挿せしめる工具３の形状、例えばラ
チエットレンチならばその柄先３′の形状に合わせて先
細り状に設計して、回動しやすいものとすると良い。

尚、本考案は本実施例に限られるものではなく、色々な
タイプのジャッキベースに適宜適用し得るものである。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のように構成したから、従来のハンドル
のような作業の邪魔となったり作業上危険な突出部が存
在しないため、作業上便利且つ安全なジャッキベースを
提供できることとなる。

また、ハンドルの代わりに作業員が携帯するラチエット
レンチなどの工具の柄先により容易に回動昇降調整を行
うことができ、また多少回動に力が必要であっても差し
込み方式であるから確実に昇降体を回すことができ、ま
たモーメント作用によって小さな回動力で済むなど極め
て実用性に秀れた効果を発揮するジャッキベースとな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は一部を
切り欠いた要部の正断面図、第２図は要部の平面図、第
３図は使用状態図である。 １…台座、２…昇降体、３…工具、３′…柄先、４…嵌
入孔、５…嵌入体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台座に立設した回動せしめることにより昇
   降する昇降体に、ラチエットレンチなどの工具の柄先を
   嵌挿せしめる嵌入孔をこの昇降体を回動せしめ得る長さ
   だけ設けた嵌入体を水平方向に突設したことを特徴とす
   るジャッキベース。