JPS586346Y2 - 昇降台における昇降制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は昇降支柱のロック機構を簡単に操作することが出
来るようにした昇降台における昇降制御装置に関するも
ので、その実施例を以下図面に基づいて詳細に説明する
と、Ａは水平脚１を下端に有した左右１対の昇降支柱２
，２と、この１対の昇降支柱２，２の可動上端部に横桟
３を介して傾動自在に連結された図板取付枠４と、この
図板取付枠４を支柱２，２に対し所要の傾斜角に固定す
る傾斜角調整機構５と、前記１対の昇降支柱２，２の水
平脚１同志を連結する連結桟６と、前記横桟３と連結桟
６との間の左右位置に取付けられ、昇降可動部分の荷重
を保持するガススプリング７とから成る製図用昇降台で
、前記昇降支柱２，２は、角パイプから戒る外筒２ａと
、この外筒２ａ内に嵌挿され転子８により間隔保持され
ながら昇降する角パイプから成る内筒２ｂとから成り、
外筒２ａの外側壁ａの内面には、鉄面と対向する内筒２
ｂの対向面と当接するガイドレール９が長さ方向に沿っ
て設けられている。

Ｂは前記昇降支柱２，２の外筒２ａと内筒２ｂとを固定
するロック機構で、具体的には、第６図で示すように、
前記外筒２ａの内側壁すの内面と対向する内筒２ｂの面
に、長さ方向に延び且つ巾方向の中心部に沿って膨出部
１０′を有したスライドカム１０が設けられている。

前記外筒２ａの内側壁すの外面中間部は中央部で円形に
切欠１１されており、この切欠部１１をカバーするよう
に外方に隆起した円形の陽転部片１２が固着されており
、この陽転部片１２に、円板から成り直径方向の左右位
置にカム部１３を有したカム板１４を内端に軸止した回
転軸１５が貫通するように、回転並びに軸方向に可動可
能に支承されている。

前記カム板１４の背面と前記陽転部片１２の内面間には
、前記回転軸１５に夫々遊嵌されたスラストベアリング
１６と、好ましくは弾板から戊る円板状の圧接板１７と
が介在され、且つ前記陽転部片１２には、圧接板１７を
背面方向から押圧してベアリング１６とカム板１４との
間隙Ｐを調整する調整ネジ１８が螺合されている。

１９は調整ネジ１８のロックナツト、２０は前記回転軸
１５の外端部にナツト２１を介して軸止されて水平に延
びる傾動アームである。

而して傾動アーム２０を介して回転軸１５を一方向に回
転すると、カム板１４のカム部１３が膨出部１０′に乗
り上がると共に、回転軸１５は軸方向に可動してカム板
１４の背面がスラストベアリング１６と圧接する。

その結果、内筒２ｂの一方の壁面がガイドレール９に、
他方の壁面がカム板１４及びスラストベアリング１６を
介して圧接板１７に夫々強圧されて、内筒２ｂが外筒２
ａに対し強固に固定される。

そしてこの状態から回転軸１５を前記と反対方向に回動
すると、カム部１３は膨出部１０’より脱して第６図の
状態に復元し、前記した強圧作用が解れて内筒２ｂは外
筒２ａに対し昇降可能な状態となる。

２２は左右の昇降支柱２，２に夫々設けられたロック機
構Ｂを連動する連動杆で、その両端に夫々傾動アーム２
０と対向する連結アーム２３が軸止され、この連結アー
ム２３と傾動アーム２０とがその両端位置で連結ボルト
２４とナツト２５とにより連結されている。

Ｃは前記連動杆２２を正方向及び逆方向に夫々回動操作
する操作機構で、第２図乃至第５図に示されるように、
前記連動杆２２の中央部に、適当な間隔を置いて１対の
鍔２６ ａ 、２６ ｂが一体に設けられている。

この鍔２６ ａ 、２６ ｂの周面一部には、舌片２６
ａ’、２６ ｂ’が夫々１個ずつ設けられ、常態にお
いては一方の鍔２６ ａの舌片２６ａ′が昇降台Ａの正
面側に、他方の鍔２６ ｂの舌片２６ｂ′が背面側に位
置するように配置されている。

足踏操作杆２７ａ、２７ｂはいずれも下面が開口され、
先端上面に長さ方向に延びるスリット２８を有した断面
コ字状の角パイプから成る第１杆２９と、先端にペダル
３０を有した第２杆３１とから戊り、ペダル３０を踏圧
したとき、第１杆２９と第２杆３１とが一体となって下
方に傾動し、ペダル３０を上向きに押圧したとき、第２
杆３１のつまみが前記スリット２８を介して上向きに傾
動することが出来るように、第２杆３１の後端が第１杆
２９の先端に軸３２を介して枢着されている。

このように構成された２本の足踏操作杆２７ ａ２７
ｂは、昇降台Ａの前方に平行して延びるように、第１杆
２９が前記連結桟６の中央部上面に軸棒３３を介して回
転自在に取付けられた１対の回転スリーブ３４ａ、３４
ｂに夫々軸止された板片３５に対し軸止されている。

前記回転スリーブ３４ ａ 、３４ｂは夫々が互いに干
渉しないよう中間スリーブ３６を介して軸棒３３の左右
位置に配置され、この軸棒３３は前記連結桟６の中央部
に取付けられた支持片３７により軸止されている。

また前記した２本の平行する足踏操作杆２７ ａ 、２
７ ｂと前記２個の鍔２６ ａ 、２６ ｂとは、一方
の第１杆２９の先端と一方の舌片２６ａ′との間及び他
方の第１杆２９の先端と他方の舌片２６ｂ′との間に夫
々連杆３８ ａ及び３８ ｂを取付けることにより連結
され、而して一方の足踏操作杆２７ ａのペダル３０を
踏圧することにより連動杆２２が正方向に、また他方の
足踏操作杆２７ ｂのペダル３０を踏圧することにより
連動杆２２が逆方向に夫々回動操作される。

なお３９は連動杆２２の中央部を回転自在に支持した支
持杆、４０は左右の昇降支柱２，２の外筒２ａの上端部
同志を連結した上部連結桟、４１は上部連結桟４０の中
央部と昇降支柱２，２の下端部とを連結した補強杆であ
る。

而して図板取付枠４の高さを昇降しようとするときは、
一方の足踏操作杆２７ ａのペダル３０を踏圧すると、
外筒２ａと内筒２ｂとのロック状態が解かれ、第６図に
示すように内筒２ｂが自由な昇降状態におかれる。

次いでこの状態からガススプノング７と共に図板取付枠
４を持ち上げると外筒２ａに対して内筒２ｂが昇降し、
昇降支柱２，２を所要高さに設定した後、他方の足踏操
作杆２７ ｂのペダル３０を踏圧する。

すると足踏操作杆２７ ｂが下向きに傾動し、これによ
り連杆３８ ｂを介して一方の鍔２６ ｂが回動力を受
け、連動杆２２は正方向へ回動する。

その結果ロック機構Ｂの傾動アーム２０も同方向に回転
し、それによりカム部１３が膨出部１０’に乗り上がり
、内筒２ｂが外筒２ａに対し強固にロックされ、図板取
付枠４は所望の高さ位置に固定保持される。

なおこの場合、一方の足踏操作杆２７ ａは連動杆２２
の回転変位置に相当して上向きに傾動される。

次いでこの状態から再び一方の足踏操作杆２７ ａのペ
ダル３０を踏圧すると、連動杆２２が回転して昇降支柱
２，２の外筒２ａと内筒２ｂとのロック状態が解かれ、
再び昇降支柱２゜２の高さを調整することが出来る。

以上のように本願によれば、昇降支柱のロック機構をロ
ックする方向に操作する足踏操作杆と、そのロック機構
を解除する方向に操作する足踏操作杆とを、昇降台の前
方に延びるように平行して設けたので、足踏操作を簡単
に行うことが出来て使用に極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は−方の足踏
操作杆を折曲した状態の総体正面図、第２図は一方の足
踏操作杆を折曲した状態の操作機構を示す拡大側面図、
第３図は足踏操作杆の部分側断面図、第４図は連動杆の
中央部断面図、第５図は操作機構の一部裁断した拡大平
面図、第６図はロック機構の一部裁断した拡大平面図で
ある。 図中２ａは外筒、２ｂは内筒、７はガススプリング、１
０はスライドカム、１０′は膨出部、１２は陽転部片、
１３はカム部、１４はカム板、１５は回転軸、１６はス
ラストベアリング、１７は圧接板、１８は調整ネジ、２
２は連動杆、２６ ａ 、２６ ｂは鍔、２６ ａ’、
２６ ｂ’は舌片、２７ａ、２７ｂは足踏操作杆、３０
はペダル、３４ ａ 、３４ ｂは回転スリーブ、３７
は支持片、３８ ａ 、３８ ｂは連杆、Ａは昇降台、
Ｂはロック機構、Ｃは操作機構である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正逆方向の回転により外筒と内筒とのロック操作を制御
   するロック機構を設けた左右１対の昇降支柱と、昇降可
   動部分の荷重を保持するガススプリングとを備えて成る
   昇降台において、前記ロック機構の回転部分同志を連結
   する連動杆と、この連動杆に連結され該杆に正方向及び
   逆方向の回転を夫々付勢する２本の足踏操作杆を有した
   操作機構とを備え、前記２本の足踏操作杆を、昇降台の
   前方に延びるように平行状に配置せしめて成る昇降制御
   装置。