JPS586224B2 - テ−プリヨウケンシユツソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テープレコーダ等に於いてテープ使用量、テ
ープ残量等を検出するテープ量検出装置に関する。

従来よりテープ量検出装置として、リール台の回転数あ
るいはテープに当接させたローラーの回転数を計数する
ことにより、テープ量を知るようにしたものがある。

しかし、前者においては、計数と計数されたテープ長と
の関係は非線形となりまた、後者においては、テープと
これに当接させたローラーとの間のスリップにより、誤
差が大きくなる等の欠点を有するものであった。

本発明は上述の実状に鑑みて成されたもので、先ず本発
明による実施例の説明に先立ち、テープレコーダのテー
プ残量時間Ｔについて一般的な考察をする。

ここでは、第１図に示す如く、磁気テープ５１が供給側
リール５２より巻取側リール５３に記録再生磁気ヘッド
５４を通って巻取られる場合のテープ残量時間Ｔについ
て考察する。

今、供給側ＩＪ −ル５２上に巻装されているテープ５
１の全長、即ち、テープ残量の全長をｌｓと表わせば、
（但し、ｒｓは供給側リール５２上に巻装されたテープ
の巻径、ｒｈは供給側リール５２のハブ径、δはテープ
５１の厚さ） として与えられる。

一方、テープ５１の走行速度をＶとすると、供給側リー
ル５２０回転数Ｐｓは、 従って となる。

また、テープ残量時間Ｔはと表わされるので、この（４
）式に、（１）式及び（３）式を代入すれば、 （但し、Ｎｓ＝１／Ｐｓで、リール５２の回転周期を意
味する。

また、となる。

この（５）式の中で、テープ走行速度ｖ、供給側リール
５２のハブ径ｒｈ、及びテープの厚さδは定数なので、
回転数Ｐｓあるいは回転周期Ｎｓを知ることにより残量
時間Ｔを知り得ることが理解される。

そこで残量時間Ｔを知る一つの方法として、第２図に示
す方法が考えられる。

即ち、回転数Ｐｓに比例する信号を、例えばリール台に
直結した周波数発生器等により得て、これを第２図の入
力端子１に加える。

この入力信号の振幅をリミツター２で一定とした後に２
次ＬＰＦ３（２次伝達関数をもつローパスフィルターで
、入力信号の周波数分布範囲は、このフィルターの減衰
特性領域ａ内にあるものとする。

）を通すと１／Ｐｓ２に比例した出力が得られる。

その後、Ａ／Ｄ変換回路５、あるいは表示回路６で（５
）式中の他の定数項Ｃ１、Ｃ２の補正をすれば、表示回
路６によりテープ残量を実時間で表示することができる
。

ところがこの方法では、１／ＰＳ２に比例した信号を得
るために２次ＬＰＦ３を使用しているが、このために入
力信号中の周波数の低いワウ・フラツター成分が通過帯
域に入り、減衰されることな《２次ＬＰＦ３の出力とし
て現われて《る。

このことはワウ・フラツター成分が上述のテープ量表示
装置の精度に悪影響を及ぼすことを意味する。

第３図は上記の問題を解決するための本発明の実施例を
示す。

第３図の入力端子７には第４図Ａに示すような回転数ｐ
ｓに比例する信号が供給される。

この信号は定電流積分回路８に加えられて、第４図Ｂに
示すような周期ＮＳに比例した波高値をもつ鋸歯状波と
なる。

この鋸歯状波をピークホールド回路９に加えることによ
り、第４図Ｃに示すような鋸歯状波の波高値を連ねた波
形を得る。

従って、この波形の各ピーク値は周期ＮＳに比例した値
となり、そのレベルがワウ・フラツター成分により変化
している。

この第４図Ｃの信号を電圧制御周波数発振器等のｖ／ｆ
（電圧−周波数）変換回路１０に加えると、周期Ｎｓに
比例する周波数をもつ信号を得る。

次にこの信号を２次ＨＰＦ１１（２次伝達関数をもつハ
イパスフィルターで入力信号の周波数分布範囲は、この
フィルターの減衰特性領域ｂ内にあるものとする。

）に通すとＮｓ２に比例した出力が得られる。

その後、Ａ／Ｄ変換回路１２あるいは表示回路１３で（
５）式中の他の定数値Ｃ１、Ｃ２の補正をすれば、表示
回路１３によりテープ残量を実時間あるいは実長で表示
することができる。

以上述べた実施例と、前述の第２図の方法とを比較すれ
ば、後者は２次ＬＰＦ３を使用した為に、ワウ・フラツ
ター成分の悪影響を受けるが、前者の方法では、２次Ｈ
ＰＦ１１を使用して、ワウ・フラツター成分の在存する
低域を遮断領域としたので、ワウ・フラツター成分は著
しく減衰される。

即ち本発明の実施例によれば、２次ＨＰＦ１１を使用す
ることにより、ワウ・フラツター成分を除去することが
でき、よってテープ量表示装置の精度を高めることがで
きる。

尚、実施例では、供給側リール台の回転数（周期）を検
出することにより、残り時間を検知するようにしている
が、巻取側リール台の回転数（周期）を検出して、経過
時間を表示することも可能である。

さらに、両者を検出するように構成すれば、テープの全
量、換言すればテープの記録再生可能時間をも知ること
ができる。

また実施例ではデイジタル表示を行うようにしているが
、Ａ／Ｄ変換せずにアナログ表示をしてもよいことは勿
論である。

さらにリール台の回転した数のみを計数する従来のカウ
ンタによる方法と、本発明による実時間表示の方法とを
切換えスイッチで選択するようにしてもよい。

また本発明はテープレコーダ、ＶＴＲだけでなく、リー
ルに巻回されて使用されるテープ状体の量を検出する場
合にも適用することができる。

以上述べたように本発明は、リールの回転周期を検出す
る手段（例えば、リール台と直結した周波数発生器）と
、検出された回転周期信号をレベル変化に変換する手段
（例えば、定電流積分回路８）と、この変換された信号
を周波数に変換するための手段（例えば、電圧−周波数
変換回路１０）と、上記周波数変換された信号を通過さ
せるための２次伝達関数を有する高城Ｐｅ器１１とを具
備するものである。

従って本発明によれば、テープのワウ・フラソタの影響
を受けない精度の高いテープ量検出を実時間表示で行う
ことができる。

さらに、テープのどの位置においても、一時点でリール
台の回転数（周期）を検出するだけで、テープ残り時間
、あるいは経過時間を知ることができるので、テープ量
を知りたい時だけ、動作させるようにすることもできる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープレコーダの概略平面図。 第２図は実時間表示とするーっの方法を示すブロック線
図。 第３図は本発明の実施例を示すブロック線図。第４図は
、第３図の各部における波形図である。 尚図面に用いられている符号において、８は定電流積分
回路、９はピークホールド回路、１０はＶ／ｆ変換回路
、１１は２次ＨＰＦである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ リールの回転周期を検出する検出手段と、この検出
   手段から得られる回転周期信号をレベル変化に変換する
   変換手段と、この変換手段から得られるレベル変化信号
   を周波数に変換するための周波数変換手段と、この周波
   数変換手段から得られる周波数に変換された信号を通過
   させるための２次伝達関数を有する高域ろ波器とを具備
   することを特徴とするテープ量検出装置。