JP2640856B2 - 磁気テープ再生装置 - Google Patents

磁気テープ再生装置

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JP2640856B2
JP2640856B2 JP1073420A JP7342089A JP2640856B2 JP 2640856 B2 JP2640856 B2 JP 2640856B2 JP 1073420 A JP1073420 A JP 1073420A JP 7342089 A JP7342089 A JP 7342089A JP 2640856 B2 JP2640856 B2 JP 2640856B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタルオーディオテープレコーダ(以
下、DATと略称する)や、ビデオテープレコーダ(以
下、VTRと略称)等のように、記録時に磁気テープ上に
斜めのトラックが形成される装置において、前記斜めの
トラックに書き込まれた記録内容の再生を行う磁気テー
プ再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、DATやVTRのように磁気テープ上に斜めのトラ
ックを記録するものでは、記録されたトラック上を再生
ヘッドが望ましい軌跡でトレースすることをトラッキン
グと称しているが、前記DATにおいては、通常、磁気テ
ープ上に形成された斜めのトラックの互いに離間する所
定の2位置に前記トラッキングを正確に取るためのATF
(Futomatic Track Findingの略)信号が記録される。
また、DATにおいては記録済みの磁気テープを再度、
記録用に使用する場合、既に記録されている信号の消去
用ヘッドは設けず、重ねて記録する方式を採用してい
る。
ところで、従来では、再生された信号から同期信号を
検出する場合、前記再生信号をコンパレータによりディ
ジタルレベルに変換して、その信号の周期、デューティ
比等を前記信号の立ち上がりエッジでカウントを開始す
ると共に、立ち下がりエッジで終了することにより計測
し、この計測を数回繰り返したところで、いずれも設定
条件を満足する結果が得られることにより同期信号を検
出していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来例では、信号を記録済
みの磁気テープ上に重ねて再度記録することにより本来
の同期検出信号に他の信号が重畳した状態で記録され
る、いわゆる重ね書き等の要因により本来の同期信号の
前に記録された他の信号が微妙なレベルで残留するた
め、同期信号のS/N比が悪化している場合には、前記コ
ンパレータの出力は本来の同期信号の立ち上がり、立ち
下がりの両エッジ付近において、ひげ状のパルス信号が
発生してしまい、同期信号の周期を検出するカウンタ
が、このパルス信号によって誤動作し、正常な同期信号
が出力されないという問題点があった。
また、これらのパルス信号を取除くため、前記コンパ
レータとしてヒステリシス特性等を有するものを使用す
ることにより解決する方法も考えられるが、前記ヒステ
リシス幅を種々の条件で記録された磁気テープの全てに
ついて対応できるように決定することは極めて困難であ
る。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもの
で、磁気テープ上に書き込まれた同期信号の品質が悪い
状態においても正しい同期信号検出を行い安定したトラ
ッキングを行うことが可能な磁気テープ再生装置を提供
することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本発明の磁気テープ
再生装置は、磁性層上に複数本の斜めのトラックが形成
されかつ各トラックの複数箇所にトラッキング状態をク
ロストークによって検出するパイロット信号並びにこの
パイロット信号の検出と同時に前記トラック上を走行す
るヘッドの種類を判別するための複数種の同期信号が記
録された磁気テープを再生する装置であって、前記磁気
テープをテープ駆動手段の回転駆動により走行させなが
ら回転シリンダに取付けたヘッドに摺接させる機械駆動
部と、前記テープ駆動手段の回転数を検出する回転数検
出手段とを設ける一方、前記ヘッドの再生信号をディジ
タルレベルに変換するコンパレータとこのコンパレータ
の出力が所定時間連続して高(Hi)レベルにあることを
検出する連続Hi検出回路と前記コンパレータの出力が別
の所定時間連続して低(Lo)レベルにあることを検出す
る連続Lo検出回路と前記連続Hi検出回路によって検出さ
れたHi区間を計測する第1カウンタと前記連続Lo検出回
路によって検出されたLo区間を計測する第2カウンタと
を具備して前記ヘッドの再生信号から同期信号を検出す
る同期信号検出回路を設けると共に、同期信号の周波数
によって前記連続Lo検出回路および連続Hi検出回路の検
出連続時間を切換えるヘッド切換信号発生回路を設け、
更に、前記同期信号を用いて前記パイロット信号をサン
プルホールドしてトラッキング検出信号を出力するトラ
ッキング検出回路と、前記回転数検出手段の出力と前記
トラッキング検出回路の出力とを用いて前記テープ駆動
手段への駆動指令信号を出力する制御回路とを設けてな
り、前記同期信号検出回路による同期信号の検出時にお
いて、同期信号の周期を前記第1、第2カウンタで計測
すると共に、前記ヘッド切換信号発生回路の出力により
前記連続Hi検出回路と連続Lo検出回路の検出時間幅を同
期信号の周波数によって変化させて、これら連続Hi検出
回路および連続Lo検出回路の出力信号により前記第1、
第2カウンタのカウント開始時刻および終了時刻を制御
するように構成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
コンパレータに入力される同期信号が、記録時におけ
る記録信号レベルのばらつき等によって、その前に記録
されていた信号成分がノイズとして残留している等の原
因により、前記コンパレータの出力が立ち上がりエッジ
および立ち下がりエッジ付近において、ひげ状のパルス
信号が発生してしまうような場合、前記コンパレータ出
力のHi区間、Lo区間を第1、第2カウンタが計測すると
きに連続Hi検出回路の検出出力と、連続Lo検出回路の検
出出力によって時間計測のための第1、第2カウンタの
カウント開始および終了時刻を制御することにより、前
記ひげ状パルス信号によって生起する時間計測回路の誤
動作を防止することが可能になる。
また、本発明では再生されるトラックによって記録さ
れる同期信号が異なる場合であっても、ヘッド切換信号
発生回路の出力により前記連続Hi検出回路およびLo検出
回路の連続検出時間値をその同期信号の周期に適合する
値に設定するようにすれば検出能力を向上させることが
できるので、再生される同期信号の品位が低い磁気テー
プの再生時にも確実に同期信号を検出でき、安定した再
生が可能になる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。この実施例に係る磁気テープ再生装置は、磁性
層上に複数本の斜めのトラックが形成されかつ各トラッ
クの複数箇所にトラッキング状態をクロストークによっ
て検出するパイロット信号並びにこのパイロット信号の
検出と同時に前記トラックを走行するヘッドの種類を判
別するための複数種の同期信号が記録された磁気テープ
を再生するものであって、第1図のブロック図にその構
成を示している。
同図において、(A)は機械駆動部であって、磁気テ
ープ(T)の走行経路の両端に繰出し側および巻取側リ
ール(1)(2)を配設すると共に、前記走行経路途中
に磁気テープ(T)が巻付けられる回転シリンダ(3)
と、テープ駆動手段(4)とを配設してなり、磁気テー
プ(T)をテープ駆動手段(4)の回転駆動により走行
させながら前記回転シリンダ(3)に組込まれたプラス
のアジマスを有するヘッド(5a)およびマイナスのアジ
マスを有するヘッド(5b)に摺接させるものである。
また、(6)(7)は回転シリンダ(3)への磁気テ
ープ(T)の巻付け経路を設定するポストである。
前記テープ駆動手段(4)は駆動回路(8)の出力に
より駆動させるキャプタンモータ(9)により回転駆動
されるキャプスタン軸(10)とピンチローラ(11)間で
磁気テープ(T)を狭圧しながら移送するものである。
更に、(12)はテープ駆動手段(4)におけるキャプス
タンモータ(9)の回転数を検出する回転数検出手段と
して作用するFG(Frequency Generator)である。
(B)はヘッド(5a)(5b)の再生信号から同期信号
を検出する同期信号検出回路であって、前記ヘッド(5
a)(5b)の出力側に接続され、これらヘッド(5a)(5
b)により再生される出力をディジタルレベルに変換す
るコンパレータ(13)を備え、このコンパレータ(13)
の出力側に、同コンパレータ(13)の出力の中で所定時
間連続して高(Hi)レベルが連続したことを検出する連
続Hi検出回路(14)と、コンパレータ(13)の出力の中
で別の所定時間連続して低(Lo)レベルが連続したこと
を検出する連続Lo検出回路(15)とを接続すると共に、
これら両検出回路(15)の出力側に、これらの検出回路
(14)(15)によって検出されたHi区間とLo区間とを計
測する第1、第2カウンタ(16)(17)を接続し、更
に、これらカウンタ(16)(17)の出力側に同期信号判
定回路(18)を接続すると共に、この同期信号判定回路
(18)の出力側に遅延回路(19)を接続してなるもので
ある。また前記同期信号判定回路(18)は第1、第2カ
ウンタ(16)(17)の時間計測結果から同期信号を判別
したときには、ATF信号をサンプルホールドするために
第1サンプルホールドパルスを発生させるものであり、
遅延回路(19)は同期信号判定回路(18)から発生する
サンプルホールド信号よりも時間をずらせてATF信号を
サンプルホールドするために第2サンプルホールドパル
スを発生させるものである。
(20)はヘッド(5a)(5b)の再生信号を区別するヘ
ッド切換信号発生回路であって、その出力は連続Hi検出
回路(14)と連続Lo検出回路(15)および同期信号判定
回路(18)に入力され、連続Hi設定時間幅と連続Lo設定
時間幅および判定条件を切換えるものである。
(C)は同期信号を用いてパイロット信号をサンプル
ホールドしてトラッキング検出信号を出力するトラッキ
ング検出回路(c)であって、ヘッド(5a)(5b)の出
力からトラッキング検出信号としてのATFのパイロット
信号を抽出するローパスフィルタ(21)と、パイロット
信号の振幅を検出する整流回路(22)と、同期信号検出
回路(B)の第1出力パルスにより整流回路(22)の出
力をサンプルホールドする第1サンプルホールド回路
(23)と、整流回路(22)と第1サンプルホールド回路
(23)との出力差を取る引き算器(24)と、遅延回路
(19)から発生したパルスにより引き算器(24)の出力
電圧をサンプルホールドする第2サンプルホールド回路
(25)とにより構成されている。
(D)はFG(12)の出力とトラッキング検出回路
(C)の出力とを用いてテープ駆動手段(4)への駆動
指令信号を出力する制御回路であって、FG(12)の出力
周波数を電圧に変換するFVコンバータ(26)と、第2サ
ンプルホールド回路(25)とFVコンバータ(26)の出力
を加算する加算器(27)とにより構成され、この加算器
(27)の出力によりテープ駆動手段(4)の駆動回路
(8)を駆動させるものである。
次に、上記構成の磁気テープ再生装置により磁気テー
プ(T)に記録する場合について説明すると、第2図に
おいて、(t)は磁気テープ(T)の磁性層に記録され
た斜めのトラックであって、トラッキング検出号として
のATF信号は斜線部分で示すエリア(t1)(t2)、すな
わち、各トラック(t)において同一となる所定の2箇
所に記録されている。なお、このATF信号は許容範囲内
で、2箇所以上の所定位置に記録できることは勿論のこ
とである。
第3図に前記各ATF信号が記録されるエリア(t1)(t
2)の具体的な記録パターンの一例を示しており、この
図に示すものでは、2つの異なるアジマス角を有するヘ
ッド(5a)(5b)でガードバンド無しに記録され、4ト
ラック毎に繰り返す周期パターンとなっている。第3図
において、(M1)(N1)、(M2)(N2)はそれぞれトラ
ック(t)の区別を示し、このうち(M1)(M2)はプラ
スアジマスで記録されたトラック、(N1)(N2)はマイ
ナスアジマスで記録されたトラックを示しており、各ト
ラック(t)は(N2)(M2)(N1)(M1)の順に再生さ
れる。矢印(x)はヘッドギャップ(g)の移動方向
を、矢印(y)は磁気テープ(T)の移動方向をそれぞ
れ示している。また、(P)(Q)はそれぞれヘッド
(5a)(5b)のトラッキングをとるためにプラス、マイ
ナスのアジマスのヘッド(5a)(5b)で記録されるパイ
ロット信号、(R)(S)はそれぞれ前記プラスアジマ
ストラック(M1)(M2)に記録されたパイロット信号
(P)検出用の記録長の異なる同期信号、(U)(V)
はマイナスアジマストラック(N1)(N2)に記録された
パイロット信号(Q)検出用の記録長の異なる同期信
号、(W)はATF信号が記録されるエリア(第2図にお
けるエリア(t1)(t2)に相当)を示している。
次に、第2図および第3図に示した磁気テープ(T)
をこの実施例装置で再生する場合について、その動作を
説明する。
第1図において、回転シリンダ(3)は図示省略した
回転シリンダ制御回路の信号出力により低速回転し、ヘ
ッド(5a)(5b)が磁気テープ(T)上に記録された信
号を再生すると、これらヘッド(5a)(5b)の再生信号
は同期信号検出回路(B)およびトラッキング検出回路
(C)に入力される。
このとき、トラッキング検出回路(C)のローパスフ
ィルタ(21)は磁気テープ(T)上に記録されたパイロ
ット信号(P)(Q)をヘッド(5a)(5b)の出力から
分離して出力し、このローパスフィルタ(21)の出力が
整流回路(22)で整流されて、その振幅情報が出力され
る。この場合、第3図の矢印(x)方向にヘッドギャッ
プ(g)が走行するとき、ローパスフィルタ(21)の出
力は第4図(イ)に示す波形となり、また、整流回路
(22)の出力は第4図(ロ)に示す波形となる。なお、
第4図(イ)(ロ)では、ヘッドギャップ(g)が走行
方向に対して図上やや左にずれた状態を示している。
前記同期信号検出回路(B)では磁気テープ(T)上
に記録された信号がコンパレータ(13)に入力され、第
5図に示すように、このコンパレータ(13)によってデ
ィジタル信号に変換された信号(E1)は連続Hi検出回路
(14)および連続Lo検出回路(15)に入力される。これ
ら連続Hi検出回路(14)および連続Lo検出回路(15)で
は入力信号(E1)が所定時間(E2)(E3)だけ連続して
HiレベルもしくはLoレベルであることを検出する。そし
て、第1カウンタ(16)は連続してHi検出時刻(E4)か
らカウントを開始すると共に、連続Lo検出時刻(E5)に
カウントを終了する。また、第2カウンタ(17)は連続
Lo検出時刻(E5)からカウントを開始し、連続Hi検出時
刻(E6)にカウントを終了する。
前記第1、第2カウンタ(16)(17)の計測結果(E
A)(EB)は連続Hi検出回路(14)と連続Lo検出回路(1
5)の連続時間の設定値(E2)(E3)が等しく設定され
ていれば、それぞれ信号(E1)のHi区間(E7)とLo区間
(E8)と等しくなるので、第1、第2カウンタ(16)
(17)によりそれぞれ信号(E1)のHi区間幅とLo区間幅
を計測することができる。
次に、同期信号判定回路(18)では第1、第2カウン
タ(16)(17)の計測結果を所定条件(第4図(ハ)の
波形)と比較し、これを満足するとき、第4図(ニ)に
示すような第1サンプルホールドパルスを出力する。遅
延回路(19)では第4図(ホ)に示すように第1サンプ
ルホールドパルスに対し、一定の遅れを有する第2サン
プルホールドパルスを発生する。
前記整流回路(22)の出力は同期信号検出回路(B)
が出力する第1サンプルホールドパルスによって第1サ
ンプルホールド回路(23)にホールドされる。この第1
サンプルホールド回路(23)の出力は引き算器(24)で
整流回路(22)の出力との差を取られて、遅延回路(1
9)から発生する第2サンプルホールドパルスでサンプ
ルホールドされる。第2サンプルホールド回路(25)に
ホールドされる電圧はヘッドギャップ(g)の両隣接ト
ラック(t)(t)への突出量を示すパイロット信号
(第4図(イ)における始めの2つの異なった振幅のも
の)の振幅差であって、トラックセンターに対するヘッ
ドセンターのずれに相当するものである。
また、FG(12)はキャプスタンモータ(9)の回転数
に比例する周波数信号を出力し、その周波数信号はFVコ
ンバータ(26)で望ましい回転数との差電圧に変換され
る。FVコンバータ(26)の出力電圧とトラッキング検出
回路(C)の出力電圧は加算器(27)で加算されて駆動
回路(8)に入力され、キャプスタンモータ(9)を駆
動する。キャプスタンモータ(9)の回転はキャプスタ
ン軸(10)の回転に等しく、磁気テープ(T)はこのキ
ャプスタン軸(10)とピンチローラ(11)間に狭圧され
て走行させられる。この場合、制御回路(D)はトラッ
キング検出回路(C)の出力が0になるように、その動
作点が設定されている。
第6図(イ)はS/N比が良好な記録信号波形を示し、
また、第6図(ロ)はS/N比が著しく悪い記録信号波形
を示している。この実施例装置では前述のように磁気テ
ープ(T)上に記録された信号が第6図(ロ)に示すよ
うに、重ね書き等の要因でS/N比が著しく悪い場合であ
っても、同期信号検出回路(B)は確実に同期信号を検
出でき、正確な位置で第1サンプルホールドパルスおよ
び第2サンプルホールドパルスを発生させることができ
る。
すなわち、第6図(ロ)に示すように、再生波形にノ
イズが重畳した波形がコンパレータ(13)に入力される
と、その出力は第6図(ハ)に示すようなパルス信号波
形となる。この信号が例えば従来技術に基づく同期信号
検出回路に入力されると、第6図(ハ)におけるひげ状
パルス信号(F1)(F2)によって誤動作する。すなわ
ち、従来技術の同期信号検出回路においては、コンパレ
ータから出力される信号の立ち上がりエッジまたは立ち
下がりエッジにおいてカウンタの起動、停止を行い、波
形の記録波長およびそのデューティ比を計測するように
しているため、前記ひげ状パルス信号(F1)(F2)等の
立ち上がり、立ち下がりエッジ間の計測結果が後続の判
定回路に入力されることになり、この判定回路で同期信
号を検出することができない。
ところが、この実施例装置における同期信号検出回路
(B)の場合、連続Hi検出回路(14)および連続Lo検出
回路(15)の出力により各波形の波長のカウントを開
始、終了することができるため、同期信号検出回路
(B)に第6図(ロ)に示すようなS/N比の悪い波形が
入力されても、波形のHi区間における波長を計測する第
1カウンタ(16)のカウント開始は、連続Hi検出回路
(14)が所定時間Hiを連続して検出した時刻(F3)に行
われ、終了は同様に時刻(F4)で行われ、また、波形の
Lo区間の波長を計測する第2カウンタ(17)は同様に時
刻(F4)で計測を開始し、時刻(F5)に終了する。
また、ヘッド切換信号発生回路(20)の出力信号によ
り連続Hi検出回路(14と連続Lo検出回路(15)の連続時
間設定値(E2)(E3)を切換えることにより、第3図に
おける同期信号(R)(S)と同期信号(U)(V)と
いう2つの異なる周波数信号に対し、より有効な連続設
定時間を選択して検出性能の向上を図ることができる。
このように上記実施例装置の場合、第6図(ロ)に示
すような再生波形であっても、本来の記録波長を検出で
き、また、同期信号を正確に検出できるため、S/N比の
悪い条件の磁気テープ(T)の再生においても安定なト
ラッキングを実現できるものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の磁気テープ再生装置によ
るときは、同期信号検出回路において連続Hi検出回路お
よび連続Lo検出回路を設けその連続検出時間幅を記録さ
れた同期信号周期によって切換えることで、重ね書きや
機器ノイズ等を要因とするノイズが重畳した再生波形を
有する磁気テープにおいても、同期信号を確実に検出す
ることができる。
したがって、悪条件の磁気テープの再生時において
も、正確なトラッキングが可能となり、極めて安定な再
生装置を実現できるという優れた効果発揮するものとな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る磁気テープ再生装置の構
成を示すブロック図、第2図は磁気テープ上に記録パタ
ーンを模式的に示す要部拡大平面図、第3図は第2図に
示した記録パターンの詳細を更に拡大して示す要部拡大
平面図、第4図はローパスフィルタおよび整流回路の出
力および第1、第2サンプルホールドパルスの出力を示
す動作波形図、第5図はコンパレータによってディジタ
ル変換された信号の動作波形図、第6図は磁気テープの
記録信号の良好な例と悪い例および悪い記録信号を変換
したディジタル信号の例を示す動作波形図である。 (3)……回転シリンダ、(4)……テープ駆動手段、
(5a)(5b)……ヘッド、(12)……回転数検出回路、
(13)……コンパレータ、(14)……連続Hi検出回路、
(15)……連続Lo検出回路、(16)……第1カウンタ、
(17)……第2カウンタ、(20)……ヘッド切換信号発
生回路、(A)……機械駆動部、(B)……同期信号検
出回路、(C)……トラッキング検出回路、(D)……
制御回路、(T)……磁気テープ、(t)(M1)(M2)
(N1)(N2)……トラック、(P)(Q)……パイロッ
ト信号、(R)(S)(U)(V)……同期信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−113850(JP,A) 特開 昭63−231756(JP,A) 特開 昭63−302456(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性層上に複数本の斜めのトラックが形成
    されかつ各トラックの複数箇所にトラッキング状態をク
    ロストークによって検出するパイロット信号並びにこの
    パイロット信号の検出と同時に前記トラック上を走行す
    るヘッドの種類を判別するための複数種の同期信号が記
    録された磁気テープを再生する装置であって、前記磁気
    テープをテープ駆動手段の回転駆動により走行させなが
    ら回転シリンダに取付けたヘッドに摺接させる機械駆動
    部と、前記テープ駆動手段の回転数を検出する回転数検
    出手段とを設ける一方、前記ヘッドの再生信号をディジ
    タルレベルに変換するコンパレータとこのコンパレータ
    の出力が所定時間連続して高(Hi)レベルにあることを
    検出する連続Hi検出回路と前記コンパレータの出力が別
    の所定時間連続して低(Lo)レベルにあることを検出す
    る連続Lo検出回路と前記連続Hi検出回路によって検出さ
    れたHi区間を計測する第1カウンタと前記連続Lo検出回
    路によって検出されたLo区間を計測する第2カウンタと
    を具備して前記ヘッドの再生信号から同期信号を検出す
    る同期信号検出回路を設けると共に、同期信号の周波数
    によって前記連続Lo検出回路および連続Hi検出回路の検
    出連続時間を切換えるヘッド切換信号発生回路を設け、
    更に、前記同期信号を用いて前記パイロット信号をサン
    プルホールドしてトラッキング検出信号を出力するトラ
    ッキング検出回路と、前記回転数検出手段の出力と前記
    トラッキング検出回路の出力とを用いて前記テープ駆動
    手段への駆動指令信号を出力する制御回路とを設けてな
    り、前記同期信号検出回路による同期信号の検出時にお
    いて、同期信号の周期を前記第1、第2カウンタで計測
    すると共に、前記ヘッド切換信号発生回路の出力により
    前記連続Hi検出回路と連続Lo検出回路の検出時間幅を同
    期信号の周波数によって変化させて、これら連続Hi検出
    回路および連続Lo検出回路の出力信号により前記第1、
    第2カウンタのカウント開始時刻および終了時刻を制御
    するように構成したことを特徴とする磁気テープ再生装
    置。
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