JPS5858381B2 - 塗装性に優れた強化樹脂組成物 - Google Patents

塗装性に優れた強化樹脂組成物

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JPS5858381B2
JPS5858381B2 JP6953976A JP6953976A JPS5858381B2 JP S5858381 B2 JPS5858381 B2 JP S5858381B2 JP 6953976 A JP6953976 A JP 6953976A JP 6953976 A JP6953976 A JP 6953976A JP S5858381 B2 JPS5858381 B2 JP S5858381B2
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JP
Japan
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glass fiber
calcium carbonate
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reinforced resin
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JP6953976A
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和正 釜田
弘 森
雅文 本郷
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリテトラメチレンテレフタレートを主体とす
る塗装性に優れた強化樹脂組成物に関する。
ポリテトラメチレンテレフタレートのガラス繊維強化物
はナイロン樹脂のガラス繊維強化物に比べて吸湿性が少
なく、吸湿状態における物性変化が小さい。
またポリテトラメチレンテレフタレ−トはポリエチレン
テレフタレートとことなり溶融温度、2次転移温度など
がかなり低く、このガラス繊維強化物の結晶化温度が低
く、結晶核剤を添加する必要もなく、100°C以下の
低い金型温度でも充分結晶化が促進され、成形加工面で
の問題も少ない。
このようにポリテトラメチレンテレフタレートのガラス
繊維強化物はナイロンやポリエチレンテレフタレートの
ガラス繊維強化物が有していた問題もなく、機械的性質
、熱的性質、成形加工性、吸湿性などの樹脂特性全般に
バランスがとれており、エンジニアリングプラスチック
とりわけ電気機器や、自動車の部品および内、外装材と
しての使用が期待されている。
しかしながら例えば自動車の内、外装用など塗装を行な
う用途において、単なるポリテトラメチレンテレフタレ
ートのガラス繊維強化物では種々の問題のあることが判
明した。
即ち塗装用に用いる場合には、一般に金属材料等と組合
せて使用されることが多く、機械的性質や熱的性質のほ
かに塗装後の艶あるいは光沢における金属材料等との一
致といった点が極めて重要であるため、塗装に適した均
一な表面と寸法安定性等が必要とされるが、ポリテトラ
メチレンテレフタレートのガラス繊維強化物は塗装によ
り、肌あれを引起こしやすく、また含まれるガラス繊維
の異方性により、寸法安定性が方向によってかなり異な
るという難点もある。
本発明者らは、かかる現状に鑑み、ガラス繊維強化ポリ
テトラメチレンテレフタレートの優れた機械的熱的性質
をそこなうことなく、塗装時に肌あれなどをおこさす且
つ艶、光沢の良好な塗装表面を与えるような材料を得る
よう鋭意研究の結果本発明に到達した。
本発明は、ポリテトラメチレンテレフタレート80〜5
0重量部とアクリロニトリル含有率が10〜50重量%
であるアクリロニ) IJルースチレン系共重合体20
〜50重量部とから成る重合体混合物40〜80重量%
と、重量比が4:l〜1:4であるガラス繊維/炭酸カ
ルシウム混合物20〜60重量%とからなる塗装性に優
れた強化樹脂組成物である。
本発明に用いられるポリテトラメチレンテレフタレート
は、例えば1,4ブタンジオールとジメチルテレフタレ
ートから製造されるが、必要に応じてエチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール等のジオールやイソフタ
ル酸等のジカルボン酸を少量共重合させても良い。
ポリマーとしては、テトラクロルエタン/フェノールの
等量混合溶媒中、25℃での極限粘度〔η〕の値が0.
4〜2.0(a1/、?)のものが好ましく中でも0.
6〜1.5の範囲のものが特に好ましい。
〔η〕が0.4以下の場合は引張強度、衝撃強度などの
機械的性質が低下し、2.0以上では溶融流動性が低下
する。
〔η〕が1,5を越えるとかなり成形温度領域が狭くな
るため、〔η〕が1.5以下であることが特に好ましい
アクリロニl−IJルースチレン系共重合体は、アクリ
ロニl−IJル含有率が10〜50重量%、特に15〜
35重量%であることが好ましい。
また必要に応じてメタクリル酸メチルやメタクリル酸な
どの第3成分を少量共重合したものも同様に用い得る。
上記共重合体とポリテトラメチレンテレフタレートとの
混合割合は、ポリテトラメチレンチレフタレ−)80〜
50重量部に対して20〜50重量部の範囲が適当であ
る。
該共重合体のmu混合量を20部以上にすることにより
、塗装性に優れた成形表面が得られ、塗膜の密着性も良
好である。
該共重合体の添加量が50部を越えると耐熱性の低下が
大きくなる。
補強剤として用いるガラス繊維の長さは可能なかぎり長
い方が望ましいが、混合時の作業性、成形性、成形過程
での切断などを考慮して0.4〜61n7IL程度のも
のが特に好ましく、最終成形物中のガラス繊維長がO1
1〜2mm程度であれば充分である。
炭酸カルシウムは重質、軽質いずれも用いられ、その粒
径は0.O1〜9μの範囲のものが好ましい。
粒径が9μをこえると得られる成形品表面を塗装に適し
た均一状態にすることがむずかしい。
炭酸カルシウムとガラス繊維の混合割合は、ガラス繊維
/炭酸カルシウムの重量比で4/l〜1/4にあること
が重要である。
4/lをこえると、炭酸カルシウムの添加効果が充分現
われず、塗装時に肌あれを起こしやすく、逆に1/4未
満では耐熱性が不充分となる。
重合体混合物とガラス繊維/炭酸カルシウム混合物との
混合割合は、重合体混合物40〜80重量%に対してガ
ラス繊維/炭酸カルシウム混合物60〜20重量%であ
る。
ガラス繊維/炭酸カルシウム混合物の添加量が60重量
%をこえると成形時の流動加工性が低下し、20重量%
に満たないと補強効果、塗装性が充分でない。
本発明の組成物には必要に応じて、熱又は光に対する安
定剤、補強効果等を高めるための各種改質剤、染顔料、
難燃化剤などを加えることができる。
実施例 l 極限粘度〔η〕が0,80のポリテトラメチレンテレフ
タレート(PTMT)3kg、アクリロニトリル含有率
が19%のアクリロニトリル−スチレン共重合体(As
)2kgおよび繊維長3m7ILのガラス繊維(GF
)と粒径1.8μの重質炭酸カルシウム(炭カル)(G
F/炭カルの重量比が3/2)との混合物5kgを■型
ブレンダーで約5分間混合し7た。
この混合物を40vtnφベント式押出機に供給し、シ
リンダ一温度210〜255℃で溶融押出し、ペレット
状に賦形して本発明の組成物を得た。
得られた組成物をスクリュ一式射出成形機でシリンダ一
温度260℃、金型温度50℃、成形サイクル60秒で
引張強度と熱変形温度測定用の試片及びlll10X1
lOX3角板を成形した。
これらの成形品を用いて評価を行なった結果を第1表に
示す。
表中、引張強度はASTMD638に、熱変形温度はA
STMD648に基いて測定し、寸法安定性は、成形し
た角板のタテ及びヨコ方向の収縮率を測定し、その差が
少ないものから○、△、×をもって評価した。
また塗装性は、成形角板に自動車用メラミン/アルキッ
ド系塗料を150°Cで20分焼付硬化させたものによ
り、その艶、光沢が鉄板に同様に焼付けたものとほとん
ど変らないものを○とし、艶、光沢が悪くなるにしたが
い△、×の記号をもって表した。
塗膜の密着性は2mπ角のクロスカット試験でほとんど
あるいは全くはく離のないものを○、かなりはく離する
ものを×とし、その中間を△とした。
なお比較例1〜3はAs樹脂あるいは炭酸カルシウムを
加えない場合、比較例4,5は炭酸カルシウムをタルク
及びメタケイ酸カルシウムにおきかえた場合であり、他
の条件は本実施例と同様のものである。
第1表から明らかな通り、本発明の組成物は優**れた
塗装性を示し、かつ機械的熱的性質も充分である。
実施例 2〜6 〔η〕が0.93のポリテトラメチレンテレフタレート
70重量部、アクリロニ) IJル含有率が25%のア
クリロニトリル−スチレン共重合体30重量部からなる
重合体混合物60重量%と、重量比が第2表に示す各割
合のGF/炭カル混合物40重量%を■型ブレンダーで
均一に混合し以下実施例1と全く同様にして本発明の組
成物を得た。
得られた組成物を射出成形し、評価用成形品を得た。
これらを実施例1と同様にして評価した結果を第2表に
示す。
比較例6,7は本発明の組成物とその構成成分を同じく
するが、GF/炭カルの重量比が本発明の範囲外のもの
である。
第2表の結果から明らかな如く、GF/炭カルの重量比
が太きすぎたり、小さすぎたりすると、塗装性が低下し
たり、耐熱性、機械的性質等が低下したりするといった
問題が現われてくる。
実施例 7〜8 〔η〕か1,15のポリテトラメチレンテレフタレート
、アクリロニトリル含有率が32%のアクリロニトリル
−スチレン共重合体および繊維長3mmのガラス繊維と
粒径0.23μの軽質炭酸カルシウムとの第3表に示す
割合の混合物を配合し、実施例1と全く同様にして本発
明の組成物を得、それから得られる成形品について評価
した結果を第3表に示す。
比較例8〜10は本発明と全く同じ構成成分からなるが
、その組成は本発明の範囲外である。
第3表から重合体混合物の組成、ガラス繊維/炭酸カル
シウム混合物の配合比、配合量が本発明の範囲にある場
合にのみ優れた塗装性を示し、かつ物理的性質にも優れ
たものが得られる。
比較例9のようにアクリロニトリル−スチレン共重合体
の添加量が多すぎると、極端に耐熱性が低下する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリテトラメチレンテレフタレート80〜50重量
    部とアクリロニトリル含有率が10〜50重量%である
    アクリロニトリル−スチレン系共重合体20〜50重量
    部とからなる重合体混合物40〜80重量%と、重量比
    が4:l−1:4であるガラス繊維/炭酸カルシウム混
    合物20〜60重量%とからなる塗装性に優れた強化樹
    脂組成物。
JP6953976A 1976-06-14 1976-06-14 塗装性に優れた強化樹脂組成物 Expired JPS5858381B2 (ja)

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JPS52152448A JPS52152448A (en) 1977-12-17
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JP2013209514A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Asahi Kasei Chemicals Corp 高外観強化熱可塑性樹脂組成物
JP6668768B2 (ja) * 2015-01-30 2020-03-18 東レ株式会社 ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物およびそれからなる成形品

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