JPS5857399A - ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途 - Google Patents

ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途

Info

Publication number
JPS5857399A
JPS5857399A JP15699381A JP15699381A JPS5857399A JP S5857399 A JPS5857399 A JP S5857399A JP 15699381 A JP15699381 A JP 15699381A JP 15699381 A JP15699381 A JP 15699381A JP S5857399 A JPS5857399 A JP S5857399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower alcohol
water
concentrate
solution
butanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15699381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0128759B2 (ja
Inventor
Toshio Odajima
小田島 粛夫
Shigeru Yuchi
有地 滋
Yoshihiro Uchida
義弘 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Chemical Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Osaka Chemical Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Chemical Laboratory Co Ltd filed Critical Osaka Chemical Laboratory Co Ltd
Priority to JP15699381A priority Critical patent/JPS5857399A/ja
Publication of JPS5857399A publication Critical patent/JPS5857399A/ja
Publication of JPH0128759B2 publication Critical patent/JPH0128759B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、薬用ニンジンの地上部または地下部を原料
として得られる新規なニンジンサポニン、その分離法及
び製造法並びに用途に関する。
この発明の発明者らは、この発明の出願前に薬用ニンジ
ンのオタネニンジンより分離されてギンゼノサイドRh
xと命名された構造不明のニンジンサポニンを研究し、
その化学構造を決定すると共に特に抗腫瘍作用を有する
ことを見出しこの発明をなすに至った。
すなわちこの発明は新規なニンジンサポニンでで表され
る8−0−β−D−グルコピラノシルー20ω)−ブロ
トバナキサジオール(ギンゼノサイドRh2)を提供す
るものであり、このサポニンは次のような特性を有する
1)融点は218〜220″Cである。
2) (a)D+2 t、go(C二o、9s、メタノ
ール)の旋光性を有する。
8)  0stsl(620s ・H2Oc7)分子組
成を有す。
4)赤外St吸収スペクトル(KBr、 cm ’ )
は8828(ブロード>、2987.x4io、1B7
7゜1076.1018  に特有の吸収極大を有す。
5)210nmより長波長には紫外線吸収を示さない。
6)   C核磁気共鳴スペクトル((15−ピリジン
、δC)j、11 B(17(25−0)、 126.
4 (24−0)、 106.7(D−グルコース部y
ノメリッ’y−c)、88.9(8−0)。
78−7(D−グルコース部r;−o >、 78.0
 (D−グルコ−(20−0)、?2..1(D−グル
コース部4−C)、 71.0(12−0)等のシグナ
ルを示す。
7)臭いはなく、無色の針状結晶(メタノール−水から
結晶化)である。
8)メタノール、エタノール、n−ブタノール、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシドに易溶、クロロホルム、酢酸
エチル、エーテル、アセトンに可溶、ベンゼン、ヘキサ
ン、石油エーテルに不溶である。
9)薄層クロマトグラフィ〔〒LO,担体ニブレコード
シリカゲル60F!64.0.25m、メルク社製;展
開溶媒:クロロホルム:メタノール:水(7:8:1.
下層)〕においてRfllO−66を示す。
また’I’LO(担体:逆相プレコートシリカゲル60
 Fga4プレー)、0.25鱈、メルク社Il;展開
溶謀:メタノール:水(8:1))においてRf値0.
5を示す。
TLO上、1%硫酸セリウム−10%硫酸水溶液を噴霧
し、加熱すると茶葉色を呈する。
10)  標準緩衝液(pH4,01、和光純薬社1り
中、粗へスペリジナーゼで酵素分解すると20口)−ブ
ロトパナキサジオールが1モル得られる。
11)  メタツリシス処理(9%塩化水素−乾燥メタ
ノール中加熱還流)するとメチルグルコシドが1モル得
られる。
この発明のギンゼノサイドRhgはヒトに対する抗腫瘍
剤として極めて有用なものであり、適用範囲が広く、か
つ副作用がほとんど認められない。
この発明における抗腫瘍剤の投与量は病状に応じて異な
るが、成人に対する内服の場合、サポニン成分として1
日あたり50〜100OIF、好ましくは100〜80
0jvを2〜8回に分けて投与することによって効力を
発揮することができる。
また外用の場合は1〜10%親水軟膏または疎水軟膏の
形で用いる。適用範囲としては胃癌、直腸癌、乳癌、子
宮癌、口腔癌、食道癌、胆癌、胆管癌、胆道癌、膵臓癌
、腎腫瘍、前立腺癌、産性甲状腺腫瘍、肺癌、脳腫瘍、
肝臓癌、胃癌、胸腺腫、皮膚癌、肉腫などガンを含めた
ほとんどあらゆる腫瘍に対して有効である。
この発明による抗腫瘍剤は、この発明のサポニン成分単
体、またはサポニン成分と固体もしくは液体の賦形剤と
からなるものである。そして投与法ならびに投与の剤型
としては、通常、散剤、錠剤、乳剤、カプセル剤、基剤
、顆粒剤、液剤(酒精剤、チンキ剤、−エキス剤、シロ
ップ剤などを含む)などの内服の形がある。また注射剤
、点滴剤の形で体内注入するか、あるいは軟膏剤、液剤
、外用散剤、シップ剤、生薬、噴霧剤、滋養浣腸剤、乳
剤などの形で外用であってもよい。ここに使用される固
体または液体の賦形剤としては、当該分野で公知のもの
が使用される。ただ前述したような1回の投与量に必要
なこの発明の化合物を含むように製剤化するのが望まし
い。
いくつかの具体例を挙げると散剤、その他の内服用粉末
剤における賦形剤としては、乳糖、澱粉、デキストリン
、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、合成および天然
ケイ酸アルミニウム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化ア
ルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリ
ウム、乾燥酵母などが挙げられ、外用散剤の場合は酸化
亜鉛、タルク、澱粉、カオリン、ホウ酸末、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム
、沈降炭酸カルシウム、次没食子酸ビスマス、硫酸アル
ミニウムカリウム末などが挙げられる。
液剤における賦形剤としては水、グリセリン、プロピレ
ングリコール、単シロップ、エタノール、脂肪油、エチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトー
ルなどが挙げられる。さらに軟膏剤の場合には脂肪、脂
肪油、ラノリン、ワセリン、グリセリン、ミツロウ、モ
クロウ、パラフィン、流動パラフィン、樹脂、高級アル
コール、プラスチックス、グリコール類、水、界面活性
剤などを組み合わせて作った疎水性基剤あるいは親水性
基剤(乳剤性基剤、水溶性基剤および懸濁剤性基剤を含
む)が賦形剤として使用される。
次に、この発明のギンゼノサイドRhzの抗腫瘍作用の
試験結果を示す。
1、培養癌細胞に対するギンゼノサイドR1uの増殖抑
制作用 a)試験法 この試験には、モリス肝癌細胞、ルイス肺癌細胞、ヒー
ラ−癌細胞及びメラノーマB−16癌細胞を用いた。予
め細胞の増殖率が50%になるように牛胎児血清添加濃
度を2%に調節したライボビフッ氏L−15倍培養地(
以下L−15倍培地と称す)とRAM’S −710培
地(これら培地の組成を後記の第2表と第3表に示した
)を7:8に混合した培養液中に、ギンゼノサイドRh
gを0.1μl/d〜10μf/−の各濃度で加えたも
のに、それぞれモリス肝癌細胞は1×10個、ルイス肺
癌細胞は5X1G’個、ヒーラ−癌細胞は5X10’鶴
メラノーマB−16癌細胞はtxto’個を移殖毛た。
また別にギンゼノサイドRhzを加えていない培養液に
同個数の各癌細胞を加え対照群(コントロール)とした
。これらの培養液を36℃で4日間平板培養しく各5枚
)、対照群の増殖した癌細胞数とギンイノサイドRh2
添加群の増殖癌細胞数とを比較してギンイノサイドRh
2各濃度の癌細胞増殖抑制率を下記式で算出する。
癌細胞増殖抑制率(%)=〔(培養後の対照群平均癌細
胞数−培養後のギンゼノサイドRhz添加群平均癌細胞
数)/(培養後の対照群平均癌細胞数−培養開始時の対
照群癌細胞数))X100b)試験結果 4日間培養後の対照群癌細胞平均数はモリス肝癌細胞で
培養開始時の1×10個が0.51X1G’個に増加、
ルイス肺癌細胞は5×10個が2.88×106個に、
ヒーラ−癌細胞では5X1G’個が4.94X10個に
、メラノーマB−16癌細胞ではlX10’個が0.8
6X106個に増殖した。この癌細胞増殖に対しギンゼ
ノサイドRhgの抑制効果をギンゼノサイドRhz添加
群の培養後の平均細胞数より、前記算出式により抑制率
(%)として求めた。その結果は第1表の通りである。
第  1  表 ギンゼノサイドRh2の各種癌細胞増殖抑制率(%)こ
のようにギンゼノサイドRh2は10μg/meという
低濃度でモリス肝癌細胞に対し97%、ルイス肺癌細胞
に対して76%、ヒーラ−癌細胞に対して60%、メラ
ノーマB−16癌細胞に対して68%と顕著な癌細胞増
殖抑制効果を示している。
λ 移植部に対するRb+の抗腫瘍効果(延命効果)a
)試験方法 マウス移植可能なガン細胞であるメチルコラントレン肉
腫(以下Meth−Aと略する)に対するギンゼノサイ
ドRhgの抗腫瘍効果を延命効果によって検した。すな
わち、体重18〜22fのBALB/C系マウス(雄)
を1群50匹としIXI@個のMeth−ム細胞をマウ
ス腹腔内に移植し、翌日よりマウスに対し、ギンゼノサ
イドRhzを185%生理食塩水に溶解した溶液を1日
1回1Oq/#の割合で連続腹腔内注射投与した。別に
lXl0’個のMeth−A細胞を腹腔内に移植し、翌
日より0.85%生理食塩水のみを連続投与したものを
対照群とした。
b)試験結果 結果を第4表に示したが、Meth−A細胞を接種後、
対照群では50匹のマウスの生存率は18日1で50%
以下となり、15日1ですべてのマウスが死亡したのに
対し、ギンゼノサイドRhz投与群では19日1まです
べてのマウスが生存し、生存率1GG%であった。以後
20日1で生存率64%、21日1で40%、23日1
で24%であった。
このようにギンゼノサイドRhiは明らかに移植部に対
し延命効果をもたらし、抗腫瘍効果を有すると判定され
る。
第  4  表 M6th−A細胞接冒後のマウス生存亭試験結果以上の
ごとく本発明のギンゼノサイドRtuは生体外及び生体
内の実験で癌細胞を直接障害することはないが、その増
殖性を顕著に抑制することは明らかで、従来の制癌剤と
は異なった性質を有する。
また更に従来の制癌剤と異なる点は、肝癌細胞をギンゼ
ノサイドRhgを添加した培養液で長時間培養すると形
質変換がおこり、正常細胞への転換が認められることで
ある。
すなわちラットモリス肝癌組織より分離・培養した肝癌
細胞(MHICl)を20μf//#tの濃度でギンゼ
ノサイドRbzを含む培養液中で継代培養を続けた。こ
のときの培養液は10%牛脂児血清、ペニシリン(50
声g /d ) 、ストレプトマイシン(50pg/y
d )を含むL−15倍培養液を標準培養液とし、培養
液の交換は週2回、細胞の継代は週1回規則的に行った
この肝癌細胞を20μf/mlギンゼノサイドRhtを
含む培養中で継代培養(24±2代)を続けると、小型
、円型で核が大きく細胞質に乏しく光学顕微鏡下で細胞
間境界が不明瞭であるという特徴をもつ肝癌細胞群の中
に、正常細胞の如く微細な顆粒を含む豊富な細胞質をも
ちしかも細胞間境界も明確な大型細胞が生し、次第にそ
の数が増大してくる。この大型細胞は正常細胞の如く、
0.83%軟寒天内にコロニーを形成しに<<、肝癌細
胞と比べてコロニー形成率は1/4以下であり著しく低
下しており、ウレアサイク★の代謝活性が著しく促進さ
れており、アルギニン欠乏培養液中のL−V−オルニチ
ンの取り込みは肝癌細胞の2倍にも達している。このよ
うに癌細胞を正常化細胞に導く傾向を有するのはこの発
明のギンゼノサイドRh2のひとつの特徴である。
さらにこの発明は、薬用ニンジン特にオタネニンジン(
パナックス・ギンゼング、シー・ニー・メイヤー)の地
上部又は地下部を乾燥した所謂日参か好ましくはこの日
参を蒸して乾燥した所謂紅参から式(1)のサポニンを
得る分離法及び製造法を提供するものであり以下に詳し
く説明する。
すなわち、この発明の方法には、上記原料を溶媒で抽出
して各種ギンゼノサイドの混合物(以下トータルギンゼ
ノサイドと称する)を分離し、これからこの発明の目的
物質であるギンゼノサイドRhzを分離する方法、並び
に上記トータルギンゼノサイドからギシゼノサイドRh
!を分離した残渣に化学的処理と酵素処理とを行いギン
ゼノサイドRhzを製造する方法が含まれる。
この発明の方法においては、まず原料の薬用ニンジンを
脱脂処理せずに、あるいはベンゼンやn−ヘキサンのよ
うな通常の脂溶性有機溶媒を用いて脱脂処理後抽出が行
われる。
次いで下記のような方法で抽出が行われトータルギンゼ
ノサイドが得られる。
a)原料をその約2〜5倍MiAの水またはメタノール
、エタノールのごとき低級アルコールと共に加熱還流し
て濾過して抽出液を得る。この抽出操作は必要に応じて
繰り返して行ってもよい。これらの抽出液を合し減圧下
で溶媒を留去して抽出エキスとする。この抽出エキスを
通常の方法でn−ブタノールと水とに分配し、n−ブタ
ノール部の溶媒を減圧下で留去してn−ブタノールエキ
スとしてトータルギンゼノサイドが得られる。
b)原料をその約2〜5倍重量の水またはメタノール、
エタノールのごとき低級アルコールまたは含水低級アル
コールと共に加熱還流し濾過して抽出液を得る。この抽
出操作は必要に応じて繰り返して行ってもよい。抽出液
を合して濃縮しその濃縮物を水または約30%(容量%
)以下の低級アルコール含有水(例えば含水メタノール
や含水エタノール)に溶解する。得られた溶液を巨大網
状構造で多孔性の架橋されたポリスチレン系tMIIi
v吸着剤(例えばアンバーライトXAD−1,アンバー
ライトXAD−2,いずれもローム・アンド・ハース社
製など)に接触吸着させる。これらの吸着剤は含有サポ
ニン量の20〜300倍鰍、望ましくは40〜150倍
鳳用いられる。次いで水または約80%以下の低級アル
コール含有水で樹脂をよく洗い、次いでエタノールやメ
タノールのような低級アルコールや、約80%以上の低
級アルコール含有水で溶離し濃縮してトータルギンゼノ
サイドが得られる。
C)原料をその約2〜5倍重量の水またはメタノ−λ、
エタノールのごとキ低級アル−y −ル又ハ含水メタノ
ール、含水エタノールのごとき含水低級アルコールと共
に加熱して濾過し、抽出液を得る。
この抽出操作は必要に応じて繰り返し行ってもよい。こ
の抽出液を合して濃縮し、濃縮物をn−ブタノールに溶
解し、次いで水を加え振盪し、静置し、得られたn−ブ
タノール部を濃縮してトータルギンゼノサイドが得られ
る。
上記のよ6な方法で得られたトータルギンゼノサイドは
各種のニンジンサポニンが含有され、これから目的物質
の式(1)のニンジンサポニンギンゼノサイドRhgが
次の方法で分離される。
すなわち、上記のトータルギンゼノサイドを約8〜7倍
重量のメタノール、エタノールのごとき低級アールコー
ルに溶解し、その溶液を、激しく攪拌している約7〜1
6倍容量のエーテル、クロロホルム、ヘキサン、ベンゼ
ンなどの脂溶性溶g好ましくはエーテル中に滴下した後
、濾過して沈澱を炉別し、F液を減圧下で留去して濃縮
する。この濃縮物を帥記のような脂溶性溶媒、メタノー
ル、エタノールもしくはn−プロパツールのごとき低級
アルコール、又は該脂溶性溶媒と低級アルコールとの混
合物とに溶解し、その溶液をシリカゲル(例えばメルク
社製、60〜230メツシユなど)にまぶした後、赤外
線ランプなどで乾燥する。このシリカゲルを、予めシリ
カゲルを充填したカラムの上に積層充填し、前記のごと
き脂溶性有機溶媒と前記のごとき低級アルコールの混合
溶媒、好マシくハクロロホルムーメタノール混合溶媒で
溶出スる。例えばクロロホルム:メタノールの容積比が
50:1.20:1.15:1.10: 1のもので順
次溶出し、その10:1混合溶媒による溶出分の溶媒を
減圧留去して濃縮物を得ろ。また上記のように濃縮物の
溶液をシリカゲルに一旦まぶしたものを処理する代りに
、濃縮物の溶液を直接シリカゲルクロマトグーラフイに
付してもよい。
得られた濃縮物は次のようにして精製される。
すなわち上記濃縮物はまず逆相シリカゲルカラムクロマ
トグラフィに付される0例えばボンダパック018.ウ
ォーターズ社製などのシリカゲルを用い、溶出溶媒とし
ては前記のごとき低級アルコールと水との混合物が用い
られる。好ましいのはメタノール−水混合物の容量比が
1:1のものと1:4のもので順に溶出しこの場合は後
者の溶串液の濃縮物が次の工程に付される。逆相シリカ
ゲルクロマトグラフィの溶出液の濃縮物を再度シリカゲ
ルクロマトグラフィに付して精製し目的物質のギンゼノ
サイドRh2が得られる。すなわちメルク社製60〜2
80メツシユのシリカゲルなどを用い、溶出溶媒として
は前記のような脂溶性有機酸媒−低級アルコールの混合
溶媒、好ましくはクロロホルム−メタノール(容11比
10 : 1 >カ用いられる。
また上記方法において、トータルギンゼノサイドの低級
アルコール溶液を脂溶性溶媒中に滴下して生成した沈澱
物から次の方法で製造することができる。
すなわちこの沈澱物を前記のような脂溶性溶媒、メタノ
ール、エタノールもしくはn−プロパツールのごとき低
級アルコール、又は該脂溶性溶媒と低級アルコールとの
混合物とに溶解し、その溶液をシリカゲル(例えばメル
ク社製、60〜280メツシユなど)にまぶした後赤外
線ランプなどで乾燥する。このシリカゲルを、予めシリ
カゲルを充填したカラムの上に積層充填し、クロロホル
ム−メタノール−水(6y:85:10)混合溶媒の下
層で溶出し分割したギンゼノサイドRh1%Rbt、R
bs、Rc及びRdの混合溶液又はこれらの各ギンゼゼ
ノサイド単体の溶液を得、濃縮する。また上記のように
濃縮物の溶液をシリカゲルに一旦まぶしたものを処理す
る代りに、濃縮物の溶液を直接シリカゲルクロマトグラ
フィに付してもよい。
次に上記濃縮物を80〜70%の酢酸水溶液好ましくは
40〜60%の酢酸水溶液に溶解した後加熱することに
よって各ギンゼノサイドの20位に結合している結合部
を加水分解反応で除去する。
得られた反応液をn−ブタノールで抽出し、抽出液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し次いで水で洗浄後
、減圧で溶媒を留去する。得られた濃縮物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ〔例えばメルク社製シリカゲル
、60〜280メツシュ;溶出溶媒:前記のごとき脂溶
性溶媒−低級アルコール−水の混合溶媒、好ましくはク
ロロホルム−メタノール−水(10:8:1)混合溶媒
の下層〕で分離精製し、20的)−ブロサlゲニンと2
0(2)−ブロサボゲニンの混合物を得る。これに前記
のごとき低級アルコール好ましくはメタノールを加え不
溶部の20@)−ブロサポゲニンを炉別し、P液の溶媒
を減圧下で留去し、pHを6.5〜7.0に好ましくは
6.86に保持し、セルラーゼのごとき糖分−酵素を加
え約84〜87℃にて数日間攪拌反応させ8位のグルコ
ース基に結合している結合糖を酵素加水分解反応で除去
する。得られた反応液をn−ブタノールで抽出してその
溶媒を留去して濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ〔例えばメルク社製シリカゲル60〜28
0メツシユなど;溶出溶媒:前記のごとき脂溶性溶媒−
低級アルコール混合溶媒好ましくはクロロホルム−メタ
ノール< t o : t )a今治m)に付して分離
精製してギンゼノサイドRhzが得られる。
更に上記のオタネニンジン(パナックス・ギンゼング、
シー・ニー・メイヤー)の外に、ギンゼノサイドRbx
%R(iを多量に含有する三七ニンジン(パナックス・
プソイド・ギンゼング、ワーリッヒまたはパナックス・
ノトギンゼング、バーキル)及びアメリカニンジン(パ
ナックス・キンキュホリウム、リンネ)、並びにギンゼ
ノサイドRb!ヲ含有するトチバニンジン(パナックス
・ヤホニカス、シー・ニー・メイヤー)及ヒヒマラヤニ
ンジン(パナックス・ブソイドギンゼング、ズブスブま
たはヒマライチウス・パル、アングステイフロリイウス
)などのパナックス属植物を原料として前記の方法によ
ってギンゼノサイドRhxを得ることができる。また2
08−プロトバナキサダイオール核を骨格とし類似した
糖配位を有するすfニジを含有する他の植物、〔例えば
ウリ科のアマチャゲル(ギノステムマ・ペンタフィルル
ム・マキノ及びその類縁植物)〕からも前記の方法でギ
ンゼノサイドRhgを得ることができる。
次にギンゼノサイドRhzの分離及び製造法を実施例で
示す。
実施例1:紅参からギンゼノサイドRh2の抽出単離オ
タネニンジンの紅参(長野系[1,5#)を細断、した
後、メタノール(15#)を加え、5時間加熱還流する
。濾過してメタノール抽出液を得、残渣に新たにメタノ
ール(151)を加え、加熱抽出する。同様の操作を合
計5回行い、得られたメタノール抽出液を合し、減圧で
溶媒留去してメタノール抽出エキス(1,1#)を得る
。このメタノール抽出エキス(1,1#)をn−ブタノ
ールと水(1:1.81)に分配する。n−ブタノール
部を減圧で溶媒留去し、トータルギンゼノサイド(42
0F )を得る。
このトータルギンゼノサイドC420f )をメタノー
ル(200m)に溶解し、激しく攪拌しているエーテル
(21)中に滴下する。生じた沈澱(溶媒を留去して8
20fのエキスが得られた)をF別しP液を減圧で溶媒
留去しエーテル可溶部エキスC’18f )を得た。こ
のエキス(75F >をクロロホルム−メタノール混合
浴[(1:11200m/)に溶解し、その溶液をシリ
カゲル(60〜280メツシユ、メルク社製、20(1
)にまぶした。赤外線ランプで乾燥する。これを、予め
シリカゲル(60〜280メツシユ、メルク社製。
1.5峠)る充填したカラムの上に積層充填し、クロロ
ホルム−メタノール混合溶媒の50:1容量比のもの!
lJf、2G:1のもの21,15:1のもの21及び
10:1のもの41で順次溶出する。
このうちクロロホルム−メタノール(10:1)溶出液
を減圧で溶媒留去して得た濃縮物(11,8F)を、逆
相シリカゲルカラムクロマトグラフィ〔担体:ボンダパ
ック018.ウォーターズ社製250f;溶出溶媒:メ
タノール−水(l:1.IJ→4:1.11))に付し
て分離後、更にシリカゲルカラムクロマトグラフィ〔担
体ニジリカゲル。
60〜280メツシユ、メルク社!&!;溶出溶媒:ク
ロロホルム−メタノール(10:1))テ11m1し、
ギンゼノサイドRh!(50q)を得た。
実施例1においてトータルギンゼノサイドをメタノール
に溶解し、この溶液をエーテル中に滴下して生じた沈澱
の濃縮エキスのRofを、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ〔60〜28Gメツシユ、メルク社製シリカゲル
;溶出溶媒:クロロホルム−メタノール−水混合g[(
65:as:lOの下層)に付し、ギンゼノサイドRb
1、Rb2、Bbg、RC及びRdの溶液を得、溶媒を
留去して濃縮物(80F )を得た。これを50%酢酸
水溶液(150m)に溶解し、70℃で8時間加熱する
反応液をn−ブタノール(500s/)で抽出する。
この抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液次いで水で
洗浄後、減圧で溶媒を留去した。得られたエキスをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ〔メルク社製シリカゲル
、60〜230メツシユ。
goot;F出溶媒;クロロホルム−メタノール−水混
合溶媒(10:8:1の下層)〕に付し、得られた溶出
液の溶媒を減圧下で留去し、20の)ブロサポゲニンと
20(2)−ブロサボゲニンとの混合物(5,8f)を
得た。この混合物にメタノール(Sow/)を加え、濾
過した〔不溶部の溶媒を留去して20@)−ブロサボゲ
ニン8.1fを得た〕。
炉液を減圧で溶媒留去した後、標準緩衝液(pH6,8
6,和光紬薬工業社製、200g/)と七ルラーゼ(シ
グマ社製、2f)を加え、87℃で8日間攪拌した。反
応液をn−ブタノール(500s/)で抽出した後溶媒
を留去し得られたエキスをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ〔メルク社製シリカゲル、60〜280メツシユ
、40g;溶出溶媒;クロロホルム;メタノール(1G
:1)混合溶媒〕に付して分離精製し、ギンゼノサイド
Rh!(480岬)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 H で表される8−0−β−D−グルコピラノシルー20■
    )−ブロトパナキサジオール。 で表される8−0−β−D−グルコピラノシル=20(
    8)−ブロトバナキサジオールと医薬的に受容な賦形剤
    とからなる抗腫瘍剤。 & オタネニンジン(パナックス・ギンゼング。 シー・ニー・メイヤー)の地下部もしくは地上部又はこ
    れを水蒸気処理したものを脱脂処理するかせずして下記
    方法: a)水または低級アルコールにて抽出し、その濃縮物を
    n−ブタノールと水に分配し、そのn−ブタノール部を
    濃縮する、 b)水、低級アルコールまたは含水低級アルコールにて
    抽出し、その濃縮物を水または約80%以下の低級アル
    コール含有水に溶解し、この溶液を巨大網状構造ぐ多孔
    性の架橋されたポリスチレン系樹脂吸着剤と接触させた
    後、低級アルコールまたは約80%以上の低級アルコー
    ル含有水で溶離し濃縮する、または c) l低級アルコールまたは含水低級アルコールで抽
    出し、その濃縮物をn−ブタノールに溶解し、次いで水
    を加え振盪後得られたn−ブタノール部を濃縮する、 のいずれかによって得た濃縮物を低級アルコールに溶解
    し、この溶液を攪拌下の脂溶性有機溶媒中に滴下した後
    、そのF液の濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
    ィ(溶出溶媒:脂溶性有機溶媒と低級アルコールとの混
    合溶媒)に付し、溶出液の濃縮物を、逆相シリカゲルカ
    ラムクロマトグラフィ(溶出溶媒:低級アルコール−水
    混合液)とシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶
    媒二N溶性有機溶媒と低級アルコールとの混合溶媒)に
    付して精製することかで表される8−0−β−D−グル
    コピラノシルー20(8)−ブロトバナキサジオールの
    分離方法。 4、使用する脂溶性有機溶媒がエーテル、クロロホルム
    、ヘキサンまたはベンゼンである特許請求の範囲第3項
    記載の方法。 5、使用する低級アルコールがメタノール、エタノール
    またはn−プロパツールである特許請求の範囲第8項記
    載の方法。 6、オタネニンジン(パナックス・ギンゼング。 シー・ニー・メイヤー)の地下部もしくは地上部又はこ
    れを水蒸気処理したものを脱脂処理するかせずして下記
    方法: a)水または低級アルコールにて抽出し、その濃縮物を
    n−ブタノールと水に分配し、そのn−ブタノール画分
    を濃縮する、 b)水、低級アルコールまたは含水低級アルコールにて
    抽出し、その濃縮物を水または約80%以下の低級アル
    コール含有水に溶解し、この溶液を巨大網状構造で多孔
    性の架橋されたポリスチレン系樹脂吸着剤と接触させた
    後、低級アルコールまたは約80%以上の低級アルコー
    ル含有水で溶離し濃縮する、または C)水、低級アルコールまたは含水低級アルコールで抽
    出し、その濃縮物をn−ブタノールに溶解し、次いで水
    を加え振盪後得られたn−ブタノール部を濃縮する、 のいずれかによって得た濃縮物を低級アルコールに溶解
    し、この溶液を攪拌下の脂溶性有機溶媒中に滴下した後
    、炉底した沈澱物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
    (溶出溶媒:クロロホルム−メタノール−水混合溶媒の
    下層)に付してギンゼノサイドILbt 、Rbz、R
    bs、Re及びR(1の混合物又は各単体の溶液を寿、
    その濃縮物を酢酸水溶液と共に加熱した後、反応液をn
    −ブタノールで抽出し、抽出液を塩基で中和し、水で洗
    浄した後濃縮し、その濃縮液をシリカゲルカラムクロマ
    トグラフィ(溶出溶媒:a1溶溶性様溶媒−低級アルコ
    ール−水の混合溶媒)に付し、得られた溶出液の濃縮物
    を低級アルコールに加え不溶部分を炉別し、F液を濃縮
    し、その濃縮液に加水分解酵素を加えて反応させ、反応
    液をn−ブタノールで抽出し、その濃縮液をシリカゲル
    クロマトグラフィ(溶出溶媒:脂溶性有機溶媒と低級ア
    ルコールとの混合溶m)に付して精製することからなる
    式(I):で表される3−0−β−D−グルフピラノシ
    ルー20(8)−ブロトパナキサジオールの製造法。 7、使用する脂溶性有機溶媒がエーテル、クロロホルム
    、ヘキサンまたはベンゼンである特許請求の範囲第6項
    記載の方法。 g、  使用する低級アルコールがメタノール、エタノ
    ールまたはn−プロパツールである特許請求の範囲第6
    項記載の方法。
JP15699381A 1981-10-01 1981-10-01 ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途 Granted JPS5857399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15699381A JPS5857399A (ja) 1981-10-01 1981-10-01 ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15699381A JPS5857399A (ja) 1981-10-01 1981-10-01 ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5857399A true JPS5857399A (ja) 1983-04-05
JPH0128759B2 JPH0128759B2 (ja) 1989-06-05

Family

ID=15639825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15699381A Granted JPS5857399A (ja) 1981-10-01 1981-10-01 ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5857399A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859921A (ja) * 1981-10-02 1983-04-09 Rooto Seiyaku Kk アマチヤヅルサポニンを含有する抗癌剤
WO1997031013A1 (en) * 1996-02-22 1997-08-28 Il Hwa Co., Ltd. Metabolites of ginseng saponins by human intestinal bacteria and its preparation for an anticancer
WO2011002033A1 (ja) 2009-06-30 2011-01-06 ライオン株式会社 糖代謝改善剤及び糖代謝改善組成物
WO2011074377A1 (ja) 2009-12-14 2011-06-23 ライオン株式会社 プロトパナキサトリオール及びプロトパナキサジオール含有組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859921A (ja) * 1981-10-02 1983-04-09 Rooto Seiyaku Kk アマチヤヅルサポニンを含有する抗癌剤
JPS6312445B2 (ja) * 1981-10-02 1988-03-18 Rooto Seiyaku Kk
WO1997031013A1 (en) * 1996-02-22 1997-08-28 Il Hwa Co., Ltd. Metabolites of ginseng saponins by human intestinal bacteria and its preparation for an anticancer
WO2011002033A1 (ja) 2009-06-30 2011-01-06 ライオン株式会社 糖代謝改善剤及び糖代謝改善組成物
KR20160132134A (ko) 2009-06-30 2016-11-16 라이온 가부시키가이샤 당 대사 개선제 및 당 대사 개선 조성물
WO2011074377A1 (ja) 2009-12-14 2011-06-23 ライオン株式会社 プロトパナキサトリオール及びプロトパナキサジオール含有組成物
KR20120103634A (ko) 2009-12-14 2012-09-19 라이온 가부시키가이샤 프로토파낙사트리올 및 프로토파낙사디올 함유 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0128759B2 (ja) 1989-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3412679A1 (en) Baicalin magnesium, preparation method thereof and application of same
JPH08291194A (ja) ニンジンサポゲニン及びその製造法
TW202304497A (zh) 新穎多酚化合物
CN111454317B (zh) 具有抗炎活性的人参二醇型三萜皂苷、三七叶提取物、药物组合物和化妆品组合物
KR100205045B1 (ko) 신규한 트리테르펜 글리코사이드 화합물, 그의 제조방법 및 그를 함유하는 항암제 조성물
JPS59175496A (ja) ソ−ヤサポニンの単離法
JPS5857399A (ja) ニンジンサポニン、その分離法及び製造法並びに用途
WO1993003039A1 (en) Carcinostatic compound and production thereof
CN109879921B (zh) 从知母中分离的具有抗肿瘤活性的化合物及其制备方法
JPS58131999A (ja) 抗腫瘍剤
CN113278026B (zh) 一种具有抗肿瘤活性的苦木素类化合物及其制备方法和应用
CN114874098A (zh) 一种从宿萼木中提取分离的化合物及其制备方法和应用
CN107245088B (zh) 抗炎松香烷型二萜糖苷tripterycosideA
JPS5859921A (ja) アマチヤヅルサポニンを含有する抗癌剤
JPS6217598B2 (ja)
JPS62129220A (ja) 制癌剤
JPS5872523A (ja) 抗腫瘍剤
CN114262354B (zh) 一种化合物及其用途
JPH0285211A (ja) 新規フェネチルアルコール配糖体および免疫抑制剤
CN110878015B (zh) 一种间苯三酚类似物及其制备方法和用途
CN109575089B (zh) 酰化葡萄糖类化合物及其药物组合物和制备方法与应用
CN107243011B (zh) 松香烷型二萜糖苷在制备抗炎药物中的应用
CN114409670A (zh) 具有抗肿瘤活性苦木素类化合物及其制备方法与应用
JP3621483B2 (ja) ヒスタミン遊離抑制剤
JPH0572917B2 (ja)