JPS5856653A - 低こげ臭味「そ」の製造法 - Google Patents

低こげ臭味「そ」の製造法

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JPS5856653A
JPS5856653A JP56154162A JP15416281A JPS5856653A JP S5856653 A JPS5856653 A JP S5856653A JP 56154162 A JP56154162 A JP 56154162A JP 15416281 A JP15416281 A JP 15416281A JP S5856653 A JPS5856653 A JP S5856653A
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miso
yeast
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torulopsis
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JP56154162A
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Takashi Mori
海老根英雄
Miki Kiuchi
森隆
Hideo Tabei
田部井英夫
Hideo Ebine
木内幹
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NORIN SUISANSYO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHO
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NORIN SUISANSYO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は味噌の製造法に関し、詳しくは特定の酵母を用
いてこげ奥を低減させた味噌の製造法に関する。
味噌の製造過程において原料の大豆、米を蒸煮している
が、この際にピラジン化合′物が生成し、こげ奥の原因
となるものと推定されている。ピラジン化合物は糖、ア
ミノ酸、アンモニアの加熱反応によって生成する含窒素
化合物であや、一定濃度以上ではこげ奥等の異臭の原因
となることが知られている。このこげ奥はしばしば味噌
の品質を低下させる原因となっている。
そこで、大豆や米の蒸煮時間を可能な限り短縮化して該
化合物の生成量を抑える試みがなされている。しかし、
良質の味噌を得るためには原料を十分に蒸煮することが
必要であるので、十分な蒸煮効果を得ることおよびこげ
奥の発生を防ぐことという相反する目的を同時に満足さ
せる適切な蒸煮条件を設定することは極めて困難である
このような状況に鑑み、本発明者らはすでに食品より分
離されている酵母、麹菌および乳酸菌の中からピラジン
分解能の強い菌株の検索を行なった。その結果、味噌よ
り分離された酵母に強いピラジン分解能があることを見
出した。この酵母はピラジン化合物を含有する培養基中
で増殖し、これによって培養基中のビラ゛ジン化合物濃
度を減少しうろことを知見した。また、味噌の製造にお
いて原料の仕込み時にこの酵母を接種することによつて
ピラジン化合物濃度の低下した味噌が得られ、仕込み時
に感じられたこげ奥が消失することを認めた。
本発明は、これらの知見に基いてなされたものであ抄、
味噌の製造にあた37、)ルロプシス属に属し、ピラジ
ン化合物分解能を有する酵母を添加することにより原料
の蒸煮過程で生成するこげ奥を低減させることを特徴と
する味噌の製造法である。
本発明に使用する酵母は以下のような菌学的性質を有す
る。
(&)生育状態 ■V!液体培地(食塩as、so°C,481jla)
乳白色の沈でん、かすかにリングをつくる。
細胞の形11:(2〜五5)μ×(5〜5.)P矩卵形
増−形式 :多極出芽 ■MY寒天培地(食塩8襲、50℃、48時間)灰色が
かった乳白色、平滑 ■馬鈴薯グルコース培地によるスライド培養菌糸:偽菌
糸は認められ1ない。
(b)子のう胞子の形成 石こう培地、ゴロドゴヮ培地、麹汁寒天培地のいずれに
も認められない。
(0)射出胞子 MY寒天培地、麹汁寒天培地のいずれにも形成されない
(d)各生理的性質 ■最適生育条件 pH4〜5.25〜50”C ■生育の範囲 pH5〜7,55℃まで ■硝酸塩の同化 十 ■尿素の分解  − ■微好塩性、最適食塩濃度8〜12襲 ■カロチノイドの生成 − ■生酔性 中程度 ■デンプン様物質の生成 − ■ビタミン要求性 チアミンを刺激的に要求 (e)炭素源の資化性 D−グルコース +、シ曹糖 −9 D−ガラクトース +、乳糖 −9 麦芽糖 +、ラフィノース −。
p−アラビノース −、セロビオース −。
L−アラビノース −、)レバロース −。
p−リポース −、メレジトース −。
p−キシロース  −、α−メチルーD−グルコシド 
−。
シーラムノース −、可溶性デンプン −。
L−ツルダース +、イノシトール −。
メリビオース −、クエンil塩 −9炭素源の発酵性 D#グルコース +、七四ビオース −。
D−ガラクトース −、トレハロース −。
麦芽糖 +、メリビオース −。
シl糖 −、メレジトース −。
乳−一。
ラフィノース −。
以上の―学的性質を−rの[The Thastm J
第2版、1970都の記載と対比し、本菌はトルロプシ
ス・エツチェルシ(Torulopmi−・t、oh*
1lsii )であるト同定した。本菌はトルロプシス
・エツチェルシFRニー1株と命名し、微工研菌寄第6
162号として寄託されている。本発明では、本菌以外
にトルリブシス属に属し、ピラジン化合物分解能を有す
る酵母であれば使用することができる。
次に、)ルロブシス・エッチエルヤニ−ニー1株のピラ
ジン化合物分解能についての実験方法と結果を示す。
実験例 食品より分離された酵母5種、麹菌および乳酸菌12種
について対数増殖期の菌体を用いてピラジンを基質とし
たときの酸素吸収能を測定することによって各菌株のピ
ラジン化合物分解能を比較した。酸素吸収はガルバニタ
イプの酸素電極を用いて基lI[濃度60mMで測定し
た。最大活性を示したトルロプシス・エッチェルシFR
ニー1株を100としたときの相対活性値を第1表に示
す。
第  1  表 トルリプシスΦエッチェルシシRニー1株     1
00%トルロプシス・ベルサテイリス        
   25賃ツカロミセス・ルキt/16 サツカロミセス−セレビシェ            
 3サツカロミ七ス・カールズベルゲンシス     
   3アスペルギルス−オリゼー         
     Oミクロコツカス・ルテウス       
       0ミクロコツカス・パリアンス    
        −ストレプトコッカス・7エカリス 
         Oストレプトコッカス傘フエシφム
          −ストレプトコツカス・リツケフ
エシアンス       0ペデイオコツカス・ベント
ザ七☆ス         Oペディオコッカス・ホマ
リ              0ペデイオコツカス・
−〇フィラス1 ―イコノストック・メンセンチ窒イドス       
 Dラタトバチルス−ファーメンティ        
   0ラタシバチルス・プレヴイス        
     0ラクトバチルス・プランタラム     
       −注)−は阻害を示したものである。
上記の表から明らかなように、トルシブシス・エッチェ
ルシシRニー1株はピラジンに対して最も彊い酸素吸収
能、すなわち分解能を有している。
次に、トルロプシス・エッチェルシシRニー1株の合成
培養基中でのピラジン化合物減少能を調べるため、ピラ
ジン化合物2pPを含有する改fウィッカーハムの合成
培地(グルコース3俤1食塩8襲。
硝酸カリウム04%、pH&5)に木酸を0.1)、+
nemm−101になるように接種し、50”cで静蓋
培養を行なった。
@養濾液より経時的にジクooメタンを用いてピラジン
化合物を抽出し、ガスクロマトグラフィーにより定量し
た(ポリエチレングリコール20Mガラスキャピラリー
カラム40m)。その結果ヲ第2表に示す。
表から明らかなように、木酸の増殖と共にピラジン化合
物は減少し、木酸はピラジン化合物の分解能を有してい
ることが確められた。
第2表 チ 2      t016       ta     
 ta      tl     tpsS     
 Llo       t、8      ta   
   tl      t94     2.58  
     t2      t25    1    
  t66     2.74        tOt
l      1.15    1.6本発明による味
噌の製造法は、原料の仕込み時にトルロプシス属に属し
、ビタジン化合物分解能を有する酵母を添加すること以
外は既知の方法と同様である。この酵母の添加時期や添
加量については特に制限されることはないが、添加時期
については主発酵酵母と同時に添加することが操作上好
ましい。しかし、発酵連中において添加することもでき
る。また、添加量については1o’lW/)原料以上と
すべきであシ、通常社10’〜106個/:原判程度の
割合で接種すればよい。
次に、本発明の実−例を示す。
実施例 大豆3時を118°Cで50分蒸煮し、米t8kgを1
00℃で40分蒸して製麹した。これらを食塩1.3ユ
と共に混合し、これに主発酵酵母であるサツカロミセス
・ルキシATO0429B1株10’l!it/l?’
とトルロプシス・エツチェルシFRニー1株(6f!工
研菌寄第6162号)10s個/?を添加し、6日間1
5℃に置いた後、50°Cで90日間発酵させた。
一方、対照としてサツカロミセス・ルキシムチ0042
981株のみを101個/ff添加して同一条件で味噌
を製造した。
得られた味噌製品のピラジン化合物の分析値を仕込時お
よび対照の分析値と共に第5表に示す。
第  5  表 製品中の化合物濃度(pp−) 膚−メチル2,5−ジメチ 2.6−ジメチ仕込時  
a19   a27   (L14   (L15本発
明製品a07   a04   aO!1   (LD
?対照製品 a18   a22   alo   (
L17この結果から明らかなように、本実・明によって
製造した味噌製品では原料め蒸煮過程で生成したピラジ
ン化合物が約50〜80弧も減少している。
これに対して対照の味噌製品ではこれら化合物は仕込時
よりも備かに減少が見られるのみで、2゜6−シメチル
ビラジンについては逆に増加している。また、仕込み当
初に感じられたこげ奥も本発明による味噌製品では全く
感じられなかったが、対照の味噌製品ではこの臭いが残
存しておシ、香気の改良という点で本発明はすぐれてい
る。なお、その他の一般分析の結果を第4表に示す。表
から明らかなように、本発明により得られる味噌製品線
対照の味噌製品と大差が認められない。したがつて、本
発明によりトルリプシス真に属し、ピラジン化合物分解
能を有する酵母を添加しても味噌製品には何ら悪影響を
与えない。
第  4  表 特許出願人 農林水産省食品総合研究所長代 堆 人 
弁理士 久保1)農 部 260

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) 味噌の製造にあたり、トルロプシス属に属し、ピ
    ラジン化合物分解能を有する酵母を添加することにより
    原料の蒸煮過程で生成するこげ奥を低減させることを特
    徴とする味噌の製造法。 2))ルロプシス属に属し、ピラジン化合物分解能を有
    する酵母が、トルロプシス・エッチェルシシ哀ニー1株
    (微工研菌寄第6162号)である特許請求の範囲第1
    項記載の味噌の製造法。
JP56154162A 1981-09-29 1981-09-29 低こげ臭味「そ」の製造法 Expired JPS5832863B2 (ja)

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