JPS5856245Y2 - ベランダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はベランダに関するものである。

従来のベランダは、現場において枠材を組み合わせて床
枠を形成し、この床枠の上面端縁に前壁パネルと両袖壁
パネルを水平断面コ字形に取付けて形成しているが、部
材数が多いために現場施工が煩雑であり、また、前壁パ
ネルと袖壁パネルを直交状態に連結してベランダコーナ
部を形成しているため、全体の強度も低かった。

したがって、この考案の目的は、現場施工が容易で強度
の高いベランダを提供することである。

この考案の一実施例を図面に示す。

すなわち、このベランダは、図面に示すように、床枠１
の両側後部に一対の側部支柱１２を立設し、水平断面コ
字形の格子パネル２の前壁中央に中央支柱８を取付けて
、その中央支柱８の下部を床枠１の前端面中央部に固定
するとともに、両袖壁後端部１１を両測部支柱１２へそ
れぞれ固定した点に特徴を有する。

詳説すると、建物の布基礎３の室外側にブロック基礎４
を形成し、このブロック基礎４に床枠１の両側を載架し
て固定する。

この場合、ブロック基礎４に植設したボルト５を、床枠
１の両側に設けたボルト孔６に挿通してナツト７を螺着
することにより固定する。

また、格子パネル２を床枠１の前端縁から両側端縁にか
けて立設状態に配置し、中央支柱８の下部に取付けた取
付金具９のボルト孔９ａおよび床枠１の前端面中央に設
けたポル１へ孔１０にボルトを通して、中央支柱８を床
枠１ヘボルト締結するとともに、格子パネル２の両袖壁
後端部１１を両測部支柱１２の各取付部１２ ａへそれ
ぞれ固定する。

また、床材１３は、床枠１上に敷設する。

このように、床枠１．格子パネル２．床材１３の少ない
部材数でベランダを構成できるため、現場施工が容易と
なる。

また、床が枠体構造でかつ格子パネル２がコ字形の一体
構造であるから全体の強度も向上する。

しかも、中央支柱８および両測部支柱１２の３本の支柱
で格子パネル２を支持したため、格子パネル２の取付強
度が大きくなる。

また、格子パネル２の両袖壁後端部１１を外壁ではなく
側部支柱１２へ固定したため、側部支柱１２と外壁間に
雨戸出入空間を形成することもできる。

しかも、格子パネル２のコーナ部１４の形状変化の自在
度も増す（たとえば、図面に示すようにコーナ部１４を
カットしたり、あるいはアールをもたせたりしてテ゛ザ
インを向上できる）。

さらに、ベランダの取付に、Ｂ物の壁や柱を利用する必
要がないため、どこでも容易に施工できる。

以上のように、この考案のベランダによれば、現場施工
が容易で、全体の強度も高く、シかもベランダ壁パネル
の取付強度も大きいという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例の分解斜視図である。 １・・・・・・床枠、２・・・・・・格子パネル（ベラ
ンダ壁パネル）、８・・・・・・中央支柱、１２・・・
・・・側部支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床枠と、この床枠の両側後部に立設した一対の側部支柱
   と、水平断面コ字形でその前壁中央に中央支柱を取付け
   たものでその中央支柱下部を前記床枠の前端中央部に固
   定するとともに両袖壁後端部を前記両測部支柱へそれぞ
   れ固定したベランダ壁パネルとを備えたベランダ。