JPS5855253B2 - 高強力合撚結束紡績糸およびその製造方法 - Google Patents
高強力合撚結束紡績糸およびその製造方法Info
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- JPS5855253B2 JPS5855253B2 JP15413678A JP15413678A JPS5855253B2 JP S5855253 B2 JPS5855253 B2 JP S5855253B2 JP 15413678 A JP15413678 A JP 15413678A JP 15413678 A JP15413678 A JP 15413678A JP S5855253 B2 JPS5855253 B2 JP S5855253B2
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- twisting
- twisted
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
イ1本発明の技術分野
本発明は結束紡績糸による高強力な合撚糸とその製造方
法に関するものであり、さらに詳しくは合撚するに際し
結束構造による撚縮みを少なくし合糸の構造繊維の配列
を正し、強力の利用率を高くした牽切結束紡績糸による
実撚糸とその製造方法に関するものである。
法に関するものであり、さらに詳しくは合撚するに際し
結束構造による撚縮みを少なくし合糸の構造繊維の配列
を正し、強力の利用率を高くした牽切結束紡績糸による
実撚糸とその製造方法に関するものである。
口、従来技術とその問題点
従来の実撚を付与する紡績法に比べ、流体を用いて仮撚
によって繊維を巻付けたり、流体乱流を用いて繊維を交
絡させたり自己の解撚トルクにより2本の糸を交互に撚
って糸としたり、あるいはバインダーによって接着して
糸を形成する等、実撚を与えないで糸を作る方法は高速
による高生産性、工程の大幅な短縮と装置操作の容易性
、ノーリワインド、およびラージパッケージによる精紡
揚り糸の直接出荷、あるいは大幅な省エネルギーシステ
ムである等の数多くの利点を有するため、多方面で精力
的にその開発が進められている。
によって繊維を巻付けたり、流体乱流を用いて繊維を交
絡させたり自己の解撚トルクにより2本の糸を交互に撚
って糸としたり、あるいはバインダーによって接着して
糸を形成する等、実撚を与えないで糸を作る方法は高速
による高生産性、工程の大幅な短縮と装置操作の容易性
、ノーリワインド、およびラージパッケージによる精紡
揚り糸の直接出荷、あるいは大幅な省エネルギーシステ
ムである等の数多くの利点を有するため、多方面で精力
的にその開発が進められている。
特に空気仮撚による結束糸はそのシステムの単純性から
積極的に開発がなされ、すでに7年前に”ROTOFI
L”の商標で米国において商業生産された。
積極的に開発がなされ、すでに7年前に”ROTOFI
L”の商標で米国において商業生産された。
さらに日本においても特公昭53−37932号公報に
見られるように、“ROTOFIL”よりも糸質的に優
れた結束紡績糸を製造し得る装置も提案され、結束紡績
糸は一躍、脚光を浴びるようになった。
見られるように、“ROTOFIL”よりも糸質的に優
れた結束紡績糸を製造し得る装置も提案され、結束紡績
糸は一躍、脚光を浴びるようになった。
結束紡績糸は、素抜けがなくかつ十分な強力を保持する
ためには結束繊維を効果的に主繊維束に巻きつげること
が必要である。
ためには結束繊維を効果的に主繊維束に巻きつげること
が必要である。
結束繊維を、強力を十分に保持するほど強く巻きつげる
と、巻き付き繊維のらせん構造により撚縮みが生ずる。
と、巻き付き繊維のらせん構造により撚縮みが生ずる。
この撚縮みは、結束紡績糸形成に際し、繊維束供給ロー
ラの速度に対し仮撚を付与された後解撚して巻きとられ
るデリベリローラ速度の減速割合で規定される。
ラの速度に対し仮撚を付与された後解撚して巻きとられ
るデリベリローラ速度の減速割合で規定される。
本発明者らの知見によれば、リング紡績糸に近い繊維長
を有する結束紡績糸において、リング紡績糸に対抗しう
る強力を得ようとすれば、その撚縮み率は5%以上が必
要であり、たとえ、リング糸並みはなくてもリワインド
や整経といった後加工工程に耐えうる強力を得ようとす
れば、撚縮み率3%以上はどうしても必要である。
を有する結束紡績糸において、リング紡績糸に対抗しう
る強力を得ようとすれば、その撚縮み率は5%以上が必
要であり、たとえ、リング糸並みはなくてもリワインド
や整経といった後加工工程に耐えうる強力を得ようとす
れば、撚縮み率3%以上はどうしても必要である。
結束紡績糸は、以上に述べた結束による撚縮みと、大部
分の繊維が無撚りであることから、本質的に、合撚糸と
した場合その強力は、リング糸による合撚糸よりも低い
ものとなる。
分の繊維が無撚りであることから、本質的に、合撚糸と
した場合その強力は、リング糸による合撚糸よりも低い
ものとなる。
すなわち、第1表に示すように、単糸の状態では、強力
がリング糸に近いものが双糸、三子糸と合撚糸にすると
リング糸と同じ撚数(撚係数に=90)においてはその
強力はリング糸の70〜75%しかなく、高強力を必要
とする分野、たとえば産業資材用途(ロープ、帆布、製
袋用縫糸、コーム引布なと)、縫糸等に使用することは
非常にむずかしい。
がリング糸に近いものが双糸、三子糸と合撚糸にすると
リング糸と同じ撚数(撚係数に=90)においてはその
強力はリング糸の70〜75%しかなく、高強力を必要
とする分野、たとえば産業資材用途(ロープ、帆布、製
袋用縫糸、コーム引布なと)、縫糸等に使用することは
非常にむずかしい。
また本発明にかかる類似技術として本出願人は既に特願
昭53−81966号を提案しているが、かかる先行例
は下撚と同方向の上撚をかげるものであるので、実際に
は■解ネントルク(ビリ)が大きくなり、糸蒸しセット
が不可欠となる。
昭53−81966号を提案しているが、かかる先行例
は下撚と同方向の上撚をかげるものであるので、実際に
は■解ネントルク(ビリ)が大きくなり、糸蒸しセット
が不可欠となる。
■得られた合撚糸は単糸と同じ結束繊維の方向性を示す
ため、外観品が悪い、という2つの欠点を有する。
ため、外観品が悪い、という2つの欠点を有する。
そして前記■の欠点は、糸蒸しセットによるパッケージ
内の内外層の収縮ムラが出易く、不均一な糸条となり易
く、かつコスト高となり、また■の欠点は、縫糸等外観
に表われる製品には適さないという不都合を有していた
。
内の内外層の収縮ムラが出易く、不均一な糸条となり易
く、かつコスト高となり、また■の欠点は、縫糸等外観
に表われる製品には適さないという不都合を有していた
。
ハ0本発明の目的
本発明者らは、上記の如き問題点に鑑み、結束紡績糸に
よる高強力な実撚糸を得るべく、結束紡績糸自体の構造
や撚糸の構造について鋭意検討を重ねた結果、本発明の
高強力実撚糸とその製造方法に到達したものである。
よる高強力な実撚糸を得るべく、結束紡績糸自体の構造
や撚糸の構造について鋭意検討を重ねた結果、本発明の
高強力実撚糸とその製造方法に到達したものである。
より具体的には、単糸の状態では撚縮率が3%以上ある
結束紡績糸を、高張力をかげた後、または高張力下で実
撚合撚することにより、合撚糸における撚縮率を3%未
満となし、構成単繊維の平行度を上げて強力利用率を高
め、高強力糸を得ることにある。
結束紡績糸を、高張力をかげた後、または高張力下で実
撚合撚することにより、合撚糸における撚縮率を3%未
満となし、構成単繊維の平行度を上げて強力利用率を高
め、高強力糸を得ることにある。
さらには糸蒸しセットを不要とし製造コストを安くし、
かつ外観品位の優れた糸条を提供するにある。
かつ外観品位の優れた糸条を提供するにある。
二0本発明の構成
本発明は次の構成からなる。
(1)合撚された結束紡績糸において、該合撚結束紡績
糸は結束繊維の巻き付き方向と実撚の合撚方向とが逆方
向の構造を有し、かつ単糸の結束による撚率縮は3%未
満であり、さらに撚係数Kが下WQa)式の範囲である
ことを特徴とする高強力合撚結束紡績糸。
糸は結束繊維の巻き付き方向と実撚の合撚方向とが逆方
向の構造を有し、かつ単糸の結束による撚率縮は3%未
満であり、さらに撚係数Kが下WQa)式の範囲である
ことを特徴とする高強力合撚結束紡績糸。
(2) ドラフトされた短繊維束なニップ供給し、次
いで仮撚ボルテクスノズルを用いて短繊維束に仮ヨリを
付与して結束紡績糸となし、次いで該結束紡績糸を複数
本用いて実撚合撚するに際し、合撚以前の段階で糸張力
を0.3P/d以上かげ、かつ撚係数Kを下記式(a)
の範囲となし、しかも前記仮撚ボルテクスノズルの旋回
方向と同方向に実撚合撚を旋すことを特徴とする高強力
合撚結束紡績糸の製造方法。
いで仮撚ボルテクスノズルを用いて短繊維束に仮ヨリを
付与して結束紡績糸となし、次いで該結束紡績糸を複数
本用いて実撚合撚するに際し、合撚以前の段階で糸張力
を0.3P/d以上かげ、かつ撚係数Kを下記式(a)
の範囲となし、しかも前記仮撚ボルテクスノズルの旋回
方向と同方向に実撚合撚を旋すことを特徴とする高強力
合撚結束紡績糸の製造方法。
ただし
本発明において合撚とは、2子、3子等の通常の合撚糸
をいう。
をいう。
結束紡績糸とは、ドラフトされた短繊維束をニップ供給
して仮撚ボルテクスノズルで旋回流を与えつつ糸形成を
行なったもので、芯繊維束がほぼ平行配列、鞘繊維が糸
条の表面を捲回結束した紡績糸をいう。
して仮撚ボルテクスノズルで旋回流を与えつつ糸形成を
行なったもので、芯繊維束がほぼ平行配列、鞘繊維が糸
条の表面を捲回結束した紡績糸をいう。
また本発明の合撚糸は、前記表面捲回結束繊維の巻き付
き方向と実撚合撚(上ヨリ)の方向とが逆であることが
必要である。
き方向と実撚合撚(上ヨリ)の方向とが逆であることが
必要である。
これは巻き付き結束繊維を解ヨリすることにより、糸の
長さ方向にできるだけ長く伸ばし強力利用率を高めるう
えにおいて必要である。
長さ方向にできるだけ長く伸ばし強力利用率を高めるう
えにおいて必要である。
もし逆方向に合撚すると、加熱の撚縮みにより強力利用
率は低下する傾向となる。
率は低下する傾向となる。
また本発明においては、結束繊維の巻き付き方向の解ヨ
リ方向に合撚するので、単糸はストレート状となり、外
観品位は良好となるばかりでなく、糸蒸しセットも不要
となる利点がある。
リ方向に合撚するので、単糸はストレート状となり、外
観品位は良好となるばかりでなく、糸蒸しセットも不要
となる利点がある。
また本発明においては合撚糸を構成する単糸の撚縮率は
3%未満であることが必要である。
3%未満であることが必要である。
構成単繊維の平行度を上げ、強力利用率を高め、高強力
化するためである。
化するためである。
更に撚係数には前記a)式の範囲とすることが必要であ
る。
る。
合撚糸として強力の高いものを得るためである。
次に本発明方法について説明する。
本発明方法においては実撚合撚以前(以前とは合撚時お
よびそれよりも前の工程を示す)で糸張力を0.3S’
/d以上かげることが必要である。
よびそれよりも前の工程を示す)で糸張力を0.3S’
/d以上かげることが必要である。
前記結束繊維の巻き付きによる拘束力を破壊せしめ、構
成繊維の平行度を上げるためである。
成繊維の平行度を上げるためである。
また合撚方向は、仮撚ボルテクスノズルの旋回方向と同
方向にすることも必要である。
方向にすることも必要である。
これは第1番目の発明の要件の結束繊維の巻き付き方向
と実撚の合撚方向を逆方向とするためである。
と実撚の合撚方向を逆方向とするためである。
すなわち結束紡績においては仮撚ボルテクスノズルの旋
回方向と逆方向に結束繊維が巻きつくため、これを解ネ
ンし、繊維の平行度を上げるためである。
回方向と逆方向に結束繊維が巻きつくため、これを解ネ
ンし、繊維の平行度を上げるためである。
本発明において結束紡績糸とはいかなるものであっても
よいが、好ましくは長いステーブル繊維と短いステーブ
ル繊維が混在するものである。
よいが、好ましくは長いステーブル繊維と短いステーブ
ル繊維が混在するものである。
強力が高くできるからである。
かかる長短混在ステーブル繊維は牽切方式により容易に
得ることができる。
得ることができる。
ホ1本発明の作用効果
以下図面を用いて説明する。
本発明に用いる結束紡績糸の好ましい製造工程は、例え
ば第1図によって得られる。
ば第1図によって得られる。
すなわち、第1図に示される牽切結束紡績システムにお
いて、収縮ケンス1から引き出され整トウゾーン2で整
トウされたトウ3は牽切フィードローラー4によって牽
切ゾーンに供給され、フィードローラ4よりも高速で回
転する牽切ローラ5によって牽切されてステーブルとな
り、クレードル6を有するドラフトゾーンにおいて繊維
移送エプロン8をかげであるドラフトローラ7によって
適当な太さにドラフトされる。
いて、収縮ケンス1から引き出され整トウゾーン2で整
トウされたトウ3は牽切フィードローラー4によって牽
切ゾーンに供給され、フィードローラ4よりも高速で回
転する牽切ローラ5によって牽切されてステーブルとな
り、クレードル6を有するドラフトゾーンにおいて繊維
移送エプロン8をかげであるドラフトローラ7によって
適当な太さにドラフトされる。
引き続いてドラフトされて所定の太さとなったフリース
は先端開口ローラ9とドラフトローラ7にかげられた移
送エプロンバンド8と仮撚ボルテクスノズル10からな
る糸形成ゾーンにおいて供給されるフリースに仮撚作用
が付与されるとともに、周辺繊維が移送エプロンバンド
8によって乱されたり吹き飛ばされることなしに移送さ
れ、解撚時に巻きついて結束繊維を形成し、結束紡績糸
11となってデリベリローラ12によって引き出され、
パッケージ13に巻きとられるのであるが、このとき、
撚縮み率はドラフトローラ7の速度に対するデリベリロ
ーラ12の減速率となる。
は先端開口ローラ9とドラフトローラ7にかげられた移
送エプロンバンド8と仮撚ボルテクスノズル10からな
る糸形成ゾーンにおいて供給されるフリースに仮撚作用
が付与されるとともに、周辺繊維が移送エプロンバンド
8によって乱されたり吹き飛ばされることなしに移送さ
れ、解撚時に巻きついて結束繊維を形成し、結束紡績糸
11となってデリベリローラ12によって引き出され、
パッケージ13に巻きとられるのであるが、このとき、
撚縮み率はドラフトローラ7の速度に対するデリベリロ
ーラ12の減速率となる。
このようにして得られる牽切結束紡績糸は、第2図にそ
の外観概要を示すように数本の結束繊維が大部分の無撚
の主繊維束に巻きついた構造をしている。
の外観概要を示すように数本の結束繊維が大部分の無撚
の主繊維束に巻きついた構造をしている。
すなわち、結束紡績はらせん状の実撚構造であり、その
ために撚縮みが生じる。
ために撚縮みが生じる。
したがって、結束紡績糸を用いた実撚糸の強力を向上せ
しめるには、結束構造による繊維束の蛇行をできる限り
小さくすることが必要であり、このためには撚縮み率を
小さくすることが必要である。
しめるには、結束構造による繊維束の蛇行をできる限り
小さくすることが必要であり、このためには撚縮み率を
小さくすることが必要である。
しかし単に撚縮み率だけを下げたのでは、例えば第3図
のとおりとなる。
のとおりとなる。
同図は20S(細番手)の牽切結束紡績糸の撚縮み率と
強力の関係を例示したものである。
強力の関係を例示したものである。
同図において、撚縮み率が2.8%と3%を下まわると
強力は8001と約20%低下し、さらに撚縮み率2%
では半分近くにまで減少する。
強力は8001と約20%低下し、さらに撚縮み率2%
では半分近くにまで減少する。
これは、全体の強力レベルが低くなるのに加え、素抜げ
数が格段と増大し平均値を大きく下げるためである。
数が格段と増大し平均値を大きく下げるためである。
したがって、単糸の状態で3%未満の低撚縮み率のもの
を得るのは難しい。
を得るのは難しい。
そこで合撚という手段がどうしても必要となる。
本発明において、実撚の合撚糸を構成している各単糸の
結束による撚縮み率は実質的に3%未満好ましくは2%
以下である。
結束による撚縮み率は実質的に3%未満好ましくは2%
以下である。
かかる撚糸直前の高張力は第4図に示したような方法で
与えられる。
与えられる。
本発明者らの知見では、該張力は一般に0.3S’/d
以上とするのがよい。
以上とするのがよい。
第4図において、糸パツケージ14 、14’から引出
された糸15 、15’はガイド16等により合糸17
となり、フィードローラー18とデリベリ−ローラー1
9からなる牽伸部へ導かれる。
された糸15 、15’はガイド16等により合糸17
となり、フィードローラー18とデリベリ−ローラー1
9からなる牽伸部へ導かれる。
デリベリ−ローラー19はフィードローラー18よりも
0.2〜5.0%、好ましくは0.5〜2.0%高速で
回り、糸は結束繊維による拘束を破って実質的に3%未
満の低撚縮みの結束紡績糸となる。
0.2〜5.0%、好ましくは0.5〜2.0%高速で
回り、糸は結束繊維による拘束を破って実質的に3%未
満の低撚縮みの結束紡績糸となる。
この低撚縮み結束紡績糸は結束繊維による効果がある程
度失われているために素抜けし易いので、直ちに連続し
てスネルガイド20、トラベラ−21,リング22、木
管23からなるリング撚糸機で加熱され合撚糸とするこ
とが好ましい。
度失われているために素抜けし易いので、直ちに連続し
てスネルガイド20、トラベラ−21,リング22、木
管23からなるリング撚糸機で加熱され合撚糸とするこ
とが好ましい。
本発明において、撚方向は前述の通り結束繊維の巻き付
き方向とは逆の方向になるようにする。
き方向とは逆の方向になるようにする。
また、撚数についてもより好ましい範囲があり、強力を
有効に発揮するためには本発明者らの知見によれば、第
5図に例示したようにメートル番手表示2/34番(細
番手2O8/2)においては310〜350t/rrL
1最も好ましくは30t/m前後、撚係数にでに=75
〜85、最も好ましくはに=80前後である。
有効に発揮するためには本発明者らの知見によれば、第
5図に例示したようにメートル番手表示2/34番(細
番手2O8/2)においては310〜350t/rrL
1最も好ましくは30t/m前後、撚係数にでに=75
〜85、最も好ましくはに=80前後である。
これは、リング糸での一般に好ましい範囲とされる値に
比べ10%以上低いものである。
比べ10%以上低いものである。
また、メートル番手表示3/34番(細番手2 O8/
2 )については、好ましい範囲は245〜280t/
rrL1最も好ましくは260t/m前後である。
2 )については、好ましい範囲は245〜280t/
rrL1最も好ましくは260t/m前後である。
これらの知見をもとに、本発明の高強力実撚糸において
、各合糸数における合撚糸の最適な撚数の範囲は合糸本
数の増加とともに減少し、合糸数をn本とすれば、撚係
数にで、前1Qa)式の範囲である。
、各合糸数における合撚糸の最適な撚数の範囲は合糸本
数の増加とともに減少し、合糸数をn本とすれば、撚係
数にで、前1Qa)式の範囲である。
ちなみに、第6図は20S(細番手)についての最適な
撚係数範囲と合糸本数との関係を示すものであり、 が最高強力を与え、 が最高強力の95%以上の有効な強力を与える範囲であ
る。
撚係数範囲と合糸本数との関係を示すものであり、 が最高強力を与え、 が最高強力の95%以上の有効な強力を与える範囲であ
る。
本発明の実撚糸を製造するに際して、前述の結束繊維の
拘束力を破壊せしめる高張力は第4図に例示したものの
ほか、さらに一般のリング撚糸機においてトラベラ−と
して重いものを使用することによっても、このような高
張力を与えることが容易に可能である。
拘束力を破壊せしめる高張力は第4図に例示したものの
ほか、さらに一般のリング撚糸機においてトラベラ−と
して重いものを使用することによっても、このような高
張力を与えることが容易に可能である。
すなわち、撚糸時に該張力を付与する態様である。
第7図は、本発明方法で付与した張力と得られる合撚糸
の糸強度の関係を例示したものである(細番手2O8/
3、K=69 ’)。
の糸強度の関係を例示したものである(細番手2O8/
3、K=69 ’)。
同図かられかるように、加熱張力が通常の撚糸張力であ
る1001以下では、張力いかんによらず糸強度はほぼ
変わらないが、1411以上になると増加しはじめ26
0Pで飽和状態となる。
る1001以下では、張力いかんによらず糸強度はほぼ
変わらないが、1411以上になると増加しはじめ26
0Pで飽和状態となる。
この時の強度は低張力時に比べ10%も向上している。
この場合の合撚糸を解撚した結束糸単糸は繊維を蛇行を
トレースして長さを測定したところ、撚縮み率1.4%
と非常な低撚縮みであり、糸目体は部分的に結束繊維の
結束効果が失われ、素抜げ易いものであった。
トレースして長さを測定したところ、撚縮み率1.4%
と非常な低撚縮みであり、糸目体は部分的に結束繊維の
結束効果が失われ、素抜げ易いものであった。
なお、加熱張力を一方的に大きくすると、結束糸内の主
繊維束に塑性変形が生じ強力は逆に低下する傾向にある
。
繊維束に塑性変形が生じ強力は逆に低下する傾向にある
。
以下、実施例により本発明の具体的構成、効果について
説明をする。
説明をする。
実施例 1
第1図に示す方法を用いてポリエステル1.6d1平均
繊維長115mm、撚縮み率6.0%の牽切結束紡績糸
2O8を2本合糸しくつまりメートル表示で2/34番
)、従来リング撚糸と同じ方法で、すなわち撚数3so
t/m(撚係数に=90)、撚糸張力6oz(約0.2
P/d ) Kテ加熱L2O8/2を得た(比較例2
)。
繊維長115mm、撚縮み率6.0%の牽切結束紡績糸
2O8を2本合糸しくつまりメートル表示で2/34番
)、従来リング撚糸と同じ方法で、すなわち撚数3so
t/m(撚係数に=90)、撚糸張力6oz(約0.2
P/d ) Kテ加熱L2O8/2を得た(比較例2
)。
この時の強力は1.98kgLかなく、従来リング糸(
比較例1)の約80%の強力しかなかった。
比較例1)の約80%の強力しかなかった。
この際の分解した単糸における繊維の撚縮み率は5.9
%であった。
%であった。
また、従来法と同じ撚糸法で撚数を、
を満足する最適数の340 t/mを加えた場合でも強
力は2.22kgと従来リング糸の89%しかなかった
(比較例3)。
力は2.22kgと従来リング糸の89%しかなかった
(比較例3)。
一方、本発明の第4図に示す方法において、張力を15
OL?(約0.5f/d)かけ、続いて撚数340 t
/m (K=81 )(実撚方向は仮撚ポルチフスノズ
ルの旋回方向と同方向)をかげて本発明の合撚糸を得た
。
OL?(約0.5f/d)かけ、続いて撚数340 t
/m (K=81 )(実撚方向は仮撚ポルチフスノズ
ルの旋回方向と同方向)をかげて本発明の合撚糸を得た
。
この糸の強力は2.46 kgと従来リング糸と同レベ
ルの強いものであり、また外観も結束の蛇行構造による
凹凸はほとんどなく糸目体もしなやかなものであった。
ルの強いものであり、また外観も結束の蛇行構造による
凹凸はほとんどなく糸目体もしなやかなものであった。
本発明の撚糸を解撚し、単糸状態にし単糸における繊維
配列から撚縮み率を求めると1.8%であった。
配列から撚縮み率を求めると1.8%であった。
以上をまとめた結果が、下記第2表である。
実施例 2
ポリエステルトウから牽切(2,1dX1251rLr
ILv)結束紡績によ’)16Sの牽切結束紡績糸を得
た。
ILv)結束紡績によ’)16Sの牽切結束紡績糸を得
た。
これを3本合糸し太番用トラベラを用い、加熱張力3o
of(o、3P/d)と非常な高張力を加え撚数234
t/m(K=78)にて加熱し16S/3の三子糸を得
た。
of(o、3P/d)と非常な高張力を加え撚数234
t/m(K=78)にて加熱し16S/3の三子糸を得
た。
この時の強力は4.48に9あり、従来撚糸法によるリ
ング紡績糸16 S/3 (2,1dX 128mmV
、上撚数260t/m、に=87 )の強力4.50k
yと比べ何ら遜色のない高強力のものであり外観品位も
優れていた。
ング紡績糸16 S/3 (2,1dX 128mmV
、上撚数260t/m、に=87 )の強力4.50k
yと比べ何ら遜色のない高強力のものであり外観品位も
優れていた。
該撚糸を解撚、分解し単糸中における繊維配列から撚縮
み率を測定したところ1.7%であり、合撚前の6.0
%から比べると繊維の平行度は顕著に向上していた。
み率を測定したところ1.7%であり、合撚前の6.0
%から比べると繊維の平行度は顕著に向上していた。
一方、該牽切結束紡績糸をリング糸と同じ条件で撚糸し
たものの強力は3.86kgLかなかった。
たものの強力は3.86kgLかなかった。
さらに同じ撚数で加熱張力を300fよりも大きくした
ものについても強力は4.10kyとリング糸の約90
%しかなかった。
ものについても強力は4.10kyとリング糸の約90
%しかなかった。
また、リング糸を高張力下で撚糸したものは強力の増加
はほとんどな(、むしろ低下傾向であった。
はほとんどな(、むしろ低下傾向であった。
第1図は、本発明の好ましい牽切結束紡績糸の製造工程
の1例を示す工程概略図である。 第2図は、結束紡績糸の外観概要を示したものである。 第3図は、牽切結束紡績糸の撚縮み率と強力の関係を例
示(20Sの場合)したグラフである。 第4図は、本発明方法を実施する方法の1例を示す工程
概略図である。 第5図は、本発明実撚糸における撚数と強力の関係を例
示(2O8/2.2 O8/3の場合)したものである
。 第6図は本発明実撚糸における合糸本数と最適撚係数範
囲の関係を例示(2O8/2の場合)したものである。 第7図は、本発明方法で付与した張力と得られる合撚糸
の糸強度との関係を例示(20/3、K=69の場合)
したものである。 1:収納ケンス、2:整トウゾーン、3:トウ、4:牽
切フィードローラ、5:牽切ローラ、6:クレードル、
7:ドラフトローラ、8:繊維移送エプロン、9:先端
開口ローラ、10:仮撚ボルテクスノズル、11:結束
紡績糸、12:デリベリ−ローラ、13:パッケージ、
14,14’:糸パツケージ、15,15’:糸、16
二合糸ガイド、17:合糸、18:フィードローラ、1
9:デリベリ−ローラ、20ニスネルガイド、21ニド
ラベラー 22:リング、23:木管。
の1例を示す工程概略図である。 第2図は、結束紡績糸の外観概要を示したものである。 第3図は、牽切結束紡績糸の撚縮み率と強力の関係を例
示(20Sの場合)したグラフである。 第4図は、本発明方法を実施する方法の1例を示す工程
概略図である。 第5図は、本発明実撚糸における撚数と強力の関係を例
示(2O8/2.2 O8/3の場合)したものである
。 第6図は本発明実撚糸における合糸本数と最適撚係数範
囲の関係を例示(2O8/2の場合)したものである。 第7図は、本発明方法で付与した張力と得られる合撚糸
の糸強度との関係を例示(20/3、K=69の場合)
したものである。 1:収納ケンス、2:整トウゾーン、3:トウ、4:牽
切フィードローラ、5:牽切ローラ、6:クレードル、
7:ドラフトローラ、8:繊維移送エプロン、9:先端
開口ローラ、10:仮撚ボルテクスノズル、11:結束
紡績糸、12:デリベリ−ローラ、13:パッケージ、
14,14’:糸パツケージ、15,15’:糸、16
二合糸ガイド、17:合糸、18:フィードローラ、1
9:デリベリ−ローラ、20ニスネルガイド、21ニド
ラベラー 22:リング、23:木管。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合撚された結束紡績糸において、談合撚結束紡績糸
は結束繊維の巻き付き方向と実撚の合撚方向とが逆方向
の構造を有し、かつ単糸の結束による撚縮み率は3%未
満であり、さらに撚係数Kが下記(a)式の範囲である
ことを特徴とする高強力合撚結束紡績糸。 ただし n:合糸本数 Sm:糸のメートル番手 T:撚数(t/m) T=にン爵; 2 結束紡績糸を構成する短繊維が、長い繊維長と短い
繊維長の繊維から構成されていることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の高強力合撚結束紡績糸。 3 ドラフトされた短繊維束をニップ供給し、次いで仮
撚ボルテクスノズルを用いて短繊維束に仮ヨリを付与し
て結束紡績糸となし、次いで該結束紡績糸を複数本用い
て実撚合撚するに際し、合撚以前の段階で糸張力を0.
3f/d以上かげ、かつ撚係数Kを下記式(a)の範囲
となし、しかも前記仮撚ボルテクスノズルの旋回方向と
同方向に実撚合撚を施すことを特徴とする高強力合撚結
束紡績糸の製造方法。 ただし n:合糸係数 Sm:糸のメートル番手 T:撚数(t/m) T=KA片 4 ドラフトされた短繊維束が、トウを牽切して得たも
のであることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
高強力合撚結束紡績糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15413678A JPS5855253B2 (ja) | 1978-12-15 | 1978-12-15 | 高強力合撚結束紡績糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15413678A JPS5855253B2 (ja) | 1978-12-15 | 1978-12-15 | 高強力合撚結束紡績糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5584430A JPS5584430A (en) | 1980-06-25 |
JPS5855253B2 true JPS5855253B2 (ja) | 1983-12-08 |
Family
ID=15577670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15413678A Expired JPS5855253B2 (ja) | 1978-12-15 | 1978-12-15 | 高強力合撚結束紡績糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5855253B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59134473A (ja) * | 1983-01-22 | 1984-08-02 | 株式会社クボタ | エンジン駆動式ヒ−トポンプユニツト |
-
1978
- 1978-12-15 JP JP15413678A patent/JPS5855253B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59134473A (ja) * | 1983-01-22 | 1984-08-02 | 株式会社クボタ | エンジン駆動式ヒ−トポンプユニツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5584430A (en) | 1980-06-25 |
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