JPS5855203B2 - 鉄−コバルト合金強磁性粉末の製造方法 - Google Patents

鉄−コバルト合金強磁性粉末の製造方法

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JPS5855203B2
JPS5855203B2 JP54091701A JP9170179A JPS5855203B2 JP S5855203 B2 JPS5855203 B2 JP S5855203B2 JP 54091701 A JP54091701 A JP 54091701A JP 9170179 A JP9170179 A JP 9170179A JP S5855203 B2 JPS5855203 B2 JP S5855203B2
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素彦 吉住
大介 渋田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄−コバルト合金強磁性粉末の新規な製造方法
に関する。
磁気記録用微粉末材料としての針状強磁性金属もしくは
合金粉末は、従来の酸化物系のものに比して磁気特性に
おいて数倍すぐれているため、今後、高密度、高感度記
録体への用途が広がるものと思われる。
現在、針状強磁性金属もしくは合金微粉末の有望とされ
る製造方法としては、経済性、装置、製品である粉末の
取り扱いなどから考えて、ゲータイトを出発材料とする
鉄酸化物もしくは、該酸化物と他の金属酸化物との複合
体を気体還元剤によって低温で還元する方法である。
鉄酸化物とニッケル、コバルト等の酸化物との複合体を
得て、これを還元して合金粉末を得る場合には、 1、還元後の合金化による磁気特性の向上2、還元後の
合金化による粉末の耐酸化性の向上。
3、酸化物の気体還元剤による還元速度の増加。
などの効果があるが、複合体生成の方法になお問題があ
る。
気体還元剤による低温(350〜500℃)還元法にお
ける出発物質としての針状鉄水酸化物であるゲータイト
(αFe00H)とニッケル、コバルト等の金属の水酸
化物の複合体の形成方法としては、例えばコバルトにつ
いていえば、 ■、硫酸第−鉄(FeS04−7H20)と硫酸第一コ
バルト(Co S 04・7 H2O)の混合水溶族に
アルカリ水溶液を添加し、水酸化第一鉄と水酸化第一コ
バルトのコロイド状の共沈を生成させ、60°C以下の
温度で空気もしくは酸素ガスなどの気体状酸化剤を吹き
込んでコバルトを含有したゲータイトを得るいわゆる共
沈法。
(この場合は複合体ではない。
)2、硫酸第一鉄にアルカリ水溶液を加え、空気などの
気体酸化剤を吹き込んで、いったん針状ゲ−タイトを生
成させる。
この針状ゲータイトをFe2+イオンとCoz+イオン
を含む混合水溶液中に分散し、次いで前記の酸化を継続
して、先のゲ゛−タイトの表面にコバルトを含むゲータ
イトの針状結晶をエピタキシアルに成長させる、いわゆ
るエピタキシアル法。
3、硫酸第一鉄水溶液にアルカリ水溶液を加え、空気を
吹き込んで、針状ゲータイトを得て、十分にろ別、洗浄
し、これを硫酸第一コバルト水溶液に懸濁させ、アルカ
リ水溶液を徐々に加えて、硫酸第一コバルトの加水分解
によって析出する微細な球状の水酸化第一コパル) (
Co(OH4)をゲータイト表面に吸着させるアルカリ
中和法。
が知られている。
然しなから、第1の方法は、鉄−コバルト両イオンの混
合水溶液から沈殿させられるためにマグネタイトが容易
に生成する。
これを防止するために、アルカリ添加量の増加、酸化処
理温度の低下等の配慮が必要のみならず、このために得
られるゲータイトも極めて微細となって、固液分離が困
難になる欠点がある。
第2の方法は、エピタキシアル成長の際には第1の方法
と同様に鉄とコバルトの両イオンの混合溶液から沈殿す
るため、マグネタイトが生成しゃする欠点がある。
第3の方法は、最初に生成する針状ゲータイトを1別洗
浄する必要があるため操作が煩雑で時間を要する。
本発明によれば針状ゲータイト粒子の表面に微細なCo
(OH)aが付着した水酸化鉄水酸化コバルト(m)複
合体を得、これを水素還元してFe−C。
合金粉末を製造する方法が提供される。
本発明の方法は第一鉄塩溶液にアルカリ水溶液を加えて
水酸化鉄を生成させ、酸素含有気体を接触させてこれを
完全にゲータイト(αFe00H)に転化した後に、第
一コバルトイオンを供給し、さらに酸素含有気体と接触
させることにより、前記ゲータイト結晶(粒子)の表面
に水酸化第二コバルトを付着させ、かくして得られるゲ
ータイト水酸化第二コバルト複合体を加熱して酸化物複
合体に転化し、これを水素還元することからなる。
ゲータイト結晶に水酸化第二コバルトが付着した複合体
は今日まで知られていない。
使用される第一鉄塩は、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、等測
れの鉱酸の塩であってもよいが、入手容易性、価格、安
定性等から硫酸第一鉄が最も使いやすい。
使用するアルカリも、鉄の水酸化物を生成するものなら
、何でもよいのであるが、実際には水酸化すl−IJウ
ムが使用される。
酸素含有気体とは酸素および酸素を不活性な気体で希釈
したもめを意味し、実際には空気である。
工場の条件によってはチッ素で希釈した酸素などが使用
される場合もあろう。
第一コバルトイオン源としてはコバル1−(II)の種
種の鉱酸塩、有機酸塩を使用し得るが、塩化物、硝酸塩
、就中硫酸塩が使い易い。
第−鉄塩水溶族の濃度は0.05モル/l〜2モル/l
好ましくは0.1モル/l−0,5モル/lである。
アルカリ水溶液の濃度は鉄塩濃度に対応するものである
反応系に酸素含有気体を反応系に吹き込んで鉄水酸化物
を完全にゲータイトに転化してから、コバルト塩溶液を
加える。
加えられるコバルトイオンの量はFeに対してCo/F
e十C。
のモル分率で50%以下が好ましい。
使用するコバルト塩溶液の濃度も鉄塩水溶液の濃度に対
応する。
コバルトイオンを加えると添加直後は水酸化第一コバル
ト(Co(OH)2)が生成するが60°C以下好まし
くは40〜55℃に加温して酸素含有気体の吹き込みを
続けると酸化されて微細な褐色の水酸化第二コバル)(
Co(OH)a )がゲータイト結晶の表面に均一に付
着する。
(このことは本発明者等によって見出された。
)本法によれば前述した1、2の方法と異り、あらかじ
め完全にゲータイトが生成しているため、コバルト(I
I)イオンを添加後、マグネタイトの生成もなく、シか
ももとのゲータイトの大きさを保たせることができ、生
成した粒子(結晶)の1別も容易であり取り扱い易い。
また3の方法と異り、途中でゲータイトを取り出すこと
もなく、始めの溶液中のまま連続して行えるため簡単に
コバルトを含有させることができる。
ゲータイトの生成ば0H−1/Fe2+モル比を4以上
、溶液の温度が40〜55℃において空気または酸素ガ
スにより酸化を行えば、長軸0.5μ以上の均一なもの
が生成することが判明した。
またこのゲータイトか生成した後第−コバルトイオン水
溶液を添加した時、水酸化第一コバルト(Co (OH
) 2 )から水酸化第二コバルト(Co (OH)g
)への酸化は、初めのOH’ /Fe2+モル比か
4以上であればpHはほぼ14近くとなり空気または酸
素カスにより酸化が行えることが判明した。
生成した水素化第二コバルト(Co (OH) 3)
はもとのゲータイト表面上に小さな粒子となって付着し
生成するが、コバルトイオン添加量が多くなると、水酸
化第二コバルト(Co (OH) s:)が独立して集
って生成する。
即ちCo/F e +Coモル%で50モル%以下あれ
ばゲータイト表面にのみ生成することがわかった。
このようにして得た水酸化第二コバルト (Co (OH) 3)付着ゲータイトからコバルト−
鉄合金粉末を得ることは水素還元によって行うことがで
きる。
まずコバルトと鉄との相互の抗散を容易にするため水酸
化第二コバルト付着ゲータイトを空気中で500〜SO
O℃の温度範囲内で加熱し、コバルト−鉄複合酸化物を
生成させる。
この粉末を水素中で350〜500℃の間の温度におい
て加熱することによりコバルト−鉄合金粉末を得ること
ができる。
実施例 1 硫酸第一鉄(FeSO4・7H20)278gを水21
に溶解し、これに水酸化ナトリウム160gを水21に
溶解した溶液を加えた。
ただちに水酸化第一鉄(F e (OH) 2)のコロ
イドが生成するが、温度を40℃に保ち微細な気泡状と
なった空気を11/分の速度で流した。
約3時間後、水酸化第一鉄(F e (OH) 2:)
が空気により完全に酸化されゲータイトが生成すること
が酸化還元滴定分析によって確認された。
この後、硫酸第一コバルト(C08O4−7H2O)
1.5.9を水500CC,に溶解した溶液を加え、更
に温度を40℃に保持し空気酸化を続けた。
約2時間抜水酸化第−コバルト(Co (OH) 2)
が水酸化第二コバルト(Co (OI()3)に酸化さ
れた。
沈殿を1別乾燥して得られる粉末は微細な水酸化第二コ
バルト(Co (OH’) a)がゲータイト表面上に
付着している長軸0.7μ、短軸0.1μの針状結晶で
あった。
この粉末を500’Cで空気中において焼成後還元炉に
入れ水素を11/分流しなから400°Cで5時間加熱
した。
生成した粉末はコバルトを5モル%含む鉄−コバルト合
金粉末であり7KOeにおける磁化は195emu/L
抗磁力12000eであった。
実施例 2 硫酸第一鉄278gを水21に溶解し、これに水酸化ナ
トリウム320gを水21に溶解した溶液を加えた。
温度を50℃に保ち気泡状空気を11/分の速度で流し
た。
ゲータイトの生成後硫酸第一コパルl−14gを含んだ
水溶液11を加え温度を50℃に保持し空気酸化を続け
た。
生成粉末を700℃で空気中で焼成後還元炉に入れ、水
素を11/分で流しなから400°Cで5時間加熱を行
なった。
生成した粉末はコバルトを30モル%含む鉄−コバルト
合金粉末であり、7KOeにおける磁化は185 em
u / 9抗磁力11000eであった。
比較例 1 (従来法−2) 硫酸第一鉄278gを水21に溶解し、これに水酸化ナ
トIJウム320gを水21に溶解した溶液を加えた。
温度を50℃に保ち、空気をIl/分の速度でバブルし
て生成したゲータイトを捕集し、硫酸第一鉄20g、硫
酸第一コバルト20gを含む11の溶液中に分散し、バ
ブリングを3時間継続した。
かくして得られたエピタキシアル複合体を実施例2と同
様に処理して鉄−コバルト合金粉末を得た。
この粉末の磁性特性は7KOeで磁化は160emu/
g抗磁力10500eであった。
この生成物は磁化の値が本発明方法の生成物に比して低
い。
このことは本発明の製品ではコバルトがよく基体の鉄と
合金化しており遊離したコバルトが少ないのに対し、比
較例生成物は合金化が完全でないことに基づく。
比較例 2 (従来法−3) 硫酸第一鉄278gを水21に溶解し、これに水酸化す
l−IJウム320gを水21に溶解した溶液を加えた
温度を50℃に保ち、空気をIA’/分の速度でバブル
して生成したゲータイトをf別洗浄し、硫酸第一コパル
l−4,9を含む水溶液中に懸濁し、1モル/lの濃度
の水酸化ナトリウム溶液を溶液のpHが10になるまで
加えて水酸化コバルト(■)を生成させる。
このようにして得られた沈殿を捕集して、実施例2と同
様に処理して鉄−コバルト合金粉末を得た。
この粉末の磁性特性は磁化は150 emu / i抗
磁力は10000eこの生成物もまた本発明方法の生成
物より磁化の値が低い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第一鉄塩溶液にアルカリ水溶液を加えて水酸化鉄を
    生成させ、酸素含有気体と接触させてこれを完全にゲー
    タイト(αFe00H)の結晶に転化した後に、反応系
    に第一コバルトイオンを供給し、さらに酸素含有気体と
    接触させることにより、前記ゲータイト結晶(粒子)の
    表面に水酸化第二コバルトを付着させ、かくして得られ
    るゲータイト水酸化第二コバルト複合体を加熱して酸化
    物複合体に転化し、これを水素還元することからなる鉄
    コバルト合金強磁性粉末の製造方法。 2、特許請求の範囲第1項記載の方法であって、第一コ
    バルトイオンを反応混合物中に存在する鉄に対してCo
    /Fe+Coのモル分率で50%以下の量で加えること
    を特徴とする方法。 3 特許請求の範囲第1項記載の方法であって、酸素含
    有ガスとの接触を60℃以下の温度に加温して行なうこ
    とを特徴とする方法。 4 特許請求の範囲第1項記載の方法であって、アルカ
    リ水溶液を0H1−/Fe2+のモル比が4以上である
    ような量で添加することを特徴とする方法。
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