JPS5854976Y2 - ドラムバ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラムバー力に係り、更に詳述すれば木材を
回転移送する回転罐体内に周面に切削刃を形成した回転
皮剥具（ロータリカッタ）を挿入回転させて木材の皮剥
ぎを強制的に行なうようにしたドラムバー力に関するも
のである。

この考案は複数の回転成体を若干の間隙を設けて縦続的
に配置し、該間隙の下部に、前記線球内を移送される原
木材を剥皮すべき２個の截頭円錐形ロータリーカッタを
設け、これらのカッタにそれぞれ回転軸を同軸上に備え
ると共に、該両カツタタをその小径側で向い合せて同方
向又は異方向に回転できるようにし、そして両力ツタを
取付けた部材に弾性部材を設けて、両力ツタを原木材に
圧接するようにしたことを特徴とするドラムバー力を提
供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図はこの考案のドラムバー力の全体の構成国で１ａ
〜１Ｃは複数の回転成体で、該回転成体はいずれも基台
２上に軸受３によって軸支されたローラ４上に前記回転
成体の外周に取付けた転動輪５を介して乗架し、一端側
に設置された木材投入ホッパ６より回転線球１Ｃ内に入
れられた木材を図示してない駆動機構により付与され、
矢印方向の回転により回転縮体１ａ、ｌｂ内を移動させ
て他端側に設置された木材排出ロアより取出せるように
なっている。

８はロータリカッタ装置で、取付機枠９をなす垂直部材
９０の端部に一端を軸９１をもって軸支され、他端を前
記垂直部材９０に固定されている枠部材９２との間にス
プリング等の弾性部材９３を介して弾性的に取付けられ
た取付部材９４に回転軸８０Ａ、８０Ｂおよびその軸受
８１〜８３をもって２個の截頭円錐状のロータリカッタ
８４゜８５をその小径側が向合うように取付け、軸受８
１゜８２間のロータリカッタ８４は軸８０Ａに固定され
、軸受８２，８３間のロータリカッタ８５は軸８０ Ｂ
に固定されている。

前記軸８０Ａおよび８０ Ｂのロータツカツタ８４．８
５のそれぞれ大径側端部にはそれぞれブーＩＪ ８６，
８７が取付けられ、取付部材９４に取付けられたモータ
８Ｂ、８９により■ベルト等の動力伝達手段を介して独
自に回動し得るように構成されている。

前記ロータリカッタ８４．８５は第３図ａ、ｌ）に示す
ように大径部が前記回転成体の直径の略１／６の直径で
、かつ２個のロータリカッタ８４．８５の長さが回転成
体の直径の１／２よりも若干長い長さとなる截頭円錐状
の胴体８４１，８５１を鋼材をもって形成し、その表面
に略■字状の刃（片刃あるいは両刃）８４２，８５２を
１本あるいは複数本螺旋状に取付けたもので、胴体８４
１には、端板８４３，８４５を介してキー溝により軸８
０Ａおよび８０ Ｂにそれぞれ固定されベアリング８５
３を介して独立に回転できるように構成されている。

前記ロータリカッタ装置８は第１図、第２図および第４
図に示すように回転縁体１ａ〜１Ｃの間に設けられてい
るロータリカッタ８４．８５の大径側の直径よりも幅広
の間隔１０よりロータリカッタ装置８の全長の大部分が
回転罐体間に取付機枠９を介して略４０°の傾斜角をも
って挿入され、前記ロータリカッタ８４．８５の両側に
残る間隙１２内には固定円胴体１３を設け、この固定円
胴体にはロータリカッタカバーを兼ねた間隙カバー１４
が取付けられる。

尚図中９５は端部にローラ９６を取付けた取付部材９４
の横振れ防止部材で枠部材９２に取付けられている。

なお第２図申付号Ｇで示す部分は固定ガイド部材である
。

この考案のドラムバー力は以上のように構成されており
、以下このドラムバー力で木材の樹皮を剥離する場合を
説明する。

第１図に示す木材投入ホッパ６より連続的に木材Ｗが回
転線球１Ｃ内に投入されると、木材Ｗは回転縁体の回転
によりその内部で摩擦および回転罐体内の固定ノツチ１
５で回転罐体内壁に添って持上げられ次いで落下すると
云うような攪拌運動か与えられ、次第に排出ロアの方へ
向って移動する。

この移動の途中で間隙１０より第２図に示すように回転
縁体の奥に挿入されたモータ８８，８９により動力伝達
手段を介して個々に回転するロータリカッタ８４．８５
の刃８４２．８５２が木材Ｗと直角方向にころがりなが
ら移動する木材の側面に食込み樹皮を削ると共に固定ノ
ツチ１５の衝突によりこの両者が協動して小径木、凍結
本あるいはかしゃくるみ等の樹皮がかたい木材の剥皮が
効率的に出来る。

このロータリカッタ８４．８５は前記した小径木。凍結
水やかたい木のような場合にはモータ８８を正転、モー
タ８９を逆転させロータリカッタ８４．８５を正、逆回
転させ、大径水や樹皮の剥れやすい木材の場合にはモー
タ８８，８９を共に正転させることにより効果的な剥皮
ができる。

投入口側に多量の木材が詰ってロータリカッタ８４．８
５に過大な負荷がかかったときは弾性部材９３がたわみ
取付部材９４が軸９１を中心に後退するため過大な負荷
を回避できる。

以上述べたようにこの考案は複数の回転縁体を若干の間
隙を設けて縦続的に配置し、該間隙の下部に、前記離体
内を移送される原木材を剥皮すべき２個の截頭円錐形ロ
ータリカッタを設け、これらのカッタにそれぞれ回転軸
を同軸上に備えると共に、該両力ツタをその小径側で向
い合せて同方向又は異方向に回転できるようにし、そし
て両力ツタを取付けた部材に弾性部材を設けて、両力ツ
タを原木材に圧接するようにしたので、ロータリカッタ
が２個の截頭円錐形をなし、これらがそれぞれ回転軸を
同軸上に備え、かつ小径側で向い合って同方向にも異方
向にも回転できるから、該両力ツタは均等の状態で単独
に回転でき、従ってこれらカッタの駆使により、小径木
、凍結本あるいはかし、〈るみのようなかたい木材の樹
皮も大径水や樹皮のはがれ易い木材同様離体内の固定ノ
ツチとロータリカッタとが協動して剥皮し、剥皮効率が
著しく増大すると共に木材が詰ってロータリカッタに過
大な負荷が加わってもロータリカッタの軸はその中央で
軸受支持されていることと、ロータリカッタは負荷量に
応じ後退できるため軸受やカッタの刃の折損が生じにく
り、シかも負荷が減じれば自己復帰能力を有するため常
に円滑な剥皮作業ができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
はドラムバーカ全体の構成図、第２図は円胴体とロータ
リカッタとの関係を示す断面図、第３図ａはロータリカ
ッタの側面図、第３図すはその断面図、第４図はロータ
リカッタ挿入部の構成図である。 １ａ〜１Ｃ・・・・・・回転縁体、１０・・・・・・間
隙、２・・・・・・基台、３，８１〜８３・・・・・・
軸受、４・・・・・・ローラ、５・・・・・・転動輪、
６・・・・・・木材投入、ホッパ、８・・・・・・ロー
タリカッタ装置、７・・・・・・排出口、８４．８５・
・・・・・ロータリカッタ、９・・・・・・取付機枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の回転成体を若干の間隙を設けて縦続的に配置し、
   該間隙の下部に、前記線球内を移送される原木材を剥皮
   すべき２個の截頭円錐形ロータリカッタを設け、これら
   のカッタにそれぞれ回転軸を同軸上に備えると共に、該
   両力ツタをその小、逆側で向い合せて同方向又は異方向
   に回転できるようにし、そして両力ツタを取付けた部材
   に弾性部材を設けて、両力ツタを原木材に圧接するよう
   にしたことを特徴とするドラムバー力。