JPS5854800B2 - コリン誘導体を用いるコリンエステラ−ゼ活性測定法 - Google Patents

コリン誘導体を用いるコリンエステラ−ゼ活性測定法

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JPS5854800B2
JPS5854800B2 JP4412278A JP4412278A JPS5854800B2 JP S5854800 B2 JPS5854800 B2 JP S5854800B2 JP 4412278 A JP4412278 A JP 4412278A JP 4412278 A JP4412278 A JP 4412278A JP S5854800 B2 JPS5854800 B2 JP S5854800B2
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克之 渡辺
宏昭 林
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコリン誘導体を基質として用いる新規なコリン
エステラーゼの活性測定法に関する。
更に詳しくは一般式(I) (式中、Yは同一もしくは異って炭素数1−5のアルキ
ル基、炭素数1−5のアルコキシ基、水酸基またはハロ
ゲン原子を表わし、nは1−5の整数を表わす)で表わ
される置換フェニル基を表わし、Bは−R−COO−(
式中、Rは炭素数2−6の低級アルケニル基を表わす〕
で表わされるアルケニルエステル基もしくは式−COO
−で表わ−されるカルボキシル基を表わし、Xはハロゲ
ン原子を表わす〕で表わされるコリン誘導体を基質とし
て用いることを特徴とする新規なコリンエステラーゼの
活性測定法に関する。
コリンエステラーゼの活性測定のために各種の方法が知
られている。
いずれの方法でもコリン誘導体がコリンエステラーゼの
基質として用いられている。
通常これら基質にコリンエステラーゼを作用させるとコ
リンおよび誘導体に由来する酸が生成することが知られ
ている。
既知の分析法を例示すると、アセチルコリン、ブ升しコ
リン、フ゛チリルコリン、アセチルチオコリン、 ブロ
ピルチオコリン、O−ニトロフェニルブチレート、イン
ドフェニルアセテートなどを基質として用い前記化合物
を含有する一定濃度の緩衝液にコリンエステラーゼを反
応させる。
反応によって生成する酸によって、緩衝液のpHが低下
する。
反応時間に対するpHの変化量(△pH)を求めること
によりコリンエステラーゼの活性を求める方法〔ガラス
電極法、Banm C,cl in、 chim、 A
cta、 36 。
405(1972))が知られている。
しかし、上記のコリン誘導体は、安定性が悪く従って、
正確な測定値即ち、正確なコリンエステラーゼ活性を測
定することは極めて困難である。
又、ベンゾイルコリンを基質として用いるKalow法
(Kalow、 、Genot、 K、 :Canad
J、 Biochem、 Physiol、 35 、
341(1957))が知られている。
この方法ではコリンエステラーゼの作用により、■基質
ベンゾイルコリンの分解生成物である安息香酸を測定し
、コリンエステラーゼ活性を測定する方法と、■生成す
るコリンを、更に反応系に添加したコリンオキシダーゼ
の作用により測定し、コリンエステラーゼ活性を測定す
る方法(日本特許公開昭和52−130984号公報〕
がある。
いずれの場合も用いられる基質ベンゾイルコリンの安定
性が不良であるため、正確な測定値を求めることは困難
である。
更に血中のコリンエステラーゼ測定に際してはより多く
の困難がある。
たとえば、基質ベンゾイルコリンが低濃度の場合には、
コリンエステラーゼの基質を加水分解する反応速度が早
すぎるため用手法は勿論、機器分析でも加水分解反応を
正確に追跡することは非常に難しい。
従って、コリンエステラーゼの量を正確に測定すること
は困難である。
又、コリンエステラーゼの作用により生成するコリンを
、コリンオキシダーゼにより測定し、コリンエステラー
ゼの活性を測定する際には、生成コリンおよびコリンオ
キシダーゼと共に反応溶液中に、一定量の溶存酸量が必
要である。
しかし、測定液中の溶存酸素量は通常極く少量でしかも
、外部から酸素(又は空気)を吹き込む等して液中の溶
存酸素を増補することは、技術的に極めて困難で、実用
的には実施不能である。
一方、基質ベンゾイルコリンから、コリンエステラーゼ
の作用により極めて速やかにコリンが生成し、生成した
該コリンには酸素の存在下、コリンオキシダーゼにより
ベタインアルデヒドとなり、等モルの過酸化水素を発生
する。
(この過酸化水素を色素系に導き、コリンの生成量即ち
、コリンエステラーゼの活性を測定する)。
しかし、この反応は系中の溶存酸量が消費されると中断
する。
その場合、勿論、正確なコリン生成量は求められない。
従って・、ベンゾイルコリンを基質として用いる場合に
は、溶存酸素が消費される前、即ち極めて短時間内に測
定を行なう必要がある。
又、逆にベンゾイルコリンが高濃度の場合にはベンゾイ
ルコリン自身が血清中のコリンエステラーゼの阻害剤と
なり、反応が停止するので正確なコリンエステラーゼ量
が求められない。
又、ブチルチオコリンを基質として用いるコリンエステ
ラーゼの活性測定法(Seaoy、 Z、Cl1n。
Chim、Acta;19,191(1968))も知
られている。
この方法では、ブチルチオコリンにコリンエステラーゼ
を作用させ、反応生成物チオコリンに、5,5′−ジチ
オビスベンゾイックアシッド類縁体(2,2’−又は4
,4′−ジチオピリジンなど)を反応させ、生じる発色
化合物の吸光度を測定して、コリンエステラーゼの活性
を測定する。
しかしながら、この方法に用いるブチルチオコリンおよ
び5,5′−ジチオビスベンゾイックアシッド類縁体は
共に非常に不安定で特に自然酸化をうける。
又、種々の血液中のチオール誘導体(例えば、グルタチ
オン)と同じ反応を行ない、正確な測定値を与えない欠
点がある。
以上が従来より知られたコリンエステラーゼ活性の測定
法ならびに測定に用いられる基質用化合物である。
本発明者らは、上記基質用化合物および測定法の欠点な
らびに改良法について種々検討した結果、安定性の優れ
た、しかも、コリンエステラーゼによって適度な(反応
)速度で分解される基質化合物を見い出し、該化合物を
コリンエステラーゼの基質として用いる新規なコリンエ
ステラーゼの活性測定法を見い出し、本発明を完成した
次に本発明について詳細に説明する。
本発明は一般式(I)で表わされる化合物を基質として
用い、これにコリンエステラーゼを作用せしめ生成した
コリンもしくは酸を測定することによりコリンエステラ
ーゼ活性を測定する方法に関する。
勿論生成した酸に由来する溶液のpHの変化からコリン
エステラーゼの活性を測定することもできる。
生成したコリンの測定方法にはNADの存在下、コリン
デハイドロゲネスを作用させ色素系に導く方法や、コリ
ンオキシデースを作用させて生成した過酸化水素を色素
系に導く方法などがあげられる。
又生成した酸もしくは酸の変化を測定する方法としては
、既述のKalow、に、らの方法や、高橋らの方法が
応用できる。
本発明に用いられる一般式(I)で表わされる化合物と
して具体的な化合物をその物性値と共に第1表に示す。
第1表に例示した化合物中、化合物Vは既知化合物であ
る。
化合物I、Iは新規化合物であるが1*類似の化合物と
して式(IID わす〕で表わされる化合物は公知である。
(Chemical Abstract、 58 、
5940h)しかし上記2化合物はコリンエステラーゼ
の阻害剤であって基質としては利用できない。
又式(曲においてZ=Hの化合物も公知であるが、この
化合物は後記第2表に見られる如くベンゾイルコリンに
比べて分解度が早く、不安定で基質としては実用的に利
用し難い。
化合物■は新規化合物であるが、化合物■は既知化合物
である。
(Chemical abstract 72゜539
78t)類似の化合物としては同文献に化合物■のO−
メチル基がO−三トロ基に代った化合物、化合物■のm
−メチル基がm−クロルに代った化合物が示されている
が、いずれの化合物も植物の成長抑制効果を示すのみで
、コリンエステラーゼの基質として用いられることを伺
んら示唆していない。
化合物■も新規化合物であるが、類似化合物として化合
物■のm−ハイドロキシ基がO−ハイドロキシ基に代っ
た化合物等が知られている。
((Berichte、63.3190(1930)。
Hoppe−8eyler”s Zeitschrif
t fur Phy−siologische Che
mie、Berlin、 288 。
51 (1951))Lかしこの既知化合物をコリンエ
ステラーゼの基質として用いた時には反応速度が遅く基
質としては使えないことが示されている。
尚第1表に示した化合物についてはその合成方法を参考
例として後記する。
次に一般式(1)で示される化合物をコリンエテラーゼ
の基質として用いるコリンエステラーゼ活性測定法のよ
り一層具体的な手法を例示すると、(4)コリンエステ
ラーゼの作用により生成したコリンにコリンオキシダー
ゼを作用させ生成した過酸化水素を色素系に導く方法(
以下A方法と略す)および、(B)コリンエステラーゼ
を作用させると生成する酸によるpHの低下を電極によ
り測定する方法もしくは一指示薬ににより測定する方法
(以下B方法と略す)等が例示される。
A方法について具体的な手法を例示すると、適当な緩衝
液、例えば0.02〜0.1Mt−IJスス−酸(pH
7,0〜8.0)緩衝液に適当な発色系に導くための適
当な発色試薬(例えば4−アミノアンチピリン、フェノ
ールなど)、コリンオキシダーゼ0特開昭52−130
984号公報により得られるもの、後記参考例2に示す
如くにして得られるものなど)、パーオキシダーゼ、本
発明による基質などを夫々適当量含有せしめ、これに被
験サンプル(コリンエステラーゼもしくはコリンエステ
ラーゼ含有物、通常は血液、血清、同希釈液など)を接
触、反応せしめる。
基質はコリンエステラーゼにより分解され、生成したコ
リンオキシダーゼの作用によりベタインアルデヒドと過
酸化水素となる。
生成した過酸化水素はパーオキシダーゼの存在下フェノ
ール、4−アミノアンチピリンと反応してキノンイミン
系色素を生成し、このものの生成量を500 nmの吸
光度(OD値)を測定することによって求めることがで
き、この色素の生成量はコリンエステラーゼ活性に対応
する。
B方法について具体的な手法を例示すると、実践臨床化
学(北村元仕著、P、364、医歯薬出版社)記載の柴
田、・高橋法に準じ各種pH緩衡液中でのフェノールレ
ッド溶液の吸光度を基にし、コリンエステラーゼの作用
により生じた酸によるpHの変化を反応液中のフェノー
ルレッドの吸光度の変化を測定することにより間接的に
求め、コリンエステラーゼ活性を測定する方法がある。
次に本発明に用いられる一般式(I)で表わされる化合
物(基質)および既知の基質をコリンエステラーゼの基
質として用いた時の夫々の反応速度の比較を第2表に示
す。
表示は従来用いられている代表的基質ベンゾイルコリン
の反応速度を1として比反応速度で表わす。
測定方法は以下の通り。
4−アミノアンチピリン 3■、フェノール2.8■、
コリンオキシダーゼ*17.05U、パーオキシダーゼ
*29.IUを含有する3mlの0.05M I−IJ
ス塩緩衡液(pH7,5)に第2表記載の各種基質を各
0.2■ずつ添加する。
37℃で10分間予備加温したのち標準血清を各々20
μlずつ加え、波長500 nmでの吸光度を経時的に
測定す本*る。
得られた吸光度より単位時間(分)当りの上昇吸光度を
べ/ジイルコリンを1とした場合の比率で表わす。
*1 コリンオキシダーゼは後記参考例2により得られ
たものを使用した。
(以下も同じ)。*2 パーオキシダーゼはWorth
ington 社製(米国)のものを使用した。
(以下同じ)。又本発明に用いられる一般式(I)で表
わされる化合物(基質)および既知の基質の溶液安定性
を以下の如く測定し、ベンゾイルコリンを1として相対
比で表わした。
結果は第3表に示す。測定方法は以下の通り。
化合物0.615 mmol/3ynl (0,05M
トリス塩酸緩衝液(pH7,5))溶液を作成し、3
7°Cで3日間放置した後、該化合物から生成したコリ
ン量を求めて分解速度を求めた。
生成したコリンの測定法は前記した如くコリンオキシダ
ーゼを作用させ生成した過酸化水素に4−アミノアンチ
ピリンを作用させ、生成したキノンイミン系色素を50
0 nmの吸光度を測定することにより求めた。
この色素量はコリンの生成量に対応する。
数字が小さい程、分解速度が遅い、即ち安定性が良好な
ことを示す。
第3表の結果より明らかな如く、ペンヅイルコリン、ア
セチルコリン等の既知基質は経時的に分解が進み、ブラ
ンク値が上昇する。
従って基質含有試薬液を調製後、日数が経過すると高値
を与える。
一方本願発明の基質はいずれも既知基質に比べて分解速
度が遅く、保存安定性が良好であることを示している。
これらの性質がコリンエステラーゼ活性の測定に好都合
であることは云うまでもないことである。
参考例 1 本発明において用いられる各種化合物(基質)は下記の
如くに合成される。
イ)オイルソーメチルベンゾイルコリン塩酸塩の合成 オルソベンゾイル・クロライド25gとコリン・塩酸塩
(塩化コリン) 22.4 gを120140°Cで4
時間還流し、次いで反応液を濃縮乾固する。
n−ヘキサン100m1を加えよく洗浄した後、n−ヘ
キサンをp去し、tert−ブタノール40rrtlを
加え加熱溶解し、次いで冷蔵庫(5℃)中で一夜放置し
結晶化させる。
結晶を炉取し、30m1のtert−ブタノール−エタ
ノール(容量比3:1)混合溶媒から再結晶し、結晶を
炉取、減圧乾燥する。
収量33g(収率約80%)融点142−143℃他の
物性値は第1表記載の通りで、表記化合物と同定される
6他の基質も上記と同様に相当する酸クロライドおよび
塩化コリンを用いて合成され、夫々の物性値は第1表記
載の通りである。
参考例 2 本発明において用いるコリンオキシダーゼは以下の如く
に調製する。
尚、活性は、以下の如くに定める。
イ)活性測定法 コリンオキシダーゼによりコリンが酸化される際に生成
する過酸化水素をペルオキシダーゼで分解し、フェノー
ル−4−アミノアンチピリン発色系に導く方法により測
定する。
この測定法の詳細は次の通りである。
すなわち、4−アミノアンチピリン、フェノール各々0
.01mol/1を含む0.05 mo I /1 ト
リスバッファー溶液(pH7,0)にパーオキシダーゼ
を該溶液1.00m1あたり500U含有させたものを
発色液とする。
該発色液3mlに活性を測定すべき酵素溶液0.1ml
、 1 / 30mal/l塩化コリン溶液0.1
mlを添加し、37°Cで20分間反応後、500mm
の吸光度を測定する。
活性の単位Uは1分間に1μmolの基質を分解する酵
素力価とする。
口)コリン・オキシダーゼ調製法 種菌としてブレビバクテリウム・アルバムKY4319
(微工研寄託受理番号第3777号、NRRLB−11
046)を使用する。
塩化コリン2&7dl、コーン・スチーフ・リカー0.
5 g/d l、酵母エキス0.5 g/d Lグルタ
ミン酸ソーダ0.5 Vd l、 リン酸二カリウム
0、1 Vd 11硫酸マグネシウム、7水塩0.05
g/dl(pH7,2)よりなる種培養培地を70m1
容大型試験管に10m1分注し、120℃で15分殺菌
する。
該培地に前記菌株を1白金耳接種し、30℃で48時間
振盪培養する。
ついで得られる培養液のすべてを21容三角フラスコに
分注した前記と同じ種培養培地300m1に接種し、3
0℃、48時間振盪培養する。
培養終了後、培養液のすべてを51シアーファーメンタ
−中の3.Olの同上培地に接種し、30’C、500
r、p、m、、通気1 l/l (培地)/ In I
n で本培養を行い、24時間で培養を終了する。
コリン・オキシダーゼ生産量は培養液ITLlあたり0
.62Uである。
培養終了液からコリン・オキシダーゼを採取するため、
鉄液を遠心分離して菌体を得、υ停p)ls、oの0.
05mol/lトリス・バッファー11に懸濁したのち
、ダイノ、ラボラトリ−・ミル(Dyno Labor
atory m1ll)KDL型(Wi fly A、
Bachofen Inc、 5w1tze−r
andにより製造されている)にて菌体を破砕し、菌体
破砕液を得る。
菌体破砕液を遠心分離して上清液を得る(前記培養終了
液中のコリン・オキシダーゼの生産量はこの上清液を酵
素溶液としてコリン・オキシダーゼの活性を測定するこ
とにより求められたものである)。
この上清液に硫酸アンモニウム30%飽和とし、沈澱物
を遠心分離により除き、上清液を得、この上清液に硫酸
アンモニウムを添加して、硫酸アンモニウム60%飽和
とし、沈澱物を遠心分離により集める。
この沈澱物をp)(s、oの0.05moA/lのトリ
ス・バッファーに溶解し、同バッファーで一夜5°Cで
セロハン・チューブを透析膜として透析する。
透析チューブ内液を0.05mol/l塩化ナトリウム
を含むトリス・バッファー(pH8,0)で平衡にした
11のDEAEセルロースカラムにチャーシン、0.0
5 no l/l塩化ナトリウムを含むトリス・バッフ
ァー(pH8,0)11で洗浄後、塩化すl−IJウム
0.05〜0,45mal/lの濃度勾配で溶出を行う
コリン・オキシダーゼの溶出区分を集め、硫酸アンモニ
ウム60%飽和とし、沈澱物を遠心分離により集める。
この沈澱物をpt−t s、 0の0.05 moil
/lトリス・バッファーに溶解し、pH8,0の0.0
5rrLol/lトリス・バッファーで平衡にした50
0m1のセファデックス(5ephadex) G−1
50(デキストラン誘導体よりなる分子節の商標名:P
harmacia Fine Chemicals
Inc、。
U、S、A、により製造されている)にチャージし、同
バッファーで溶出する。
コリン・オキシダーゼの溶出区分を集め、硫酸アンモニ
ウム60%飽和とし、沈澱物を遠心分離により集める。
この沈澱物をpH8,0の005rrLol/lトリス
・バッファーに溶解し、同バッファーで一夜58Cでセ
ロハンチューブを透析膜として透析する。
透析後、0.1mol/l塩化すl−IJウムを含む0
.05mal/lトリス・バッファー(pH8,0)で
平衡にしたDEAE−セファデックスA−50(弱塩基
性陰イオン交換樹脂の商標名+Pha−rmacia
Fine Chemicals Inc、、U、S、A
により製造されている。
500TrLlにチャージし、0.1 no l/l塩
化ナトリウムを含む0.05 molトリス・バッファ
ー (pH8,0) 500mlで洗浄し、次に塩化ナ
トリウム0.1〜0.5 mo l//)の濃度勾配で
溶出を行う。
コリン・オキシダーゼ溶出区分を集め、pH8,0の0
.05mol/lトリス・バッファーでセロハン・チュ
ーブを透析膜として透析後、凍結乾燥する。
約10係の活性収率でコリン・オキシダーゼを採取する
活性2.2U/■蛋白。次に実施例を示す。
(実施例) く本願発明基質を使用して、コリン・オキシダーゼを用
いるコリンエステラーゼの活性測定法〉イ 試薬液の調
製 常法により0.05 M−トIJス塩酸緩衡液(p)(
7,5)3ml中に下記の成分を含有させた試薬液を作
成する。
4−アミノアンチピリン 3■フエノール
2.8■コリンオキシダーゼ
7.05 U(参考例2で作成したもの
) パーオキシダーゼ 9.IU(Wor
thington社製) 基質(オルソ−メチルベンシイ 0.2■ルコリン
塩酸塩 口 分析法 上記の如く作成した各試薬液37711に20μlの被
血清ならびに標準血清Q−PAKI(ハイランド社製(
米国)、コリンエステラーゼ活性値1458 U/ml
のもの)20μlを入れ、37℃で第4表記載の時間イ
ンキュベートし、ネオステイブミン21n9を加えて反
応を停止し、次いで分光々変針で、波長500關での夫
々の吸収を測定する。
得られた夫々の測定値を第4表に示す。
尚参考の為に基質を既知のベンゾイルコリンに代えて測
定した時の結果を併せ示す。
尚ベンゾイルコリンを含む試薬液は常法により3mlの
0.05Mトリス塩酸緩衡液(pH7,5)中に下記の
成分を含有させて作成する。
4−アミノアンチピリン フェノール コリンオキシダーゼ パーオキシダーゼ 基質ベンゾイルコリン 0.5■ 1.4■ 7.15Unit 10.5Unit 0、57Q オルソ−メチルベンゾイルコリン塩酸塩を基質として用
いた場合、次式に示す如き比例配分法により患者血清(
1)中のコリンエステラーゼ活性は約841 mU/m
lと求められた。
同様に患者血清(1)をベンゾイルコリン塩酸塩を基質
として用いた場合も同様に、4分目、10分目の測定値
より比例配分法によりコリンエステラーゼ活性は約84
4mU/mlと求められた。
但し、20分目、40分目の測定値は正確な値を示さな
い。
同様に患者血清(2)をオルソーメチルベンヅイルコリ
ン塩酸塩を用いて測定した場合には、2260m[J/
mlと求められた。
一方、ベンゾイルコリン塩酸塩を基質として用いた場合
には、4分目の測定値のみ2250mU、4’と正確な
値を示すが、それ以後の測定値は吸光度が頭打ちとなり
正確な値を示さない。
これはベンゾイルコリンの反応が早すぎる為コリンオキ
シダーゼが必要とする溶存酸素が不足し、正常値を示さ
ないものと考えられる。
この場合は血清希釈を行なわないと正確な測定値は得ら
れないが、現実的には不可能に近い操作である。
又、実用的には4分間で測定を停止するのは誤差要因も
多く不利が多い。
一方本願発明による基質を用いると、コリンニスステラ
ーゼ活性値が高くても、相当長時間の反応でも、吸光度
が飽和しないで正確な測定値を与えるので、この有用性
は極めて大である。
尚参考の為に本発明基質およびベンゾイルコリンを含有
する試薬液中の各他成分の濃度を示すと次の如くである
第5表から明らかな如く、ベンゾイルコリンの濃度範囲
は本発明基質と比較して狭く、それだけ使用範囲が狭い
ことを意味する。
一方本発明基質を用いると使用範囲が広く使い易いこと
を意味する。
(実施例 2) 実施例1と同様にして、用いる基質を0−メチルベンゾ
イルコリン塩酸塩に代えて第6表記載の化合物を用いて
、標準血清および肝疾患者血清を測定した時の測定値(
吸光度)を同様に第6表に示す。
いずれの基質を用いても測定値は飽和することなく、正
確な測定値を与えていることが判かる。
(実施例 3) 〈本願発明基質を用い、柴田−高橋法に準じるコリンエ
ステラーゼの活性測定法〉 1、試薬の調製法 (1)ベロナール・β−グリセロリン酸緩衝液(pH,
8,3) 5.5−ジエチルバルビッール酸ナトリウム300gを
約5007711の水に溶解し、次に5.5−ジエチル
バルビッール酸1.01を加え加温溶解する。
冷却後β−グリセロリン酸ナトリウム5.OOgを溶解
し、H2Oを加えて10100Oとする。
(2)基質溶液 イ)塩化アセチルコリン1gに水10TLlを加えて溶
解する。
口)0−メチルベンジルコリン塩酸塩0.5gに水10
m1を加えて溶解する。
(3) フェノ−/L/L/ツド溶液(40Tn9/
dl)フェノールレッド100■に0. I N水酸化
すl−IJウム液3. Otalおよび水7.5 ml
を加え60’C<らいの湯浴中で溶解する。
冷却後水を加えて2507dとする。
(4)エゼリン溶液(0,1f!/dl )サリチル酸
フィゾスチグミン0.1を水に溶解し100m1とする
(5) リン酸緩衝液(1715M) ■ リン酸二水素カリウムKH2PO49,Os gを
水に溶かして100TrLlとする。
■ リン酸−水素ナトリウムN a HP O4・2H
2011,88gを水に溶かして10100Oとする。
2、反応試薬の調製 1)ベロナール−β−クリセロリン 酸緩衝液 1.5 TL12
)基質溶液 0.25m13)フ
ェノールレッド溶液 0.1 m14)水
3.05m1 上記の容量比で混合した溶液を反応試薬とする。
3、検量線作成 リン酸緩衝液(リン酸二水素カリウム、リン酸−水素す
l−IJウム)にてpH5,5〜8.3の緩衝液系列を
作り、各pH緩衝液5.0 mlにフェノールレッド溶
液0.1 rulずつを加えて混合したのち20℃±1
℃に溶液温を保ちながら水を対照として570 nmに
おける吸光度を測定する。
この吸光度と表[相]HをプロットしpH−吸光度検量
線を作る。
4、測定操作 盲検および検体(血清)用容器を用意し、反応試液4.
9rulを分注し、37℃5分間予備保温をする。
しかるのち盲検用に水011rrLl、検体用に血清0
.1−を加え混合したのち37℃60分間正確に反応を
行い、エゼリン溶液0.1 mlずつを加え室温に放置
する。
しかるのち20℃水槽にて試験管内の液温か20℃(±
2℃)となるまで(約10分間)放置抜水を対照に57
0nmの吸光度を測定する。
あらかじめ求めていた検量線よりpi−i Blan
k、pHSerum を求め、pHBlankよりpH
8erumを差し引いた値、=HHは次の如くであった
結果を第7表に示す。
第7表の結果から、アセチルコリン塩酸塩の△pHとo
−メチル−ベンゾイルコリン塩酸塩の△pHにけ極めて
よい相関が認められる。
相関係数 0.993 回帰直線 y=o、928 x+0.564(但し
yは本発明の基質0−メチルベンジルコリン塩酸塩によ
る測定値、Xはアセチルコリン塩酸塩を用いる測定値を
表わす。
)従って、既に求められているアセチルコリン塩酸塩の
△pHとコリンエステラーゼ活性(IU)との相関表よ
り、検体中のコリンエステラーゼ活性は簡単に求められ
ることが判る。
(実施例 4) 実施例3で測定した検体(血清5)を用いて実施例3と
同様な操作で繰返し測定した値は第8表の通りであった
第8表の結果から明らかな如く、本発明基質を用いた場
合には変動系数が非常に小さく正確な分析値を与えるこ
とを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (式中、Yは同じもしくは異なって低級アルキル基、低
    級アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子を表わし、
    nは1−5の整数を表わす)で表わされる置換フェニル
    基を表わし、Bは−R−COO−(式中、Rは低級アル
    ケニル基を表わす)で表わされるアルケニルエステル基
    もしくは式−COO−で表わされるカルボキシル基を表
    わし、Xはハロゲン原子を表わす〕で表わされるコリン
    誘導体を基質として用いることを特徴とするコリンエス
    テラーゼの活性測定法。
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