JPS585448B2 - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPS585448B2
JPS585448B2 JP51035844A JP3584476A JPS585448B2 JP S585448 B2 JPS585448 B2 JP S585448B2 JP 51035844 A JP51035844 A JP 51035844A JP 3584476 A JP3584476 A JP 3584476A JP S585448 B2 JPS585448 B2 JP S585448B2
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layer
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etching
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JP51035844A
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金井謙二
紙中伸征
能智紀台
野村登
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は薄膜磁気ヘッドの製造方法に係り、より大きな
記録電流をコイルに供給できる磁気ヘッドを提供する事
を目的とする。
まず初めに従来の薄膜磁気ヘッドについて説明する。
第1図は従来の磁気ヘッドの断面図を示すものである。
この薄膜磁気ヘッドはフェライト等の強磁性体基板1の
上に、アルミニウム、銅や金等の導電体層2の上に、パ
ーマロイ等の強磁性体3を形成し、保護用にSiCや5
i02の保護膜4を被着し、保護用ガラス基板6を、接
着層5で固着し製造されている。
この磁気ヘッドの構造では、磁性媒体を飽和磁化するの
に、約0.5アンペア程度の電流が必要とされているが
、ヘッド効率はギャップデプスdが小さいほどよく、電
流を多く流す事とヘッド効率をあげる事とは矛盾する。
電流容量を大きくするには導電体層2の膜厚gを大きく
すればよいが、これもまた、導電体層に使用している金
属が比抵抗の小さいアルミニウム、銅や金等であり、こ
れらの金属はきわめて柔かいので、磁性媒体を接触摺動
して記録すると、パーマロイ層がギャップ中に流動し、
ギャップフローを生じ、磁気的に短絡して記録不能とな
る。
以上のようにヘッド効率がよく、記録電流容量が大きく
、かつギャップフローのないヘッドは第1図のような構
成のヘッドでは得にくい。
本発明は上記欠点を改良するものであり、以下その詳細
について説明する。
第2図に、本発明の製造法を応用した磁気ヘッドの一実
施例の断面構造を示し第3図にその工程図を示す。
比抵抗の高いフェライト等の強磁性体基板T上にクロム
やチタン等の金属薄膜8を50〜100OA蒸着し、こ
の上に金を1ミクロン程度蒸着し、必要なパターンにエ
ツチングし、コイル下層部9を形成する(工程a)。
次に金をメッキで1ミクロン程度コイル下層部9上に被
着し、コイル上層部10を形成する(工程b)。
このコイルをパーマロイ闘2と電気的に絶縁する絶縁膜
11を硬度の高いSiO2等の絶縁層で形成し、この絶
縁膜の厚さはギャップGとなる。
この上にパーマロイ等の強磁性体薄膜を蒸着し、エツチ
ング等によりコア12を形成し、保護用のSiO膜13
を蒸着し、最後に、保護用カバーガラス15を接着材1
4等を用いて固着する。
このような磁気ヘッドにおいて、磁気的に飽和しやすい
部分は、コア後端部に位置するパーマロイ膜12の部分
、すなわち第2図を用いて説明すると構成要素9,10
よりも右側の部分である。
つまり、この部分では他の部分のように磁束もれが生じ
ず、記録電流によって生じた全磁束が通る。
したがって、記録電流の値は、このコア後端部が磁気的
に飽和しない範囲でなければならない。
より記録電流を増大させるためには、このコア後端部に
おける磁路の長さを極力短くして磁気的に飽和しにくく
すればよい。
すなわち、コア後端部におけるパーマロイ膜12の傾斜
をより大きくすればよい。
このような発明者らの知見にもとづく本発明の方法の一
実施例につき詳述する。
第3図に第2図に示した構造のヘッドを形成するための
製造工程を示した。
工程aのクロム等の金属薄膜8は、この金属薄膜8上に
蒸着する金の基板Tへの被着性を良好にするために用い
るものであり、この金属薄膜8をあまり厚く蒸着すると
、金の中にクロム等の金属薄膜8の物質が拡散して、金
の比抵抗が大きくなるため、金属薄膜8は薄い方がよい
金は王水等の強酸にのみ反応し、その微細パターンエツ
チングは、金の膜厚が厚くなるにしたがって困難となり
、膜厚が1ミクロンよりも厚くなると、線幅10ミクロ
ンのパターンを精度よく、また、エツチングした面の直
線性を得るのは困難となる。
よって、電流容量を大きくするためにはこの1ミクロン
の金蒸着したコイル下層部9だけでは不十分である。
工程すに示すようにこのコイル下層部9上にメッキによ
って、コイル上層部10を形成し、必要な電流容量を得
る断面積を加える。
メッキはコイルパターンにしたがい、精度はコイル下層
部9と同等である。
また、メッキはエツチングピットやエツチングによる凹
凸を修正するようになめらかに膜が形成できるのでエツ
チング段差部上に形成する絶縁層に影響を与えない。
次に、この金によって形成されたコイル上に5i02膜
を蒸着やスパッター等の方法を用いて形成する。
第1図や第2図に示した構造においては、マルチチャン
ネルヘッドを製造する場合があり、この場合、ヘッドギ
ャップGを小さくしすぎると、ヘッドタッチを全チャン
ネルについて良好にするのは困難となり、一部分のチャ
ンネルしか記録できなくなる。
また1、コイルとコア間の電気的な絶縁をするには、S
iO2膜は1ミクロン程度の膜厚が必要とされ、ギャッ
プ幅も1ミクロン程度にすると比較的にヘッドタッチも
良好になる。
SiO2は、フッ酸とフッ化アンモニウムと水の混合液
でエツチングできるが、微細パターンになると、レジス
トがエツチング液によって、膨潤したりフッ酸に侵され
たりしてエツチングされた面の傾斜が緩やかになり、パ
ターンが形成できなくなる。
これは、主にSiO2とレジスタとの密着性が悪いため
に生じ、SiO2上にクロムやアルミニウム等のレジス
トと密着性のよい金属薄膜16を100λ〜1000人
蒸着しく工程C)、この金属薄膜16をあらかじめ必要
なパターンにエツチングした後に(工程d)、SiO2
のエツチングを行なうと、微細パターンをエツチングす
る事が可能となる(工程e)。
この工程により従来からのSiO2のエツチング部傾斜
が8゜前後であったのが46°程度の急峻な傾斜にする
ことができる。
このSiO2上に蒸着されたクロムやアルミニウム等の
金属薄膜16は、レジスト17を剥離した後にエツチン
グされ除去される。
コイル下層部9および上層部10の金属は金であるので
、クロムのエツチング液、水酸化ナトリウムと赤面カリ
および水の混合液ではエツチングされず金が直接露呈し
ている場合にも形成されたパターンがエツチングされる
ことはない。
コイルの金属とSiO2上に蒸着された金属薄膜16の
組み合わせが悪いと、たとえば、コイルが銅、金属薄膜
がアルミニウムで、アルミニウムのエツチング液をリン
酸系に選定すると、コイルに使用している銅が金属薄膜
16をエツチングし除去する時にエッチングされてしま
う。
コイルに使用する金属は安定な金を選定すると、金属薄
膜16はクロム、チタン、アルミニウムや銅等の組み合
せが容易に行なえる。
次に、保護用のSiO膜13、保護用カバーガラス15
を接着するのであるが、この工程は従来例に準する。
以上のように製造すると、■導電体層を下層部9および
上層部10によって厚くし、許容電流容量を大きくする
事ができ、かつ、形成されたコイルパターンは精度がよ
い。
また、コイル上層部10がメッキで行なわれているので
、エツチング時に生じるエッチピットやエッチムラが原
因で発生する段差部分での絶縁不良を軽減する事ができ
る。
■ギャップ部が5t02等の硬い層で構成されているの
で、パーマロイ等の強磁性体層12のギャップフローを
軽減でき、磁気的な短絡による記録不能がない。
■また、コイルが精度よく形成されているので、ギャッ
プデプスDを精度よく形成でき、ミクロン単位で深さを
制御できるので、ヘッド効率のよい所で使用する事がで
きる。
また、■絶縁層11がコイル周辺で精度よくエツチング
されているので、強磁性体薄膜12と強磁性体基板7が
効率よく磁気的に結合され、ヘッド効率を改善している
第4図は、本発明の製造法を応用した磁気ヘッドの他の
実施例の断面構造を示した。
この実施例と第2図の実施例の相違点は、本実施例は導
電体層が2層あるのに対し、前述の実施例では一層であ
る点である。
第1層目の導電体層20は、マルチチャンネルヘッドの
場合は、全素子に共通に直列接続して、バイアス用コイ
ルとして用いてもよし、チャンネル間の密度を問題にし
ない場合は第1層目の導電体層20と第2層目の導電体
層23を接続して2巻のコイルとして用いてもよい。
第5図に製造工程の主要部を示し、第3図の場合と比較
する。
第5図では、第3図における工程a、b、cまで同様で
あるので第5図には示してない。
また第5図の導電体層20,23は、第3図のように蒸
着層およびメッキ層で構成されていてもよい。
工程りにおいて、レジスト膜29の覆っている部分は、
第3図においてはギャップも覆っているのに対し、第5
図では覆っておらず、工程りでは絶縁層21をギャップ
部においてもエツチングする。
工程Fでは、金属薄膜22および絶縁層21は、第1層
目の導電体層20を覆うようにエツチングされている。
この絶縁層21、金属薄膜22および強磁性体基板上に
、第2の導電体層23を形成し、工程Gのように、絶縁
層21を介して、第1の導電体層の上の平坦部に残され
ている。
この第2の導電体層23は第1の導電体層20がバイア
ス用コイルとして用いられる場合は、第6図に示したよ
うな平面的構成となり、信号用コイルとして用いられ、
第1の導電体層20と第2の導電体層23が接続されて
2巻のコイルとして用いられる場合は第7図に示したよ
うな平面的構成が考えられる。
この第2の導電体層23、強磁性体基板18および絶縁
層21の上に第2の絶縁層24を被着し、同時にギャッ
プ部Gをも構成する。
また、第4図の断面構造において、金属薄膜22を被着
せず、導電体層23を絶縁層21上に直接被着する方法
も考えられる。
この場合は、導電体層23を金属薄膜22と同様に用い
て、絶縁層21をエツチングし、その後、袴2の導電体
層23のコイルパターンをエツチングする。
このように、第2の導電体層23を金属薄膜22の代用
として用いると、絶縁層21上に金属薄膜22を蒸着す
る工程、および金属薄膜22をエツチングする工程かは
ふける。
第4図および第5図に示したように製造すると、導電体
層を2重に精度よく構成する事ができる。
すなわち、第6図に示したように、第1層目の導電体層
20を全チャンネルに共通なバイアス用コイルとして構
成すると、バイアス効果によって記ヤンネルにすればす
るほど従来例と比較して記録電流を小さくできる。
また、第7図に示したように第1層目の導電体層20と
第2層目の導電体層23を直列に接続すると、コア25
のまわりに巻れた信号用コイルは2巻になり、起磁力は
2倍となる。
第6図および第7図のいずれの場合においても、小さな
記録電流で記録する事ができ、実質的に許容電流容量を
大きくした事と同様の効果が得られる。
さらに、ギャップフローの問題は、ギャップ部gがSi
O2等の硬い物質で構成されているので、第2図の場合
と同様、問題ない。
また、ギャップ部においては、金属薄膜22又は導電体
層23を用いて精度よくエツチングできるので、絶縁層
21と24の重っている部分は小さくなり、ギャップデ
プスdの有効に利用でき、ヘッド効率のよいギャップデ
プスdのところでヘッドを動作できる。
また、コア後端部においては、強磁性体層25が強磁性
体基板18と直接接触しているので効率がよい。
以上説明したように、本発明の方法によれば、導電体層
上に形成された絶縁体層上に被着した金属被膜を所定の
パターンに蝕刻し、この金属被膜パターンで前記絶縁体
層を蝕刻しているため、その蝕刻端縁の傾斜を急峻なも
のとすることができる。
したがって、蝕刻後の絶縁体層上に強磁性体層を被着形
成すると、磁気ヘッドとしてのコア後端部における磁路
の長さをより短くすることができ、従来品よりも磁気的
な飽和がしにくくなり、したがってより大きな記録電流
を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一実施例の製造方法による磁気ヘッドの
断面図、第2図は本発明の一実施例の製造方法による磁
気ヘッドの断面図、第3図a−eは本発明の一実施例の
磁気ヘッドの製造過程を示す図、第4図は本発明の他の
実施例により作製された磁気ヘッドの構成図、第5図り
、F、G、Hは第4図の磁気ヘッドの製造過程を示す図
、第6図および第7図は各々本発明の製造方法により作
製した磁気ヘッドの異なる実施例の平面図である。 7・・・・・・強磁性基板、8・・・・・・金属被膜、
9・・・・・・導体、10・・・・・・コイル上層部、
11・・・・・・絶縁層、12・・・・・・強磁性体層
、13・・・・・・5r02膜、14・・・・・・接着
剤、15・・・・・・保護カバーガラス、16・・・・
・金属薄膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 強磁性体基板上に第1の導電体層を被着し、前記第
    1の導電体層を第1のコイルパターンに蝕刻する工程と
    、前記強磁性体基板ならびに前記第1の導電体層上に第
    1の絶縁体層を被着し、前記第1の絶縁体層上に第2の
    導電体層を被着し、前記第2の導電体層を蝕刻した後に
    この蝕刻された第2の導電体層のパターンと同一形状に
    前記第1の絶縁体層を蝕刻する工程と、前記第2の導電
    体層を第2のコイルパターンに蝕刻する工程と、前記第
    2の導電体層、前記第1の絶縁体層ならびに前記強磁性
    体基板上に第2の絶縁体層を被着する工程と、前記第2
    の絶縁体層ならびに前記強磁性体基板上に強磁性体層を
    被着し、前記強磁性体層をコアパターンに蝕刻する工程
    とを有し、上記順序に従ってなすことを特徴とする磁気
    ヘッドの製造方法。
JP51035844A 1976-03-30 1976-03-30 磁気ヘッドの製造方法 Expired JPS585448B2 (ja)

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