JPS5853876Y2 - シ−ス用ジヨイント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシース、特にプレストレストコンクリート用の
表面に螺状の突部を設けたシース用ジョイン）・に関す
る。

従来、この種のシース用ジヨイントについて、種々の構
成をしたものが使用されたが、いずれもシース内を通過
する水圧に耐え切れなかったり、極めて高所に及ぷ゛場
合もある作業位置との関係等からその作業性もかんばし
くなかったところである。

又、コンクリート内に埋設されるために、各種の酸、ア
ルカリ、金属塩等に対して耐久性が要求されるものであ
る。

そこで、本考案はかかる諸点に着目してなされたもので
、水漏れや外部からの染み込みを防止し、作業性がよく
、シかも酸、アルカリ、金属塩等に対し、コンクリート
内ですぐれた耐久性を有するシース用ジヨイントを提供
するもので、その要旨とするところは複数枚の皿板によ
り円筒状に形成されるシース用ジヨイントであって、隣
接する皿板の縁部同士を蝶番を介して開閉可能に連接す
るとともに、互いに接合される皿板の接合縁部にはそれ
ぞれの長手方向に沿って立上り壁を設け、各皿板の内壁
面にはそれぞれウレタン系のシール材をその長平方向に
沿った縁部同士が重合するように被覆させ、各皿板の縁
部及び接合縁部において重合する前記各シール材の背面
側に位置しかつその長手方向に沿ってそれぞれ長方形状
の補強片を配置し、その各補強片を各皿板に重合せしめ
たことを特徴としてなるシース用ジヨイントに存する。

次に本考案の実施の一例を図面について説明する。

図中１は本考案に係るシース用ジヨイント本体である。

このシース用ジヨイント本体１は円筒を長手方向に三分
割して第１弧板２、第２弧板２ａ、第３弧板２ｂを形威
し、かつ第２弧板２ａの長手方向に沿った両縁部に第１
弧板２の一方縁部と、第３弧板２ｂの一方縁部を、それ
ぞれ蝶番３゜３・・・・・・を介して開閉可能に連接し
ている。

また、第１弧板２の接合縁部すなわち第２弧板２ａと連
接する縁部とは反対側の縁部には、その長手方向に沿っ
て長方形状の立上り壁４を立設している。

第３弧板２ｂの接合縁部、すなわち第１弧板２と接合す
る縁部には、前記立上り壁４と同様な立上り壁４ａを立
設している。

両立上り壁４，４ａに、それぞれボルト通し用の透孔５
，５ａを対応配置に穿設している。

前記第２弧板２ａの内壁面に特殊ウレタン系の合成樹脂
からなるシール材８を被覆している。

そのシール材８の長手方向に沿った両縁部は、第１図に
示すように第２弧板２ａの両縁部がら外方に突設し、か
つその背面側にはそれぞれ長方形状の補強片６，６を配
置している。

一方の補強片６の、長平方向に沿った一方の縁部は、前
記第２弧板２ａの縁部に重合せしめられている。

他方の補強片６の一方の縁部も同様に第２弧板２ａに取
り付けされている。

両補強片６，６の他方の縁部はそれぞれシール材８の縁
部に一致するようにしている。

第１弧板２及び第２弧板２ａの内壁面にも、シール材８
を被覆している。

第１弧板２に被覆させたシール材８は、第１弧板２と略
同様な形状であるが、第３弧板２ｂに被覆させたシール
材８は第３弧板２ｂの接合縁部からさらに外方へ突出し
、その背面側に補強片７を配置している。

補強片７は長方形状に形成され、その一方の長平方向に
沿った縁部は前記第３弧板２ｂの接合縁部と重合せしめ
られている。

補強片７の他方の縁部は、前記シール材８の縁部と一致
せしめている。

尚前記シール材８の厚さは、約５〜ｌＱｍｍ程度で、こ
れはシースに設けた突条の高さを考慮したものである。

このシール材８は一定量の水を吸って膨潤する性質を有
している（分子間のベンゼン核が水に触れると膨張拡大
し、内部が結晶水化する。

）。本考案に係るシース用ジヨイントは上記の如き構成
となっており、これを使用するに際しては突き合わされ
たシースＡ、Ｂの当接部分に第２弧板２ａに被覆したシ
ール材８を合せ、第１弧板２及び第３弧板２ｂの両立上
り壁４，４ａを当接せしめてボルト締めすればよい。

この時に各補強片６，６はそれぞれ第１弧板２、第３弧
板２ｂのシール材８，８に喰い込み、また補強片７は第
１弧板２のシール材８に喰い込む。

同時にシースＡ、Ｂの螺条突部も各シール材８に深く喰
い込むこととなる。

本考案に係るシース用ジヨイントは上記のように構成さ
れ、作用するものである。

尚、本実施例においては皿板の繋ぎに蝶番を用い、係止
手段として立上り壁に穿設された孔にボルトを挿通する
こととしたが、これらは他の例えばベルト等の手段によ
ってもよいものである。

以上述べたように本考案に係るシース用ジヨイントは、
複数枚の皿板の内壁面にウレタン系のシール材を被覆す
ると共に、その長手方向に沿う両縁部が重合するように
連接し、この重合する部分に補強片を配置したもので、
シースの接合部分にシース用ジヨイントを配し、その両
端部を係止させたものは、シール材がシースの全周にわ
たって配置され、シール材が膨張してシースの突条にシ
ール材が喰い込み、シースの接合部分が密に嵌合し、そ
の締付力は非常に強力となって数）〜ンの水圧にも耐え
られるようになり、水漏れや外部からの染み込みを防止
し、しかもコンクリート内に長年埋設されていても、酸
、アルカリ、金属塩等に犯される恐れのない優れた利点
を有し、実用に供して実益的価値の甚だ大きいものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は本考
案に係るシース用ジヨイントの斜視図、第２図は使用状
態を示す断面図である。 １・・・・・・シース用ジヨイント本体、２，２ ａ
、２ ｂ・・・・・・皿板、３・・・・・・蝶番、４，
４ａ・・・・・・立上り壁、５，５ａ・・・・・・透孔
、６，７・・・・・・補強片、８・・・・・・シール材
、Ａ、Ｂ・・・・・・シース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の皿板により円筒状に形成されるシース用ジヨイ
   ントであって、隣接する皿板の縁部同士を蝶番を介して
   開閉可能に連接するとともに、互いに接合される皿板の
   接合縁部にはそれぞれその長手方向に沿って立上り壁を
   設け、各皿板の内壁面にはそれぞれウレタン系のシール
   材を被覆し、そのシール材の長手方向に沿った縁部を皿
   板の縁部から外方に突設し、各皿板の縁部及び接合縁部
   において重合する前記各シール材の背面側に位置しかつ
   その長平方向に沿ってそれぞれ長方形状の補強片を配置
   し、その各補強片を各皿板に重合せしめたことを特徴と
   してなるシース用ジヨイント