JPS5853806B2 - Fmステレオ信号の復調方法及び装置 - Google Patents

Fmステレオ信号の復調方法及び装置

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JPS5853806B2
JPS5853806B2 JP644979A JP644979A JPS5853806B2 JP S5853806 B2 JPS5853806 B2 JP S5853806B2 JP 644979 A JP644979 A JP 644979A JP 644979 A JP644979 A JP 644979A JP S5853806 B2 JPS5853806 B2 JP S5853806B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は優れた妨害排除特性を有するFMステレオ信号
の復調方法及びその装置を提供することを目的としてな
されたものである。
FMステレオ信号の復調に際して用いられるステレオ復
号信号が高調波歪成分を含んでいると、このステレオ復
号信号中の高調波歪成分と複合ステレオ信号中に含まれ
ている不要な信号成分や雑音成分とが掛算されることに
より、復調信号中に可聴周波の妨害信号や雑音を生じさ
せることがある。
例えば、58KHzの基本周波数を有するステレオ復号
信号が、それの第3次高調波底分(114KHzff分
)を含んでおり、また、復調の対象とされている複合ス
テレオ信号中に114KHz付近の周波教戒外を有する
不要信号が含まれていたとした場合には、復調動作にお
ける前記両信号の掛算の結果として、前記したステレオ
復号信号の第3次高調波底分と複合ステレオ信号中の1
14KHz付近の不要信号との掛算により可聴周波の妨
害信号が復調信号中に生じる。
上記の問題は、ステレオ復号信号として正弦波信号を用
いることによって解決できる筈なのであるが、実際には
正弦波のステレオ復号信号での復調にスイッチング技術
を用いることはできず、リニア回路で復調しなければな
らないが、この場合にも正弦波の復号信号の振幅歪やそ
れに含まれている雑音が復調信号に影響を与えるし、ま
た、復調器自身でも歪を発生し易いので、結局、ステレ
オ復号信号として正弦波信号を用いたとしても上述のよ
うな問題点は解決できないのである。
そして、良好な直線性と高いS/Nが要求されるFMス
テレオ復調器としては、従来から、デユーティ比が50
%の38KHzの矩形波信号をステレオ復号信号として
用いたスイッチング技術応用の復調器が用いられて来た
第1図は、ステレオ復号信号の発生部分にフェーズ・ロ
ックド・ループPLL(以下、単にPLLと記載する)
が用いられている従来のFMステレオ信号の復調部分の
一例構成を示すブロック図であって、この第1図におい
てVCOは制御信号の印加によって発振周波数が変化す
る制御可能な発振器(例えば、電圧制御発振器、電流制
御発振器)であり、この発振器■COはパイロット信号
の周波数(19KHz)の4倍の基本周波数76KHz
の発振波を出力する。
発振器■COの発振波は分周器Div1によりiに分周
されて38KHzのステレオ復号信号としてステレオ復
調部2に供給されると共に、分周器Div2にも与えら
れ、前記の38KHzの信号は分周器D iV2によっ
て百に分周された19KHzの比較波として位相比較器
PCに与えられる。
前記の位相比較器PCは、端子1に供給されている複合
ステレオ信号中のパイロット信号を基準波とする位相比
較動作を行なって、誤差信号を低域濾波器LPFに与え
、低域濾波器LPFを通過した信号は直流増幅器DAで
増幅され、発振器vCOに対してそれの制御信号として
与えられる。
前記した発振器■CO→分周器Divl→分周器D i
v2→位相比較器PC→低域濾波器L P F−4流増
幅器DA→発振器■COからなるループは、周知のPL
Lを構成しており、分周器Div1からの38KHzの
矩形波信号が分局器D iV2によって百に分周された
19KHzの矩形波信号が、端子1を介して位相比較器
PCへ基準波として与えられているパイロット信号と同
一周波数で、かつ基準波に対して90°の位相差を有す
る信号となるように制御される。
PLLが端子1に与えられている基準波に対してロック
した動作状態となされた場合には、分局器Div、から
出力される矩形波信号は、パイロット信号の2倍の基本
周波数38KHzを有すると共に、入力される複合ステ
レオ信号と所定の位相関係を有するステレオ復号信号と
なる。
前記したPLLにおける分周器Divlからステレオ復
調部2へ供給されるステレオ復号信号は第2図a図示の
ような基本周波数が38KHzで、・かつ、チューティ
比が50%の矩形波信号であって、このステレオ復号信
号はその振幅レベルを±Aとしてフーリエ展開すると次
の(1)式で示されるものとなる。
ただし、Q)38はステレオ復号信号の角周波数を示す
上記の(1)式より明らかなように、第1図示の従来の
ステレオ復調部に供給されているステレオ復号信号は、
基本波の奇数次高調波成分を含んでおり、例えばその3
次高調波戒分は基本波成分の圭のレベルとなっている。
したがって、このステレオ復号信号が供給されているス
テレオ復調部2において復調の対象とされ、端子3に与
えられている複合ステレオ信号中に、ステレオ復号信号
の基本周波数の3倍の周波数付近の周波数成分(114
KHz付近の周波数成分)を有する不要信号や雑音が含
まれていると、ステレオ復調部2内で行なわれる複合ス
テレオ信号成分とステレオ復号信号との掛算による復調
動作時に、復調信号中にスプリアス妨害を生じたり、復
調信号のS/Nを劣化させてしまうことになる。
一般に、FMM信機の中間周波帯域中は復調歪との関係
等によって、帯域中心から±100KHz以内にするこ
とは困難であり、そのために、隣接チャンネルのFM放
放送波外分FM復調器に入力され、その結果、FM復調
信号の高域、すなわち、前記の隣接チャンネルの周波数
間隔に相当する周波数(例えば、隣接周波数が100K
Hz離れている場合にはFM復調信号の100KHz)
を中心にした周波数帯に不要信号が発生するが、上記し
たステレオ復号信号における奇数次高調波の内でその3
次高調波威分はレベルが一番犬きいことと併わせで、そ
の周波数値が114KHzであることから、これの存在
によって特にスプリアス妨害を発生し易く、その対策が
望まれていた。
なお、第1図中のステレオ復調部2は、その入力端子3
に対して、左側信号(I、)と右側信号(R)との和信
号(L十R)よりなる主チヤンネル信号と。
左側信号(L)と右側信号(R)との差信号(L−R)
を信号波として搬送波を振幅変調して得た搬送波抑圧振
幅変調波よりなる副チャンネル信号とを少なくとも含ん
で構成されている複合ステレオ信号が供給されており、
ステレオ復調部2では前記の複合ステレオ信号と、PL
Lから供給されているステレオ復号信号との掛算を行な
って、差信号(L−R)成分と、反転差信号(R−L)
成分とを作り、また、前記の差信号(L−R)成分と反
転差信号(R−L )成分と、複合ステレオ信号とをマ
トリクス合成して、端子4には右側信号(R)が、端子
5には左側信号(L)がそれぞれ個別に出力されうるよ
うに構成されているのである。
さて、前記したPLLにおける位相比較器PCは、基準
波となる第2図C図示の19KHzのパイロット信号S
pと、第2図す図示の19KHzの比較波とを掛算して
誤差信号を出力するというような位相比較動作を行なう
が、パイロット信号Spに掛けられる比較波となる第2
図す図示の矩形波信号は、その振幅レベルを±Bとして
フーリエ展開すると次(7)(2)式で示されるものと
なる。
ただし、ω1.は比較波の基本角周波数であり、これは
PLLがロックしている状態においてはパイロット信号
の角周波数に等しい。
前記した(2)式より明らかなように、第1図示の従来
のステレオ復号信号の発生回路として用いられているP
LLにおける位相比較器PCへ供給されていた比較波は
、基本波成分の百のレベルで有する5次高調波(95K
Hz) f’R分と、基本波の7のレベルを有する7次
高調波(133KHz )成分を含んでいる。
そして、上記した高調波成分は、既述のようにFM復調
器からの出力信号(端子1への入力信号)中に例えば1
00 KHz付近の周波数成分を有する不要信号が含ま
れている場合に、その不要信号は比較器PCからの出力
信号中にスプリアス妨害成分を発生させる要因となる。
前記の妨害成分の大部分は、位相比較器PCに後続され
ている低域濾波器LPFによって除去されるが、端子1
への入力信号中に95KHz付近あるいは133KHz
付近の周波数値を有する不要信号が含まれている場合に
は、比較器PCの出力信号中に生じるスプリアス妨害成
分が直流に近い低周波数を有するものとなって、これが
低域濾波器LPFを通過し、発振器■COに制御信号と
して加えられてしまうので、発振器■COからは前記し
た不要な制御信号によって位相変調された発振波が送出
されることになり、結局、ステレオ復号信号も位相変調
を受けたものとなって、これがステレオ復調信号中に妨
害成分を生じさせてしまうことになり、上記の原因によ
る妨害成分の発生も高忠実度再生に対して大きな支障を
与えていた。
本発明のFMステレオ信号の復調方法及び装置は上記し
た従来装置における諸問題点を解消するためになされた
ものであって、以下、本発明の内容を添付図面を参照し
ながら詳細に説明する。
第3図は、本発明のFMステレオ信号の復調方法を実施
してFMステレオ信号を復調しうるFMステレオ信号の
復調部分の一実施態様のもののブロック図であって、こ
の第3図において、破線枠PSSで囲んで示されている
ステレオ復号信号発生回路PSSの部分は、端子1に供
給される複合ステレオ信号中のパイロット信号に対して
、基本周波数ならびに位相がそれぞれ所定の関係にある
ステレオ復号信号を形成させるべき特殊な2つの矩形波
信号をステレオ復調部2に供給できるようなものとなる
ように、全体としてPLLの構成形態をとるようになさ
れており1図中においてSCは信号形成回路、GCはゲ
ート回路である。
また。このステレオ復号信号発生回路PSSの部分には
、位相比較器PCにおけ茗比較動作に伴なって生じる既
述したような問題点を良好に解消させることができるよ
うな構成(この点についての詳細は後述されている)を
備えている。
また、ステレオ復調部2は、端子3に供給される複合ス
テレオ信号と、前記したステレオ復号信号発生回路PS
Sから端子6,7に供給される特殊な2つの矩形波信号
とを掛は合わせて、副チャンネルの差信号(L−R)成
分、あるいは反転差信号(R−L )成分を復調するス
テレオ復調器FDと、前記した端子3に供給されるステ
レオ複合信号と、前記のステレオ復調器FDの出力端子
8.9から送出された副チャンネルの差信号(L−R)
ff分や副チャンネルの反転差信号(R−L:成分など
をマトリクス合成して、左側信号(L)と右側信号(R
)とを出力端子5,4に送出するマトリクス回路MXと
によって構成されている。
まず、前記した第3図示のFMステレオ信号の復調部分
におけるステレオ復調器FDの復調動作と関連して、本
発明の具体的内容について説明する。
全体としてPLL構成となされているステレオ復号信号
発生回路PSSにおいて、VCOは例えば電圧制御発振
器(VCO)または電流制御発振器(CCO)のような
制御可能な発振器■C0(VCO,CC0)の如何を問
わず符号としてはVCOを用いることとする)であり、
この制御可能な発振器■COでは、ステレオ復調器FD
における復調動作時に当って必要とされるステレオ復号
信号の基本周波数に対して予め定められた整数倍の基本
周波数を有すると共に、パイロット信号に対して所定の
位相関係を有するような発振波を発生しうるようになさ
れている。
前記した制御可能な発振器■COからの発振波が与えら
れる信号形成回路SCは、ステレオ復号信号の基本周波
数(38KHz)の2倍の基本周波数(76KHz)を
有し、かつ、予め定められた所定のデユーティ比(Zあ
るいは上のデユーティ比)3 を有する如き第4図a図(あるいは第4図す図)のよう
な非対称矩形波信号S1(またはSl)を出力して、こ
れをゲート回路GCと分周器D iv 1(第1の分局
器Div1)とステレオ復調器F’Dの端子6とに与え
る。
分周器D ivlは、前記した信号形成回路SCから送
出された非対称矩形波信号S1(またはSl)をそれと
所定の位相関係を有する状態で7に分周する分局器であ
って、この分周器D iv 1からは第4図C9d図に
示すように、ステレオ復号信号と等しい基本周波数(3
8KHz)を有すると共に、デユーティ比が50%の矩
形波信号S2あるいは耳を出力(実際には信号S2と「
との両信号が平衡出力として出される場合が多い)して
、それをステレオ復調器FDの端子7に与える。
ステレオ復調部2におけるステレオ復調器FDは、端子
3に供給されている複合ステレオ信号と、端子6に供給
されている非対称矩形波信号S1と、端子7に供給され
ている矩形波信号S2及びまたはS2から得られる第4
図e図(または第4図f図)示のような対称矩形波信号
S3とを掛算して、副チャンネルの差信号(L−R)成
分あるいは反転差信号(R−L)ff1分を復調して出
力端子8に送出し、また、前記と同様にして、端子3に
供給されている複合ステレオ信号と、端子6に供給され
ている非対称矩形波信号S1と、端子7に供給されてい
る矩形波信号S2及びまたはS2から得られる対称矩形
波信号S3とを掛算して、副チャンネルの反転差信号(
R−L )成分あるいは差信号(L−R)成分を復調し
て出力端子9に送出する。
前記したステレオ復調器FDの出力端子8,9から送出
された復調成分はマトリクス回路MXに与えられ、この
マトリクス回路MXにおいて前記の復調成分は、端子3
に与えられている複合ステレオ信号中の主チヤンネル信
号(和信号(L十R)成分)とマトリクス合成されて、
マトリクス回路MXから出力端子5には左側信号巾が、
また、出力端子4には右側信矧りがそれぞれ送出される
上記のように、複合ステレオ信号に非対称矩形波信号S
1と、矩形波信号S2及びまたはS2から得られる対称
矩形波信号S3とを掛算するということは、複合ステレ
オ信号に対して、非対称矩形波信号S1と対称矩形波信
号S3との積信号である第4図g図示のような信号S4
を掛は合わせることと等価であり、また、複合ステレオ
信号に非対称矩形波信号S1と対称矩形波信号S3とを
掛算するということは、複合ステレオ信号に対して、非
対称矩形波信号S1と対称矩形波信号S3との積信号で
ある第4図り図示のような信号S4を掛は合わせること
と等価であり、結局、前記の信号S4またはS4がステ
レオ復号信号となるのである。
前記した信号S4と信号S4とは互いに逆位相の信号で
あり、前記の2信号S4. S、は、その基本周波数は
副チャンネル信号における抑圧された搬送波の周波数と
等しい周波数(38KHz)を有していると共に、3つ
のレベルを有する対称波形信号である。
上記のように本発明においてステレオ復号信号として用
いられる信号S4. S、は、その詳細な波形が第5図
の波形図に示されるようなものであり、その振幅レベル
をHとし、また、周期をTとし、基本角周波数をωおと
すると、第5図示の波形を有する信号は次の(3)式で
示されるものとなる(ただし、(3)式では位相の項の
記載が省略されている)。
前記の(3)式より明らかなように、本発明においてス
テレオ復音信号として使用される第5図示のような波形
を有する信号S、、S、 (第4図g、h図示の信号
)は、偶数次高調波成分と、第3次及びその倍数次の高
調波成分などを全く含んではいないから、本発明による
FMステレオ信号の復調方法及び装置においては、ステ
レオ復号信号の第3次高調波(114KHz )付近の
周波数成分を有する不要信号が、たとえ複合ステレオ信
号中に含まれていたとしても、それが復調信号中にスプ
リアス妨害を発生させるようなことになく、したがって
、本発明によれば従来の問題点が良好に解決できること
は明らかである。
次に、前記したようなステレオ復調動作に関与する各構
成部分の具体的な構成例などについて説明する。
制御可能な発振器■COは、第4図g。h図示のような
波形を有する信号S4.S4が、ステレオ復号信号とな
りうるように、すなわち、信号S4.S4が副チャンネ
ル信号における抑圧された搬送波と等しい基本周波数を
有すると共に、所定の位相関係を有しているものとなる
ように、それの発振周波数や位相が制御信号によって制
御されるものであるが、この発振器■COの発振周波数
は発振器■COに後続されるべき信号形成回路SCの構
成態様の如何に応じてそれぞれ所定のように定められる
すなわち、信号形成回路SCとして上分周器(3進カウ
ンタ)が用いられた場合には、制御可能な発振器■CO
はそれの発振周波数がステレオ復号信号の基本周波数の
6倍の周波数値(228KEωとなされるのであり、こ
の時に信号形成回路SCからは、第4図a図(または第
4図す図)示のように、ステレオ復号信号の基本周波数
の2倍の基本周波数を有し、かつ、2/3(あるいはl
/3)のデユーティ比を有する非対称矩形波信号S1(
またはSl)が得られる。
また、発振器■COに後続する信号形成回路SCとして
、単安定マルチバイブレータを用いた時は、発振器■C
Oの発振周波数をステレオ復号信号の基本周波数の2倍
とし、信号形成回路SCに用いられる単安定マルチバイ
ブレータを発振器■COの発振波によってトリガさせて
、単安定マルチバイブレータから第4図a図または第4
図す図示のような非対称矩形波信号S1(またはSt)
を得るようにする。
さらに、信号形成回路SCとして、予め定められたしき
い値においてオン、オフされるようになされたスイッチ
回路が用いられた場合には、発振器■COよりステレオ
復号信号の基本周波数の2倍の繰返し周波数を有するの
こぎり波信号を出力させて信号形成回路SCに与え、信
号形成回路から第4図a図または第4図す図示のような
非対称矩形波信号S0(またはSl)を出力させること
ができるのである。
次に、分周器D iv 1としては例えば通常のフリツ
1 プフロツプを用いて構成された百分周器が使用できる(
後述される分周器Div、(第2の分周器Div2)に
ついても同様である)のであり、分局器Div1ではそ
れに人力された非対称矩形波信号S。
l (またはSl)を百に分周して、既述のように第4図c
、d図に示すような矩形波信号S2.S2の何れか一方
の信号または双方の信号の平衡出力を送出する。
この分周器Div1はそれに信号形成回路SCから供給
される人力信号の形態に応じて、入力信号の立上がりの
時点で出力が反転するような構成形態のものが、あるい
は入力信号の立下がりの時点で出力が反転するような構
成のものか、の何れか適当な構成形態のものが選択使用
される(分周器Div1の分周動作によって信号に遅れ
が生じない場合には、前記した何れの構成形態の分周器
でも同様に使用可能である)。
ステレオ復調器FDは、既述したように端子3に供給さ
れた複合ステレオ信号に、信号形成回路SCから出力さ
れた非対称矩形波信号S1と、分周器D I Vlから
出力される矩形波信号S2.S2より得られる対称矩形
波信号S3あるいはS3とを掛合わせて、それらの各信
号の積信号を得る機能を有するものであるが、前記の積
信号が得られるようにする際における、各信号間の掛算
の順序の違いや、掛算に用いられる信号の極性の違いな
どに応じてこのステレオ復調器FDは種々様々な構成態
様のものとして実現され得るのである。
第6図は、ステレオ復調器FDの一例構成のもののブロ
ック図であって、第6図においてUMはスイッチングに
よる一般的な掛算器(以下、不平衡掛算器という)であ
り、この不平衡掛算器UMでは、端子3に供給された複
合ステレオ信号と、信号形成回路SCから端子6に供給
された非対称矩形波信号S1とを掛算して、その出力信
号を平衡掛算器BMに与える。
平衡掛算器BMには、前記した不平衡掛算器UMにおけ
る前記の積信号と、分周器Di■1から端子1に与えら
れる矩形波信号S2.S2の一方または双方(2つの矩
形波信号S2.S2が与えられる場合には、互いに逆位
相の2つの信号S2.S2が、それぞれ個別の端子を介
して平衡乗算器BMに個別的に与えられるものであるが
、第6図においては、入力端子の機能を表わすシンボル
として1個の端子1だけを示している。
端子についてのこのような図示表現の仕方は、第7図以
降の図についても採用されている。
)などの各信号が与えられて、この平衡掛算器BMでは
、不平衡掛算器UMから出力された積信号に対して、分
周器Div1からの矩形波信号S2.S2が対称矩形波
信号S3.S3のような波形成分を有するものとして掛
算が行なわれ、出力端子8,9には副チャンネルの差信
号(L−R)成分と反転差信号(R−L)成分とが復調
信号としてそれぞれ個別に送出される。
なお、ステレオ復調器FDの他の構成例としては、例え
ば、複合ステレオ信号と非対称矩形波信号S1との積信
号を出力する第1の不平衡掛算器と、前記第1の不平衡
掛算器の出力信号と矩形波信号S2とを掛算する第2の
不平衡掛算器と、前記第1の不平衡掛算器の出力信号と
矩形波信号S2とを掛算する第3の不平衡掛算器と、前
記第2の不平衡掛算器の出力信号から、前記第3の不平
衡掛算器の出力信号を減算する減算器とによって構成さ
れたもの、あるいは、例えば複合ステレオ信号が入力さ
れる第1、第2の不平衡掛算器における第1の不平衡掛
算器には矩形波信号S2を与え、また、前記第2の不平
衡掛算器には矩形波信号S2を与えて、前記した第1の
不平衡掛算器の出力信号はそれを第3の不平衡掛算器に
おいて非対称矩形波信号S1と掛算し、さらに、前記し
た第2の不平衡掛算器の出力信号はそれを第4の不平衡
掛算器において非対称矩形波信号S1と掛算し、前記し
た第3の不平衡掛算器の出力信号から、前記した第4の
不平衡掛算器の出力信号を減算して所要の復調信号が得
られるようにしたもの、などの他、例えば、複合ステレ
オ信号と、対称矩形波信号S3.S、とを掛算する平衡
掛算器と、前記の平衡掛算器からの平衡出力信号を非対
称矩形波信号「7がスイッチ駆動信号として与えられる
スイッチ回路とによって構成されたもの、あるいはまた
、複合ステレオ信号が供給されることにより、それと同
相の出力信号と逆相の出力信号とを出力しうる位相分割
器と、前記の位相分割器からの2つの出力信号が各個別
の可動接点に与えられる連動2回路3接点構戒の電気(
一般的には電流)スイッチ回路と、加算分配器とを備え
ており、前記の連動2回路3接点構成の電気スイッチ回
路が、非対称矩形波信号S□と矩形波信号S2.S2に
よって切換制御されるようになされたもの、など種々な
構成のものとして実現でき、また、掛算動作によっても
直流分の欠除を生じさせることがないように構成された
ステレオ復調器においては、その構成中に用いられてい
る位相分割器として、位相分割機能とマトリクス機能と
を併わせもっているような構成態様のものを使用して、
後述のようなマトリクス回路の使用を不要とするような
構成態様のものとすることもできるのである。
上述のようなステレオ復調器の端子8,9から得られる
副チャンネルの差信号(L−R)成分と反転差信号(R
−L)成分とは、端子3から複合ステレオ信号が供給さ
れているマトリクス回路MXに与えられ、マトリクス回
路MXではそれに供給された複合ステレオ信号中の主チ
ヤンネル信号(和信号(L十R))と、前記した副チャ
ンネルの差信号(L−R)成分と、反転差信号(R−L
)成分との間で所要の加減算動作を行ない、ステレオ復
調部2の出力端子5,4に対して、左側信甥りと右側信
号(R)とを個別に送出する。
前記したステレオ復調器FDにおける復調動作のために
使用されるステレオ復号信号は、既述のように偶数次高
調成分と、第3次高調波及びそれの倍数次高調波成分を
全く含んでいない第4図g。
h図示のような波形を有する信号であるから、複合ステ
レオ信号中に114Kf(z付近の周波数成分の不要信
号を含んでいてもそれによって復調信号中にスフ01J
アス妨害を発生させることはないのである。
次に、本発明においては、そのステレオ復号信号発生回
路PSSの部分においても、既述した従来装置において
問題となった点が良好に解消されうるということについ
て説明する。
第3図中において、ステレオ複合信号発生回路PSSは
、位相比較器PC,低減低減器波器F、直流増幅器DA
、制御可能な発振器VCO1信号形成回路SC1分周器
I)ivl 、 Div2 、ゲート回路GCとによっ
てPLL構成となされており、PLLはループ内におけ
る既述した信号形成回路SCから出力される非対称矩形
波信号5t(st)と、分周器Div1から出力される
矩形波信号52(S2)に基づいて得られる対称矩形波
信号53(S3)との積信号として得られる第4図g、
h図示のステレオ復号信号84(84)が、ステレオ復
調器FDにおける所望のステレオ復号信号となりうる周
波数と位相とを有したものとなるように、パイロット信
号にロックして動作する。
さて、既述した従来装置に関して指摘した問題点、すな
わち、従来のステレオ復号信号発生回路を構成するPL
Lにおける位相比較器PCにおいて、基準波となる第2
図C図示のパイロット信号と掛算される比較波は、従来
、(2)式で示されるような信号成分を有する第2図す
図示の比較波が使用されていたことにより、この比較波
に含まれている大きな5次高調波(95KHz )成分
と、大きな7次高調波(133KHz)成分の存在によ
って、これと端子1に供給されるFM復調器からの出力
信号中における100KHz付近の周波数成分を有する
不要信号とにより位相比較器PCからの出力信号中には
スプリアス妨害成分が発生していたが、本発明では上記
の位相比較器PCからの出力信号中に生じるスプリアス
妨害成分を実用上問題とならない迄に減少させることが
できるように、位相比較器PCに供給する比較波として
特殊な波形の信号が用いられるのである。
すなわち、第3図において、位相比較器PCにはゲート
回路GCから第4図g図に示すようなデユーティ比が5
/6の非対称矩形波信号85(あるいは第4図J図に示
すようなディーティ比が76の非対称矩形波信号85)
と、分周器Div2からの第4図に図あるいは第4図1
図に示されているような矩形波信号S6あるいはS6が
与えられることにより、位相比較器PCに供給される比
較波としては、前記した非対称矩形波信号S5と、矩形
波信号S、 、 S6の一方もしくは双方のものから得
られる第4図m図示のような対称矩形波信号S7との積
信号である第4図n図示のような3レベルを有する対称
波形信号となされているのである(なお、以下の記載に
おいては、単に、信号S5、信号86などのような簡略
化した記載が行なわれることもある)。
第4図m図示図示のような非対称矩形波信号S5あるい
はS5を出力するゲート回路GCは、信号形成回路SC
から出力される非対称矩形波信号S1と、分周器Div
1から出力される矩形波信号S2.S2の一方の信号(
一般には、信号S2.S2の両信号の平衡出力が分周器
D i v 1から出力されるので、そのどちらか一方
の信号)とが入力されて、信号S4の基本周波数(繰返
し周波数)と等しい基本周波数を有すると共に、第4図
i図(またはj図)に示されているような所定の位相関
係を有するデユーティ比が百の非対称矩形波信号S7、
あるいはその反転信号S、を出力しうるような構成を備
えている。
そして、前記したゲート回路GCは、それに対して供給
される入力信号の形態や、それからの出力信号が与えら
れる位相比較器PCの構成(掛算信号の入力端子の極性
など)に応じた所要の信号形態の信号が出力されるよう
に、例えば適当な論理回路によって構成される。
ゲート回路GCからの出力信号を、第4図1図示の信号
S5としたい場合には、ゲート回路GCをオア回路とし
て、それに信号S0と信号S2とを入力させるようにす
るか、あるいはゲート回路GCをナンド回路とし、それ
に信号S1と信号S2とを入力させるようにすればよく
、また、ゲート回路GCからの出力信号を第4図j図示
の信号S、としたい場合には、ゲート回路GCをノア回
路とし、それに信号S1と信号S2とを入力させるよう
にするか、あるいはゲート回路GCをアンド回路とし、
それに信号S1と信号S2とを入力させるようにすれば
よいのである。
分周器Div2は、分周器Divtからの矩形波信号
1 82(82)を吾に分周して、第4図に、7図示のよう
なデユーティ比50係の矩形波信号sa(’9を出力し
てそれを位相比較器PCに供給する。
分局器Div2としてフリップフロップ構成のものとす
ると、それからは信号S2と信号風≧の2信号を平衡出
力として得ることができる。
位相比較器PCは、入力端子1から供給される少なくと
もパイロット信号を含む複合ステレオ信号に、ゲート回
路GCの出力信号として得られる非対称矩形波信号S、
と、分周器Div2の出力信号sa(S6)から得られ
る対称矩形波信号S7とを掛算する機能を有するもので
ある。
そして、この位相比較器PCにおける前記の各信号間の
掛算の順序はどうであってもよいのであり、その構成も
種種様々なものとして実現しうる。
第7図及び第8図などは、位相比較器PCの構成例を示
すブロック図である。
まず、第1図示の位相比較器PCにおいて、13.14
は掛算器であり、掛算器13においては入力端子1に供
給された少くともパイロット信号を含む複合ステレオ信
号と、端子10を介してゲート回路GCから与えられた
信号S、とを掛算して、その積信号を平衡掛算器14に
与え、平衡掛算器14では、前記の掛算器13から与え
られた信号と、端子11を介して分周器D I V2か
ら与えられた信号86(S6)に基づいて得られる信号
S7とを掛算して、結局、出力端子12には入力端子1
に供給された複合ステレオ信号と、第4図n図示の信号
S8とが掛算された積信号が送出される。
なお、平衡掛算器14からは、通常、平衡出力として出
力が送出される。
次に、第8図示の位相比較器PCは、分周器Div2か
ら得られる平衡出力成分のそれぞれに、ゲート回路GC
の出力として得られる信号S5とを掛算した形の信号を
ゲート回路で作り出して掛算信号とし、これらの掛算信
号と入力の複合ステレオ信号との間でのそれぞれの積信
号間の減算により、結果的に複合ステレオ信号と第4図
n図示のような信号S8との掛算が行なわれるようにし
た位相比較器PCである。
すなわち、この第8図示の位相比較器PCでは、まず、
信号S、と信号S7との掛算を行なって、信号S8を得
て、この信号S5と複合ステレオ信号とを掛算するとい
うような手順に従うような掛算を行なうものであるが、
最初の掛算において直接に信号S3を得るのではなく。
信号S、に信号S7を掛算する代わりに、信号S5に信
号S6と信号S6とをそれぞれ個別に掛算し、その結果
として得られる2つの積信号間で減算を行なうようにし
ている。
信号S6から信号S6を引算すると信号S7となるので
、後続回路に減算器がある場合には、信号S5と信号S
6とはそれを合わせて信号S7の波形成分を有するもの
といえるのである。
前記のように非対称信号のままでそれと入力の複合ステ
レオ信号とを掛算し、それらを平衡出力積信号として減
算合成することにより、対称な波形信号S8と入力の複
合ステレオ信号との積信号に等しい信号が得られるので
ある。
第8図示のブロック図において、15.16はゲート回
路であって、ゲート回路15はゲート回路GCからの出
力信号が端子15aに与えられると共に、分局器Div
2の出力信号が端子15bに与えられており、このゲー
ト回路15ではそれの端子15a、15bに与えられる
入力信号の信号形態と、掛算器17の構成形態などに応
じて、それぞれ所望の出力信号を掛算器17に与えうる
ような論理機能を備えたものとして構成されている。
また、ゲート回路16はゲート回路GCからの出力信号
が端子16aに与えられると共に、分周器D iv2の
出力信号が端子16bに与えられており、このゲート回
路16ではそれの端子16a 、16bに与えられる入
力信号形態と、掛算器18の構成形態などに応じて、そ
れぞれ所望の出力信号を掛算器18に与えうるような論
理機能を備えたものとして構成されている。
前記のゲート回路15は、信号S、と信号S6との積成
分として示される第4図O図示の信号S9、すなわち、
分局器Div2の出力信号と等しい繰返し周波数を有し
、かつ、デユーティ比がLの矩形波信号S、(実際には
信号S、の反転信号の場合もありうる)を出力する。
またゲート回路16は、第4図P図示のような信号S1
0すなわち、前記したゲート回路15からの出力信号S
8に対して180°の位相差を有し、デユーティ比がn
の矩形波信号510(実際には信号SIOの反転信号の
場合もありうる)が出力される。
前記したゲート回路15は、それへの2つの人力信号が
信号S5と信号S6であった場合にはアンド回路によっ
て構成でき、また、それへの2つの入力信号が信号「と
信号肩であった場合にはノア回路とすれば、ゲート回路
15からは信号S。
が出力される。
また、前記したゲート回路16は、それへの2つの人力
信号が信号S5と信号百であった場合にはアンド回路に
よって構成でき、また、それへの2つの入力信号が「と
信号S6であった場合にはノア回路とすればゲート回路
16からは信号810が出力される。
掛算器17.18には、入力端子1から少くともパイロ
ット信号を含む複合ステレオ信号が与えられており、し
たがって、掛算器17では複合ステレオ信号中のパイロ
ット信号と信号S、とが掛算され、また、掛算器18で
はパイロット信号と信号S1oとが掛算される。
コンデンサー9はこれと位相比較器PCの出力インピー
ダンス(抵抗弁)と容量性インピーダンスなどとによっ
て第3図中の低域濾波器LPFと対応するものとして機
能し、これは位相比較器PCの平衡出力に対して予め設
定された低域通過特性を与える。
前記したコンデンサ19の接続位置に、ラグリード型フ
ィルタを構成する素子が接続されてもよい。
20は減算器であるが、第3図中の直流増幅器DAの入
力部が平衡差動型となっている場合には、その直流増幅
器DAの人力部に減算器20の機能を兼ねさせることも
できる。
なお、第7図示のような構成の位相比較器PCの場合も
、掛算器14は平衡出力型の方が構成し易く、掛算器1
4として平衡出力型のものが使用された場合にも、必要
な引算器は直流増幅器DAの入力部を平衡差動型として
それに兼ねさせることができる。
また、第8図示の構成の位相比較器PCを用いる場合に
、ゲート回路15.16を3人力型にして、それに信号
形成回路SCの出力信号と分局器Div1の出力信号と
分周器Div2の出力信号とを供給するようにし、ゲー
ト回路15゜16の内部を適切に構成すれば、ゲート回
路GCを省略することもできる。
位相比較器PCは上記した構成例のもの以外のものでも
よいことは勿論であり、また、上記した構成例のものに
ついてもその構成に対して種々の変更を加えて使用して
もよいのである。
低域濾波器LPFは、PLLにおいてループの応答(特
にキャプチャレンジ特性や妨害阻止特性)を左右する重
要な特性を与えることは周知のとおりである。
また、直流増幅器DAは、例えば位相比較器PCが平衡
出力型(あるいは引算を必要とする出力信号の型)の場
合には平衡差動入力型のものとして構成する。
この直流増幅器DAは、位相比較器PCから出力された
誤差信号から低域濾波器LPFにより高域成分の除去さ
れた状態の誤差信号を増幅し、これを制御電圧あるいは
制御電流として制御可能な発振器■COの制御入力端子
に供給する。
制御可能な発振器■COはその自走周波数が、分周器D
iv2の出力信号の繰返し周波数を略々・19KHzと
なしつるようなものとしておき、また、低域濾波器LP
Fの通過特性を適切に設定しておくことにより、位相比
較器PC→低域濾波器LPF→直流増幅器DA→制御可
能な発振器VCO,信号形威回形成C→分周器D t
v 1 e D i V2、ゲート回路1位相比較器P
CのループはPLLを構成しており、位相比較器PCで
は端子1に供給された複合ステレオ信号中の19KHz
のパイロット信号(第2図C図)と、ゲート回路GCか
ら端子10に与えられている信号85(85)と、分周
器D iv2から端子11に与えられている信号86(
86)から得られる対称矩形波信号S7との掛算、すな
わち、19KHzのパイロット信号と、繰返し周波数が
19KHzであって第4図n図示のような所定の位相を
有する対称波形信号S8との掛算を行なって、得られた
誤差信号を端子12から低域濾波器LPFに与える。
前記したループは、前記の対称波形信号S8とパイロッ
ト信号とがロック状態において同一周波数で、かつ、互
いに90’の位相差をもつような周知のPLL動作を行
なう。
PLLがロックした状態においては、既述のステレオ復
号信号として使われる第4図g図(またはh図)の信号
S4(または1ツと、前記した第4図n図示の対称波形
信号S8とは、第4図(こ示されているような位相関係
となされていることから、ステレオ復号信号として用い
られる信号S4(または84)は、副チャンネル信号の
抑圧された搬送波と同一周波数で同位相(または逆位相
)となり、したがって、信号S4(または84)はステ
レオ復号信号として用いられうるのである。
上記した第3図中のステレオ復号信号発生回路PSSに
おける位相比較器PCで、基準波のパイロット信号に掛
算されるべき比較波は既述のように第4図n図示の対称
波形信号S8であるが、この対称波形信号S8はその振
幅レベルを±Cとシテフーリエ展開すると次の(4)式
で示されるものとなる(ただし4)式では位相の項が省
略されている)。
(ただし、ω1.は対称波形信号S8の繰返し角周波数
であって、この角周波数はPLLがロックした状態にお
いてはパイロット信号の角周波数に等しくなる)この(
4)式と、第1図中に示されている従来のPLLによる
ステレオ復号信号発生回路の位相比較器PCでパイロッ
ト信号に掛合わされる信号を示す(2)式とを比較して
みると、(2)式における基本波(19]EGlz )
成分の第5次高調波(95KHz)成分が基本波(19
KHz)成分のレベルの0.2倍のレベルのものである
のに対して、(4)式における基本波(19KHz )
成分の第5次高調波(95KEz )成分は、基本波(
19KHz )成分のレベルの0.054倍のレベルと
なっており、また、第7次高調波(133K11z )
成分についてみると、(2)式における第7次高調波底
分は基本波成分のレベルの0.143倍のレベルである
のに対し、(4)式における第5次高調波戒分は基本波
成分のレベルの0.038倍のレベルである、というよ
うに、(4)式で示される対称矩形波信号の第5次高調
波底分と第7次高調波底分とは、(2)式で示される対
称矩形波信号の第5次高調波底分と第7次高調波底分よ
りもそれぞれ11 dB以上も小さくなっているのであ
る。
したがって、第3図示のステレオ復号信号発生回路PS
Sにおいては95KHz付近あるいは133KHz付近
の周波数成分を有する不要信号を含む複合ステレオ信号
が端子1に供給されたとしても、それにより発生するス
プリアス妨害等が少なくなり、その分だけ妨害排除特性
が第1図示の従来装置の場合に比べて改善されうろこと
は明らかである。
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本発
明のFMステレオ信号の復調方法及び装置では、スイッ
チング技術を応用しているために、復調された信号には
殆んど歪が生ぜず、また、ステレオ復号信号が偶数次高
調波成分及び第3次とその倍数次高調波成分を含まない
ものとなるような、それの構成成分となるべき複数個の
特殊な矩形波信号を掛算信号として用いたことにより、
ステレオ復調器からの出力信号に既述した問題点の所在
についての説明で述べたようなスプリアス妨害が発生し
たり、S/Nの劣化をもたらすようなことは起こらない
また、本発明においては、ステレオ復号信号発生回路と
しても、それの位相比較器に与えられるべき掛算信号が
特殊なものとされていることにより、パイロット信号の
周波数の5倍、7倍の周波数、すなわち、95KHz付
近、133KHz付近の周波数成分が入力の複合ステレ
オ信号中に不要信号あるいは雑音として含まれていても
、それによつて位相比較器の出力信号中に大きなスプリ
アス妨害を生じさせることもなく、したがって、制御可
能な発振器からの発振波に望ましくない大きな位相変調
を起こさせることもないから、良好なステレオ復号信号
がステレオ復調部2におけるステレオ復調器FDに与え
られるために、ステレオ復調器はそれの95KHz付近
や133Kh付近の復調感度が従来装置に比べて低下さ
れた状態で復調動作を行ない、したがって、前記した周
波数付近に不要信号や雑音が含まれている複合ステレオ
信号が復調の対象とされた場合にも、前記の不要信号や
雑音の影響の少ない復調信号が容易に得られるのである
さらに、本発明方法及び装置の実施に当っては、装置を
集積回路化することが容易であるために、安定な特性を
有する装置を比較的安価に提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の構成例を示すブロック図、第2図a
”= c図及び第4図a −p図ならびに第5図は説
明用の波形図、第3図は本発明方法を適用したF’Mス
テレオ信号の復調装置の一実施態様のもののブロック図
、第6図はステレオ復調器の一例構成を示すブロック図
、第7図及び第8図は位相比較器の構成例を示すブロッ
ク図である。 1.3,12,15a、15b、16a、16b・・・
・・・端子、2・・・・・・ステレオ復調器、13,1
7゜18・・・・・・掛算器、14.BM・・・・・・
平衡掛算器、UM・・・・・・不平衡掛算器、19・・
・・・・コンデンサ、20・・・・・・引算器(減算器
)、15,16.GC・・・・・・ゲート回路、PSS
・・・・・・ステレオ復号信号発生回路、PC・・・・
・・位相比較器、LPF・・・・・・低域濾波器、DA
・・・・・・直流増幅器、■CO・・・・・・制御可能
な発振器、SC・・・・・・信号形成回路、Divl、
Div2・・・・・・分周器、MX・・・・・・マト
リクス回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 左側信号巾と右側信号(R)との和信号(R十L)
    よりなる主チヤンネル信号と、左側信矧lと右側信對り
    との差信号(L−R)を信号波として搬送波を振幅変調
    して得た搬送波抑圧振幅変調波よりなる副チャンネル信
    号とを少なくとも含んで横取されている複合ステレオ信
    号から左側信号(I、)と右側信号(R)とを分離復調
    するFMステレオ信号の復調方法であって、前記した副
    チャンネル信号における抑圧された搬送波の周波数及び
    位相と等しい周波数及び位相を有するステレオ復号信号
    の2倍の基本周波数及び2/3(あるいは1/3)のデ
    ユーティ比ならびに第1の所定位相を有する非対称矩形
    波信号を発生させる手段によって発生された非対称矩形
    波信号と、前記した非対称矩形波信号から、前記したス
    テレオ復号信号と等しい基本周波数及び第2の所定位相
    を有する対称矩形波信号を発生させる手段によって発生
    された対称矩形波信号と、前記した複合ステレオ信号と
    を掛算することにより、前記した差信号(L−R)及び
    反転差信号(R−L )を復調し、得られた前記の差信
    号(L−R)及び反転差信号(R−L)にそれぞれ前記
    した和信号(L十R)を含む複合゛ステレオ信号を合成
    して前記した左側信餌ワと右側信号(R)とを分離する
    ようにしたFMステレオ信号の復調方法。 2 制御可能な発振器と、前記の制御可能な発振器の出
    力信号に応答して、それと所定位相関係を有し、かつ、
    デユーティ比が2/3(あるいは1/3)の矩形波信号
    を出力する信号形成回路と、前記の信号形成回路の出力
    信号を1/2に分周して出力する第1の分局器と、前記
    第1の分周器の出力信号を1/2に分周して出力する第
    2の分周器と、前記の信号形成回路の出力信号と前記第
    4の分周器の出力信号とが供給されて、前記第4の分周
    器の出力信号と等しい基本周波数を有し、かつ、デーテ
    ィ比が576(あるいは1/6)の矩形波信号を出力す
    るゲート回路と、少なくともパイロット信号を含む複合
    ステレオ信号と前記第2の分周器の出力信号と前記ゲー
    ト回路の出力信号が供給されて、前記複合ステレオ信号
    と前記ゲート回路の出力信号と前記第2の分局器の出力
    信号とを演算した信号を前記の制御可能な発振器に制御
    信号として与える位相比較器とからなり、前記した複合
    ステレオ信号中のパイロット信号に同期するように動作
    するフェーズ・ロックド・ループと、前記のフェーズ・
    ロックド・ループ中の信号形成回路の出力信号と、前記
    した第1の分周期の出力信号と、少なくとも主チヤンネ
    ル信号及び副チャンネル信号を含む複合ステレオ信号と
    が供給され、前記の複合ステレオ信号に前記した信号形
    成回路の出力信号を掛算すると共に、さらに前記した第
    4の分周器の出力信号をも掛算して差信号(L−R)成
    分及び反転差信号(R−L )成分を復調し、得られた
    差信号(L−R)成分と反転差信号(R−L )ff分
    と複合ステレオ信号とを合成して左側信号(L)と右側
    信号(R)とを分離して出力する信号処理回路とよりな
    るFMステレオ信号の復調装置。
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JPH0641727B2 (ja) * 1990-11-29 1994-06-01 晏弘 奥田 内燃機関の消音器

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