JPS5853699B2 - 希土類金属間化合物磁石の製造方法 - Google Patents

希土類金属間化合物磁石の製造方法

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JPS5853699B2
JPS5853699B2 JP54173069A JP17306979A JPS5853699B2 JP S5853699 B2 JPS5853699 B2 JP S5853699B2 JP 54173069 A JP54173069 A JP 54173069A JP 17306979 A JP17306979 A JP 17306979A JP S5853699 B2 JPS5853699 B2 JP S5853699B2
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earth intermetallic
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Suwa Seikosha KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は、希土類金属間化合物磁石を高密度、高性能化
するための製造方法に関する。
Sm、Y、La、Ce、Pr、ミツシュメタルなどの希
土類金属(R)と、Cq、 Cu、 Fe などの遷
移金属(M、)とからなる実質的にRM5〜R2M1□
の構造式を有する希土類金属間化合物は、すぐれた結晶
異方性を有することから、永久磁石化の試みがなされ、
すでに工業的に利用されている。
この化合物を磁石化する場合には、主としてこの化合物
のインゴットを粉砕して粉末化し、この粉末を圧粉成形
する方法が用いられているが、その際粉末の粒度が磁気
特性を決定する重要な要因となっており、磁気性能を向
上させるためにはできるだけ粉末の粒度を小さくするこ
とが望ましい。
従来は、主として機械的粉砕方法である。ボールミルあ
るいはジェットミル法を用いて粉末化していたが、この
ような従来の方法では、■、粒度1μ以下の超微粉末が
得られない。
2、機械的応力を受け、粉末の結晶異方性を損い易い。
などの欠点があった。
このため、本来理論エネルギー積の大きなPrCo5な
ども、粉末化の際に結晶に歪を受け、本来の高エネルギ
ー積が得られなかった。
本発明は、結晶異方性を損うことなく、粒度lμ以下の
超微粉末が得られる新規な製造方法を提供することによ
り、従来にない高いエネルギー積を実現することを目的
とするものである。
すなわち本発明は、RM5、RM7、R2M17などの
希土類金属間化合物を高周波溶解又はアーク溶解炉で溶
製して得たインゴットを、ガス中蒸発法に、より100
久〜1ooooA(1μ)の超微粉末化することを特徴
とする。
ガス中蒸発法とは、真空度1〜200TorrのAr、
He、Neなどの不活性ガス雰囲気中で、前記インゴッ
トを加熱蒸発させて超微粉末化する方法であり、加熱蒸
発させる方法としては高周波誘導加熱、プラズマジェッ
ト法、CO2レーザ−ビーム法、アーク放電法、電子ビ
ーム法などが用いられる。
このように、ガス中蒸発法という電気化学的なプロセス
によって希土類金属間化合物を微粉末化することにより
、粒度が1μ以下の超微粉末が得られ、かつ機械的応力
の影響が皆無となるため、容易に単磁区微粒子が得られ
る。
この微粉末を焼結法、有機樹脂結合法または金属結合法
を用いて成形することにより、従来に比べて高いエネル
ギー積を有する永久磁石が得られる。
さらに粒度が極めて小さいため、粉末の活性エネルギー
が高くなり、焼結温度を従来のものに比べて50〜10
0℃低(できるため、作業能率の向上および密度の向上
による残留磁束密度および保磁力の向上などの効果が得
られる。
本発明における希土類金属間化合物磁石とは、Sm、Y
、La、Ce、Pr、ミツシュメタルなどの希土類金属
(R)の少なくとも1種と、Co、Fe、Cu、Mn、
Nb、Ta、Cr、Mo、Ti、Zrなどの遷移金属(
M)の1種または2種以上とからなり、実質的にRM5
、RM7、R2Ml 7の構造式を有する化合物からな
るものを示す。
また、粉末の粒度は1μを越えると超微粉末とは言えず
、その物性も従来のものと有意差がないためこれ以下と
した。
1μ以下になると、従来のバルクの性質とは異なる新規
な物性が得られる。
すなわち、超微粉末化によって表面エネルギーが犬とな
り、融点、焼結温度の低下が得られる。
以下実施例に基づいて詳述する。
実施例 1 重量比でSm34.2%、Co65.8%の原料1kg
を、Arガス雰囲気中で高周波溶解し、SmCo5の構
造式を有する合金のインゴットを得た。
このインゴットを機械的粉砕方法により粗粒粉末を真空
蒸発槽に投入した。
次に以下の条件でSmCo、の超微粉末を得た。
これとは別に、上述のSmCo5のインゴット200グ
を磁製ポットにトルエンを入れた湿式ボールミル中で約
10H粉砕し、従来法による微粉末を得た。
こうして得た試料の粒度分布を第1図に示す。
第1図において、1は従来法、2は本発明法によるもの
であり、図から明らかな如く、本発明法のものは平均粒
径600Aのものが最も多く、かつ分布もシャープであ
る。
これに対し従来法のものは平均粒径6μのものが最も多
く、かつその分布も2〜10μと広い範囲に及んでおり
、本発明法との差は歴然としている。
次に上述の2種類の試料を、それぞれ金型を用いて約1
0KOe の印加磁場中で配向させながら、1ton/
caのプレス圧力で圧粉成形し、2o、ffxlol(
mm)の円柱状に成形し、さらにArガス雰囲気中で1
000〜1250℃にIH保持し、焼結を行なった。
こうして得たそれぞれの永久磁石の磁気性能を第2図に
示す。
第2図において、3が従来法によるもの、4が本発明法
によるものである。
本実施例で得られた永久磁石の最高磁気性能及び焼結条
件を第1図に示す。
このように本実施例によれば、粉末粒子の微細化により
磁気性能が向上すると共に、焼結温度を低下することが
できるために、焼結時の酸化が少なく、かつ作業性が向
上するという効果も得られる。
実施例 2 実施例1で得られた微粉末に、それぞれエポキシ樹脂を
重量比で3.5%添加し、印加磁場10KOe、プレス
圧力4ton/crtfで圧粉成形し、10σ×61(
7n7IL)の成形体を得た。
それぞれの特性は、以下の通りであった。
本実施例に示すように、樹脂結合型の磁石においても、
粉末の微細化により磁気特性の向上効果が得られる。
実施例 3 重量比でPr33%、Co6.7%からなる原料を、ア
ーク溶解炉で溶製し、200グのインゴットを得た。
また残りの100Pは、従来法のボールミルで約5H粉
砕し、粒度分布3〜8μの粉末を得た。
これらの粉末をそれぞれ8KOe の磁場中で、1 t
on 7cmの圧力で圧粉成形し、25σ×10110
1(の成形体を作成した。
次にそれぞれの成形体を以下の条件で焼結し、磁気性能
を比較した結果を以下に示す。
従来prCo5は、粉末化の際に機械的応力を受けて粉
末の結晶性を著しく損なうため、得られる磁気性能は極
めて低くかったが、本発明によれば、全く機械的応力を
受けることがないため、結晶性の良い微粉末が得られ、
その結果、得られる磁気性能に顕著な差がでている。
実施例 4 いずれも重量比でSm 23.5%、Cu6.5%、F
e16%、Zr3.0%、残部Coからなる組成の、S
m(COo、672 Cuo、os FeO,22Zr
O,028) 38.35合金1kgを高周波溶解炉で
溶製し、実施例1と同じ方法で粒度分布800〜150
0Aの微粉末50Pを、また従来法の磁製ポットを用い
たボールミルで粒度分布5〜60μの微粉末200?を
それぞれ得た。
これらの微粉末を10KOe の磁場中で圧粉成形し
、それぞれArガス雰囲気中で以下の条件で焼結した。
得られた焼結体に、本発明法、従来法のどちらも、まず
900℃でIHlひき続いて450℃で20H時効処理
を施した。
こうして得られた試料の磁気性能を以下に示す。
本実施例のR2M1□系化合物においても、磁気性能の
向上効果が得られている。
以上述べた如く、本発明によれば、粒度1μ以下の超微
粉末が、機械的応力を何ら受けることなく容易に得られ
るものであり、希土類金属間化合物が本来持っている良
好な結晶性をそのまま維持することができ、磁気特性の
向上に多大の効果を有するものである。
また本発明は、希土類金属間化合物の組成にかかわらず
、磁気特性を向上し得るものであり、その適用範囲は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1における本発明法と従来法により得
られたSmCo5粉末のね度分布を示す図である。 第2図は、実施例1におげろ本発明法と従来法により得
られたSmCo5磁石の、焼結温度と残留磁束密度(B
r)との関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 希土類金属(以下Rと呼称)と少なくとも1種の遷
    移金属(以下Mと呼称)とからなる実質的にRM5〜R
    2Ml 7の構造式を有する金属間化合物の1種もしく
    は2種以上からなる希土類金属間化合物磁石の製造方法
    において、前記金属間化合物を真空度1〜200Tor
    rの不活性ガス雰囲気中で加熱蒸発させて粒度1μ以下
    の超微粉末とした後、前記超微粉末を圧粉成形すること
    を特徴とする希土類金属間化合物磁石の製造方法。
JP54173069A 1979-12-27 1979-12-27 希土類金属間化合物磁石の製造方法 Expired JPS5853699B2 (ja)

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