JPS5853425Y2 - 雨戸を装着可能とした玄関サツシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家屋等の玄関開口部に装着する玄関サツシ
に関し、その目的は、玄関開口部に装着された玄関引戸
サツシの屋外側に雨戸枠を設け、雨戸を装着可能とする
玄関サツシを提供することにある。

次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明すると
、図中Ｓは玄関開口部Ｗに装着された雨戸を装着可能と
した玄関サツシ（以下単にサツシという）で玄関引戸サ
ツシＳ１と雨戸枠Ｓ２とより構成されている。

１は玄関引戸サツシＳ１の上梓で、玄関開口部Ｗの鴨居
２に装着され、その断面において、５は鴨居２の下面と
平行状に設けられたウェブで、その屋外端部には鴨居２
の屋外面に沿う取付片３の下端部と接合され、該接合部
より下方に向って前縁６が垂下されている。

また同接合部より屋外方向に向ってＬ字状の係合片７が
突設されている。

またウェブ５の屋内端部には断面かぎ形状の屋内片８が
設けられている。

９はウェブ５の下面に垂下された仕切片で、前縁６とに
より溝部１０Ａが、また屋内片８とにより溝部１０Ｂが
それぞれ形成され、しかして取付片３は鴨居２の屋外面
に釘４Ａにより止着され、ウェブ５側はねし４Ｂにより
鴨居２の下面側に係止されている。

次に、１１は玄関引戸サツシＳ１の下枠で、上枠１と対
応して玄関開口部Ｗの下部側に設けられて敷居となるも
ので、その断面において、水平状にウェブ１２が設けら
れ、ウェブ１２の屋外側および屋内側のそれぞれ端部寄
りには上方に向って対称形状の略丁字形の外側係止片１
３および内側係止片１４が突設されている。

またウェブ１２の屋外端部より下方に向って凹部溝１５
Ａを有する脚片１５が設けられ、さらに同ウェブ１２の
屋内端部より下方に向って脚片１５と対応して同一長さ
の脚片１６が設けられている。

１７Ａおよび１７Ｂは鉄アルミニウム合金、合成樹脂等
によって成形されたレールでミその断面において頭部は
逆Ｕ字状に形成され、その下部両端部はラッパ状に拡開
して双脚状に成形されている。

１８はレール係止部材で、下枠１１の上面を構成するも
ので、その断面において、水平状にウェブ１８Ａが設け
られ、その下面には２本の脚片１８Ｂ。

１８Ｂが垂下され、下枠１１のウェブ１２の上面に載置
された屋外側のレール１７Ａおよび屋内側のレール１７
Ｂ間に嵌込まれ、下枠１１の外側係止片１３と内側係止
片１４とによりレール１７Ａ、１７Ｂを挾持してウェブ
１２に対してビスにより着脱可能に締着されている。

１９は玄関開口部Ｗの屋内側に打設されたコンクリート
の床２０のサツシＳ装着側に埋設された取付枠で、断面
「形状に成形されその垂直片１９Ａには屋外方向に向っ
て突片１９Ｂが突設され、該突片１９Ｂが下枠１１の屋
内側の内側係止片１４とウェブ１２との内に嵌合するよ
うに取付枠１９は埋設されている。

かくして、上枠１の左右両端部は図示されない左右の縦
枠の上端部とビスで係止され、また下枠１１の左右両端
部も左右の縦枠の下端部とビスで係止されて方形状のサ
ツシ枠が形成され、上枠１の溝部１０Ａ、ＩＯＢと下枠
１１のレール１７Ａ、１７Ｂがそれぞれガラス障子２１
Ａ、２１ Ｂが引違い状に嵌挿されている。

２２は玄関引戸サツシＳの上枠１の屋外側面に沿って取
付けられた雨戸枠Ｓ２の上部雨戸枠で、その断面におい
て、２３は上部雨戸枠２２の上縁で、その屋内側ウェブ
２３Ｂは屋外側ウェブ２３Ａと段差してそれぞれ水平状
に設けられ、屋外側ウェブ２３Ａの屋外端部は下方に折
曲されて前縁２３Ｃが形成されている。

また屋内側ウェブ２３Ｂの屋内端部は上枠１の取付片３
に沿って設けられた取付片２４に接合されて屋内側ウェ
ブ２３Ｂの上面には図示のように外装材受部２３Ｄが形
成されている。

２５は上部雨戸枠２２の下縁で、その屋外側には略Ｚ状
の篩面２５Ａが形成され、その屋外端部は前縁２３Ｂの
下端部と接合され、同屋内端部は下方開放状に形成され
た雨戸用溝２５ Ｂの屋外側片の下端部と接合されてい
る。

２５Ｃは下縁２５の基端部に水平状に設けられたウェブ
で、その屋外端部は溝部２５Ｂの屋内側片の下端部と接
合され、同屋内側端部は取付片２４の下端部と接合され
、同接合部より下方に向って舌状の突片２５Ｄが突設さ
れている。

しかして、上部雨戸枠２２は、その突片２５Ｄが上枠１
の係合片７に係合され、取付片２４は上枠１の取付片３
に当接され、釘２６により鴨居２の屋外側面に係止され
ている。

２７は玄関引戸サツシＳ１の図示されない縦枠の屋外側
に沿って取付けられた雨戸枠で、前記上部雨戸枠２２と
同一断面を有し、その下縁２５側を内側向きに取付けら
れている。

次に２８は雨戸枠Ｓ２の下部雨戸枠で、下枠１１の屋外
面の脚片１５に沿って取付けられ、その断面は下方開放
の略溝形状に形成されて、その上面には上部雨戸枠２２
の雨戸用溝２５Ｂと対応する雨戸装着用のレール２９を
嵌挿する溝部２８Ａが形成されている。

また下枠１１の屋外側の脚片１５と当接される脚片２８
Ｂには保合凸部２８Ｃが設けられて、下枠１１の凹部
溝１５Ａに嵌合されている。

かくして、玄関引戸サツシＳ１の屋外側には上部雨戸枠
２２、縦雨戸枠２７．２７および下部雨戸枠２８により
雨戸枠Ｓ２が連設され、その内周には溝部２５Ｂと、同
溝部２５Ｂと対応して下部雨戸枠２８にレール２９が附
設されて、アルミニウム合金製、木製等の雨戸３０．３
０が装着されて、ガラス障子２１Ａ、２１ Ｂの屋外側
で玄関開口部は閉鎖される。

なお、本実施例において例示したサツシの各型材はすべ
てアルミニウム等の軽合金押出材により形成されている
。

さて、本考案は玄関開口部内に玄関引戸サツシを備え、
その屋外側に別設の雨戸を装着可能とする雨戸枠を附設
した玄関サツシであって、前記玄関引戸サツシの上梓の
屋外側には下方開放の雨戸用溝を有し、その屋外側に篩
面を有する下縁と外装材受部を有する上縁と前記玄関開
口部の鴨居の屋外面側に取付ける取付片とからなる上部
雨戸枠を連設するとともに、前記玄関引戸サツシの下枠
には内外に脚片を有し、その上面側に複数のレールを附
設し、一方、前記下枠に連設される前記雨戸枠の下部雨
戸枠には内外に脚片を有し、その上面側に一条のレール
が附設されて、同下部雨戸枠と前記下枠とをその脚片を
当接して埋設する構成としたことにより、玄関引戸サツ
シの屋外側へ雨戸枠の連設が極めて容易となって雨戸の
装着を可能とし、防犯および１風等の災害防止対策とし
てその効果が大である。

また上部雨戸枠は玄関引戸サツシの屋外側へひさし状に
張出しかつ篩面および外装材受部を有しているから雨仕
舞および外観美を向上することができ、また、外装施工
を省力的に行うことができるので雨戸を装着可能とした
サツシとして極めて実用性に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は玄関サツシの縦
断面図である。 １・・・・・・上枠、１１・・・・・・下枠、１５．１
６・・・・・・脚片、２２・・・・・・上部雨戸枠、２
３・・・・・・上縁、２３Ｄ・・・・・・外装材受部、
２４・・・・・・取付片、２５・・・・・・下縁、２５
Ａ・・・・・・筒面、２５ Ｂ・・・・・・雨戸用溝、
２８・・・・・・下部雨戸枠、２８Ｂ・・・・・・脚片
、Ｓｌ・・・・・・玄関引戸サツシ、Ｓｌ・・・・・・
雨戸枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 玄関開口部内に玄関引戸サツシを備え、その屋外側に別
   設の雨戸を装着可能とする雨戸枠を附設した玄関サツシ
   であって、前記玄関引戸サツシの上梓の屋外側には下方
   開放の雨戸用溝を有し、その屋外側に篩面を有する下縁
   と外装材受部を有する上縁と前記玄関開口部の鴨居の屋
   外面側に取付ける取付片とからなる上部雨戸枠を連設す
   るとともに、前記玄関引戸サツシの下枠には内外に脚片
   を有し、その上面側に複数のレールを附設し、一方、前
   記下枠に連設される前記雨戸枠の下部雨戸枠には内外に
   脚片を有し、その上面側に一条のレールが附設されて、
   同下部雨戸枠と前記下枠とをその脚片を当接して埋設す
   る構成としたことを特徴とする雨戸を装着可能とした玄
   関サツシ。