JPS5853153Y2 - ガス硬化式鋳型造型機における造型機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス硬化式鋳型造型機における造型機構に関し
、図面に記載した実施例に基づいて本考案の詳細を説明
すれば、図示した造型機構は鋳型造型機に固定的に配し
た上型部１とその一側に接近、離反を可能にしガス排出
を吸引作用によって行いうるようにした下型部２と、そ
の他側に図示しないブローヘッドと互換可能に移動しう
るようにした上部枠３とよりなるものである。

上型部１は、機体に設定した支柱４にガツシングボック
ス兼上型取付枠５を固定的に取付けこれを固設している
ものであって、一側のガス流入孔６からガス流入路７を
通じ、後述の上部枠３と上型上面で構成されるガスチャ
ンバー８にガス流入させ造型空間９にガス流入を可能に
しているものである。

鉄枠５における１０は、気密用のパツキンである。

前記上型部１に対しその一側に位置する下型部２は、気
密状態に形成した箱体１１上部に載置して取付け、前記
上型部１と該下型部２とで造型空間９を作威し、この造
型空間９から箱体余生１２内にガス通過しうるようにガ
スベント１３を適宜数下型部２に設けている。

図中１４は、下型部２の押出ピン、１５は支持ピン、１
６は該ピン１４゜１５を立設している押出板である。

これらは箱体１１の箱体余生１２内に設けられ、箱体外
の押出装置１７によって、その箱体内に設定した抑圧板
１８を介して押圧動可能にしている。

１９は箱体１１の周囲適宜位置へ直接又は図示した如く
箱体１１周囲に集気室２０を箱体１１内部とは多数の排
気口２１を介して連通状態を設けこれに設けたガス排出
口で、真空装置又はブロアー等のガス吸引装置２２で箱
体１１及び造型空間９内を負圧にしうるようにしている
。

２３は前記下型部２を設けた箱体１１移動用の移動装置
である。

そして、該箱体１１上面周囲には気密用パツキン２４を
設け、枠５と当接することによって気密状態を形成する
。

なお、このパツキン２４は枠５下面に設けてもよい。

次に上型部１他側に設けた上部枠３について説明すれば
、整形板２５に下段した中空の整形ピン２６中に整形板
２５に上段した押出板２７の押出ピン２８を遊嵌したも
のを、ガツシングボックス兼上型取付枠５と上部枠３と
で気密状態に形成しうる該上部枠３中に内設し、この上
部枠３全体を駆動装置２９によって押圧下降動可能にし
ている。

該上部枠３は、支柱４間に配置し、図示しないブローヘ
ッドと交替できるよう水平移動装置、例えば図示しない
上部レールに下設している。

図中３０は押出板２７に下設された型押ピンで、上部枠
３が下降したときには下型部２のピン１５の上面と押圧
時に当接するようにしている。

３１は押出板下圧用のバネ装置、３２は整形板２５の上
下動装置、３３は上部枠３の上下駆動装置２９の上動用
コイルスプリングである。

なお、上部枠３と枠５間は、図中パツキン１０で気密状
態を作成しているがこのパツキンは上部枠３の下面に設
けてもよいこと当然である。

しかして、固定しているガツシングボックス兼上型取付
枠５に下型部２が上動してきて上下金型によって造型空
間９を形成するとともに箱体１１の上面が枠５の下面に
当接し、一方に設けたパツキン２４で気密状態が形成さ
れる。

次いで、図示しないブローヘッドが移動してきて、吸引
装置２２を作動させて造型空間９を負圧にした状態で又
はこのように吸引装置２２を作動させずに上型部３上方
からブローイングし、そして、これが後退したあとへ上
部枠３が移動してきて、図示しないシリンダーによって
上下駆動装置２９が下降されそれにつれて上部枠３が下
降しその下面が枠５の上面に当接し、一方に設けたパツ
キン１０によって気密状態が作成される。

このときピン３０が下型部２のビン１５上面に当たり、
押出板２７をやや上動させた状態にバネ装置３１を圧縮
し、次いで装置３２で整形板２５が下降し整形ピン２６
下面で造型空間９上に盛り上がっている鋳砂を押圧整形
して上動する。

これが終るとガス流入孔６から硬化用ガスを充填し、鋳
砂を硬化する。

このガス充填時には、吸引装置２２を作動させて造型空
間９や余生１２を負圧にしながらガス充填をしたり、又
は単にガス充填だけをして鋳砂の硬化を完了してから該
吸引装置２２を作動させて硬化用ガスを排気し、次いで
硬化後の通気時にも吸引する。

造形が終了すると下型移動装置２３が下降し、それに応
動して押出ピン２８がバネ装置３１によって下降押動さ
れ造形物を下型部２側に移転し、箱体１１が下限下降し
たときに下型部２に対する押圧板１６が押出装置１７の
作動により上動し、押出ピン１４で造形物を上型部２上
に離形する。

以上のように本考案に係るガス硬化式鋳型造型機におけ
る造型機構は、ガス排出口１９に連結して吸引装置２２
を設け、適宜造形空間９内を負圧にすることができるの
で鋳砂ブローイング時には比較的粘着力のある該鋳砂が
造形空間入口等で目詰りしたり空気だまりができたりす
ることなく密に充填でき、又硬化用ガス充填時において
も鋳砂各粒子間にガス流通を可能にし、鋳砂の充填時間
の短縮、硬化の確実化、時間短縮を達成し、同時にこの
吸引装置２２を作動させるに必要とする気密空間が固定
した枠５とパツキン１０をはさんで上部枠３とで、パツ
キン２４をはさんで箱体１１とで作成され、従来の各種
造型装置のようにパツキンを使用することなく、低コス
トで気密空間を作成できるものである。

加えて、ガツシングボックス兼上型取付枠５は固定して
いるので、従来の移動式ガツシングボックスの場合のよ
うに長尺の移動用ガスホースが不要で、ガスホースの時
間経過による劣化や移動による損傷を問題とする必要が
なくなった。

なお、箱体１１の周囲に集気室２０を設けておくことに
よって、多数の排気口２１を箱体周囲に設けられ、ガス
排出口１９を任意の位置に設けられ便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の断面説明図である。 １・・・・・・上型部、２・・・・・・下型部、３・・
・・・・上部枠、４・・・・・・支柱、５・・・・・・
ガツシングボックス兼上型取付枠、６・・・・・・ガス
流入孔、１・・・・・・ガス流入路、８・・・・・・ガ
スチャンバー、９・・・・・・造型空間、１０・・・・
・・パツキン、１１・・・・・・箱体、１２・・・・・
・箱体余生、１３・・・・・・ガスベント、１４・・・
・・・押出ピン、１５・・・・・・支持ピン、１６・・
・・・・押出板、１７・・・・・・押出装置、１８・・
・・・・押圧板、１９・・・・・・ガス排出口、２０・
・・・・・集気室、２１・・・・・・排気口、２２・・
・・・・ガス吸引装置、２３・・・・・・移動装置、２
４・・・・・・パツキン、２５・・・・・・整形板、２
６・・・・・・整形ピン、２７・・・・・・押出板、２
８・・・・・・押出ピン、２９・・・・・・駆動装置、
３０・・・・・・型押ピン、３１・・・・・・バネ装置
、３２・・・・・・上下動装置、３３・・・・・・コイ
ルスプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側に設けたガス流入孔と連通した環状通路にガス流入
   路を内部方向に設け、支柱に固定した環状ガツシングボ
   ックス兼上型取付枠に上型部を固定し、一側に上下移動
   可能に押出ピン、整形ピンを内設すると共に、ガツシン
   グボックス兼上型取付枠並びに上型部上面との間に下降
   接合することによってガスチャンバーを形成する上部枠
   を設け、他側には下型部を口部に固定し押出ピンを箱体
   外の作動装置で作動可能に内設し、排気口を周壁に適当
   数設けた気密箱体周壁外側に排気口を介して箱体内部と
   連通状態に集気室を周設し、集気室に設けたガス排出口
   にガス吸引装置を連結してなり、該気密箱体を移動装置
   で接近、離反しうるように設け、しかもガツシングボッ
   クス兼上型取付枠に上部枠と箱体がそれぞれ当接した時
   に、気密状態を形成しうるような各当接面の一方又は双
   方にパツキンを設けてなるガス硬化式鋳型造型機におけ
   る造型機構。