JPS585310Y2 - テレビジヨンカメラニオケル ヘンコウカクドチヨウセイキコウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョンカメラ（以下単にテレビカメラと
いう）における偏向角度調整機構に係り、テレビジョン
カメラの偏向角度を正規の状態とすべく簡単な調整作業
により偏向コイルの角度位置を容易に微調整し得る様構
成したテレビカメラにおける偏向角度調整機構を提供す
ることを目的とする。

従来、テレビカメラにおける撮像管アセンブリーとして
、１例として第１図Ａ、Ｂに示す如く、内周に撮像管１
を設けである偏向コイル組立体２を集束コイル耕立体３
の内周に組込んで一対のネジ４ａ及び４ｂにより固定し
た構成のものがあった。

しかし、従来の構成のものは、テレビカメラの偏向角度
を正規の状態とすべく偏向コイルの角度位置を調整する
際、ネジ４ａ及び４ｂを緩めた後、手動或いは治具を用
いて、偏向コイル組立体２を集束コイル組立体３に対し
て所望方向に適宜に回動変位せしめていた。

このため、調整終了後ネジ４ａ及び４ｂを再ひ締付ける
際に偏向コイル組立体２が集束コイル３に対して変位す
るおそれがあり偏向コイルの角度位置を高精度に調整し
難く、従ってテレビジョンカメラにおける偏向角度を正
規の状態に調整し難い等の欠点があった。

本考案は上記欠点を除去したものであり、以下第２図Ａ
、Ｂと共にその１実施例につき説明する。

第２図Ａ、Ｂは夫々本考案になるテレビジョンカメラに
おける偏向角度調整機構のｌ実施例の部切截立面図及び
一部縦断側面図を示す。

各図中、１０は集束コイル組立で、その筐体１１０）Ｊ
−、部所定位置には内側を開放された収納室１２が設け
てあり、更にこの収納室１２の一端部には凹部１３が設
けである。

又、上記筐体１１の所定位置には、この筐体１１の外部
と上記収納室１２の他端部とを連通ずる様に、貫通孔１
４が穿設されている。

上記筐体１１の収納室１２内には貫通孔１４を介して調
整用ネジ１５が収納されており、そして調整用ネジ１５
が収納室１２内に収納された状態において、筺体１１の
貫通孔１４に貫通孔１６を有する軸受１７が嵌着されて
いる。

この状態で、調整用ネジ１５は収納室１２内の所定位置
に位置してその一端を上記凹部１３に一方その他端を軸
受１γの貫通孔１６に夫々回動自在に軸承されている。

なお、調整用ネジ１５の軸受１７０貫通孔１６に嵌入し
ている他端部には適宜形状の治具取付は用溝１８が設け
である。

１９は偏向コイル組立体で、その筐体２０の上部近傍外
周面には全周又は適宜角度範囲に亘って歯部２１が設け
である。

上記筐体２ｏの所定位置には、垂直偏向コイル２４と水
平偏向コイル（図示せず）とが夫々互いに９０宛離間し
た位置に設けである。

偏向コイル組立体１９はその内周所定位置に設けである
撮像管２２と共に上記集束コイル組立体１０の内周所定
位置に組込まれて１個のネジ２３により固定されている
。

なおこの状態で、偏向コイル組立体１９の歯部２１は上
記収納室１２の開口部を介して上記調整用ネジ１５と噛
合している。

今テレビジョンカメラの偏向角度の調整を行なうべく偏
向コイルの角度位置調整を行なうに際し、先ずネジ２３
を偏向コイル組立体１９が集束コイル組立体１０に対し
て回動変位可能になる様に適宜に緩める。

そして、例えば小型ドライバー等の調整用治具を軸受１
７の貫通孔１６に挿入してその先端部を調整用ネジ１５
の治具取付は用溝１８に係合せしめ、この状態において
調整用治具を所望方向に適宜に回す。

すると、調整用ネジ１５が所望方向に回動しこの回動に
伴ない偏向コイル組立体１９がその筐体２０の歯部２１
を介して調整用ネジ１５の回動力を伝達されて第２図Ａ
中左方向又は右方向に回動変位する。

これにより、偏向コイル組立体１９の角度位置が調整さ
れ、テレビジョンカメラの偏向角度の調整が行なわれる
。

ここで、上記の如く調整用治具を回すことにより偏向コ
イルの角度位置の調整が行なわれるため、従来の如く偏
向コイル組立体自体を直接回動変位せしめる方法に比し
てテレビジョンカメラの偏向角度の調整を微小範囲まで
精度良く行なうことができる。

なお、調整用ネジ１５及び歯部２１の夫夫のピッチ差を
比較的小さく形成すれば、上記調整精度は極めて向上す
る。

そして、上記の如く偏向コイルの角度位置を調整し終え
た後、ネジ２３を再び締付けて偏向コイル組立体１９を
集束コイル組立体１０に固定する。

なおこの時、偏向コイル組立体１９はその歯部２１と調
整用ネジ１５との噛合によるストッパ作用により上記の
如く調整された位置に確実に係止される。

上述の如く、本考案になるテレビジョンカメラにおける
偏向角度調整機構によれは、調整用ネジを回すことによ
り偏向コイル組立体を回動変位せしめて偏向コイルの角
度位置の調整を行なう様にしているため、従来の如く偏
向コイル組立体自体を直接回動変位せしめた後固定する
方法に比して、テレビジョンカメラの偏向角度の調整を
微小範囲まで極めて精度良く行なうことができ、しかも
その調整作業が極めて簡単であり、又この調整終了後に
偏向コイル組立体をその保持部材に固定する際、調整用
ネジがストッパの作用をなすため、偏向コイル組立体が
その保持部材に対して変位する如き不都合を生ずること
はなく、又、内部に偏向コイル組立体を保持する集束コ
イル組立体の外部から調整用ネジを調整し得る構成とさ
れているため、集束コイル組立体の外部から偏向コイル
組立体の位置を容易に微調整し得る等の特長を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは夫々従来機構の１例の立面図及び一部縦
断側面図、第２図Ａ、Ｂは夫々本考案になるテレビジョ
ンカメラにおける偏向角度調整機構の１実施例０）一部
切截立面図及び一部縦断側面図である。 １ｏ−９，・・、集束コイル組立体、１２・・・・・・
収納室、１４・・・・・・貫通孔、１５・・・・・・調
整用ネジ、１６・・・・・・貫通孔、１７・・・・・・
軸受、１８・・・・・・治具取付は用溝、１９・・・・
・・偏向コイル組立体、２１・・・・・・歯部、２２・
・・・・・撮像管、２３・・・・・・ネジ、２４・・・
・・・垂直偏向コイル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面所定位置に歯部を設けられた偏向コイル組立体と
   、該偏向コイル組立体を内部所定位置に変位可能に保持
   する保持部材の所定位置に該歯部と噛合しかつ外部から
   調整し得る調整用ネジを設けられた集束コイル組立体と
   よりなり、該調整用ネジを該集束コイル組立体の外部か
   ら回すことにより該歯部をブｒして該偏向コイル組立体
   を該保持部材に対して回動変位させて位置調整し偏向角
   度を調整しうる様構成したテレビジョンカメラにおける
   偏向角度調整機構。