JPS5852994Y2 - 複合四方向スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車の左右のフェンダ−ミラーの俯仰角
及び左右角を遠隔的に制御するスイッチの如き四方向ス
イッチが、本来二個を一組として設けなければならない
のを一個に複合して構成し、スイッチ操作軸に連結しか
つ可動接点を装着したコンタクトホルダーをインシュレ
ータ上の中心位置（オフ位置）にあるときのみに前記操
作軸と共に９０°角の回転を可能とし、その各回転角で
は前記操作軸の揺動によりコンタクトホルダーを十字形
の四方向に移動して可動接点により都合八種のオン作動
を生じさせる二個複合の四方向スイッチのスイッチ機能
を与えるようにした複合四方向スイッチの操作装置に係
り、その目的とするところは、自動車の運転台パネルの
如くスイッチ取付スペースを充分に取り難い場所に、一
個のスイッチ取付スペースで取付は得て、しかもスイッ
チ操作の選択を誤るおそれはなく使用できる操作装置を
持った複合四方向スイッチを提供するにある。

本考案の好適な一実施例を添付図面について説明する。

図中１は下面を開放した四角筒形のスイッチボデーであ
って、上面２の中心に垂下状をなす漏斗形部３を設けて
スイッチ操作軸挿通孔４を形成し、上面２の前記挿通孔
４の周りにＬ及びＲの文字とそれらに従属する矢印とか
らなる回転操作目標６，６′を設け、上面２の下面部に
は前記挿通孔４と同心の径の大きい円形の挿嵌摺動溝７
を形成する。

８はスイッチボデー１の下方から緊密に挿通したスイッ
チケースであって、その天井板の中心に前記した漏斗形
部３の下部に一定間隔を置いて対応する切頭円錐筒９を
突出してその中心を第２のスイッチ操作軸挿通孔１０と
し、天井板の下面の四隅に第２．４図に示す案内片８ａ
を突出して第４図により明らかに四方向の摺動溝ａ−ｄ
を構成する。

また漏斗形部３との切頭円錐筒９間の間隔を環状溝４０
とし、漏斗形部の下端面と切頭円錐筒の上面とに環状溝
４０を隔てて対応する球軸承４１を構成する。

スイッチケース８の下面にインシュレータ１１と、その
インシュレータの下面に突着した多数個の端子板３１の
保護ケース１２とを当て、保護ケース１２の周部の弾性
係合突片１３をスイッチボテ゛−１の裾部分に形成した
係止孔１４に嵌合する。

１５はスイッチ操作軸であって、下方部に設けた球状部
１６を漏斗形部３の下面と切頭円錐筒９上面との各球軸
承４１に回転自由に挾み、球状部１６から下方に突出し
てスイッチ操作軸１５の延長をなさせた矩形断面軸１７
を第２のスイッチ操作軸挿通孔１０からスイッチケース
８の中心に挿入し、上端に取付けたつまみ１８の外周に
指示突条１９を設ける。

スイッチ操作軸１５は球状部１６の中心を中心にして前
記挿通孔４と第２のスイッチ操作軸挿通孔１０、とによ
り自由方向に回転及び揺動するものであって、球状部１
６の高さ方向の中心外周に円板２０を方射方向に突出し
、その下面に９０°の角間隔で四個の節度突起２１を設
け、外周の一個所にストッパ２２を突設する（第３．６
図）。

スイッチケース８の上面の切頭円錐筒９の周りには節度
板２３を設ける。

該節度板２３には外周から上方に突出して上端部を既述
したスイッチボテ゛−１の挿嵌摺動溝７に嵌合する円形
の摺動案内２５を設け、前記摺動溝７の一部に突設状に
設けた廻止め溝７ａに、摺動案内２５に形成した廻止め
突起２５ ａを嵌めて節度板２３の廻止めを施す。

また節度板２３には第２．３図の前記した節度突起２１
が嵌まる節度谷２４を９０’角間隔で設け、節度谷２４
の形成部分の外周から上方に突出した円形突起２６の一
部に、スイッチ操作軸１５と共に回転する円板２０のス
トッパ２２の９０°角の回転を許す欠溝２７を設け、下
面の数個所に第３．７図に示す盲孔２８を形成する。

その盲孔２８には節度板２３を浮上げる作用のばね２９
の一部を嵌め、該ばねの下端をスイッチケース８の上面
に接触する。

節度板２３は前記したばね２９の弾力によって各節度谷
２４が節度突起２１の下方から圧接してスイッチ操作軸
１５と後記するコンタクトホルダー３２との素すな回転
とを阻止する。

スイ・シチ操作軸１５は節度突起２１を節度谷２４に接
した角度だけで第１０図に例示するように四方向に揺動
できるものであって、第１図に示したようにスイッチ操
作軸挿通孔４の内周に形成した四方向の凹部５が該揺動
を許す。

スイッチ操作軸１５を正確に回転しないで凹部５，５間
の角度で揺動しても、凹部５間の前記挿通孔４の孔縁（
実質的には凹部５との対応関係で凸部をなす）により凹
部５に誘導されながら揺動するから、規定の四方向以外
に揺動することはない。

インシュレータ１１の上面には第５図に示した配置の固
定接点３０を設け、夫々の端子板３１を既述のように下
面に突出して保護ケース１２内に突出する。

インシュレータ１１上で゛スイッチケース８内に設ける
コンタクトホルダー３２は第４図に示すように正四角形
突起３２ ａを上部に設け、中心にスイッチ操作軸１５
の下面の矩形断面軸１７を遊挿連結する矩形形状の連結
孔３３を設けてその連結孔の上下は第２図に示すように
四方向の斜面を設けて断面を鼓形にする。

このコンタクトホルダー３２はインシュレータ１１上の
中心位置にあるとき、第２図のとおりに直立した前記操
作軸１５の９０°角の可逆回転に連動し、且つ各回転位
置で前記したスイッチケース８の四隅の案内片８ａの間
の各摺動溝ａ−ｄの何れにも正四角形突起３２ ａを対
応させる。

コンタクトホルダー３２には下面にコンタクト挿通孔３
４．３４を設けてその孔内に二本ずつの独立した絶縁柱
３５を垂下状に突出しく第８図）、各コンタクト挿通孔
３４に絶縁柱３５に通る透孔３７を設けた第９図の伏コ
形の電気導通板３６を挿通すると共に、絶縁柱３５を隔
てて該導通板３６内に接点圧ばね３８と棒状の可動接点
３９を挿通する。

それらの接点３９は第２国辱に示すように三本ずつでニ
ゲループをなし、スイッチ操作軸１５によりコンタクト
ホルダー３２を回転した一つの回転角では各グループの
接点３９．３９を第５図実線のとおりにインシュレータ
１１に接し、他の回転角では９０°角に変角して同図鎖
線のとおりにインシュレータ１１に接する。

尚、可動接点３９のオン動作は本考案の要旨外であるか
らその説明を省略するが、第５図実線及び鎖線のオフ位
置（中心位置）からそれぞれ四方向に移動して都合人種
のオン動作を生ずる。

前記実施例のスイッチは既述したようにばね２９の弾力
で節度板２３を浮上げてスイッチ操作軸１５を一つの回
転角で直立し、かつコンタクトホルダー３２をインシュ
レータ１１上の中心に保持する（第２図参照）。

而してこの中立位置ではスイッチ操作軸１５とコンタク
トホルダー３２とを回転操作目標６又は６′に従って９
０°角の可逆回転を施すことが自由になる。

その回転のときには節度突起２１が節度谷２４を越える
が、節度板２３がばね２９の弾力に抗してスイッチケー
ス８の上面に接するまで沈んで該回転を許す。

スイッチ操作軸１５がどの回転角にあっても、四方向の
何れかの一方に第１０図に例示するように揺動し得る。

そのときには節度板２３が揺動方向にある節度突起２１
により押下げられて前記と同じくスイッチケース８の上
面にほぼ接するまで沈むから、節度板２３を押下げた前
記節度突起２１は節度谷２４を回転によって脱出するこ
とは不能になり、従ってスイッチ操作軸１５も回転する
ことはできない。

コンタクトホルダー３２はスイッチ操作軸１５の前記揺
動により第４図ａ、ｌ）、ｃ、ｄの何れかの方向に移動
して正四角形突起３２ ａをスイッチケース８の前記四
隅の案内片８ａの間の摺動溝ａ−ｄのうちの何れかに嵌
め入れて該ホルダー３２と前記操作軸１５を回転不能に
すると同時に可動接点にオン動作を生じさせる。

本考案は前記実施例の説明によって明らかにしたように
、スイッチボデー１の中心部に通して下端を該ボディの
下方部のスイッチケース８内に臨ませたスイッチ操作軸
１５に球状部１６を設け、該操作軸１５を前記球状部１
６を中心にして四方向に揺動し及び回転できるように前
記ボディ１に支持し、前記球状部の外周には９０°角間
隔で前記操作軸１５とほぼ平行方向に突出する節度突起
２１を設け、さらに９０°角間隔で節度谷２４を形成し
た節度板２３をばね２９の材製の下に前記節度突起２１
に弾接すると共に、スイッチケース８内にはスイッチ操
作軸１５の下端部に連結されてインシュレータ１１上の
中心部で該操作軸と共に９０°角の可逆回転を行い、か
つ各回転角で上方向に移動させられるコンタクトホルダ
ー３２に配置した構成になり、全部の節度突起２１に、
ばね２９の弾力によって節度板２３の全部の節度谷２４
を圧接してスイッチ操作軸１５を直立し、かつコンタク
トホルダー３２をインシュレータ１１上の中心のオフ位
置にしたときのみに前記の如き９０°角の回転を可能と
し、また、その何れの回転角においてもスイッチ操作軸
１５を四方向の何れか一方に揺動し、それによってコン
タクトホルダー３２をインシュレータ１１上で中心位置
から四方向の何れかの方向に移動してスイッチオンの動
作を生じさせる。

即ちかかるスイッチ操作軸１５は回転と四方向の何れか
への揺動とに区分された諸動作を節度突起２１と節度板
２３の節度谷２４と、節度板２４に材製したばね２９の
弾力とによって生じて、揺動と同時に回転を生じさせる
ことは不可能になり、しかも９０°角の可逆的回転と四
方向への揺動とにより、コンタクトホルダーを夫々連動
し、かつ可動接点に合計人種のオン動作を生じさせ、以
上により二個の四方向スイッチを複合したスイッチ機能
を与えることができて、オン動作に関する誤操作を生じ
させることが全くない効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図はスイッチ
操作軸１５を切断して示した平面図、第２図工は第１図
Ａ−Ａ線で縦断した側面図、第２図ＩＩは漏斗形部３と
切頭円錐筒９の拡大縦断面図、第３図は第２図Ｃ−Ｃ線
で横断しかつ一部を切欠した平面図、第４図は第２図Ｃ
−Ｃ線で切断しかつコンタクトホルダー３２の一部を切
欠した平面図、第５図はインシュレータ１１の平面図、
第６図はスイッチ操作軸１５の一部の斜視図、第７図は
節度板２３の盲孔２８とばね２９を示した切断側面図、
第８図はコンタクトホルダー３２のコンタクト挿通孔３
４の断面図、第９図は電気導通板３６、接点圧ばね３８
、可動接点３９の分離斜視図、第１０図はスイッチ操作
軸１５の揺動の一例を示した第２図と同じ切断側面図で
ある。 １→スイツチボデー、８→スイツチケース、９→切頭円
錐筒、１１→インシユレータ、１５→スイッチ操作軸、
１６→球状部、１７→矩形断面軸、２０→円板、２１→
節度突起、２３→節度板、２４→節度谷、２９→ばね、
３０→固定接点、３２→コンタクトホルダー、３３→直
結孔、３９→可動接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチボデーの中心部に通して下端を該ボデーの下方
   部のスイッチケース内に臨ませたスイッチ操作軸の中間
   部に球状部を設け、該操作軸を前記球状部を中心にして
   四方向に揺動し及び９０゜の可逆回転できるように前記
   ボデーに支持し、前記球状部の外周には９０°間隔で前
   記操作軸の軸線とほぼ平行方向に突出する節度突起を球
   状部と一体的に突設し、さらに９０°間隔で節度谷を形
   成した節度板を、前記スイッチケースの上面と該節度板
   の下面間に設けたばねの弾力により前記節度突起に弾接
   して上下方向にのみ移動自由に配置すると共に、スイッ
   チケース内には、スイッチ操作軸の下端部に連結されて
   インシュレータ上の中心部で該操作軸と共に９０°の可
   逆回転を行い、かつ各回転角で四方向に移動せられて、
   装着した可動接点の前記移動により都合八種のオン動作
   を生じさせるコンタクトホルダーを配置したことを特徴
   とする複合四方向スイッチ。