JP2593130Y2 - 複合操作形スイッチ - Google Patents

複合操作形スイッチ

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JP2593130Y2
JP2593130Y2 JP1993034095U JP3409593U JP2593130Y2 JP 2593130 Y2 JP2593130 Y2 JP 2593130Y2 JP 1993034095 U JP1993034095 U JP 1993034095U JP 3409593 U JP3409593 U JP 3409593U JP 2593130 Y2 JP2593130 Y2 JP 2593130Y2
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重雄 大橋
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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複合操作形スイッチに
係り、特に操作部の回転動作だけでなく押圧動作を併設
し、この回転動作により回路を選択し、その操作部の押
圧動作により接点を接離させて電路の開閉を行う複合操
作形スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスイッチは、例えば図9
に示すようにスイッチ本体1の内底面の中央部に凹部2
を設け、その周囲に複数の固定接点3を配設する。固定
3は、スイッチ本体1の内底面を貫通して下面に突
出させ、端子4を形成する。そして、覆蓋9の略中央部
にはスリーブ5を配設し、操作部としての回転軸6を設
け、その下面に突起7を突出させてスイッチ本体1に設
けた凹部2と凹凸係合させ、この突起7を支点として回
転軸6を回動自在に配設する。更に、回転軸6の下方に
は弾性板で形成した可動接片8を配設し、回転軸6の回
転動作により、この可動接片8は固定接3と摺動接離
して電路の開閉を行うものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のスイッチは、操作部の回転動作により電路の開
閉を行うものであり、通常の回転操作で自由に開閉が行
えるものであった。そのため、不慣れの人が誤って操作
したり、不用意な回転動作により接点の消耗が激しくス
イッチの寿命が短くなる等の欠点があった。本考案は、
上記問題点を除去し、ロータリスイッチに押釦スイッチ
の機能を取り入れ、長寿命で誤動作の防止を可能とした
複合操作形スイッチを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記問題点を
解決するために、スイッチ本体内にロータリ式の接触機
構部を配備し、該接触機構部を作動させる操作部を前記
スイッチ本体より突出させたスイッチにおいて、前記ス
イッチ本体の略中央部に上下動を行う押棒と該押棒によ
り押下される可動接片を前記接触機構部と別に設けた固
定接片上に配設し、前記押棒を略中心に円筒状の操作部
材を回動自在に配設するとともに該操作部材にツマミを
装着し、しかも前記押棒と前記操作部材及び前記ツマミ
の上下相互の突当て関係の設定により、前記押棒と前記
ツマミの押下操作をそれぞれ独立して行う場合と前記押
棒と前記ツマミの何れか一方の押下操作に連動して他方
も上下動作する場合とを容易に設定することが可能であ
ように構成したものである。
【0005】
【作用】本考案によれば、操作部材29を回転させて所
定位置に設定することにより回路を選択し、更に押棒2
4あるいは回転操作及び押圧操作可能な操作部材29を
押圧することにより接触機構部の接点が接触し、その押
圧力を解除すると操作部が復帰して接点が開離するもの
である。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は本考案の第1実施例を示す正面
断面図、図2は本考案の第1実施例の切換機構を示す断
面図、図3は本考案の第1実施例の分解斜視図である。
これらの図において、スイッチ基体11の上面の中央部
に丸形凹所12を設けて、椀曲状に形成した可動接片2
1を載置するとともにその下方に一対の固定接片13、
14が植設されている。一対の固定接片13、14は、
丸形凹所12内の略中央部とその周囲に配設され、外側
に配設された固定接片13と可動接片21の下面が常時
接触しており、この可動接片21の頂部が押圧されるこ
とにより略中央部に配置された固定接片14と接触す
る。これらの固定接片13、14は、端子19と一体的
に形成されており、スイッチ基体11の底面を貫通して
それぞれの端子19を突出している。
【0007】スイッチ基体11の内底面の丸形凹所12
の周囲には、後述するコイルバネ23を配設する円周溝
15を設けるとともにその外側に二つの角形凹所16を
設け、その角形凹所16の内側面より弾性を有する複数
の接触片17を配設している。本考案の実施例において
は、二つの角形凹所16内の一方に二つの接触片17を
設けるとともにその対向する内側面より共通接片18を
設け、他方の角形凹所16には、二つの接触片17を配
設している。そして、これらの接触片17はスイッチ基
体11を貫通して、それぞれの端子19を形成してい
る。スイッチ基体11の円周溝15にはコイルバネ23
の一端が挿入され、椀曲状に形成した可動接片21上に
は可動板22が配設される。スイッチ本体41は角形部
と上方に円筒状のスリーブ44から形成されており、し
かもスイッチ本体41内の上面より円筒形の突壁42を
設け、その内側面に凹凸部43が形成されている。
【0008】図2は本考案の切換機構を示す断面図であ
り、スリーブ44内には円形状の本体とこの円形状の本
体より小さい円筒部が上方に突設し、円形状の本体の側
面には横孔33が設けられ、コイルバネ38を介して滑
動子39が配設された操作部材29が挿入される。本考
案の実施例の滑動子39としてスチールボールが使用さ
れている。また、スリーブ44の上方に突出した操作部
材29の円筒部の円周状には溝32が設けられ、この溝
32にCリング51を嵌着して下方への抜け止めがなさ
れる。また、操作部材29は、スイッチ本体41内の円
筒部の突壁42の内側面に円周状に設けた凹凸部43に
上記した滑動子39が弾接して配設され、この操作部材
29の回転動作により、切換節度感が得られる。そし
て、操作部材29の下面には外側に段部35を設けた複
数の垂下片34を形成し、この垂下片34に対応した孔
37を設けたドーナツ状の基板36が配設される。この
基板36の下面には、スイッチ基体11に配設された接
触片17及び共通接片18と接触して電気的に導通する
回路パターン(図示せず)が形成されている。
【0009】操作部材29の縦方向には、貫通孔30を
設けており、この貫通孔30に円柱状に形成した押棒2
4が挿入され、貫通孔30の上方の内方向に段部31を
形成して押棒24の上方への抜け止めがなされている。
また、この貫通孔30の下方には外方向に段部を設けて
おり、押棒24の下方に設けた鍔部25が配置され、そ
の下方とスイッチ基体11の円周溝15間にコイルバネ
23を配設し、押棒24と操作部材29を上方に押し上
げている。従って、スイッチ本体41のスリーブ44内
には操作部材29、その操作部材29に押棒24が挿入
されて操作部を形成している。スイッチ本体41の上方
に突出した操作部材29には下方に鍔部48を形成した
回転ツマミ47が挿入され、回転ツマミ47の上方に設
けた孔49にボタン50が挿入されて押棒24と凹凸関
係により嵌合される。この回転ツマミ47の鍔部48
上面には、回転位置を示す数字等の表示がなされてい
る。そして、スイッチ本体41とスイッチ基体11は、
角孔46と突起20の凹凸嵌合により組み合わされて、
本考案の複合操作形スイッチが完成する。
【0010】スリーブ44内の溝部45と押棒24の溝
27には、防塵効果を高めるためにOリング40、28
がそれぞれ配設される。このように構成された本考案の
複合操作形スイッチは、回転ツマミ47を動作させて切
換節度感を得ながら所定の位置に設定し、中央部に配設
したボタン50を押圧して電路を閉じるものである。従
って、図4に示すように、中央部に配設したボタン50
は押棒24に連動して上下動し、その外側に配設した回
転ツマミ47は操作部材29に連動して回転動作するも
のである。
【0011】図5は、本考案の第2実施例を示す正面断
面図であり、接触片67と基板86が常開状態に保持さ
れている点と、Cリング51が取り付けられていないこ
とにより回転ツマミ97が押下できる点を除けば第1実
施例と同一の構成であり、詳細説明は省略するが、本実
施例では第1実施例の接触片17をスイッチ基体11に
対し、僅かに深く折り曲げられていればよく、同一部品
を利用して極めて容易に生産することができる。
【0012】なお、Cリング51は完成品段階で取り付
けたり、取り外すことが可能であり、回転ツマミ97の
押下可否の設定を極めて容易に変更することができる。
【0013】このように構成された回転ツマミ97を回
転動作させて所定の位置に設定し、この回転ツマミ97
を押圧することにより回路パターンと接触片67が接触
し、電気的に接続するとともに押棒74も連動して押圧
され、可動接片71と固定接片64が接触して電気的に
接続される。また、ボタン100を押圧すると押棒74
のみが押圧され、可動接片71と固定接片64のみが接
触して電気的に接続される。従って、ボタン100は押
棒74に連動して上下動作、回転ツマミ97は、操作部
材79に連動して回転動作と上下動作を行い、しかも回
転ツマミ97の上下動作に連動してボタン100を上下
動作させることができる。本考案の実施例においては、
回路パターンと接触片67は定常時接触していないた
め、回転ツマミ100の回転動作における接触部の摩耗
や消耗がなく、長寿命の複合操作スイッチが得られるも
のである。
【0014】図6は、本考案の第3実施例を示す正面断
面図であり、図7はその要部斜視図である。
【0015】前述の第1実施例と比べ、Cリング51が
無い他、図7に示すように、スイッチ基体111から一
対の突片116が形成され、突片116の側面にそれぞ
れ孔117を設け、押棒126の下方に設けた突起12
8を係合し、押棒126の上下方向の移動範囲を規制し
ている点で第1実施例と異なるが、その他は同一の構成
である。
【0016】このように構成された本考案の複合操作形
スイッチは、ボタン153を押圧すると押棒126のみ
が押圧され、可動接片123と固定接片114が接触し
て電気的に接続される。
【0017】従って、ボタン153は押棒126と連動
した上下動作を行い、回転ツマミ150は操作部材13
2と連動して回転動作と上下動作をそれぞれ独立して行
えるものである。また、ボタン153と回転ツマミ15
0間に座金等を介在させて上下を突当てることにより、
極めて容易にボタン153と回転ツマミ150の連動関
係を確保することができ、前述の第2実施例とは反対に
回転ツマミは独立して回転動作と上下動作を行いなが
ら、ボタン153の上下動作に連動して回転ツマミ15
0を上下動作させることができるタイプの複合操作形ス
イッチを容易に構成することが可能である。
【0018】図8は、本考案の応用展開例を示す要部斜
視図であり、回転ツマミ160とボタン162から形成
された操作部の上面に表示部163を設けたものであ
り、文字、数字、記号等を表示させることができる。こ
の表示部163は、ラベルや印刷等の表示だけでなく、
液晶やLED等の表示素子により表示することも可能で
あり、中央部の押棒を配設せず、スイッチ基体に支柱を
突出させて表示部163を形成したり、押棒のスペース
を利用して、表示装置を配備することも可能である。回
転ツマミの鍔部の上面に数字等の表示を施し、回転ツマ
ミの位置を明確にするものである。なお、本考案は上記
の実施例に限定されるものではなく本考案の趣旨に基づ
いて種々の変形が可能であり、それらを本考案の範囲か
ら排除するものではない。
【0019】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように、本考案に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)操作部を押棒と操作部材により形成したので、極
めて小形に作製できるため、スペースを取らず、機器の
軽薄短小化に貢献し、しかも操作部の回転動作と押圧動
作と接触構造の組み合わせにより、 押棒と操作部材の
押下動作の連動関係や接触タイミング等の可変設定を容
易にし、種々の用途に対応できる複合操作形スイッチを
提供できる。 (2)回転ツマミを所定位置まで回転させ、更にその回
転ツマミあるいはボタンを押して回路を開閉するように
したため、一つだけの回転操作でスイッチの開閉を行う
ものでなく、回転操作により回路を選択し、その状態で
押圧操作を行って電路を閉じるものである。従って、異
なる二つの操作でスイッチの開閉を行うので、無意識に
よる誤動作を防止でき、事故を未然に防ぐことができ
る。 (3)ロータリスイッチに押釦スイッチを併設し、異な
った二つの操作により、開閉を行うようにしたにも拘わ
らず、部品点数や構造がシンプルとなり、安価に製作で
きる。 (4)押棒と操作部材及びツマミの上下相互の突当て関
係の設定により、押棒とツマミの押下操作をそれぞれ独
立して行う場合と押棒とツマミの何れか一方の押下操作
に連動して他方も上下動作する場合とを容易に設定する
ことができるので、共通したスイッチを用いて幅広い用
途に適応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す正面断面図である。
【図2】本考案の第1実施例の切換機構を示す断面図で
ある。
【図3】本考案の第1実施例の分解斜視図である。
【図4】本考案の第1実施例の斜視図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す正面断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示す正面断面図である。
【図7】本考案の第3実施例の要部斜視図である。
【図8】本考案の応用展開例を示す要部斜視図である。
【図9】従来のロータリスイッチの正面断面図である。
【符号の説明】1, 41,91,144 スイッチ本体2 凹部 3 固定接点 4,19,69,121 端子 5, 44,94,147 スリーブ6 回転軸 7,20,128 突起 8, 21,71,123 可動接片9 覆蓋 11,61,111 スイッチ基体12 丸形凹所 13,14,63,64,113,114 固定接片 15 円周溝 16,66,118 角形凹所 17,67,119 接触片18 共通接片 22,72,124 可動板 23,38,73,88,125,141 コイルバ
ネ 24,74,126 押棒 25,48,75,98,127,151,161
鍔部27,32 溝 28,40,78,90,131,143 Oリング 29,79,132 操作部材 30,80,133 貫通孔31,35,81,134 段部 33 横孔 34,84,137 垂下片 36,86,139 基板37, 49,99,117,152 孔 39,89,142 滑動子 42,92,145 突壁 43,93,146 凹凸部45 溝部 46 角孔 47,97,150,160 回転ツマミ 50,100,153,162 ボタン51 Cリング 116 突片 163 表示部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ本体内にロータリ式の接触機構
    部を配備し、該接触機構部を作動させる操作部を前記ス
    イッチ本体より突出させたスイッチにおいて、前記スイ
    ッチ本体の略中央部に上下動を行う押棒と該押棒により
    押下される可動接片を前記接触機構部と別に設けた固定
    接片上に配設し、前記押棒を略中心に円筒状の操作部材
    を回動自在に配設するとともに該操作部材にツマミを装
    着し、しかも前記押棒と前記操作部材及び前記ツマミの
    上下相互の突当て関係の設定により、前記押棒と前記ツ
    マミの押下操作をそれぞれ独立して行う場合と前記押棒
    と前記ツマミの何れか一方の押下操作に連動して他方も
    上下動作する場合とを容易に設定することが可能である
    ことを特徴とした複合操作形スイッチ。
JP1993034095U 1993-05-31 1993-05-31 複合操作形スイッチ Expired - Fee Related JP2593130Y2 (ja)

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JP4019515B2 (ja) * 1998-08-21 2007-12-12 松下電器産業株式会社 押圧・回動操作型電子部品およびこれを用いた通信端末機器
JP6252380B2 (ja) * 2014-06-27 2017-12-27 株式会社デンソー 電子機器操作システム
CN117053137A (zh) * 2023-10-11 2023-11-14 深圳市天一欣科技有限公司 一种可平滑调节的旋钮型按键的炫彩灯

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