JPS5852890Y2 - ドラムバ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラムバー力に係り、更に詳述すれば製紙原
料となる原木材の樹皮を剥離する円胴体の原木材投入口
の改良に関するものである。

回転円胴体の一方側の投入口より投入した原木材が円胴
体内において反転衝突しつつ他方側の排出口に至る間に
円胴体内周面に取付けられている多数個のノツチにより
樹皮を剥離するようにした従来のドラムバー力では、第
１図に示すように基台１上に取付けたホッパー２の開口
部３の外側縁に取付けられている環状突出縁４が円胴体
５の原木投入口６内に臨むように位置づけられているた
め、ホッパー２内に投入された多量の原木材Ｗが前記開
口部３より回動している円胴体５内に入る際しばしば第
２図に示すように前記環状突出縁４とノツチ８との間に
挾まり、前記環状突出縁４を変形させ円胴体５の原木材
投入口６の縁に強く押し当って円胴体の回転を停止させ
たり、持ち上ってしまう結果駆動部材が破損したりホッ
パー２および原木材投入口６や基礎及びアンカーボルト
を破損させたリノツチ８を椀ぎ取ってしまうと云う事故
および円胴体駆動ギヤの欠損が発生している。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは内周面に多数のノツチを
取付けた円胴体の一端から原木材を投入し、その樹皮を
剥離して原木材を円胴体の他端から排出するようにした
ドラムバー力において、該円胴体の原木材投入口に環状
突出縁を形成し、かつこの突出縁の外側に連結して、リ
ンク状板をホッパー開口部に対設したドラムバー力を提
供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第３図および第４図に示すようにこの考案の実施対象で
あるドラムバー力は、基台１１ ａ、１１ ｂに固定し
た前後一対の軸受１２″ａ、１２ｂに軸支されたローラ
１３ ａ 、１３ ｂ上に円胴体１４の外周に形成した
転動輪１５ａ、１５ｂを乗架し、前記した円胴体１４の
外周に形成した歯車１６に駆動源に連結した歯車（図示
してない）を噛合せしめて前記円胴体を回動せしめ、円
胴体１４の一端で基台１１ Ｃ上に固定されたホッパー
１７から投入した原木材Ｗの外皮を円胴体１４の内周面
に取付けたノツチ１８により剥離し、他端の基台１１
ｄ上に取付けられている柱体１９により両端を支承され
バンドル２０を廻すことにより扉体２１を開閉出来るよ
うに構成されている排出シュータ２２により外皮を剥離
した原木材を取付し得るように構成されたものである。

このような構成のドラムバー力においては、前述したよ
うな欠点があるため、この考案は第５図に示すように、
円胴体１４の一端で基台１１ Ｃ上に取付けられたホッ
パー１７の垂直壁面の１つに設けられたＵ形の開口部２
３を従来の場合に比し上部を広くシ、更に前記開口部に
対向して円胴体１４の原木材投入口２４にリング状板２
４Ａを設は補強板２４Ｂを介して円胴体１４に固定する
が、該リング状板は、この原木材投入口の内周側縁に取
付けた環状突出縁３５の外側に連結する。

更に円胴体１４にホッパー１７の４５°の傾斜壁面と同
一傾斜のテーパ一部２６を形成したものである。

このように構成することによりホッパー１７より多量に
投入された場合、原木材Ｗの一端が第５図のようにリン
グ状板２４Ａに当接してつかえても、該リング状板は円
胴体１４に結合して共に回転するから、前記原木材の当
接部も回転変位してリング状板から離脱し、円胴体投入
口２４内に落込む。

また円胴体１４内周面に取付けられているノツチ１８の
１つに突当り、この突当り個所を支点として前記原木材
が円胴体１４の回動に伴ない振廻されても第５図に示す
ように円胴体１４内に完全に入りきっていない場合には
原木材Ｗの他端側は円胴体の環状突出縁２５にのみ接し
、第６図に示すように原木材Ｗが円胴体１４内に入りき
った場合は原木材の他端はテーパ部２６に接し、再び飛
び出したりしないため従来の如き事故は生じない。

第７図および第８図はこの考案の変形例を示すもので、
第５図および第６図の構成に比し円胴体１４の一端に設
けたテーパ部を除去したもので構成を簡単にしたもので
ある。

この場合も第８図に示すように原木材投入口２４近傍の
ノツチ１８にホッパー１７より投入された原木材Ｗの一
端が突当ってもその他端は環状縁２５あるいは２３に同
時に接しながら円胴体１４の回動により味噌すり運動す
るため従来の如き事故は生じない。

以上述べたようにこの考案は内周面に多数のノツチを取
付けた円胴体の一端さら原木材を投入し、その樹皮を剥
離して原木材を円胴体の他端から排出するようにしたド
ラムバー力において、該円胴体の原木材投入口に環状突
縁を形成し、かつこの突縁の外側に連結して、リング状
板をホッパー開口部に対設したので原木材の投入時その
一端が円胴体内周面のノツチに当接し内部への侵入を阻
止されてもホツパニおよび円胴体の原木材投入口および
円胴体駆動のギヤの破損に至る事故は発生せず、しかも
構造が簡単なので従来のものに対し簡単な手直しで実施
できる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はいずれも従来のドラムバー力にお
ける原木材投入口側の断面図、第３図、第４図はいずれ
もこの考案を実施するドラムバー力の正面図と側面図、
第５図乃至第８図はいずれもこの考案の一実施例を示す
もので、第５図、第６図はいずれも原木材投入側の断面
図、第７図、第８図はいずれも原木材投入口側の変形例
を示す断面図である。 １４・・・・・・円胴体、１７・・・・・・ホッパー、
１８・・・・・・ノツチ、２３・・・・・・開口部、２
４・・・・・・原木材投入口、２５・・・・・・環状突
出縁、２６・・・・・・テーパ一部、２７．２８・・・
・・・環状縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に多数のノツチを取付けた円胴体の一端から原木
   材を投入し、その樹皮を剥離して原木材を円胴体の他端
   から排出するようにしたドラムバー力において、該円胴
   体の原木材投入口に環状突出縁を形成し、かつこの突出
   縁の外側に連結して、リング状板をホッパー開口部に対
   設したことを特徴とするドラムバー力。