JPS5852513B2 - 転写捺染シ−ト - Google Patents

転写捺染シ−ト

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JPS5852513B2
JPS5852513B2 JP8965878A JP8965878A JPS5852513B2 JP S5852513 B2 JPS5852513 B2 JP S5852513B2 JP 8965878 A JP8965878 A JP 8965878A JP 8965878 A JP8965878 A JP 8965878A JP S5852513 B2 JPS5852513 B2 JP S5852513B2
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JP8965878A
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輝 久芳
吾朗 慶野
陽介 北川
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、あらゆる物体の表面に隠蔽力大で反射性があ
り、且つ立体的に観察される図柄模様を付与するための
、転写捺染シートに関する。
従来、被塗付物上へ微小透明球状体と該球状体中を通人
する入射光を反射する鏡面反射体とを併用して多層状に
塗付する方法は、その塗膜形成段階において該球状体を
散村させる手段を含め各種に亘っている。
而して、単に透明球状体のみならず、該球状体類似の屈
折能を有する他の物質を用いたり、該球状体自身に反射
能が付与されているものなどもあり、更に、接着層の材
質的または形状的特性の変化などを加えて、多種多様の
ものが所謂再帰反射材として利用されている。
この場合において、再帰反射層は、主として合成樹脂フ
ィルム、金属板、布などの如きシート状物に直接塗付形
成させてのち、該塗付シートを所望形状に裁断し、その
裏面に接着剤乃至粘着剤を施すなどして物体に貼付け、
道路標識、標示、目印などの如き視覚的刺戟用途に供せ
られるか、或いは、路面上に直接塗工されるものである
然しなから、斯かる再帰反射層を転写捺染法に応用して
、あらゆる物体、殊に布上に施こし、地色の有無に拘わ
らず、鮮明な図柄模様の立体的効果と再帰反射能が兄事
に共存して、以て衣料用途に新生面を開く如きものは、
今迄現われていない。
その理由は、再帰反射能は、微小球状体、鏡面反射体及
びこれらの間隙層乃至接着層などの多層間の極めて微妙
なる関係に由来し、僅かの誤差がその性能に著しい影響
を及ぼすためである。
数行するならば、加圧又は加熱もしくは加圧、加熱両者
の苛烈な条件下で逆層状に形成される転写捺染シートを
用いる転写力式は該多層間バランスを大きく狂わす虞れ
が多いこと、殊に布への転写における如きは、該布組織
の凹凸性及び不定密度のゆえに、転移層が不均一になり
やすく、また該層の織目乃至編目空隙中に転移層の一部
が嵌入すること、及び地色が濃厚な布のときは該図柄模
様が埋没状に不鮮明化すること、更に、転写捺染物の風
合を害せず耐洗濯性、耐摩擦性等の染色堅牢度を十分に
満足させ得ないことなどが、再帰反射層を転写捺染法に
完全に応用し得ない原因として挙げられる。
加うるに、再帰反射材料は、元来の目的が目印を視覚上
明瞭、顕著に認識させることに重点が置かれる結果、高
輝性及び広角性等の検討が主になされて微小球状体の物
性、充填率、形状等、あるいは反射体、間隙物及び接殖
剤等の物性、接触面の形状、膜厚などの研究に重きをお
く結果、該再帰反射を転写法にて応用する如き考慮は十
分されず従って、衣料分野における諸用途上の美感、着
用性、染色堅牢度等への配慮も全く欠落しており、かか
る点が相まって、再帰反射層の転写捺染法への応用が殆
んど実用化されていなかったのである。
本発明者等は、如上の問題点に対して鋭意研究を行なっ
た結果、転写捺染シートにおいて、被転写物に接する最
上面に、高分子弾性樹脂及び白色顔料の混合物を含有し
てなる穏蔽層を形成させ、該層を布等に相接し、加熱、
加圧することにより、該層が溶融或いは軟化して布等へ
均一に転移し、しかも該層を介すれば、反射体層及び球
状体等が良好に均質な転移をするのみならず、該層が図
柄層等の布組織内侵入を防ぎ、且つ固着を良好ならしめ
、斯くして、布の感触も損わず、堅牢で、しかも地色を
隠蔽したところの、再帰反射効果及び図柄の拡大効果を
併せて有する鮮明な立体模様の顕出が得られることを見
出し、以て本発明を完成したのである。
次に本発明の構成を詳述する。
本発明に係る転写捺染シート1は、第1図に示す如く、
ベースシート2上に被覆される剥離性樹脂層3、該剥離
性樹脂層3の任意の個所に保持される多数の透明球状体
4・・・・・・・・・4、高分子弾性樹脂及び顔料の混
合物を含有して成り、透明球状体4・・・・・・・・・
4表面及び剥離性樹脂層2上に接して任意形状に模様印
刷される図柄模様層5、反射鏡面物質を含有して威り、
図柄模様層5上の全面に被覆される反射層6、並びに高
分子弾性樹脂及び白色顔料の混合物を含有して収り、反
射層6上の全面に被覆される隠蔽層7から構成される。
ベースシート2としては、セルロース紙、合成繊維紙、
セロファン、加工セルロース紙、合成樹脂フィルム、金
属箔などが挙げられ、特に転写時の加熱に耐える高融点
であり、且つ平滑性の優れるものが適する。
ベースシート2上に被覆される剥離性樹脂層3を形成す
る樹脂は、後記の透明球状体4・・・・・・・・・4と
の接着力を有すると共に、転写時に該透明球状体4・・
・・・・・・・4がベースシート2上に残留せぬような
熱溶融性乃至熱軟化性樹脂が選ばれ、エチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロースの如キセルロース誘導体
、ロジン、カルナバワックスの如き天然樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、ビニル系樹脂、ブチラール樹脂、シリコン
樹脂、弗素系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂の如き合
成樹脂、並びにそれらの共重合物及び混合物などが挙げ
られ、就中、ポリオレフィン系樹脂が本発明に適する。
而してこれらは溶液あるいは溶融状態でベースシート2
上に全面又は部分的に塗付されて剥離性樹脂層3を形成
する。
該剥離性樹脂層3は、多数の透明球状体4・・・・・・
・・・4を付着又は嵌入状態で保持し、且つ転写時にベ
ースシート2と該透明球状体4・・・・・・・・・4と
を容易に分離させる。
尚、該剥離性樹脂層3中には、界面活性剤、可塑剤、金
属石鹸、油脂、増粘剤、離型剤などが補助的に併用され
ても良い。
次に、剥離性樹脂層3の任意の個所に保持されるところ
の透明球状体4・・・・・・・・・4としては、硝子ビ
ーズ、醋酸ビニルビーズなどの如き真円状をなす透明球
状体が挙げられ、直径10乃至300μ程度の粒径のも
ので屈折率1.2乃至2.2程度のものが好適である。
而して上記範囲内において、粒径30乃至55μ、屈折
率4.8乃至1,9のものは再帰反射性及び染色堅牢度
に優れ、また、粒径80乃至120μ、屈折率1.5乃
至1.8のものはやや染色堅牢度と再帰反射性に劣るが
、図柄模様の視覚的拡大による浮き上り立体効果の面で
は優れている。
透明球状体4・・・・・・・・・4は、剥離性樹脂層3
の溶液状乃至溶融軟化状態にあるとき、該剥離性樹脂層
3表面に付着または嵌入する如く散布し、必要ならば更
に圧下して該剥離性樹脂層3に強く接着させるのが好ま
しい。
剥離性樹脂層3の膜厚と透明球状体4・・・・・・・・
・4の直径の比は、約1:3程度が良好である。
尚、透明球状体4・・・・・・・・・4を剥離性樹脂か
らなる溶液中に混入して、ベースシート上に塗付して、
以て透明球状体4・・・・・・・・・4を保持した剥離
性樹脂層2を形威する方法もあるが、この方法は、透明
球状体4・・・・・・・・・4が高屈折率の場合、例え
ば屈折率2.1程度の場合に実施するとき適している。
上述の如くして、透明球状体4・・・・・・・・・4は
ベースシート2に接することなく剥離性樹脂層3に保持
され、且つ転写後は、第2図に示す如く被転写面の最上
部位置にあり、下面(被転写物側)において入射光を収
束する作用をする。
次に、転写捺染シートにおける透明球状体4・・・・・
・・・・4表面及び剥離性樹脂層3に接し、任意の形状
で模様印刷されるところの、高分子弾性樹脂及び顔料の
混合物を含有する図柄模様層5における主要素の−たる
高分子弾性樹脂は、形成皮膜が柔軟なゴム状弾性体或は
それに近似する弾性体であり、所謂高分子エラストマー
と称するものが最適であり、例えば、塩化ビニル樹脂、
エチレン/醋酸ビニル共重合樹脂、アクリル酸エステル
/アクリロニ) IJル共重合樹脂、クロルスルフォン
化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、飽
和ポリエステル樹脂などを挙げることができる。
これらの樹脂は、50乃至180℃の融点又は軟化点を
有し、溶融又は軟化状態でベースシート2上の透明球状
体4・・・・・・・・・4を被転写物8上へ移着させる
作用をなすものであり、且つ、図柄模様を形成する顔料
を固定する作用も兼ねるものであり、更に必要ならば、
自己架橋性(例えば、アルコキシメチロール基、グリシ
ジル基などによる。
)を付与せる前記高分子弾性樹脂又は架橋剤を利用して
、加熱により架橋を起し、諸性能を向上させることもな
される。
次に、図柄模様層5のいま一つの主要素たる顔料として
は、アブ系、アンスラキノン系、フタロシアニン系、キ
ナクリドン系、イソインドレニン系、オキサジン系など
の水不溶性有機顔料、酸化鉄、紺青、群青、カドミウム
黄、カーボン黒の如き無機顔料、及び固溶体型螢光顔料
などが挙げられ、一般的に微細状で透明性を有するもの
が望ましく、また耐水性、耐溶媒性、耐光性、耐熱性の
良好なのが選ばれる。
上記顔料と前述の高分子弾性樹脂が混合されて所望する
図柄模様層5を形成する印刷インキが調合されるが、更
に必要ならば、可塑剤、界面活性剤、安定剤、架橋剤、
触媒、滑剤、粘度調節剤、体質顔料、白色顔料、油脂等
が配合される。
該インキは、通常の印捺形式、例えばスクリーン、フレ
キソ、グラビア、ロータリイの如き手段を用い、所望す
る図柄模様の逆方向板にて、透明球状体4・・・・・・
・・・4表面及び剥離性樹脂層3上に塗付される。
図柄模様層5は、塗刷ンキを乾燥し、有機溶媒等の揮撥
物質を除去して形威される。
因みに、前記図柄模様層5は、透明球状体4・・・・・
・・・・4粒径の大きいとき、或は透明球状体4・・・
・・・・・・4の密度の小さいときは、各透明球状体4
・・・・・・・・・4間に形威せられた間隙を介して剥
離性樹脂層3上にも多く接することとなり、一方、透明
球状体4・・・・・・・・・4の密度の大きい場合は、
概ね透明球状体4・・・・・・・・・4表面のみに接す
ることとなること、云うまでもない。
図柄模様層5は、透明球状体4・・・・・・・・・4を
確実にベースシート2上から分離する必要があり、従っ
て剥離性樹脂層3を形成する樹脂等と透明球状体4・・
・・・・・・・4との間の接着力に比較して、図柄模様
層5を形成するインキ中の樹脂等と透明球状体4・・・
・・・・・・4との間の接着力は、当然後者が犬となる
よう選択せねばならない。
その意味において、高分子弾性樹脂としては、前記各種
のうちアクリル酸エステル共重合体が良好であり、該樹
脂を含有するインキは、加熱転写時において容易に透明
球状体4・・・・・・・・・4をベースシート2面から
奪取するものである。
尚、該図柄模様層5が多色版の場合は複数層に亘り重積
し、又、図柄の不連続模様、例えば文字が刷版などの場
合は該図柄模様層5は補助層とともに重積させることも
あるが、いずれも本発明の要旨を逸脱しない。
次に、図柄模様層5上に全面に被覆されるところの、反
射鏡面物質を含有して戊る反射層6は、入射光を高度に
反射する物質であり、主に金属光沢乃至はその類似効果
を有するものであり、金属アルミニウム粉末、洋銀粉末
、タングステン酸ナトリウム、コロイド銀、塩基性燐酸
鉛、焙焼雲母、表面処理酸化チタン、魚鱗粉、金属蒸着
膜片なとの如き反射鏡面物質と前記の図柄模様層4を形
成する場合と同様の高分子弾性樹脂と混合し、必要なら
ば他の成分と共に該印刷インキが調合される。
該インキは、前記図柄模様層4を形成させると同様の塗
付方式にて該図柄模様層5上の全面に被覆され、乾燥が
施されて反射層6を形成する。
該反射鏡面物質は適当な粒径の粉末状であることが好ま
しく、且つ配合量は反射強度の測定により決められるが
、本発明においては、アルミニウム粉末が最も適してお
り、該反射鏡面物質は、第2図に示す如く、転写後の透
明球状体4・・・・・・・・・4下方部に形成される多
数の断面円弧状をなす高分子弾性樹脂皮膜中にあって入
射光を有効に反射する作用を示し、斯くして、反射層6
面で入射光線は焦点を結んで反射され、鼓に本発明シー
トにおける再帰反射効果及び図柄模様の拡大効果による
鮮明な立体模様を具現し得ることとなる。
次に、反射層6上の全面に被覆されるところの、高分子
弾性樹脂及び白色顔料の混合物を含有する隠蔽層7は、
前記の図柄模様層5及び反射層6を形成する場合と同様
の高分子弾性樹脂と、白色顔料、即ち二酸化チタン、亜
鉛華、鉛白などの如き高白色度の無機顔料、炭酸カルシ
ウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、カオリン、硅
酸アルミニウム、無水硅酸などの如き低白色度の無機顔
料の単独又は混合物との両者を主成分とし、これらと溶
媒により印刷インキが構成されるが、更に必要ならば既
述の可塑剤、粘度調節剤等が配合された上で反射層6上
に印刷され、次に乾燥により有機溶媒等の揮発性物質を
除去して形成される。
本発明においては、上記隠蔽層7の存在によって、布等
の不均等面へも容易に転写し得、該隠蔽層7を介して、
反射層6、図柄模様層5及び透明球状体4・・・・・・
・・・4が同時に被転写物8へ完全に転移され、しかも
被転写物8組織内部へ侵入せず、更に、白色顔料の隠蔽
力と賦型作用及び高分子弾性樹脂の柔軟性と接着力とに
より、製品が柔軟で堅牢であり、且つ、いかなる地色に
も影響されないで再帰反射効果及び図柄模様の拡大効果
による立体効果を十二分に挙げ得られるものである。
尚、隠蔽層7の形成に際して、その塗付方法は前述の図
柄模様層5等の場合と同様で良く、また、該印刷インキ
を多層に亘り塗付したり、該隠蔽層7に加えて更に補助
層を設定する場合もあるが、いずれも本発明の要旨を逸
脱するものではない。
斯様にして得られた転写捺染シートは、その隠蔽層7と
被転写物8の表面とを相接して、アイロン、ホットプレ
スなどを用いて、例えば、任意の加圧下、120乃至2
20℃に加熱し、次いで被転写物8よりベースシート2
を剥離させて、第2図に示す如き断面を有する視覚的立
体図柄模様を得るのである。
この場合において、あまり圧力が強いと、転写層が圧縮
されるため不都合であり、概ね100〜250θ/−程
度が望ましい。
本発明において対象とする被転写物8は、いかなるもの
でも良いが、特に好ましくは、布、不織布、金属箔、セ
ルロース紙、合成樹脂フィルム、ゴムフィルムなど、及
びこれらの複合材の如きものが挙げられ、殊にこれらの
シート状物に対して最も有効に適用できる。
次に本発明の効果を列挙する。
(1)本発明の転写捺染シートによれば、加圧、加熱と
いう簡単な操作により、被転写物の感触を損うことなく
、犬なる隠蔽力により地色の有無に拘わらず、光揮性並
びに拡大性により視覚的に著しく立体化する図柄模様を
現出し、しかも耐摩擦性、耐洗濯性、耐光性等の優れた
捺染物として得ることができる。
(2)本発明の転写捺染シートによれば、直接塗付に見
られる煩雑な工程、不均一塗付或は被転写物の選択の必
要性などが無く、何時、何処でも任意に一回の操作で目
的を達することができ、且つ直接塗付工程の如く、被塗
付物内部に塗料が侵入、固着して触感阻害を起すような
事がない0 (3)本発明の転写捺染シートは、所望する図柄模様に
一致して転写する。
従って、従来の如き直接塗付工程の打抜き乃至裁断の手
間及び不経済さが解消し、更に貼付けに伴う不自然さが
ないので、衣料品に用いた場合の価値が大幅に向上する
(4)本発明の転写捺染シートを用いれば、昼光下及び
夜間のいずれの場合でも、光源の存在により図柄模様の
拡大効果、再帰反射効果、立体効果が得られ、用途が著
しく拡大する。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 ポリエステル透明フィルム(膜厚70μ)上に、ポリエ
チレン系ワックス10重量部(以下重量部を部と略す。
)エチルセルロース2部及びドルオール88部の混合物
を全面に亘り、乾燥膜厚20μとなるように、ロールコ
ータ−にて塗付してのち、該塗付面の湿潤時、ガラス球
体(直径50μ、屈折率1.9)を散村して付着させ、
更に2本ローラー間を通じて該球体を均等な厚み並びに
等密度間隔に揃え、次いで50℃の温風にて乾燥を施し
、球状体層を形成した。
次に、該シートの球状体層形成面上に、ブチルアクリレ
ート−アクリロニトリル−グリシデルメタアクリレート
三元共重合体(融点90℃)の36.5φ酢酸エチル、
ドルオール(i:i)混合溶液64.5部、ゲルオール
D(商品名、チキソトロピー剤)0.1部、ソルゲン#
30(商品名、界面活性剤)0.4部、ファーネス系カ
ーボンブラック5部及びキジロール30部からなる黒色
印刷インキ、並びに該処方中のカーボンブラックを、パ
ーマネントレッドE5B(商品名)、パーマネントエロ
ーHIOG(商品名)、へりオゲンブルーBG(商品名
)に、それぞれおきかえて、黒並びに赤、黄、青3原色
の印刷インキを調製し、動物マンガ図柄の色分解版(8
5線網点、250メツシユ、スクリン)を用いて、それ
ぞれ印刷し、順次乾燥を施し逆方向の図柄模様層として
形威した。
次いで、ブチルアクリレート−アクリロニトリル2元共
重合体(融点78℃)の43俤酢酸ブチル、キジロール
(1:1)混合溶液60部、三弗化硼素ジエチルアミン
錯塩(図柄模様層の樹脂への架橋触媒)2部、ステアリ
ン酸2部、バールグレイズF(商品名、酸化チタン表面
処理の雲母粉末)10部及び酢酸セロソルブ26部から
なる印刷インキを、前記図柄模様の全輪郭に対して0.
511E拡犬せる図柄模様のスクリン版(iooメツシ
ュ)を用いて、該図柄模様層上に重ねて印刷し、50℃
×15分の温風にて乾燥させ、反射層を形成した。
更に該反射層上に、アクリロニトリル、ブトキシメチル
アクリルアマイド、ブチルアクリレート三元共重合体(
融点80℃、熱自己架橋アクリル系樹脂)の46%酢酸
ブチル、トリオール(1:1)混合溶液50部、エスレ
ツクB(商品名、ポリテチラール樹脂)5部、ソルゲン
#30(商品名)1部、ルチル型チタンホワイト15部
、沈降性硫酸バリウム10部及びエチルセロソルブ16
部からなる白色顔料含有の隠蔽用印刷インキを、前記反
射層より更にO12間拡犬せる図柄模様に作成されたス
クリン版(80メツシユ)により印刷し、40℃×30
分の乾燥を施し、該シート上に隠蔽層を形成した。
斯様にして得たる動物マンガ写真調図柄模様の転写捺染
シートの隠蔽層側表面を、ポリエステル/綿(50:5
0)スムースニット混紡布の所定の個所に接し、該転写
シート裏面よりアイロンにて150.!9/C11t、
200℃、3秒間に亘り加圧、加熱を施し、冷却後該シ
ートを剥離した。
斯くして、ポリエステル/綿混紡編物上には、動物マン
ガ図柄が鮮明に立体的に浮き出して観察され、且つ光源
照射にて良好な再帰反射を示し、更に、極めて触感が優
れ、また耐洗濯性、耐光性、耐ドライクリニング性、耐
摩擦性等がいずれも良好であった。
また、使用せる転写捺染シートは、図柄模様層に一致せ
る部分の硝子球のみが布に転移し、非模様部分の硝子球
は残留した。
尚、比較のため、本実施例に使用したと同一印刷インキ
を同条件版の正方向図柄模様で逆の順序にて、ポリエス
テルフィルム(膜厚50μ)及びポリエステル/綿混紡
ニット布上にそれぞれ印刷して本実施例と同様の図柄模
様層及び反射層を形威し、同一硝子球体の散村を施した
その結果、前者のポリエステルフィルム上のものは、図
柄模様の立体効果並びに再帰反射効果は良好であったが
、該シートを被染布たるポリエステル/綿ニット布上に
貼付ける操作が面倒であり、得られたものは極めて感触
的に劣り、且つ通常の接着剤を使用したとき、被着布と
の接着面は耐洗濯性、耐溶媒性に劣り、本発明シートを
使用した物とは容易に優劣の判別が出来る程度のもので
あり、静置物としての用途には適するが、衣料品的機能
は全く不可であった。
また後者の直接印刷方式においては、印刷インキがポリ
エステル/綿混紡ニット布組織内部に侵入し、各インキ
層が均等に重積せず、更に硝子球体が均質に該インキ層
上に付着せず、従って甚しく風合を害し、且つ図柄模様
が著しく不鮮明で殆んど反射効果が認められないものと
なり、本発明とは到底比敵し得なかった0 尚、本発明に係わる転写捺染布にて縫製せる子供用Tシ
ャツは、昼光下において動物マンガ図柄が立体的に観察
され、一方夜間照明時には著しい再帰反射を示し、且つ
広角反射特性も良好であるため、商品価値並びに交通安
全性の面で優れたものであった。
実施例 2 方面カレンダー処理クラフト紙(70g/ m )上に
、エチレン−醋酸ビニル共重合樹脂10部、アマイド系
ワックス2部、シリコン系ワックス3部及びキジロール
85部の混合物を後述の図柄模様の全輪郭に相当するス
クリーン版(150メツシユ)にて乾燥膜厚25μとな
るように塗付してのち、乾燥し、次いで該シート裏面を
150℃に加熱して前記の塗付物を溶融させ、その表面
にガラス球体(直径80μ、屈折率1.75)を散村し
て付着させ、冷却し、更に2本ゴムローラー間を通じて
該球体を均等厚さ並びに等密度間隔に揃え、所望の球状
体層を形成した。
次に、該シートの球状体層形成面上に、ブチルアクリレ
ート−アクリロニトリル−ブトキシメチルアクリルアマ
イド三元共重合体(融点80℃)の46%酢酸ブチル、
トルエン(1:1)混合溶液50部、バイロン#300
(商品名、ポリエステル樹脂)10部、オルベン(商
品名、カチオン化硅藻土)5部、シリコンオイル0.5
部、透明性弁柄5部、及びイソホロン、酢酸セロソルブ
(1:1)29.5部からなる黄色印刷インキ、並びに
、該処方中の弁柄を、へりオゲングリンB(商品名人パ
ー゛マネントオレンヂGR(商品名)、カーボンブラッ
クにそれぞれおきかえた緑、橙、黒の印刷インキをそれ
ぞれ調製し、図形化調草花の図柄模様スクリン4版(2
50メツシユ)を用いて、前記球状体層上に一致させて
、それぞれ印刷し、順次乾燥を施して逆方向の図柄模様
層を形成させた。
次いで、ブチルアクリレート−アクリロニトリル2元共
重合体(融点78℃)の43饅酢酸ブチル、キジロール
(1:1)混合溶液60部、アニリン塩酸塩(図柄模様
層及び隠蔽層の樹脂への架橋触媒)2部、ステアリン酸
2部、アルミニウム粉6部(325メツシユ)及び酢酸
セロソルブ30部からなる印刷インキを、球状体層上の
図柄模様層全面上に同一寸法のスクリン版(80メツシ
ユ)を用いて印刷し、55℃×12分間の温風にて乾燥
させ、反射層を形成した。
更に、該反射層上に、アクリロニトリル、ブチルアクリ
レート、ブトキシメチルアクリルアマイド三元共重合体
(融点80℃)の46条酢酸ブチル、ドルオール(1:
1)混合溶液50部、バイロン1300 10部、ソル
ゲン#301部、ルチル型チタンホワイト20部及びイ
ソホロン19部からなる白色顔料含有の隠蔽用印刷イン
キを前記反射層より外側に0.5 mm拡犬せる全輪郭
の図柄模様なるスクリン版(80メツシユ)により反射
層上に印刷し、40℃×30分の乾燥を施し、隠蔽層を
形成した。
斯様にして得たる図形化調草花の図柄模様の転写捺染シ
ートの隠蔽層側表面を、濃紺地染めポリエステルジョー
ゼット織物の所定の個所と相接し、該転写シート裏面よ
り、平板式プレス機を用いて250 f!/cut、
200℃、3秒間に亘り加圧、加熱を施し、冷却後、シ
ートを剥離した。
斯くシて、濃紺地ポリエステルジョーゼット布上には、
図形化草花調図柄が極めて鮮明、立体的に浮き出して観
察され、近距離における草花模様の拡大化が顕著であり
、加うるに本製品はかなり再帰反射能を有し、特に夜間
照明下の光輝性が兄事で、更に極めて触感の優れた弾性
を有するものとして得られた。
また耐洗濯性、耐光性、耐摩擦性、耐ドライクリーニン
グ性等がいずれも良好であった。
尚、使用後の転写シートは球状体層が完全に布上へ転移
し、図柄模様全輪郭より外側へ約0、5 xmの白色線
のみがベースシート上に残留したものとなった。
尚、比較σ)ため、本発明の白色顔料を含有する隠蔽層
を用いずに、前記布上に同一印刷インキを正方向スクリ
ン版にて印刷せるものは、殆んど図柄模様を認めず、切
れ切れの不鮮明な着色物となり、且つ著しく触感が劣り
、本実施例の製品とは比較にならず、球状体を均一付着
させることが不可能であった。
【図面の簡単な説明】
図面は倒れも本発明の1実施例を示すものであって、第
1図は、本発明シートの拡大縦断側面図、第2図は、本
発明シートを被転写物に転写した態様を示す拡大縦断側
面図である。 図面中、1は転写捺染シート、2はベースシート、3は
剥離性樹脂層、4・・・・・・・・・4は透明球状体、
5は図柄模様層、 6は反射層、 7は隠蔽層である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベースシート2上に被覆される剥離性樹脂層3、該
    剥離性樹脂層3の任意の個所に保持される多数の透明球
    状体4・・・・・・・・・4、高分子弾性樹脂及び顔料
    の混合物を含有して威り、透明球状体4・・・・・・・
    ・・4表面及び剥離性樹脂層3上に接して任意形状に模
    様印刷される図柄模様層5、反射鏡面物質を含有して成
    り、図柄模様層5上の全面に被覆される反射層6、並び
    に高分子弾性樹脂及び白色顔料の混合物を含有して成り
    、反射層6上の全面に被覆される隠蔽層7を設け、加圧
    、加熱により被転写物8に転写可能なる如くした、転写
    捺染シート。 2 透明球状体4・・・・・・・・・4が直径10乃至
    300μ、屈折率」、2乃至2.2である、特許請求の
    範囲第1項記載の転写捺染シート。 3 剥離性樹脂層3の膜厚と透明球状体4・・・・・・
    ・・・4の直径の比が約l:3である、特許請求の範囲
    第1項記載の転写捺染シート。 4 反射層6に含有される反射鏡面物質がアルミニウム
    粉末である、特許請求の範囲第1項記載の転写捺染シー
    ト。
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