JPS5852197Y2 - 包装用袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装用袋に関し、さらに詳しくは包装する内容
物を袋内全域に均等に分散して保持可能である袋に係る
。

従来のこの種の袋には、袋内に別途成型したトレーを、
開封して取出し得るよう内蔵した態様のものがあるも、
製作面においてトレーは別途成形金型を用いて成型する
手間に加えて、商品と共に袋に挿入している甚々非能率
的な作業工程を要しており、又保形性を有する熱可塑性
樹脂製のトレーは潰し難く嵩ぼる等の不備があった。

本考案は斜上問題点を解消したものであり、背側のライ
ナーと、これの表に合着して上下方向の波方向性を持つ
略波形状フィルムとでプラスチックフィルム製中芯を形
成し、この中芯をプラスチックフィルム製外被フィルム
でその左右両側縁を夫々折返し合掌状にシールして内蔵
すると共に上辺又は下辺の一方を中芯端縁と一体にシー
ルしたことを特徴とする。

以下図面に基づいて本考案の実施の一例を詳細に説明す
る。

装本体Ａはプラスチックフィルム製の外被フィルム１と
中芯２とで構成し、該中芯２は背側のライナー２ａと、
これの表面に合着した略波形状フィルム２ｂとによる二
層構造にする。

外被フィルム１と中芯２とは、中芯２の波方向を上下方
向にして、これの波形状フィルム２ｂ面に被さった外被
フィルム１における左右両側縁を夫々ライナー２ａ側に
折返し合掌させてシールし、外被フィルム１内に中芯２
を内蔵する。

そして、包装時にシールする下辺の開口ａを残して、上
辺を中芯２上辺と共に一体にシールし、波形状フィルム
２ｂの各山辺が開口縁と平行（図面上で横方向）した袋
状に形成する。

又、裏フィルム２のライナー２ａおよび波形状フィルム
２ｂは例えば無延伸ポリプロピレン製で、波形状フィル
ム２ｂはライナー２ａよりも若干肉薄く且つその波形は
各種断面形の連続状或いは間欠連続状形態であり、各山
辺、各辺は横方向に方向性をもって平行して、各香道は
ライナ−２ａ面にシールされて一体化しており、各山辺
は間の香道とで包装する内容物Ｂの移動防止面すを形成
している。

次に内容物Ｂの包装状態について説明すれば、袋内に内
容物Ｂを収納したる後、開口ａをシールして密閉包装し
、又、上辺側のシール部に吊り陳列用等の孔３を開口す
る。

又、開口ａのシール時において、開口ａ位置の中芯２端
縁は、外被フィルム１と一体にシールしたり或いは図面
に示すように香道に沿い容易に折返して、外被フィルム
１０表裏のみをシールする。

本考案は以上のようにして、包装すべき内容物を分散保
持する中芯を合掌タイプの袋の成形中に同時に内蔵設け
ることができる。

それにより、従来のトレーを用いている袋の如きトレー
の成型および袋内への挿入の作業手間を省略することが
でき、低置安価に製作できる有用性がある。

そして製作された袋内面が、波形状フィルムの各山辺お
よび各香道により凹凸面形態を呈すると共に、その辺方
向が開口縁と平行した方向性を具有しているため、包装
後の収納した内容物を凹凸歯で保持して袋内全域に均等
に分散せしめることができ、特に密閉された開口側を上
位として吊り陳列する場合で内容物が切り烏賊等のバラ
物である時、内容物が下部に滑り落ちて集まるのを阻止
して、内容物すなわち販売商品を見ばえよく形態保持し
て商品価値を高め得る有用性がある。

又、外被フィルム面には適宜所望の表示を印刷自在であ
る。

さらに中芯の波形状フィルムが方向性を具有しているた
め、それらの香道に沿い丸めたり潰し易く、廃棄時に嵩
ぼらない効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案袋の一実施例を示す正面図で一部切欠す
る。 第２図はＩＩ −ＩＩ線に沿える縦断側面図である。 図中、１は外被フィルム、２は中芯、２ａはライナー、
２ｂは波形状フィルムを夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背側のライナーと、これの表に合着して上下方向の波方
   向性を持つ略波形状フィルムとでプラスチックフィルム
   製中芯を形成し、この中芯をプラスチックフィルム製外
   被フィルムでその左右両側縁を夫々折返し合掌状にシー
   ルして内蔵すると共に上辺又は下辺の一方を中芯端縁と
   一体にシールしてなる包装用袋。